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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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101.  アルゴ 《ネタバレ》 
ベン・アフレックの監督デビュー作となった、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」を見た時は驚いた。非常に重い作品でしたが、見応えのある重厚な社会派ミステリー・サスペンスでした。監督がアフレックだったことに驚いたと共に何でこれが日本未公開なんだ?と思ったものです。  そして本作。今度は実話に基づいた、非常に骨太な社会派サスペンスを自らが主演し撮り上げた。しかし、もはや「ゴーン~」を見た時のような「あの俳優ベン・アフレックが・・・」という驚きは無い。今やもう、ますます今後の作品に期待が高まる映画監督となりましたね。  冒頭の騒然としたデモが巻き起こるテヘラン市内の描写に、混沌としたバザールと人質達が市内に顔を晒して歩く緊張感、さらにそこに挿入される緊張感が高まるアクシデントの挿入。恐らくは脱出に成功するのであろうと思いながらも手に汗を握る空港の脱出劇に、離陸後も見る者を簡単には安堵させない終盤のたたみ掛けるような展開の組み立ても見事です。  そんな張りつめた緊張感の中進行していくアルゴ作戦にあって、ちょっとした映画小ネタを挿入したり、一息つかせてくれるジョン・グッドマンとアラン・アーキンのベテランコンビの使い方も絶妙でした。
[映画館(字幕)] 9点(2012-11-02 00:05:10)(良:2票)
102.  ビッグ
トム・ハンクスの映画で一番好きな映画は?と聞かれて僕が迷わず選ぶのがこれです。  随分久しぶりに見ましたが、何度見てもいい映画です。笑いがあって夢があって、少年2人の友情の物語でもあり笑わせられながらも切ないロマンスでもあり、最後はホロリとさせられる。映画って楽しいなあ・・・そんなとても単純な感想が素直に出てくる、とても単純でとても楽しい作品です。  子どもの頃、誰もが時に「早く大きくなりたいな」と思う。その願いが叶った、12歳の子供に見事になりきったトムがあまりにも素晴らしい。いつまでも子供のまんまではいられませんが、少年の心も、大人になってからもおじさんになった今も心の片隅には置いておきたい。そんなことを思わせてくれる素敵なお伽話のような映画です。
[DVD(字幕)] 9点(2012-10-31 19:41:32)
103.  ヘルプ 心がつなぐストーリー
アメリカ映画の大きな1つのテーマである南部の地の、特に60年代の人間模様を描いたドラマ。このテーマに取り組んだアメリカ映画は少なくないですが、その中で本作は秀作の1つとして数えられていくでしょう。  どうしても作品全体が重たくなるテーマであり、しかも本作はそれに真っ向から取り組んでいながらも重さを感じさせず、ユーモアの精神も素晴らしい作品です。  白人側には嫌な人物も会話も登場しながらも作品全体には明るさを保ち続ける。多分日本で僕が思う以上に今でもアメリカでは難しいテーマなんだと思いますが、この匙加減も見事です。  1冊の本の出版以外は大げさなエピソードや大事件の挿入は控えながら、日常の1コマを大切に積み重ねていく。ニッコリさせられる部分も挿入しながら最後には感動があり、実話モノを見ているような気にすらさせられました。  多くの黒人と白人女性たちが登場しましたが、様々な人間というものを見せてくれた女優陣の素晴らしい演技に拍手を贈りたいと思います。
[DVD(字幕)] 9点(2012-09-22 15:47:42)(良:2票)
104.  おとなのけんか 《ネタバレ》 
