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タコ太(ぺいぺい)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1414
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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101.  カエル女 《ネタバレ》 
既視感は否めないし相当チープではあるものの、プロット自体は決して悪くはないように思えましたが、マッドサイエンティストが究極の生命体の開発に執心した過程で生み出された感染症による怪物出現?いや、もしかしたら罹患すると怪物に変身してしまう謎の感染症の治療薬を開発していたマッドサイエンティストの暴走?その辺が良く解らないのが一番の問題でしょうか。  低予算作品ならではの悲しさと言うか、怪物の造形(古の「アマゾンの半魚人」を思い出します)に相当ボリュームを割いた結果、大道具小道具その他諸々はチープそのもの。結構グロ描写が多いのですが、モロに作り物のグロさなので恐さや不快感には繋がらないです。カエルの解剖だけは本物?だとするとカエルが不憫です。  何故かコメディ要素を入れてしまったというのもどうなんでしょうか?義父の雇った元警官の私立探偵の行動と言動は悉くスベリます。挙句最後にはお約束的に犠牲者に。ヒロインや義父の台詞にも場違いと言うか見当外れなものが多々登場します。  結果、あーだこーだ文句言いながら観るには良いかも知れませんが、中途半端感を相当感じてしまい限りなく2点に近い3点献上です。  それにしても何故満月の夜にカエル(どう見てもカエルに見えませんが)に変身?どこかの国にそんな伝説あるのでしょうか?謎です。  そして邦題。ヒロインが可哀そうかも的な命名ですが、何故か惹かれる邦題です。ちなみに、原題は何で「The Movie」なのか良く解りませんでした。TVMにいろいろある「Bad Blood」のどれかと関係あるのでしょうか?
[インターネット(字幕)] 3点(2023-08-28 11:40:17)
102.  なかよくなれたらいいな 《ネタバレ》 
シンプルに言ってしまえば、所謂「地縛霊」が同じような淋しさに満ちた心を持つ人間を惹き込み、やがて異界へと連れ去ってしまう。そして悪霊は、次なる獲物を待ち構える。といった伝統的あるいは都市伝説的幽霊譚と言って良いかと思います。  謎めいた隣人の訪問を契機として繰り広げられる異様な関係性と、そもそもヒロインを包み込んでいた虚飾に満ちた人間関係が絡み合い、過去と現在を色調を変えて行きつ戻りつさせる演出は、個人的には好むところです。  特に、冒頭から提示される、同じ相手を見ているのに香奈美と圭介では見ている対象が異なるという部分には大いに興味を惹かれました。が、その部分の謎解き的な内容は特に示されなかった?のが少々残念。そのこと自体は本作の主たるテーマではない?のでしょうから仕方のないところだとは思いますが。  ただ、個人的にはそのことは一人ひとりの人間の本質的な思念・概念を語る上で重要なファクターとの思いがあり、掘り下げてくれればより興味深く観賞出来たかなと思っています。  有名邦画ホラーと一線を画すとまでは言いませんが、インディー系の作品ならではの魅力を感じ、7点献上します。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-08-28 11:04:28)
103.  Z Bull ゼット・ブル 《ネタバレ》 
