101. ミラーズ(2008)
《ネタバレ》 もったいないです。 鏡の中の自分の映像が勝手に動いたりするシーンは一歩間違うと、 もう当分、夜には一人で鏡をのぞけないくらいのトラウマになろうはずだったのに、 監督が悪いのか脚本が悪いのか、あんまり怖くない映画になってしまいました。 ラストもアイディアは面白いんだけど、やはり怖さはないです。 モンスター化する部分はみなさんのおっしゃるように論外。 ただ・・たぶん猛然とオリジナルが見たくなるはずです。近くのレンタルで 探したんですがなかったです。買うしかないか? [映画館(字幕)] 5点(2009-01-05 16:47:17) |
102. レット・イット・ビー
《ネタバレ》 リアルタイムでみました。とにかく初めて観る生のセッションという感じ。 後年、いろんな本で当時は仲が最悪だったなどというのを読みましたが、本当だろうか?と思いました。 確かにジョージとポールが言い合いする場面もありますよ。しかし、メンバー同士お互い顔を見合わせながら ふざけながら楽しく演奏するシーンもあるんです。 この映画はとんでもないくらい長く行われたセッションのほんの一部です。 その時の音源はいろんな形で聴くことも可能ですが、和気あいあいのシーンもものすごく多いんです。 ほんとに仲が最悪だったら何十時間もいられないですよ。 特にアップル屋上ライブのかっこよさは筆舌につくしがたいです。 ジョンのギターと左利きのポールのベースが扇形に開くような下からのショットのかっこよさ! 警官がはいってきたとき ゲットバックでジョージとジョンの演奏が一度止まるのですが、 再びジョージがアンプのボリュームをぐいっと上げて!演奏再開するシーンにはしびれます。 ポールのアドリブのセリフ!ジョンの最後のジョークもいいですねえ。 [映画館(字幕)] 9点(2008-10-30 08:44:22)(良:2票) |
103. ヤコペッティの大残酷
《ネタバレ》 まさかこの映画がレビューにあるとは。ほんとに嬉しいです。 リアルタイムで見ました。しかも続けて二回も。 そのくらい好きです。ヒロインがいい。 とってもシュールですが素晴らしい。残酷というよりは哀しい物語です。 昔はテレビで何度か放映してたんです。 そのころはビデオデッキもなくてカセットテープに録音したほど好きな作品でした。 是非DVD化してほしい。できなければ今一度放映を!NHK民放各社、WOWWOWさん、よろしく。 ああ・・死ぬまえにもう一度見たい! [映画館(字幕)] 10点(2008-10-29 23:39:02) |
104. ゴースト/ニューヨークの幻
《ネタバレ》 うわ。平均点低すぎ。ん。。いくら人それぞれといっても、私にはこれこそ怪奇です。泣ける笑える、ハラハラドキドキ。映画のエッセンスが全てつまっています。 アンチェインドメロディが流れるシーンは屈指の名シーンだと思います。そしてこの映画、とっても愛する人に「触れたく」なります。ああ・・また見たくなってきた。 [ビデオ(字幕)] 10点(2008-10-28 14:52:28) |
105. ボーン・コレクター
《ネタバレ》 多くの方の感想と同じなんですけど。 犯人がわかったとき。 私「誰だっけ!?あんた( ̄□ ̄; 」 [映画館(字幕)] 2点(2008-10-16 01:43:01) |
106. Gガール/破壊的な彼女
《ネタバレ》 ちょっと平均点低すぎますね。これは真面目なエロコメ?の傑作でしょう。どうもスーパーヒーローはいくら人間的に悩んでも、おきれいすぎるわけですよ。これはもうスーパーガールになっても女のドロドロした醜いものもあるのよという点をちゃんと真っ正面から描けてます。ここがすごい。スーパーになったんだからして、性欲も嫉妬もスーパー。この着眼点は素晴らしいと思いました。シモネタも下品になる一歩手前、絶妙のバランス。 日本でこんなのを作るとですね、けっこう仮面みたいな悪ふざけ、超くだらないものになってしまう。こういうネタはものすごく大まじめに作るべきなんです。 いやあ、続編作って欲しいですねえ。これ一作で終るには惜しい!連続テレビドラマでもいいかも?それだとシモネタなくなっちゃうかな? [地上波(字幕)] 7点(2008-09-29 22:00:06)(良:1票) |
107. クロスロード(1986)
《ネタバレ》 だいたい皆さんの意見に賛成です。 ブルースの魂を探し求めて旅した結果がこれかい!特にギターバトルは全然ブルースと 関係ないやん!という感じなんです。 しかも少年が勝った曲ってクラシックじゃん(; ̄- ̄;) しかし!なぜか捨てきれない魅力もあるんだな、これ。ちなみにオープニング、下ですべからさんが述べてますように、いいですね。超かっこいいブルースギターが聴けます! [DVD(字幕)] 6点(2008-09-29 01:23:13) |