これはお見事!作品はアパートの一室からほとんど一歩も出ない。2組の夫婦が、それぞれの子ども同士がけんかで怪我をした解決方法を話し合っている内に今度は大人達が・・・というお話。  アパートの一室から殆ど出ない設定の中、ポランスキーの演出、脚本、4人の演技が三位一体となって実に面白い空気を創り上げています。ポランスキー自身、俳優としてジュゼッペ・トルナトーレ監督作「記憶の扉」(94)にて、ほとんど警察署の取調室から出ない設定の中Gドパルデューと俳優として共演し、ほとんど2人っきりで見事な演技合戦を繰り広げましたが、本作の4人もお見事。  ハムスター、ゲロ、クライアントや母さんからの電話、ウイスキーといった次なるバトルの発端となるきっかけの出し方、そのタイミングも実に自然。  最初は和やかに解決方法を話し合っていた2組の夫婦がこれらきっかけを元に夫婦vs夫婦、夫vs妻、妻vs夫、夫vs夫、妻vs妻、かと思えば夫同士、妻同士が共闘したりと1つの些細なきっかけを発端に自然に対立の構図を変えていく流れも素晴らしい。  気がつけば子どもたちは仲直り、ハムスターも公園で元気。色んな大人の事情を挟みつつも大人気無いおとなのけんかにまんまと笑わされたポランスキーの人間観察コメディ。  原題の意味は分かりませんが、「おとなのけんか」以外のタイトルが考え付かない、この邦題もお見事です。
[DVD(字幕)] 9点(2012-08-18 13:58:52)(良:1票)
105.  第三の男 《ネタバレ》 
考えてみればハリー・ライム=オーソン・ウェルズというキャスト自体ネタバレとも言えるし、かなり後半にならないと彼は登場しませんが、序盤から全く飽きのこない見応えを感じます。  まだ人々も街も戦争の傷が癒えず、東西に分かれた4ヶ国の分割占領下にある混乱期の歴史ある街ウィーン。この完璧なサスペンスの舞台設定を見事に活かしたドラマに流れる映画史に残る音楽、映画史に残る名シーンの数々。光と影を巧みに取り入れたモノクロ映像。 今も好んでモノクロを用いる監督さんがいますが、こういう映画を見るとそれが分かるような気がします。オーソン・ウェルズが暗闇の中姿を現し暗闇に消えるシーンが特に印象に残ります。  彼が自己主張するのは印象に残る台詞がちりばめられた観覧車のシーンのわずかな時間のみですが、旧友と再会し、笑みを浮かべながらも残忍さを醸し出す演技が実に見応えがあります。  さらに下水道の逃走の果ての、2人の友の心の声が聞こえてくるかのような決着のシーンにラストの並木道に至るまで1人の女と2人の男の人間模様を描く、まさに名シーンの宝庫のような作品。
[DVD(字幕)] 9点(2012-07-27 18:05:32)
106.  クリスマス・キャロル ザ・ミュージカル〈TVM〉
90分に満たない小品でありTV用に作られた作品ながら、映画館で見たい!と思わされるほどのクオリティの高さをほこるミュージカル。  基本的に人間の善良さが描かれる事が多いクリスマス映画は好きなジャンルであり、ミュージカルとの相性もいいですね。  大通りの隅から隅まで、さらにその奥の路地に至るまで、クリスマスを控えた人々の高揚感が伝わってくる冒頭の町の描写から素晴らしい。  台詞が全て歌の「シェルブールの雨傘」ほどではないですが、台詞の実に多くが歌になっている本格的なミュージカル映画です。ダンスが絡むシーンも楽しく、ディズニー映画でお馴染みのアラン・メンケンの音楽も、スクルージを演じたケルシー・グラマーから子ども達(みんな表情がイイ!)に至るまでキャストも皆が素晴らしい仕事をしている。  悪人も、悪人ぶっている人間も、みんな生まれたときからそうだった訳じゃない。全ての人間が本来持ち得る善良さを表現する歌の数々も素晴らしいミュージカルです。
[DVD(字幕)] 9点(2012-06-25 20:50:23)(良:1票)
107.  幸せへのキセキ 《ネタバレ》 
