101. 銀河ヒッチハイク・ガイド(2005)
《ネタバレ》 まったく期待していなかったが、おもしろい。馬鹿げたストーリーながら、これだけの繊細かつ大胆な映像は見事。CGが少なく臨場感もあった。現代風刺的なシニカルな描写も興味深かった。実はネズミは地球の支配者だった等の発想もなかなかだったが、最もおもしろかったのがディテール。手続にうるさい異性人、その異性人の拷問が詩の朗読、その異性人の星ではハエたたきが地中から出てくる等々・・・。見て損はない。 [DVD(字幕)] 7点(2006-03-31 00:31:15) |
102. チャーリーとチョコレート工場
《ネタバレ》 すばらしい映画でした。この1年で見た映画では、分野は違うものの「バタフライ・エフェクト」と同程度の評価をしたいです。まずは、ジョニー・デップ。この人は決して2枚目スターではなく個性派俳優です。表情、表現ともこだわりを持って演技している。ティム・バートンとのコンビでは一段と引き立つ。次にテーマが良い、子供にも見せてあげたい。加えて、ティム・バートンらしさが随所に出ていたところも良い、歓迎の演奏をした人形たちがグロテスクに燃えていくシーンはいかにも、と感じました。後味もいいし映像もきれいだし、久しぶりに見て良かったと思える映画でした。 [映画館(字幕)] 9点(2006-03-19 23:53:50) |
103. ソウ2
《ネタバレ》 おもしろかった。「2」を見てガッカリしなかったのは久しぶり。前作同様に「痛い」のには困ったが。「3」の制作も決定したらしいが、あの女性がジグソウ2代目となるのは軽すぎる、どう仕上げてくるかに期待したい。最高の映画ではあるが疑問点はある。①首の後の数字と「虹の彼方」に意味がなかった→ブラフなら引っ張りすぎ②冒頭シーンで2代目ジグソウ=アマンダが録音テープを見つけるのは変→昔、被害者だったのが理屈になるのか?③2代目ジグソウはリスクをおかしすぎ→注射の海のシーンはあんなに懸命に探したら自分の命が危ない④地下におりて「1」のバスルームでのシーンでは2代目ジグゾウは凶暴男を銃とかで軽く殺してしまえばいいじゃないか?刑事の息子をもう面倒見る必要もないんじゃないか?→映像に映ってないのだから善人を演じる必要はないだろう等々・・・。自分の見方が甘かったかもしれないので、もう一度見てみたい。 [DVD(字幕)] 8点(2006-03-19 02:14:00) |
104. ブラザーズ・グリム
《ネタバレ》 冒険活劇として子供向けにはいいか?映像は楽しめるし、脇役キャラはなかなかだったが、主人公二人がどうしても兄弟に見えないのが難点であった。何も考えずにサラッと見るにはいいかもしれないが、後に残るものはなかった。 [DVD(字幕)] 4点(2006-03-18 00:25:35) |
105. レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
《ネタバレ》 ジム・キャリーは良い味を出してたし、子供たちは三人三様のキャラで好感持てたし(子ども子どもしてないところがいい)、脇役も個性的だったし、映像もきれいだし、セリフもエスプリが効いているし、なかなかの映画でした。相続財産を狙うところや、引受人が立て続けに殺されるところも含めて小中学生にも見てもらいたいです。 [DVD(字幕)] 7点(2006-03-17 03:56:23) |
106. ホステージ
《ネタバレ》 マース役の若手男優は、ちょい狂った感じの良い味を出していたと思う。しかし、家の中のバトルは、ほとんど変質者のサイコ・ホラーでしたな。最後は燃えてわめいて死んでいくし。ラストシーンは親子愛がテーマなのであろうが、まったくしっくりこないオチであった。結局は銃弾戦の結果、多勢に無勢でも、ヒーローは死なないってことなんでしょう。 [DVD(吹替)] 3点(2006-03-17 01:55:37) |
107. パズラー<TVM>
あんまりでした。これは青春映画なのでしょう。つらい映画(いや、テレビドラマ)でした。DVDのジャケットや誇大広告をチェックする倫理委員会を設立してもらいたいです。 [DVD(字幕)] 1点(2006-03-16 02:12:52) |
108. ザ・インタープリター