ひさびさに観た荒唐無稽のアメリカンコメディ。好きですね~、こういう作品。あまりにストレートな原題に較べ、ダジャレ的にひとひねりした邦題も良いです。  細かく書き連ねるとキリがないので省略しますが、グロも含めたベタなギャグの連発が楽しい。爆笑シーンは意外と少なめですけれど、微笑・苦笑は中だるみなく続きます。いくら正当防衛?と雖も少々殺し過ぎのような気もしますが…。  ただし、道徳観や倫理観を持ち出すとダメですね。冒頭の企業宣伝カットからして短いけれど結構キツイ。そのまま反戦とか社会風刺的な笑いで攻めて来るのかなと思いきや、そうでもないような?まぁ全編通じてその香りは続くのですが、メインテーマかというよりもあくまでも背景に過ぎないような。兵器産業や銃社会への批判として見ることも出来るのですが、その線で真向勝負しているとも思えず…。  真剣に観る作品ではありませんし、観る人を大いに選ぶ作品ですが、個人的には十分楽しませていただきましたので甘めの7点献上です。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-08-18 11:11:12)
104.  ドント・ブリーズ 《ネタバレ》 
不気味なオープニングで観客の方向感覚を少々狂わせておきながら、いきなりの白昼堂々粗暴空き巣犯のカス3人組登場。冒頭シーンの印象は薄れて観客は一気にカス憎しへと。  そのカスが単なる金持ち狙いから弱者狙いにシフト。観客は益々カスどもに嫌悪感。そして強盗実行。こんなカスだからいきなり番犬を殺してしまうかとヒヤヒヤしたけれどカスにそんな度胸なし。だからって、これ決して動物に優しい訳じゃない。無知なカスがどうせ人間用だろう眠剤使って即眠させてるんだから下手すりゃワンちゃん即死。やっぱカス。  そして侵入。昼間の空き巣同様の横暴ぶりに観客の怒りは増長するばかり。亡き娘の思い出のビデオを流しながら眠る盲目の老人に観客の思いは高まる。さあ早く目覚めてカスどもを始末してしまえ!  まずは一人。良し!躊躇は要らない!さあ次はどっちだ。一見可哀そうな生い立ちのカス女か?知的で優し気に見えるカス坊ちゃんか?追い詰めろ追い詰めろ頑張れ爺ちゃん!  ところが、あれ?地下室に誰かいるよ?厳重にロックして大金隠してるんじゃないの?何隠してるの?ここで観客啞然。ちょっと待って爺ちゃん!あんた悲劇の独居老人じゃなかったの?  と、このペースで書くと駄文長文が際限なくなってしまいます。自粛。  見事に感情をコントロールされてしまいました。全く感情移入も同情も出来ない素人強盗団。悲劇の極みだったはずの退役軍人の極悪ぶり。登場人物に共通する倫理観の破綻と自らの行為の根拠なき正当化。それでもまだ老人援護の気持ちがわずかに残っていたのに「レイプはしない」というまたしても浅はかな自己正当化を耳にして揺らぐ観客。  細かな点では皆さんのご指摘もあるように粗さのある脚本や設定ですが、この大筋の部分の感情のコントロール(勿論この程度ではコントロールされないという方も多いとは思いますが)が本作の最大の醍醐味ですね。  いろんな意味で諸手を挙げて称賛は出来ないものの、サスペンスホラーの佳作として8点献上です。  ワンちゃん、助かったかな?きっと現場周辺を捜索した警察に保護してもらえただろうな。  (追記:蛇足です) この爺ちゃんは戦争で負傷して失明してしまった訳で、その後10年以上は経過しているだろうとは思えるものの、嗅覚や聴覚が失った視覚を補って余りあるほどには研ぎ澄まされてはいないと思うのです、が、靴の匂いで複数犯であることを察知する程度には鋭い訳で、室内に自分以外の者が居れば匂いで分かるでしょうね。香水の文化のある国の人たちだけに尚更。だからすぐ横をすり抜けたりすれば匂いで判りますって。それから、あんな静かな空間だったら、ひそひそ話だって聞こえますって。ドントブリーズという割には、その辺りの本筋とは関係ないのかも知れない程度の部分の演出が雑に思えました。その辺無視した方がスリリングで良いのかも知れませんが。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-08-14 15:06:48)(良:1票)
