101. ダブル・ミッション
《ネタバレ》 3人の子どもに振り回され、コメディ映画でよく見る人畜無害おマヌケ犯罪組織とヌル~くすったもんだする、完全にお子様向け映画。おっさんが一人で観賞するにはちょときちぃです。しかしこれに筋金入りのジャッキーファンとかがあーだこーだ言うのは無粋なのかもしれません。/移動範囲がほとんど町内だけで完結してるとか、スパイであることをバラすくだりがすごい雑というか軽いというか、いろんなとこが安っぽい。軽いアクションに軽い笑い、軽い感動に軽いストーリー・・・それでも、楽しそうに演じているジャッキーの満面の笑みを見てると許せてしまうんだ。 [DVD(吹替)] 5点(2010-12-27 21:53:07) |
102. タオの伝説
自分に自信を持てない少年が不思議な世界に飛ばされて、そこは悪い奴によって支配されつつあって、その敵と戦いながら少年が成長し、現代に戻って悪友をちょっとこらしめる──という王道中の王道ファンタジーですが、世界観はかなり狭い。しかし他とちょっと違うのは、香港映画のスタッフを呼び寄せ、5人の"人面カンガルー"にクンフーを使わせるという所です。/これがカワイくないどころか、むしろ気持ち悪かったりして、もう少し愛嬌のある造型にできなかったのかな?と思ってしまうのですが、動きの方は着ぐるみとは思えない俊敏な動きで、なかなかのアクションシーンを見せてくれます。高い場所から10mくらい先の地面へ前方宙返りしながら着地するワイヤーアクションもスムーズに決まっててカッコイイ。 [ビデオ(字幕)] 5点(2010-07-14 19:07:55) |
103. 新ポリス・ストーリー(1984)
当時でもかなりまぎらわしいのに、今となってはさらにまぎらわしいタイトルですが、徹頭徹尾内容の無い(笑)福星シリーズのコメディ部分だけ抜き出したような、輝いていた80年代香港映画が好きなら安心して観られる展開。ベタベタなギャグをアハハと笑って許せる人や、今でもドリフで笑える人向け。 [ビデオ(字幕)] 5点(2009-05-28 02:08:18) |
104. 狼の墓場
《ネタバレ》 家族にも職業を秘密にして潜入捜査に協力する刑事が、そのうち便利屋になって最後に上司に消される――というストーリー。どうしても笑いが欲しい香港映画らしく一貫した雰囲気作りがヘタで、冒頭はジョン・シャムによるコメディちっくな逮捕劇から始まるが、この作品全体から考えるとはっきりいって不要。つーか、ジョン・シャム=出オチみたいな風貌により、シリアス劇になりきれないことが運命付けられてるようなもんで、日本でいえばアホの坂田を共演者にシリアス刑事モノを撮ってるようなもん――と言ったら言い過ぎでしょうか。/俳優がメインのフォン・ハックオンが今作では監督をしてますが、こういう監督にありがちなショボさや破綻は無く、(冒頭を除き)手堅くきちんと観られるレベルにはまとまっています。悪くはないが良くもない刑事モノの小品。 [ビデオ(字幕)] 5点(2008-08-20 16:30:02) |
105. プラネット・テラー in グラインドハウス
《ネタバレ》 前情報も無しに「ゾンビ映画」だということで借りましたが、なんでいきなりちょっと昔のテレ東でやってたような映画のCMが始まるのか、なんで画面中ノイズが走りまくってんのか、なんで色調が不安定なのか、まったく分かりません。観てるうちに薄々は意図が分かってきますが、観終わってここのレビュー読んで初めてコレがどういう意図で作られた作品かが分かった――という次第。グラインドハウス映画なんて知らねー。/どんな偶然か、『28週後』で見たヘリのプロペラでゾンビ一掃するシーンが、この作品にもあった。 [DVD(字幕)] 5点(2008-08-06 11:01:49) |
106. ウルトラヴァイオレット(2006)
『リベリオン』が小ヒットしてお金が入り、『リベリオン』でできなかったことをやろうとしたけど、『リベリオン』を超えることはできなかった──という感じ。見せ方に凝りすぎて、アクションとしての爽快感も無ければ面白みもありません。それとこの監督、悪役選ぶのがヘタなんかなぁ。今作もなんだかラスボスが貫禄のない顔してんですよねぇ。 [DVD(吹替)] 5点(2008-07-10 23:28:03) |
107. 300 <スリーハンドレッド>