108. アポカリプト
メル監督はもっともっと大評価されてもいい監督だと思う。残酷な描写も徹底したリアリズム。これをグロと単純に非難することは浅薄ではないのでしょうか。 この作品も素晴らしい!話は非常に単純だがハラハラドキドキ。「いったいどうなっちゃうの感」は相当なもんです。カメラワークも美しい。ウイキペディアによれば アステカとマヤがゴッチャになってるよという批判が載っていたが、こんな聞きかじったような知識をそのまま信用してはいけないと思う。ほんと歴史なんてもんはちょくちょく、実は定説は違っていたなどと書き換えられる事例がいっぱいなんです。 いや、そんなことはどうでもいい。映画とは過去の歴史にインスピレーションを得て、そこから自由にイメージの翼を幅羽ばたかせる。これが映画の神髄だと思うんです。歴史の教科書じゃないんだから。 ラストは呆然。さしずめ井の中の蛙、大海を知らずみたいなもんでしょう。傲慢に堕落しきったあの王国もジャガー・パウやその妻の命をかけた頑張りも、 もはやむなしく、一気に新しい神の名をもって、侵略され滅亡していくんです。 ああ・・・これが歴史というものナノダ。 [地上波(字幕)] 8点(2008-09-28 13:52:47)(良:2票) |
109. おくりびと
《ネタバレ》 最近また邦画の出来がよくないなあと感じてるところに、この奇跡のような大傑作。全ての作品を押しのけてこれが賞をかっさらうと思う。いや、そうでなくては。 主演助演、チョイ役全ての役者がきらきら宝石のように輝いています。特に広末の演技がよかった。妙なこだわりや固定観念に縛られてないような現代っ子ぽい奥さんなはずなのに、いざ自分の夫が「そうなってみると」やはり世間体を気にする、けがらわしいと言ってしまう。愛が冷めたわけではない、愛してる・・なのにしかし。こういう感情は悲しいくらいにわかります。きわめてリアル。愛があれば世間体も関係ねえよなんてのは夢子ちゃん夢男くんのあまっちょろい幻想なのだ。 しかも映画はもっと残酷な運命を用意します、なんと子どもが生まれる。誰もがお世話になる職業だの、仕事に貴賤はないだのなんだの、屁理屈はどうでもいい、あなたは子どもに胸を張ってパパは納棺師だよっていえるのか、子どもはお父さんを納棺師だ!と自慢できるのか。これを言われたら男としてはもうギブアップ。いくら納棺の仕事に生き甲斐を感じ始めたとしてもアウトなのだ。 ところが映画はとっても素敵な解決を用意してくれました。最後に「私の夫は納棺師です!」と叫んでしまった広末。鳥肌がたつくらい感動。しかしだ。ありゃ100%夫の職業を受け入れてはいないかも、そのときの雰囲気に飲まれて叫んでしまっただけかもしれない。あとで子どもが生まれて厳しい冷たい現実がやってきたときコロッと後悔するのも女なのだ。 しかし、この夫婦・・・この家族はどんなトラブルが待ち受けていようと、なんとか苦しみ悩みもがきながら、うまくやっていくだろう。それを予感させるのがあの石ですね。あの一銭の価値もない汚い石ころに込められた意味はものすごく深いです。 珠玉の映画。泣いて笑って考えさせられて・・・なんと爽やかな後味か。チェロの音色に心を動かされないひとはいないだろうと信じてます。音楽がまた素晴らしい。邦画もまだまだ捨てたもんじゃない、やるなあ。 本木、広末の代表作となるでしょう。 [映画館(邦画)] 9点(2008-09-23 01:07:48) |
110. 隠し砦の三悪人
《ネタバレ》 この頃の黒澤はほんとうに面白かった。脚本も素晴らしい!一番のツボは上原美佐演ずる雪姫でしょう。決してうまいとはいえないんですが、立ち姿・寝姿・座ってる姿、全てにオーラが出ています。そして射すくめられるような鋭い眼光、なんたる存在感。思わず、姫さまああ!お許しを~!愚かなわたくしめをその鞭で思う存分お打ちくださいとひれ伏したくなる威光・カリスマ性を感じます。最後の姫様化粧も妖艶。真の支配者とはこうでなくてはならない。長澤まさみにはその「支配者オーラ」がないのよねえ。調べたらわずか2年で引退したらしいですね。ああ!もったいない。こんな女優はもうでないかも。まさに幻の女優という名にふさわしいです。作品自体は8点ですが、敬愛の思いをこめて上原美佐さまに1点を献上いたします!今どうなさってるのでしょう?逢いたいような逢いたくないような。 [地上波(邦画)] 9点(2008-09-21 00:09:51) |
111. ドリームズ・カム・トゥルー