105.  スレンダーマン 奴を見たら、終わり 《ネタバレ》 
あまりにお馬鹿な4人に感情移入不能。と言っても、そうじゃなきゃ物語が先に進まないので仕方ないところですね。そして、お約束通りにどんどんと墓穴を掘っていく展開。  もう少し無理なく自然体でお馬鹿が出来ないものか?と一旦感じ始めてしまうと、脚本と言うか演出と言うか、有名都市伝説の映画化にあたってのアレンジがあっさりし過ぎていること(殆ど元ネタ)に面白味を見出せず、一つひとつの場面を観れば丁寧におどろおどろしく描いているように思える割には全く恐さのない(予測可能な)作品でした。  都市伝説の映画化、難しいですね。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-08-14 00:20:45)
106.  ゾンビネーター 《ネタバレ》 
ストーリー的には典型的なゾンビもの。ある町でゾンビが大量発生。その町を偶然訪れていた若者たちが襲われ逃げ惑う。そして、一行は、まさに絶体絶命に。しかし、そこに現れた謎の男。無口で愛想もイマイチだけれど戦闘能力は高そう。  そうです、彼こそがゾンビネーター。ゾンビたちをバッタバッタとやっつける様はさながらターミネーター。原題も邦題も「ゾンビネーター」である所以が漸くここで明らかになります。  DVDのジャケットを見て頂ければお判りのとおり、衣装(所謂コスプレ)と言い、ショットガンを担いだ立ち姿と言い、まさにターミネーターを髣髴とさせる雰囲気です。ちなみにジャケット(ポスター?)の中には、本編にまるで登場しない半分機械仕掛けの頭部のアップがデザインされているものがありますが、それはいくらなんでも酷過ぎです。それを見てしまったら、ゾンビネーターとはゾンビの群れの中にあって人間に味方する救世主ゾンビ?みたく勘違いしてしまいます。と言うか、その方が面白かったような気もしますが。  低予算の作品のようですが、ビジュアル的には結構頑張って仕上げてます。それだけに、タイトルとコスプレ衣装だけで戦ってしまわず、何か本作ならではといったアイディアが欲しかったところです。  ちなみに、ゾンビネーター役のジョセフ・アヴィエルさんは筋骨隆々のムキムキボディなのに、とうとう一度もその肉体を披露されませんでした。せっかくのキャスティングなのに何故?
[インターネット(字幕)] 3点(2023-08-14 00:03:56)
107.  シャークネード カテゴリー2<TVM> 《ネタバレ》 
TVMでも興行収入が続編に生かされるってことがあるのでしょうか?オープニングからして予算大幅増額感が滲み出てますね。キャスティング然り、セットや特殊効果やエキストラや何やかやの全てにおいて然り。エンドロールや楽曲(曲名も良いですね)の数々にも。そのくせアイディアだけは前作をほぼ踏襲というところが逆に成功の秘訣か?無理矢理捻り出したような新ネタが殆どないところに好感が持てます。カメオ出演とか探すのも楽しみ方としてアリかも。  言いたいことは殆ど4番のレビューで書き尽くしていただいています。御意です。強いて付記するならば、この人って飛行機操縦出来ましたっけ?いや仮にセスナ飛ばせたとしても旅客機は…。否、チェーンソー持って空を飛べるんだから旅客機ぐらい朝飯前か。それから、偶然??手にした元妻の左手から指輪抜いて「これは要らん!」とか言って手の方を投げ捨てるか、普通?それも本人の前で?ここまで何でもありでやってんだから奇跡的に縫合手術に成功して元通りってのもありじゃない?そんな程度の野暮な意見しかありません。  お見事なエンタメ大作です。8点献上。決して大盤振る舞いじゃありません!
