101. ビューティフル・マインド
私の周りで勘違いしていらっしゃる方が多いのですが、ジョン・ナッシュが受賞したのは、ノーベル「経済学賞」であって、「数学賞」ではありません。てゆか、ノーベル数学賞なんてありません。……と説明しようとすると、ひんしゅくを買うような気がして、言えないのです。だから、私は何も言いません。一方、友人も、そんなマメ知識をわざわざ聞こうとはしません。・・・本当は、私にとっては、それを説明するほうが自慢&話のタネになるから効用(満足度)は高いし、相手にとっても、正確な知識を得たほうが効用は高いのに…。これもナッシュ均衡なのか。 5点(2004-03-01 02:28:04) |
102. プラトーン
これは、決して面白い映画ではありません。「プライベート・ライアン」や「ブラックホーク・ダウン」を観て、戦争映画の迫力に惚れた人には、お勧めできません。しかし、従軍する肉体的・精神的な「疲労」「苦痛」、その果てにある「狂気」の片鱗に触れてみたい方には、是非とも観てほしい映画です。 7点(2004-03-01 02:03:39) |
103. ブロウ
《ネタバレ》 あまり面白く思えなかったのは、きっと実在のジョージ・ユングの意見を汲み取りすぎたからではないでしょうか。実話モノだから、実際の人物の意見を尊重するのは当然なのですが、それも程度を過ぎるとフィクションとして面白くなくなります。つまり、その人の自己満足な自伝になってしまう。人に見せる「作品」となるためには、人の心に訴えるテーマの掘り下げが必要です。その点、この映画は、ジョージ・ユングの輝かしい人生を表面的に扱っているだけで「金より愛」という単純なテーマが繰り返されるだけです。また、ラスト近くになると「娘」を大切にしているように見えますが、それも作り物に見えました。だって、本当に(娘のために)5年間もまともな生活を送っていたならば、警察が今更になって捕まえにくるはずがないでしょう。「娘」をキーワードにして、自己正当化を図ったために、ストーリーに無理が生じたように見えました。あと、これは余談ですが、麻薬ルートを奪った直後の、ディエゴ役ジョルディ・モリャの島での演技が、「レオン」のゲイリー・オールドマンの演技そっくりで、ちょっと鼻につきました。同じ麻薬モノとは言え、マネしすぎでしょう。 4点(2004-03-01 01:53:33)(良:1票) |
104. ロボコップ2
この映画が公開されたとき、私は9歳だったのでわからないのですが、当時はあんなぎことない動きをするロボットに驚いたのですか?あ、いや、ロボコップじゃなくて敵ロボットの方ですよ。ロボコップの、スロー過ぎる動きも、気になりますが。 3点(2004-02-28 03:24:59) |
105. ロボコップ(1987)
昔、「『ロボコップ』って、どんな映画なの?」と聞かれたときに、思わず「殺されるシーンがグロい映画」と答えてしまいました(説明になってない)。でも、そのくらいインパクトある殺し方をする映画です。特に冒頭の主人公。個人的には、ホラー映画じゃないくせに、露骨にホラーしてる映画は、1位が「火垂るの墓」で、2位は「ロボコップ」だなあ。 6点(2004-02-28 03:19:48) |
106. バットマン(1989)
映画化されたアメコミヒーローの中で、一番弱い。 4点(2004-02-28 03:09:06) |
107. つぐみ
主演が牧瀬里穂ですが、私には「りほ」という名前の妹がいます。なので、一緒に見ようと借りてみました。しかし妹は「別に見たくない」。……一人で見ました。小説は既読でしたが、イメージが壊れるということはなかったです。特に、旅館はイメージ通りだったし。でも、何故か、面白くない・・・。何の起伏もない、ただの平坦な映画になってしまっている気がしました。 4点(2004-02-28 02:23:13) |
108. 家なき子(1994)