《ネタバレ》 え?これが日本未公開?スペル大会という日本じゃ馴染みのないものがテーマだからか。日本で言うと、漢字検定大会?いやあ、燃えます。緊張します。全然聞いたことも見たこともない単語ばかりの連発で楽しい。DVDでは発売されてる模様。WOWWOWでもまた再放映するかもしれません。 絶対のお薦めです!見て下さい。爽やかな快作! [地上波(字幕)] 9点(2008-09-16 18:04:27) |
112. パコと魔法の絵本
《ネタバレ》 下妻で、この監督は面白い!と思い、松子でとりこになりました。なので、パコをどんなに楽しみにしてきたことか。感想。残念ながら辛口の評価になってしまう。まず、大貫がなぜパコに感情移入してしまったのかの描写があまりに弱い。分かる気もするが・・・というくらいじゃ駄目なのだ。これは役所の演技の問題じゃなく、脚本が悪い。よって大貫が泣くシーンで泣けなかった。初めて涙が出たのは、土屋と妻夫木のエピソード。土屋の役は下妻とかぶるにせよ、彼女は上手い。こういう大げさな芝居くさい劇だと、ほとんどが大根役者になってしまうのに、彼女と役所だけは違う感じがしました。一番の問題は最初からCG使いまくりだったということ。だから、パコのラストの運命もリアルさを失ってしまった。ここはですね、監督得意のCGは最初は押さえに押さえるべきじゃなかったんじゃないかな。劇の時だけ、突如弾けるようにCGを使うと。もっとメリハリが欲しかった。そのほうが号泣したと思う。全く泣けなかったわけではないが、監督ならもっと泣かせてくれると思った。残念。 [映画館(邦画)] 6点(2008-09-14 22:38:28) |
113. クローバーフィールド/HAKAISHA
《ネタバレ》 視点はいい。つまり人間ドラマ中心で、怪獣は必ず人間(カメラマン)の目線から捉えてるということ。見え隠れする怪物。これだけで充分リアリティがある。怪獣モノは神がカメラをかまえてはダメなのだ。但し。なんでブレブレの映像にしたかということ。安直にブレブレのハンディカメラが更にリアリティを増すとでも思ったのか。なんと志しが低いんでしょう。続編があるそうで、今度はまともに撮って欲しい。軍隊と怪獣の戦いを真っ向から描いて欲しい。音は宇宙戦争には遠く及ばず。但しカメラが壊れたようなデジタルノイズのオープニングとエンドロールは洒落てます。 [DVD(字幕)] 5点(2008-09-11 21:59:57) |
114. エディット・ピアフ~愛の讃歌~
《ネタバレ》 超大傑作。様々な時代に飛びまくるのが成功している。最愛の恋人が死んだのがわかって、泣き泣き叫び、逃げるように部屋を出ると、次の瞬間、大観客の前でステージに立ってるなどという大胆、かつシュールなカット。更にラストの編集は見事。 人生は走馬灯。人生は夢まぼろしという言葉を想起する。様々な想い出が交錯する走馬灯の中、彼女は死の床で「昔にはもう戻れない」と呟く。しかしそれでも彼女は歌う。良いことも悪いこともあったけれど、今の私には同じこと。後悔はしない。今一度0からスタートしようと。そんなラストソングNon, Je Ne Regrette Rienが胸を打つ。 感涙。 40代50代以降の人に見て欲しい映画。若者にはこの凄さがわからないかもしれない。 ピアフを演じたマリオン・コティヤールはアカデミー賞主演女優賞をとったが 全く異論はない。凄まじいまでの演技力。 日本の女優ではここまで演技できる人は見当たらない。 [地上波(字幕)] 9点(2008-09-08 22:59:33)(良:1票) |
115. ハンコック
《ネタバレ》 おもしろい!もっと評価されるべき作品。予告はコメディシーンばかりだが、本編はそうじゃない。 結構、テーマは深いのだ。幸せってなに?ヒーローとは?神の死とは?究極の三角関係とは? ただぼーっと見てたらわからないのかもしれない。 前半と後半ががらっと変わったという批評もあるが、その感想は違和感。 確かに前半はコメディシーンが多いが、ノーテンキというわけでもない。かえって悲哀を感じたりします。 スピード感がすごく、爽快。私は、ダークナイトより断然こっちをとります。 続編希望!! やはり次の敵はセロンが「死んだ」といっていた仲間が悪となって出現!というのがいいと思います。 今回ちらりと見せてくれた、神同士のものすごい戦いを存分に見てみたい。 [映画館(字幕)] 8点(2008-09-05 22:33:42)(良:1票) |
116. ロッキー4/炎の友情