今年の上半期、楽しみにしていた映画のひとつ。期待通りのいい映画でした。  冒頭からごく短時間でマット・デイモン演じる主人公の男と家族の抱えている問題を簡潔に見せ、すぐに家族は動物園にやってくる。主人公の男が動物園の愛すべき仲間達と共に、動物園を再生していく過程と同時に、彼の人生と家族の再生をひねることなく実に分かりやすく見せてくれる作品です。クスッと笑わせてくれる、控え目な笑いドコロの挿入も良かったです。  やまない雨は無いという。動物園開園前夜まで降り続いていた雨も開園当日にはカラッと晴れ上がった。それは天気だけでなくこの家族と仲間達の人生の好転を予感させてくれます。そして開園以降ラストまで、実に気持ちよく生きることの素晴らしさを感じさせてくれました。   息子と娘をはじめ、子役が本当に素晴らしい作品でした。もう1人、そろそろ子役とは呼べなくなってきましたね。エル・ファニングは去年見た「SOMEWHERE」と比較すると驚くほど大人っぽくなって、とてもいい演技を見せてくれました。   ”20秒の勇気”が良かったなあ・・・。
[映画館(字幕)] 9点(2012-06-18 21:36:33)(良:2票)
108.  八月の鯨
海辺と湖畔、老姉妹と老夫婦といった違いはありますが、ヘンリー・フォンダとキャサリン・ヘプバーンの「黄昏」を思い出す作品です。  しかし本作は目が不自由で偏屈な姉と働き者の妹の姉妹を中心に、家を訪ねてくる来客も、登場人物は全て老人。その登場人物に一定の距離感、緊張感を含ませつつも、挿入されるささやかなユーモア。人生について教訓めいたことを声高に訴える事も無い。  人生の残り時間の少なさを感じさせる台詞もありますが、作品も演じる2人も実に悠々としている。そんな2人の姉妹に、3人の来客者の演技も脚本も、優しさのある控え目な音楽も素晴しい作品でした。  家の売却を断り、見晴らし窓の工事を依頼し、2人で海辺へ。これからも夏になるとここに鯨がやってくるのを2人で見続けていく・・・。 年老いた姉妹のこれからに希望すら感じさせるラストもまた素晴らしかった。
[DVD(字幕)] 9点(2012-06-09 22:17:13)
109.  スクール・オブ・ロック
バンドをクビになり仕事も無い。冴えないROCK野郎だった男を演じたジャック・ブラックが最高!!この映画はスマートでカッコいいロックンローラーじゃ駄目だ。微妙な風貌がいい。そして喜怒哀楽が実に分かりやすい顔芸もお見事!ジャックを見ているだけでも十分すぎるくらい楽しい。見事に愛すべきキャラクターを作り上げた。  実際にステージに立つバンドのメンバーだけじゃなく、彼らをサポートする役割の者、裏方に回る者、クラスの全ての子どもたちが参加できて、子ども達にそれぞれのポジションに対し楽しく責任感を持たせる。素晴らしい課題研究じゃないか。  ジャック・ブラックだけじゃなく、堅物校長先生をコミカルに演じたジョーン・キューザックも良かった。最後のステージはまさか感動させてもらえるとは思わなかった。半ズボンの制服姿にハイテンションでステージを動き回り、僕が大好きなAC/DCのアンガス兄貴ばりにキメてくれたジャックが最後まで最高でした。  こうした型破り教師が学校にやって来て、最後は子どもたちに惜しまれつつ学校を去っていく・・・という学園モノによくあるパターンじゃなく、最初から最後までROCK愛で押し通してくれたのも実に気分がいい映画でした。
[DVD(字幕)] 9点(2012-05-12 22:17:03)
110.  チェンジリング(2008)
実話である事を疑いたくなるほど非常に酷く、重く辛い話。しかも淡々と抑揚の少ない演出ながら軽く2時間を越える上演時間をしっかり見る者を惹きつける。監督イーストウッドの凄さを改めて実感しました。  決して楽しい映画ではないし、2度と見ることは出来ないかもしれません。しかし、1度見て暫くたてば中身を忘れてしまう映画もあれば、1度の鑑賞でも忘れられず心に残っていく映画もある。本作もそんな素晴らしい映画でした。  ラストにささやかな希望を見せてくれたことも嬉しかった。このラストの「希望」が有るか無いかで鑑賞後の感想が大きく変わっていたかもしれません。