レオニダスが死ぬとこまではそこそこ面白かった。エンターテインメントなんだから史実とかリアルどうこうじゃなくて、勢いが大事。だから忍者みたいのも出てきちゃうし、サイやゾウもまるで異界のモンスターのように描いちゃうし、クセルクセスもこの世に君臨する神のように描いちゃう。そういった部分は「そんなわけねー」などと無粋にツッコむことなく普通に飲み込めるんですが、ザック・スナイダーという人は映像センスはあるのに、「自由と平和にために今こそ立ち上がるのだー!」的な最近のアメリカ映画の最もクサい部分を最後に持ってくることには抵抗は無いんですかね?/レオニダスが「自由と平和を守る」ために戦ってるというのはそれまでの内容で充分伝わるんだから、あんなつまらない締めはいらないんですよ。自分としては死屍累々の中でレオニダスも力尽きて、カメラが遠ざかっていくところまでで止めてくれた方が余韻があっていい。 [DVD(字幕)] 5点(2007-12-13 13:29:17)(良:1票) |
108. 五福星
ストーリーにはほとんど絡んではきませんが、見せ場だけはやたら派手で国際級なジャッキー。サモ・ハンのパートはやはりコメディにアクションを絡めた"身近な世界"でのドタバタ劇――という、この2人の作風というのが実によく表れてます。/この作品以降もどんどん派手なスタントアクションに挑戦し、世界を広げていったジャッキーに対し、サモ・ハンはあくまで身近なドタバタ劇に徹します。ジャッキーとサモ・ハンは仲が良い方ではないと言われますが、そもそもこの作品から顕著なように、お互いに相容れない作風である――というのも一因なのかなと考えたりします。/ラストのオチがやや尻すぼみ気味。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-10-02 13:33:23) |
109. ドラゴン・スクワッド
《ネタバレ》 敵グループもきちんと"人間"として描いているところは好きです。常に緊迫感が支配するような雰囲気で、まぁ中だるみとかは無かったんですが、シーンが変わるたびに小タイトルが表示されたり、突然モノクロや静止画になったり、銃撃戦になるたびに役それぞれの紹介カットのようなものがしつこいくらい挿入される無意味な編集。/アクションシーンのたびに前後左右にブレまくる落ち着きのない最悪のカメラワーク。あっちでパンパンこっちでパンパン撃ってる人をバストアップで前後にグラグラ、左右にガクガク。映像がとっちらかって状況を把握できない。アホかっつーの。全体的にPVっぽい編集で、凝ってるつもりなんだろうが見難くしてるだけでとても苦痛になってきます。/総じて敵グループの方にストーリーの比重が置かれていて、この作品の裏主人公ともいえる(むしろ主人公かもしれないが)マイケル・ビーンに肩入れしたくなるのは計算のうちなんでしょうか?/サモ・ハンvsホ・ジュノの一騎打ちは、往年のクンフー映画好きが満足できるシーンですね(半分くらいはダブル使ってますが)。あとサモ・ハンと娘との関係を解決せずに放置するなら、元々入れる必要無いのでは・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2007-07-05 23:09:51) |
110. バイオレンス・ポリス/九龍の獅子
《ネタバレ》 香港低予算量産型刑事アクション物よりちょい金かかってるかな?くらいで、特筆すべきところ無し。/ホントンがタイタイに友情の証に渡したジッポーが敵の手に渡って、主人公達がスパイとして潜り込んだ時に、そのジッポーから素性がバレてしまいそうになるシーンでも、「ここからスパイ計画に穴が開いていくのかな?」と思ったら、直後に何気なくつけたテレビのニュースで一気にスパイであることがバレるなど、せっかく伏線張っといてまったくの無駄にしてしまう、わけの分からない作品。 [DVD(字幕)] 5点(2007-06-16 23:53:47) |
111. 燃えよデブゴン 正義への招待拳
量産型クンフー時代劇の流れながらも、アクションよりコメディに特化した作品。サモ・ハンとディーン・セキのコンビが終始おふざけやってる割には、笑いの爆発力に乏しいためか、腹抱えて笑えるシーンは非常に少ない。時代劇なのにコンクリート敷きの場所や、池のつもりだろうけどよく見るとコンクリートで整備された貯水池だったりとロケーション選びも雑。ラストバトルもかなりおちゃらけ。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-05-23 01:31:52) |
112. キング・コング(2005)
島を脱出するまでで、この監督がやりたかったことはほぼ達成されちゃってる感じ。ニューヨークに着いてからの失速加減が余計に際立って見える。/カールの最後のセリフの豪快なはずしっぷりに「99%おめーの責任だろ!」とツッコまずにはいられない。B級モンスター映画みたいに、死んだと思わせといてもうひとふんばり襲ってきて、その手でカールを握りつぶしてくれ!と願わずにはいられなかった。 [DVD(吹替)] 5点(2007-05-12 13:13:04)(笑:1票) |
113. セブン