《ネタバレ》 これはリアルタイムで映画館で見たときは不満でした。 しかし今日、テレビで見直して再評価しました。なかなかに面白い。 ドラゴがすごい。ロッキー1.2のアポロ、3のミスターTに遜色ない強烈なキャラ。 ロッキー・ザ・ファイナルで物足りなかった部分がはっきりわかりました。 ラストの「みんな変われるんだ」という青臭いメッセージも、若いときより、今のほうが 素直に受け入れられたのには自分自身驚き。 不満だった方、今一度見直してみてください。私と同じような感想を抱いてくれる人がいると嬉しいですね。 [地上波(字幕)] 8点(2008-08-22 22:51:11) |
117. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 グロイ、ハード、ヘビー。爽快感ゼロ。 よくは出来てると思うが非常に不愉快きわまりない映画。個人的には絶賛はできない。 してはならないと思ってます。 ただスターウォーズのダークサイドに落ちるという意味がどういうことなのかはっきりわかる。光の騎士の復讐のすさまじさこそアナキンに欠けた要素だと思いました。 その点を考慮してもこの点数。 カメラアングルはビギンズと同じでなにやってんだかわからなくなるようなとこも。 ヒロインは美しくないので感情移入できませんでした。注目のヒース・レジャーの狂人演技はまずまずだが、レオンのゲイリー・オールドマン、 セブンのケビン・スペイシー、12モンキーズのブラピ 、ブルーベルベットのデニス・ホッパー 、そして羊達のアンソニーホプキンスなどなどのすごい演技には及ばないと思いました。 [映画館(字幕)] 2点(2008-08-10 17:49:34)(良:5票) |
118. 崖の上のポニョ
《ネタバレ》 決して子供向きじゃないと思いました。 むしろ、子供好きの大人向き。 あ~!子供ってこんな表情や行動するよね~。かわいい!みたいな。 世界を破滅させるものすごい悪者がいて、ぽにょと宗介の行動で救われるというんなら 爽快なんですが、町を水没させ、世界を破滅させる原因を作ったのは、それこそ恋に狂ったぽにょ自身であり、なんとも複雑怪奇。 子供に理解できるだろうか。 全編手書きというが、そうだろうか。プランクトンなどの描写も手書き? あと背景はクレヨンで描いたような感じになってるが 人物とあまり馴染んでないと思いました。 ただ波の描写はよかった。 ラストも壮快とはいえない。本来は宗介がキスするべきとこなのだが 父親の生還に気をとられて、全くポニョのことを忘れてる。 これは未来への暗示かもしれない。 5才の頃の恋。果たして実るだろうか。 もし宗介が、ポニョが違う恋をしたらどうなってしまうんでしょ・・・。 むしろ続編のほうが気になる。 どんなポニョでも好きといってのけた宗介。 しかしほんとの試練は思春期になってからだろう。 女はほんと思春期で変わる(-_-;) 声優問題はそんなに気にならなかった。所ジョージの棒読みも味を出してるかもしれない。 で、結論としては・・・私はやはりこういうのを宮崎アニメに望んではいないなと 思いました。 あと一度でいい、ラピュタやナウシカのようなものをと願わざるをえません。 個人的にはトトロの成功が宮崎アニメを狂わせた・・と思っています。 [映画館(邦画)] 5点(2008-07-20 10:37:08)(良:2票) |
119. アフタースクール
《ネタバレ》 「運命じゃない人」よりは良くない。 監督には、今度はエンターテイメント、 見せかたというものを考えて欲しいと思いました。 アイディアはものすごくいい。ところがそれが最大限に発揮されてるとは 思えませんでした。 「え!?」「あ!??」「わあああああああああ!」と 驚かせ、トリハダをたてさせてほしい。 テンポがよくないのは運命じゃないひとにもいえることなんですが、 もっとスピーディでもついていけると思う。 それにしても、次作が心配です。こうなると観客はさらなるどんでん返しや 衝撃を望んでしまうんで。次々とアイディアが出てくるのか・・。 かといって、今度はどんでん返しはやめた・・・じゃ、 シャマランの二の舞いになる危険性も感じます。 [映画館(邦画)] 6点(2008-07-13 12:46:05) |
120. カンフーハッスル
《ネタバレ》 少林サッカーよりいい出来とは思えないが、なかなか楽しめました。 もっとこうしたらよくなりそう・・というところが結構ありました。 例えばあの幼なじみの飴売りの女の子はそんなに機能してない。 うまくからむともっともっと感動できたかも。 琴を武器にする刺客がおもしろかっただけに、 ボスキャラにいくまえにいろんなタイプの刺客をあと2組くらい出して欲しかった。 [DVD(字幕)] 7点(2008-07-09 23:08:40) |