私は安達祐実と同い年なのですが、まだ中学生だった、この映画公開当時、彼女は同年代の女子から無茶苦茶に嫌われていました。この映画も、「堂本光一とキスしたから爆弾が送られたらしいよ。当然の報いだよねー」などと言われていて……(当時、本当に安達祐実に小包爆弾が送られた事件があった)。展開に無理はあっても、なかなかドラマチックで、そんなに悪い映画じゃないと思うのですが・・・。いじめっ子が、空中ブランコを見て「あーあ、ブロークンハートかあ」と言うシーンが、なんとなく好きです。 5点(2004-02-25 02:53:49) |
109. ターミネーター3
《ネタバレ》 個人的に、あのラストはアリだと思いました。一緒に観に行った友人は、悪態をつきまくってましたけど…。私は『みんなのシネマレビュー』で、「意外性のあるラスト」「前作に比べて評価が低い」ことを予備知識として得ていたので、いい意味で期待しすぎなかったのが良かったのかなー、とも思います。さすが『みんなのシネマレビュー』! 6点(2004-02-23 23:40:32) |
110. となりのトトロ
この映画の悲劇は、「子供向け映画として、有名になりすぎたこと」にあると思います。最近の親は、「いい映画だから」(純粋に『いい』映画として、そして、子供に見せても『いい』映画として)ということで、とりあえず自分の子供にトトロを見せます。特に、家を留守にして、子供に留守番させるときに、退屈しないようにトトロのビデオ(たいてい金曜ロードショーを録画したもの)を流しておくのです。このような「とりあえず見せておく」ということが何度もあるため、子供は退屈するほどトトロを見ることになります。そして、この映画の良さがわからなくなってしまうのです。私もそうでした。頭では、いい映画だと理解しても、全て記憶してしまっているから、心で退屈してしまっているから、感動できない。これは、私だけでなく最近の子供の多くに当てはまることだと思います。そしてトトロだけでなく、ほとんど全てのジブリ映画に当てはまることだと思います。しかしジブリの映画は「子供向け映画」であると同時に、「大人が見ても楽しめる、むしろ大人だからこそ分かる素晴らしさがある」映画であることが、(特に子供をお持ちの方に)もっと広く認識されればいいのにな・・・と思います。 7点(2004-02-23 23:24:19)(良:1票) |
111. プルーフ・オブ・ライフ
《ネタバレ》 この映画のどこが凄いって?それは、エンディングのスタッフロールです!思い出してください。アメリカ映画のスタッフロールは、ほぼ例外なく、背景が真っ黒だったでしょう。最初は主人公達の「その後」みたいなのを映していても、すぐに黒に白字でスタッフ達の名前を映すだけになったはずです。ですがこの映画は、スタッフロールのほぼ最後まで、ずーっと、空撮映像を見せてくれるのです!これはレアですよ~。ところで肝心の本編に関しては……うーん……メグ・ライアンはどうしてこんなに尻が軽い女の役をやっちゃったのかな、って感じ。以上。 5点(2004-02-23 23:01:36) |
112. デッドコースター
ほら、よくあるじゃないですか「アメリカ的からくり」。目覚まし時計が鳴ったら、ニワトリが驚いて、その足に結んであった紐がひっぱられて、滑車が動いて、そしたらボーリングの玉が転がって……みたいなの。結構みんな好きで、「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の冒頭なんかにも出てきましたね。でも、もしもあれで、人間が死んじゃうとしたら・・・。そんな着想から生まれた、アイデア一発映画のように見えますが、それだけでは終わらないのが、この映画の凄いところ! 6点(2004-02-23 20:25:12) |
113. トランスポーター
面白い!正統派の娯楽アクションでは、かなりの快作。欲を言えば、アクションに、もうちょっとスピード感が欲しかったかな。油べとべとの、モンゴル相撲ばりのシーンは、笑えました。監督は日本の漫画に詳しいそうですが、まさか「稲中」まで読んでるんじゃあ・・・。 7点(2004-02-23 16:23:54)(笑:1票) |
114. トーク・トゥ・ハー