大罪が完成したからなんなの?という感想しか浮かびません。ほんとすみません。 [地上波(吹替)] 5点(2007-05-01 19:36:30) |
114. 刑事ディック キプロスの虎
おちゃらけ刑事モノですが、仲間の裏切りの結果、ラストでなんともいえない後味の悪さを残して終わります。クンフーシーンは大掛かりなものは無いがそこそこ。暇つぶしにしかならない作品。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-04-09 00:01:22) |
115. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地雷鳴
93年の作品でありながら、即興で作ったYMO「ライディーン」のようなオープニング曲と共に、必要な情報のみを急ぎ足で表示していくスタッフ紹介と、いきなり不安感いっぱい。正当な続編ではないものの、まとまりのないストーリーから演出まで、まんまワンチャイテイストなので見慣れた安定感はありますが、逆にお決まりの演出満載で驚きも少なめ。/黄飛鴻役の人はどこから連れてきたのか、この1作のみで他に出演作が見当たらないような方ですが、意外とハマってます。 [DVD(字幕)] 5点(2007-02-04 18:23:43) |
116. デイ・アフター・トゥモロー
火山、溶岩、隕石、ハリケーン、洪水、果ては地球のコアの回転停止と、たいていの自然災害はすでにやられてしまったところへ、エメリッヒ君にも話がきて、「さぁ自然災害をどうでっちあげようか」と考えた末「よっしゃ、寒さでいこ!」、あとは既発の映画からてけとーにエピソード見繕ってくっつけて・・・と、ハイ!一丁上がり──みたいな作品。 [地上波(吹替)] 5点(2006-11-20 00:41:40) |
117. アンダーワールド(2003)
『ブレイド』のようなスタイリッシュアクション系だと思ってたら、ハリウッド映画によくある人間同士の銃撃戦とそう変わらぬアクションシーンばかり。吸血鬼vs狼男という設定で、こんなに地味に作る方がむしろ難しい気が・・・。『マトリックス』と比較されてますが、世界観でいえば元々こういったゴシック風な世界観の映画はありますし(『クロウ』とか)、アクション面でマトリックスと比較できるほど目立ったシーンありましたっけ?観ても損とも得ともいえない、まさに"中の中"といったところ。 [DVD(字幕)] 5点(2006-05-23 01:54:21)(良:1票) |
118. ドラゴン・バーニング 怒火威龍
《ネタバレ》 序盤のツアーガイドをしているドニーが、ピンクのシャツに紅白ストライプのズボン、アメリカ国旗プリントの帽子という、おもしろすぎる格好に。この格好でスリを追ってミニ自転車でフィリピンの町中を爆走する様は衝撃です。/お宝探しったって…すぐ近所やん!とか、お宝の仏像の前の石段が、よく塀に使われているブロックを加工もせずにそのまま積んであるだけとか、あの病気のお父さんはほったらかしかい!とか、そういった部分で楽しめます。/バトルシーンは低予算にしては頑張ってますが、やはりチープな印象は否めず。最後のNGシーンで浅黒いはずのフィリピン人スタントマンが真っ白な顔でピクリとも動かず、軽トラで運ばれていく姿が忘れられません…。 [DVD(字幕)] 5点(2006-05-11 15:08:26) |
119. ドラゴン電光石火 '98
フィリピンを舞台にした低予算刑事モノ。破天荒な刑事が異国の地で捜査という定番ストーリーだけに、あとはドニーがアクションをどれだけ見せてくれるか―なんですが、銃撃シーンはそこそこ激しいものの、とりたてて褒めるほどのものでもなく、クンフーシーンなどはカット割りが細かすぎ。ドニーがパンチを繰り出す―パンチのアップ―敵が吹っ飛ぶ、というようにいちいち区切って見せるので、一つの流れとしての技の応酬みたいなものを引いた視点で見られるシーンはほとんど無し。/ドニーがバスローブになってくつろいでいるところへ殺し屋が襲ってくるシーン。バスローブ姿で格闘するドニーはちょっと滑稽です。 [DVD(字幕)] 5点(2006-03-24 15:04:43) |
120. レッド・リベンジ -復讐の罠-
《ネタバレ》 ほんとに関係ないところから「ちょっと待ったぁ!」という感じで飛び込んできて、騒動を大きくするユン・ピョウの役が、ストーリーにアンバランスさを加えているような気がする。/中盤のバトルでユン・ピョウがビリー・チョウの尻に尖った物を突き刺して、それに全体重がかかってしまうシーン、観てる方も痛たたたた…。ラストバトルはイマイチ爽快感無し。/お坊っちゃんのようなコリン・チョウがかわいいです。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-12-27 16:29:20) |