《ネタバレ》 実にフツーなよくある映画でした。テーマが大きいだけに臨場感を持つのが難しく感じた。ニコールは、オスカーをとってから、一皮むけた感じがする、ある意味で今回も汚れ役であるが違和感なく演じていた。ショーン・ペンはさすが!マトモな役(常識的人間)を演じても、存在感はすごい、年齢とともに大物になっていく。デ・ニーロにも通じるところがあると思う。 [DVD(字幕)] 5点(2006-03-16 01:53:05) |
109. ブレイド3
《ネタバレ》 もはや安心して見れるTVドラマ「運命を背負った悲劇のヒーロー」のノリ、映像や戦闘シーンはさすがだった。しかし、悪の親玉は、人間の姿のままのほうが絶対良かったと思う。あの化け物は、あまりにグロく、「プレデター」の宇宙人に似ていた。ああいう姿になると肉弾では倒しにくい、結局は細菌で退治ってのはこのシリーズらしくない。ブレイドも一族の将来を託されてどーすんでしょうか?ヒールに転向か?? [DVD(字幕)] 5点(2006-03-15 14:25:14) |
110. コンスタンティン
《ネタバレ》 結構はまりました。大天使ガブリエルが黒幕であり人間に試練を与えようとしていたとは(「ノアの箱舟」的発想?)・・・、堕天使ルシファー=魔王サタンが、結局は、人間を救い、コンスタンティンをも救うとは・・・、サタンの息子はマヌケでしたが・・・。サタンがコンスタンティンの肺ガンを直した時、手がニコチンで真っ黒になってたり、ラストはコンスタンティンがタバコをやめてガムを噛んでたり、アシスタントの坊やが天使だったりエスプリも効いていたと思う。キアヌ・リーブスも、さわやか青年から脱皮しつつあり、表現も豊かになってきた、オスカーはまだまだでしょうが・・・。しかし、ガブリエルの羽をもいで、ただの人間にしてしまってもだいじょうぶなのかしら? [DVD(字幕)] 8点(2006-03-15 04:29:42) |
111. 1.0【ワン・ポイント・オー】
《ネタバレ》 まずはディテール、小物が効いていた。箱、一つの品物で埋まる冷蔵庫、虫(バグ)のオモチャ、アダムという作りかけのロボット坊や、アパートの雰囲気・作りもなかなか良い。次に、登場人物のキャラも良かった、誰が敵か味方かわからない状況を続けることにより緊張感を生んでいた(結局、最後までわからないことも多かったが・・・) 結局はロボット落ちなのだが、住民全員がアンドロイドだったの?バイク便の黒人は企業サイドの人間だったの?用務員のおじさんはアンドロイドを感染から守る役目の人間なの?等々残尿感は非常に残る。まあ細かいことは言わず、雰囲気を楽しむ映画なのでしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2006-03-14 14:57:43) |
112. フォーガットン
《ネタバレ》 ゲーリー・シニーズが出演しているので見てみたが、悪くなかった。まず映画全般の雰囲気・ペースは独特のものがあったし、敵or味方の判断も時間経過とともに明らかになっていく点も良かった。黒幕がだれだったのか(宇宙人?神?悪魔?)の追求は置いといて(というか、こだわらず)、母の愛情は強いということなのでしょう。しかし、ジュリアン・ムーアは引き続き実験体ということなのですかね?子供を、ただ返したとは思えませんが・・・ いらない人間を空に飛ばしてしまう発想はなかなかでした。 [DVD(字幕)] 7点(2006-03-14 02:46:45) |
113. ステルス
《ネタバレ》 ソフト面・ハード面とも「ありえない」設定・ストーリーの中、ありがちな「お約束」は必ず守るというルールも徹底されており、安心して画像・アクションを楽しむ映画であろう。主人公は、無人機「エディ」だと思うが、この作品の中で、最も魅力的・人間的・破壊的・独善的・英雄的な登場人物(登場戦闘機?)であった。しかし、北朝鮮に落ちなくてもいいんじゃないの?加えて、簡単に救出しすぎです。 [DVD(字幕)] 6点(2006-03-14 00:57:14) |
114. オープン・ウォーター