《ネタバレ》 人と人のコミュニケーションを掘り下げた、とても深い作品でした。愛する人と、ふつうに会話することは出来ても、心で繋がりあっていると思えず、孤独を感じるマルコ。だからマルコは、昔の恋人から離れていったし、リディアとも上手くいかず、昏睡状態の彼女に話しかけることも出来ませんでした。逆に、ふつうの会話は出来なくても、心で繋がりあっていると思えてしまうベニグノ。彼は、アリシアが昏睡状態だからこそ、何でも話すことができ、それで心も繋がりあっていると信じる人でした。でも、ベニグノの愛は、それがどれほど深い愛だったとしても、自分の中に閉じこもったもので、それが『死』への逃避という結末になってしまいました。しかしマルコは、自分とは逆のものを持つベニグノから、心で繋がりあっていると信じて話しかけることの大切さに、気付いていったのだと思います。それを最もあらわしているのが、最後、アリシアに話しかけられたシーンでしょう。アリシアは、ベニグノが愛情をもって話し続けることで、目覚めたのですから。心で繋がることの大切さを知ったマルコと、アリシアとの間には、どんな未来が待っているのでしょうね。 7点(2004-02-16 16:39:31)(良:3票) |
115. WASABI
舞台が日本なので、陳腐なヤクザ・大げさな警察・銃撃シーン等に、どうしても違和感を覚えてしまいました。友人には「それを言ったら、アメリカも『レオン』で描かれたような国ではないだろ」と言われてしまいましたが…(笑)。私を含め多くの日本人は、それが良いことにしろ悪いことにしろ、自分の国での過剰な演出を嫌い、他国の(特にアメリカの)それを好みます。それが、当時のヒロスエ不人気と重なって、裏目に出てしまった作品なのではないでしょうか。日本以外が舞台だったら(規制が無いから、もっともっと過剰演出できるし)もっと面白くなったと思います。あ、あと余談ですが、この映画を観てから、宴会でWASABIだけ舐めて、酒の肴にするようになりました(笑)。酒がすすむし、ダイエットにもいいですよ。 5点(2004-02-16 00:06:03) |
116. ミッション:インポッシブル
《ネタバレ》 ジャン・レノは、眼が優しすぎて、悪役は似合わないよ・・・。 5点(2004-02-12 03:09:04) |
117. RONIN
印象に残らない映画でした。ラストも腑に落ちないし。 4点(2004-02-12 03:01:29) |
118. パーフェクト ストーム
《ネタバレ》 確か、かなり初期に廉価版でDVDが発売された映画で、今ではそのためにブックオフで大量に安く売られている。なんか、高級感に欠ける映画。作品そのものは、可も無く不可も無くといった出来。ただ、ラストにはびっくりした。「実話をもとにしている」と言っているくせに、生き証人がいないんじゃん!最近はやりのハリウッド的どんでん返しで、「(実話だから)誰か一人は生き残る」と思わせておいて、ウラをかいたつもりなのかもしれないけど……観客に不満を抱かせているばかりで、失敗している気がする。 6点(2004-02-12 02:57:03) |
119. ミニミニ大作戦(2003)
ちっちゃいけど、イカす奴「ミニ・クーパー」。主人公は君だ! 6点(2004-02-12 02:47:28) |
120. アルマゲドン(1998)
《ネタバレ》 冒頭、ニューヨークに隕石が降る。貿易センタービルは、上半身をえぐり取られ、市民は叫ぶ「フセインの攻撃だ!」……そう、この映画は9.11よりもイラク攻撃よりも、前に撮影されたのだ。今となっては皮肉にしか見えないようだが……こうは考えられないだろうか?「『アルマゲドン』は、未来を予知した映画だった」と!隕石はテロの暗示で、アメリカがそれに立ち向かっているという現在を、描いたのではないかと。だとすれば、映画中で最後には隕石を破壊できたように、現実の未来でもアメリカはテロとの戦いに、勝利できるのだろうか。そして単独で世界的危機と戦ったアメリカは、英雄として崇められ、さらなる超大国へと成長するのだろうか……。しかし、これ以上、このことは考えないことにする。なぜなら、このトンデモ科学映画が、未来を予言したものであるはずがないからである。 7点(2004-02-11 18:37:32) |