[CS・衛星(字幕)] 8点(2023-08-07 23:13:49)
108.  テッド2 《ネタバレ》 
前作が思いっ切りツボにハマり(その割には現時点でレビュー書いてませんが)続編を観なきゃ観なきゃと思いつつ何故か棚上げにしていた作品。漸く鑑賞しました。  確かに多くのレビューにもご指摘があるように、前作に比べると若干パワーダウンかなとも思われるし、概ね前作を踏襲していながらもジョンの愛したロリーが回想としてさえも登場しないあたりには少々不満もありますが、毒舌や下ネタ・お下品ネタが間髪入れずに速射されるところは前作にひけを取らない面白さですね。  豪華スターの配役や本人役出演の倍増で前作以上に楽しませてくれますし(リーアム・ニーソンさんの登場は個人的には一番ウケたかも)、テッドの人権という前作にはなかったある意味自虐的な切り口は、製作者の意図は定かではありませんが社会風刺的な深みも感じさせてくれます。(裁判シーンに必要以上にウエイトを置かなかった点は良かったと思います。)  ヒット作の続編は難しいですね。なかなか前作を超える作品には出逢えないものです。本作については基本は踏襲しつつ、前作にはなかったテーマを盛り込んだことでマンネリを脱しているかなと。  道徳心や倫理観を取り敢えず引き出しにしまって、いかなる悪口雑言もありのままに楽しめる心境であれば必見のお馬鹿ムービーに9点献上、と思いましたが、いくらなんでもそれは禁句ではという台詞も無きにしも非ず、なので1点だけ減点します。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-08-07 10:58:10)
109.  ゲット・アウト 《ネタバレ》 
人種差別の問題を直接的に提示した上で裏返して再提示するというシニカルなダークコメディ感には新鮮さを感じました。納得の伏線回収と出演者の強烈な演技、さり気ない中に瞬間的な恐怖を盛り込むという演出の数々など、各賞にノミネートされた理由も理解出来ます。  がしかし、何故かのめりこめなかった作品。全編通してのバランス感とでも言いましょうか、前半から中盤まで不気味さと緊張感を絶やすことはないのですが、何か冗長な印象を受けてしまう。私の集中力が低いだけなのかも知れませんが、正直言って退屈な展開でした。それが、終盤になって脳移植の話が明らかになってからは、さながらノンストップムービーとでも言わんばかりに一気に突っ走る。このスピード間の差が何とも居心地が悪かったです。  白人側の目的や手段が明示されれば後は無駄に溜を作るまでもない。一気にクライマックス!という流れは解るのですが、伏線回収が種蒔きよりもスピーディ過ぎて、観終わってから反芻しないと理解出来ない。それはそれで一つの手法なのかも知れませんし、これまた私の個人的な理解力の問題なのかも知れませんが、前半から中盤までのウェイトと終盤のウェイトのバランスが、今ひとつしっくり来ませんでした。  脳移植を一人秘密裏に執刀するマッドサイエンティストや、とんでもない力量の催眠術師、穏やかなようでいて狂暴に豹変して殺人を厭わない主人公、セックス依存症とも思われる多重人格的キャラの主人公の恋人、アホなのか鋭いのか最後まで判らない主人公の親友、脳を入れ替えても本来の人格が残存する魂論的解釈、等々、気になることは多々ありますが、展開と言うか流れと言うか、その辺りが一番受け入れ難く6点献上に留めます。  ちなみに、ハッピーエンドじゃないですよね?ちょっと殺し過ぎました。とどめを刺したりして。無罪放免は難しそうです。ダークと言えどもコメディだからスルー?
[インターネット(字幕)] 6点(2023-08-03 12:42:41)(良:1票)
110.  テイキング・オブ・デボラ・ローガン 《ネタバレ》 
認知症の母親と介護する娘の二人世帯。症状の進行が介護者にも影響していくことを実証するようなドキュメント映画を撮影する医大生たち。という設定で物語はPOVで進みます。序盤は一体これから何が起きるのか、みたいな期待感も湧く雰囲気。  しかし、どうもアルツハイマーの症状にしては激し過ぎるんじゃない?みたいな状況になっていく。このあたりも必要以上にじらさないスピーディな展開に好感が持てます。  そして母親が隠していた秘密。ここで異常事態の発端となった事件が明かされます。そして一気に物語はオカルトの世界へ。オカルト風味になると最早何でもありの世界。本作では待っているのはヘビ地獄でした。  そうなんです、いつも思うのですけれど、悪魔モノとかオカルトものは結局何でもありになってしまう。