[DVD(字幕)] 9点(2012-04-29 17:17:06)(良:1票)
111.  まぼろしの市街戦
ある村を爆破すべく爆弾を仕掛けた独軍とそれを探す英軍の情報戦?のはずが何だかおかしな方向へ。そしてその村にはまともな住人が1人もいない?一つ一つの展開も非常によく考えられた戦争コメディ・ファンタジーの傑作です。  両軍の兵士が至近距離から撃ち合ってあっという間に全滅してしまうくだりも有り得ないだろうけど、ここも大勢の人間の命を一瞬で奪っていく戦争の愚かさを見事なまでに表現していると思います。  明るく平和な仮想の世界に暮らす精神病院の患者たちと、人間同士が互いに殺し合う現実の世界の戦争と、一体どちらが狂っているというのか?異色作ながらも、ほのぼのとした笑いとおどけた音楽(ジョルジュ・ドルリューは本作でも素晴らしい仕事をしています)の中に込められたメッセージが痛烈にして分かりやすい。ジェヌビエーブ・ビジョルトの可愛らしさも作品の中で見事なアクセントになっていました。  「まぼろしの市街戦」とした邦題も素晴らしいと思います。
[DVD(字幕)] 9点(2012-04-03 22:47:05)
112.  ワン・モア・タイム(1989)
23年前と今、4人の登場人物の微妙な関係。とても単純だけど、とてもよく出来たファンタジー・ロマンティック・コメディ。途中ちょっとじれったい思いもしましたけどね。それも含め、レビュー数は少ないけど男心、女心、大切な人や友を思う気持ちとかがストレートに伝わってくるいい映画です。  序盤から「天国から来たチャンピオン」を思い出すようでもあり、この頃のダウニーJRの作品としては、「愛が微笑む時」を思い出す(本作の方が先に作られた作品ですが、僕の見た順番的に)作品です。  序盤の天国の続きをそういう風に取っておきましたか!というオチもいいし、途中はずっと切なかった4人それぞれの思いを見事に大ハッピーエンドに持っていく終盤の展開もお見事です。 ラストの結婚式での、冒頭の結婚式を思い出させる親友同士のやりとりも粋でしたね。
[DVD(吹替)] 9点(2012-03-21 21:51:41)
113.  ファンダンゴ 《ネタバレ》 
大したストーリーがある訳でも無いバカ騒ぎの旅。しかし、これからのことをちょっとでも忘れていたいかのように、今が愛おしくハメを外しまくる。そんなエピソードを積み重ねていく度に大いに笑わせながらも彼らの心の痛みが伝わってきて切なさが増してくる。挿入される曲も素晴らしい青春映画の秀作です。  ベトナム戦争という時代背景も本作の重要な要素。夜の墓場での花火が戦場を連想させる。ベトナムで戦死した兵士の墓石の前でしんみりと語り合う。「ディア・ハンター」を思い出すシーンです。出征前のバカ騒ぎの最中に出征するデニーロとウォーケンがしんみり語り合うシーンがありましたね。  気の合う仲間が集まってバカやってるだけで楽しかった人生の一時期が終わろうとしている切なさが伝わってくるラストもグッとくるものがあります。祭りの後の静けさ。こうした青春映画のラストは、その後の仲間の消息が語られるパターンが少なくないですが、本作は彼らのその後には触れない。彼らはただ自分達の未来に乾杯し、バカ騒ぎの後「さよなら友よ。いい人生を」と別れ行く。本作はそれだけで十分だと思えた。
[DVD(字幕)] 9点(2012-02-18 19:19:56)(良:3票)
114.  風が吹くとき 《ネタバレ》 