《ネタバレ》 この映画を見る人は、「サメに襲われる」という予備知識を持って見ることになるだろうが、「海で漂う二人が、サメに、いつ襲われるか?」という恐怖心だけで見せてしまう映画である。加えて、周囲に誰もいない、何もない海での絶望感・孤独感と、どうして自分たちだけが取り残されたのかという憤りが、時間の経過とともに増長していく。この映画の評価は賛否が別れるところであろうが、ある意味で、かなり「怖い映画」である。 [DVD(字幕)] 6点(2006-03-13 05:53:30) |
115. ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]
《ネタバレ》 軽く見るには悪くないが、基本的には「妖怪人間」的な悲劇のはずでしょう?シリーズ化を狙っているのもわかるが、特に「シング」は元に戻してあげてほしい。(いや、元に戻る方法がわかったのだから、そのままでもいい、という考え方もできるか?)コミックを映像化した時の違和感が大きく感じられた(絵的には「シング」のような存在は必要)、コミカル映画として見たほうがいいやもしれない。しかし、ジェシカ・アルバ、随分と大人びちゃってビックリ! [DVD(字幕)] 4点(2006-03-13 03:56:39) |
116. ボーン・スプレマシー
《ネタバレ》 マット・デイモンという役者の演技はどうも好きになれないが(ジェリーという映画を見たときは、吐き気がした)、この映画はそれほど悪くないか?影のある役を演じることもできるようになったかもしれないが、表情が画一的で「気取ったボウヤ」の域を出るにはもう一歩か。独との合作らしく、ベルリン→モスクワのロケは、アメリカ&イギリスと一風違い、興味深かった。特に、モスクワは良い味が出てたと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2006-03-12 01:32:13) |
117. オールド・ボーイ(2003)
《ネタバレ》 壮絶な映画であった。日本で映画化されれば、ここまで激しくはならなかっただろう。大げさという見方もあろうが、韓国チックな激しさが妙にマッチしていた。個人的には嫌悪感を抱くテーマではあったが、テンポ良く見ることができた。しかし、主演男優の演技力、根性には感服、オープニングの酔いどれオヤジとラストシーンの「おじさん」が同一人物とは思えない、すごい役者だ。 [DVD(字幕)] 7点(2006-03-11 23:01:19)(良:1票) |
118. コントロール(2004)
《ネタバレ》 名脇役といえる二人が主演し、さすがの演技。サスペンスというよりは「悪人が、人の気持ちに触れて良心に目覚めるが、時すでに遅し」というお決まりのパターンを色付けした感じであるが、脚本も良かったと思う。インパクトはないが良作でしょう。 [DVD(字幕)] 7点(2006-03-11 02:04:10) |
119. ザ・リング2
《ネタバレ》 原作のリング3部作は論理性といい発想といいホラーを超えた内容であったことを考えれば、この作品は原作の良さをまったく継承していない「ただのホラー映画」になってしまっている。ビデオに絡まず人が殺されたり、子供にサマラが乗り移ったり、もうメチャクチャである。そもそも貞子がミュータントであったことと比較すれば、サマラのキャラは「ただのマザコンの霊」でしかないわけだし、だいたい井戸に閉じ込めれば終わるというオチは、あまりに短絡的で意味不明。中田監督も脚本読んで引き受けるのをやめるべき内容でしょう。ナオミ・ワッツが得しただけの映画では? [DVD(字幕)] 3点(2006-03-10 17:49:15) |
120. アイランド(2005)
《ネタバレ》 近未来SFというより英雄・冒険物という感じの映画であった。もう少しヒネリが欲しく、ストーリーはかなり薄っぺらいイメージである。しかし、ラストで解放された製品=クローンたちは、これからどうするんでしょうか?解放されても、市民権はない(だいたい人間じゃない)、働けない、メシは食えない、所有者(大統領含むクローン元)に迷惑をかける等々結局は幸せシナリオを描くのは無理がある、クローン解放機構を作って人間に対抗したり、泥棒やテロで食っていくんでしょうか?世の中を混乱させるだけでしょう。どうもしっくりこないラストです。 [DVD(字幕)] 6点(2006-03-10 02:53:29) |