だからこそ作り手はあの手この手でアイディアを出してくるわけですけれど、序盤の流れを生かしてサイコサスペンスにして欲しかったなぁというのが個人的な願望でした。  ただし、本作についてはストーリー的には成功だったと思います。過去の隠された事件。今や認知症となった母親が隠していた事件との関わり。連続殺人事件の犯人であった小児科医の野望は実は悪霊の野望であって、おそらくは悪霊は小児科医を利用していただけだったと思われ、事件を遮ったデボラが代わりに悪霊に乗っ取られてしまったこと。そして、悪霊の狙いは最後の犠牲者は生かしておいて憑依し、未来永劫世にはびこることだったのかもしれません。なかなかに恐ろしいストーリーです。  しかしながら、アルツハイマーを題材にする必要があったのかは疑問です。製作者は、シンプルにオカルトもの、悪霊モノにせず、更に一枚仕掛けを施したかったでしょうか?今の時代、あまりに身近になってしまった深刻な疾病を、しかも、最も課題となっている家族との関係を入り口に置いたことは、個人的には好ましくないと思っています。  もうひとつ、ドキュメンタリー映画の作成というシチュエーションだからといって、POVにする必要があったのでしょうか?ありがちな「いい加減にカメラ止めろよ!」と突っ込みたくなるような出来栄えではないものの、何故正面から描かずPOVに頼ったのか?そこもどうにも腑に落ちず、結果6点献上に留めておきます。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-07-31 21:44:19)
111.  サメストーカー ビギニング(TVM) 《ネタバレ》 
まず始めに、本作を含む3作品の邦題は「サメストーカー」シリーズとして整理されていますが、少なくとも本作では、ブルースは確かに凶悪かつ狂暴な「ストーカー」ですが、彼自身は「サメ」でもなければ「サメ」使いでもありません。なぜ「サメ映画」として位置付けたかったのか?おそらく本作より少々サメ風味が強い第二作の方が先に日本デビューしていたので、本来の第一作である本作もサメ映画と位置付けざるを得なかったのではないでしょうか?  そんな疑念にかられながらも、恐怖のストーカーを描いた作品としては決してつまらなくはありません。否、面白いです。オリジナリティに溢れている訳でもなく、必要以上にストーカーが大暴れする訳でもありませんが、ここに登場する狂気はなかなかどうして恐い!昨今のニュースを見ていると決して絵空事ではないリアルな恐さを感じます。  そんな訳で、単純に言えばオーソドックスと言うか、世間に浸透しているストーカー行為のイメージを描いた作品だと思います。ただし、その背景にある歪んだ思考については深くは掘り下げない。あくまでも社会派サスペンスではなくシンプルにサスペンス。同時にタイトルに「サメ」とありながらもサメは主役でも脇役でもなく、こちらも掘り下げない。中途半端感は否めません。本国では人気作品でシリーズ化、ということのようですが、確かに特に強い印象は残らないまでも楽しめはします。それだけに、邦題タイトルの「サメ」って要るのかなぁ?と少なくとも本作においては感じました。  (追記) 書き忘れていました。観賞する前は、「サメストーカー」と言うぐらいだからストーカーの正体はサメで、喰いそびれた獲物(女性)を追い求め人間の姿となって彷徨う姿を描いたダークファンタジーだと思ってました。普通にストーカーを描いたサスペンスより、そっちの方が観たかったかも。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-07-23 23:14:11)
112.  新聞記者 《ネタバレ》 
ネットフリックスでの配信期限ギリギリでの鑑賞です。  既に皆さん大いに語り尽くしてくださっているので新たにレビューする内容は殆どないところですが、セミドキュメント的な社会派作品として仕上げるには「生化学兵器開発のための大学新設」という、いくら何でも不合理だし有り得ないだろうというネタは受け入れ難いものがありました。敢えてフィクション感を強調したいがための脚本なのかなと思えてしまいます。  全体的な緊迫感・緊張感、じわじわと迫る重苦しさ、そんな中でふっと息を抜ける杉原の子の誕生シーン。出演者の演技力とも相まってエンターテインメント作品として十分見応えがあると同時に、社会派作品として政治やマスコミの在り方に一石投じようとする姿勢も十分感じ取れるのですが、メインのネタが「我が国における極秘の生化学兵器開発計画」となると、ノンフィクション感が消えてなくなりフィクションとしても荒唐無稽過ぎの感が否めません。  これからTVシリーズの方も観てみようとは思いますが、決して面白くないとは言いませんがモヤモヤ感の残る(特にラストシーン。印象的ではありますが「どっちかハッキリして!」と言いたくなります)残念な作品でした。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-07-21 11:36:35)