田舎で平和に暮らす善良な老夫婦。政府が作成したいい加減な核兵器使用後の放射線対策を何の疑いもなく信じ、国は迅速にして適切な対応でもうすぐ自分達を助けに来てくれるとひたすらに信じ続ける夫婦のどこかコミカルな描写が冒頭から続きますが・・・。  少しずつ体に異変が出始めるにつれ、終盤は見ているのが辛くなってくる。悲しみと共に核や放射線の恐怖を感じずにいられません。本作は今こそ多くの人たちに、政治家達にも見てもらいたい映画です。政府の発表をひたすら信じ、助けに来てくれると信じ続ける夫婦の姿からはそんなことも感じました。本作の背景にある東西冷戦は終結したけれど、今を生きる僕たちにもズシリと重い問題提起を投げかけられた思いです。  今回吹替版で見ましたが、森繁さん、加藤治子さんの声の演技が本当に素晴らしかったです。
[CS・衛星(吹替)] 9点(2012-02-05 12:05:06)
115.  フル・モンティ
愛すべきトホホな野郎どもの奮闘モノ。僕の大好きなジャンルです。 鉄鋼が人々の生活を支えていた街。不況のあおりで工場が閉鎖してみんな失業してしまって・・・。同じイギリス映画「ブラス!」を思い出すイギリス映画らしい設定。どちらも素晴らしい映画ですが僕は本作の方が好きなんです。  登場する男たちの、男として、夫として、父としてのプライドと、どうしようもない現状。現実の厳しさと漂う哀愁と可笑しさのバランスもとてもいい。彼らのやろうとしていることをどうして馬鹿にすることができようか。不況の真っ只中。また新しい1年が始まる。今年最初に見たこの映画に元気をもらった気がしています。 
[CS・衛星(字幕)] 9点(2012-01-04 20:57:18)
116.  屋根の上のバイオリン弾き 《ネタバレ》 
登場人物が今の素直な気持ちや高ぶる感情を歌い踊る。生きる希望や喜びを歌い踊る素晴らしいミュージカルです。長女の結婚式での”サンライズ・サンセット”やトポルと妻が愛を確認し合う歌など、この映画には感動的な歌が沢山あります。極めて閉鎖的な伝統に縛られながらも、娘たちの幸せを願う父親を演じるトポルの見事な演技も感動的です。  「わしらはみんな屋根の上のバイオリン弾きだ。なぜそんな危険なところにいるのか。そこから落ちないようするのが”伝統”だ」。ユダヤ人である彼らの置かれている状況と歴史を屋根の上のバイオリン弾きに例えた冒頭のトポルの語りは、最後まで見た後に見直すと言いたかったことが分かるような気がします。  先祖代々、それでも彼らは屋根の上でバイオリンを弾き続けてきた。最後は彼らが集まって暮らす小さな村を追われ、世界中に散り散りになっていく。そして今も彼らは世界中でバイオリンを弾き続けているということなのだろう。非常に重いテーマを含んだ作品ですが、重さを感じさせない。彼らの生き様を素晴らしいユーモアの精神と歌で表現した人生賛歌でした。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-10-02 09:39:16)(良:2票)
117.  黄色い星の子供たち 《ネタバレ》 
史実に基づくこの題材のヨーロッパ映画だけに見る前から覚悟はしていましたが、重い映画でした。しかし、いい映画でした。見てよかったと思います。  妥協せず歴史を伝えようという意思が感じられる厳しい演出だったと思います。それは本来は市民を守るべき存在である筈のフランス警察の描写ついても。少しずつ顔や服が汚れていき、やつれていく。列車に乗せられ、二度と戻ってこなかった人々を演じた全ての俳優、子どもたちが素晴らしい演技でした。そして以前から綺麗な女優さんだと思っていましたが、メラニー・ロラン、いい女優さんだと思いました。  フランス国内では全ての人が知っているのであろう、ナチス占領下の仏国内で1942年に行われた1万人以上に上るユダヤ人の一斉検挙。そのほとんどが生還できなかったという。僕は本作を通してこの史実を知り、記憶に刻み込まれることになった。これも映画の持つ大きなチカラなんだと思う。
[映画館(字幕)] 9点(2011-09-08 18:28:17)(良:1票)
118.  シラノ・ド・ベルジュラック(1990) 《ネタバレ》 
剣の達人にして詩人。まさに文武両道の誇り高き男シラノ。冒頭の決闘の中で装飾品も身に付けない田舎者と馬鹿にされたシラノの「私の飾りは心の中にある。私は心の手入れを怠らないのさ」という台詞がシラノをよく表しています。  そんな男にも容姿というコンプレックスがあり、愛する女への思いの丈を詩にしてもそれを告白する事ができない。もう一人容姿端麗な男クリスチャン。そんな男にも無学というコンプレックスがあり、愛する女に告白する事ができない。同じ女を愛した2人の男の心の機微を見事に描いた人間ドラマです。  クリスチャンの外見を借り、思いの丈を綴り続けるシラノのこの女への純情を演じるドパルデューが極上の素晴らしい演技をみせる。思いの丈を言葉にする滑らかなフランス語の響きが実に美しい。字幕でどれ程本作の台詞の美しさが理解できているのかという疑問も残りますが、本作の日本語字幕もまた素晴らしいと思いました。多様な表現方法を持つ日本語の美しさも再認識。  最後に手紙の主の正体を悟る女。以降ラストまでのドパルデューの演技は圧巻。なかなか味わえない哀しき余韻が残るシラノの人生のハッピーエンドでした。
[ビデオ(字幕)] 9点(2011-08-06 22:06:50)(良:2票)
119.  海洋天堂 《ネタバレ》 
久々に涙腺が崩壊する映画を見ました。もう成人しているが、心の病気で一人で生きていくには困難がある息子を置いて間もなく息子の前から去らなければならない父の我が子に捧げる愛情のドラマです。  話の内容は非常に重いです。しかし、父と息子の触れ合い、ジェット・リーの感動的な演技、そしてこの親子の支えになる人々の善意やあたたかさ、控え目に挿入される久石譲の音楽が話の重さを和らげてくれます。もう一人、楽しみにしていた台湾のスター、グイ・ルンメイの扱い方が勿体無かったことだけが残念でした。  冒頭、絶望的なシーンからこの映画は始まります。ジェット・リー演じる父の抱える事情は前半に明らかになるのですが、その絶望を乗り越え、家の鍵の開け方、卵の割り方、シャツの脱ぎ方、バスの乗り方・・・。息子の自立のため教えていく父の姿を音楽も演出も大袈裟になりすぎず、一つ一つを淡々と見せていくのですが、その一つ一つが父の我が子への愛情にあふれている素晴らしいものでした。  最後に父は「父さんはウミガメだぞ!」とお手製のウミガメの甲羅をまとい、息子と共に泳ぐ。やがて父は息子のもとを去るが、父の教えを立派に実践する息子の姿があり、息子はこれからも生きていく。そしてラストシーン、息子は水族館を気持ち良さげに泳ぐウミガメに寄り添い泳いでいる。絶望的なシーンから始まりましたが、ラストシーンは希望のある、そして実に美しいものとなっていました。平凡にして偉大なる、そして強く、心優しいジェット・リー演じる父の姿は忘れられないし、この父を演じるのはジェット・リーでなければならないと思える映画でした。
[映画館(字幕)] 9点(2011-08-01 21:57:26)(良:1票)
120.  テキサスの五人の仲間 《ネタバレ》 
ポーカーのゲームが続く中での駆け引きじゃなく、たった1ゲームの中での駆け引きを引っ張り続けて、ここまで楽しい映画が作れるんですね。  前半は顔を見ているだけでも飽きさせないヘンリー・フォンダがいいし、後半は奥さんの出番。成金どもに負けるな!ジョアン・ウッドワードが見事です。「人生の苦難も幸福も分かち合える真の伴侶を見つけろ!」と、このポーカーに同席した男の人生観までも変えてしまった見事な勝負でした。  それだけにどんでん返しには見事に騙されました。これこそコン・ゲーム映画の醍醐味。ただ、「えっ!?そうだったの?」以降ラストまでがちょっと引っ張りすぎましたね。途中はずっとこのポーカーの連中のどこが五人の仲間なんだ?と思って見ていたのですが・・・。これは素晴らしい邦題でした。
[DVD(字幕)] 9点(2011-07-12 18:20:48)(良:2票)
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