113.  プラネット・オブ・ロボット 《ネタバレ》 
ワープ航法?についての解説には若干「?」という感じですが、オープニングはこれから始まる謎の惑星冒険譚への期待が高まる雰囲気です。命からがら脱出して地表に降り立つ辺りまでのスリリングな展開も良い感じです。  がしかし、そこからの展開が何ともスピード感がないと言うか。宇宙飛行士の動きが緩慢なのが一番のビジュアル的な問題だとは思いますが、画面の転換の度に入るブラックアウトや背景のボカシ過ぎとか、演出自体の問題も無視できません。それらを纏めて一言で言えば只管退屈。ストーリーそのものは決して退屈ではないだけに非常に残念です。  ただ、肝心のストーリー展開においても、高度に発達した科学技術に基づいた宇宙旅行の筈なのに、計算ミスで到着時間が太陽5周分もズレちゃったから事故が起きたというのはどうなんでしょう?何かもう少しそれっぽい理由は見つけられなかったのか?  結局、やや「猿の惑星」的展開で件の惑星が核戦争後の地球だということが判る(観ている者にはその前に「ジャックダニエル」と「ユニオンジャック」で知らされてますが)訳で、宇宙飛行士は希望の星を抹殺された悔しさから核戦争を起こして自滅した地球人を批判するのですが、だからって非業の死を遂げた人の白骨死体をタコ殴りして良い訳はないです。  モチーフ的には「猿の惑星」を想起させられますが、時折り挿し込まれる赤ちゃんの映像は「スターチャイルド」?と思えたりもして。決してつまらなくはないのですが、観終わってみれば、全てを知って彼はこの先何処へどうやって前進するのだろうか?という虚無感ばかりが残る物語でした。  ちなみに、エンドロールでキャストとスタッフを見る限り、かなり親族で固めた作品のようですね。そういう意味でも結構小さく纏まった作品です。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-07-13 20:50:51)
114.  ゾンビ・リミット 《ネタバレ》 
冒頭いきなりのゾンビカットで始まるものの、物語としてはヒューマンストーリー感がかなり強いですね。  医師としての倫理に背を向けてでも夫のために貴重な治療薬を不法に確保してしまう妻。偶発的かつ正当防衛による射殺でありながら秘密の暴露を避けるために警察を呼ばず死体を遺棄してしまう妻。妻に一目会いたいがために自らを拘束し死への恐怖を必死に耐える夫。親友のために彼の妻が必死に集めた貴重な薬剤を自らの妻の命を守らんとして奪う夫、等々。いずれも、常軌を逸した混乱の中で愛する人のために選んでしまう究極の選択。  そのあたりの心の移ろいはそれほど丁寧には描かれていないものの、八方塞がりの劣悪な状況に必死に立ち向かおうとしている人間の強さと弱さはしっかりと表現されていて、思いがけず出逢った佳作でした。  それだけに、復讐に燃える身重の妻のラストシーンが必要なのかどうか?少なからず疑問に思え、その分マイナス1点です。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-07-06 21:33:21)
115.  Melanie Martinez: K-12 《ネタバレ》 
ヒロインは、個性を受け入れることなく画一的に行われる学校教育に不満を持ち、そんな学校は破壊してしまえとばかりに画策する訳ですけれど、画面全体を彩るパステルカラーの世界には不思議な浮遊感があって、独特の哲学的とも思える詞が綴られる楽曲の数々や子どもとも大人とも思えてしまう様な不安定感たっぷりのヒロインの雰囲気とも相まって、作品全体に独特の世界観が醸し出されています。  決して理屈ではなく、あくまでも感覚的なものとして、ミュージシャンならではのメッセージが伝わって来る印象です。  ヒロインが物語の展開とともに次第に大人っぽくなっていくあたり(表情から子どもっぽさが抜けたり、衣装の露出度が増したり)から、彼女が一歩ずつ成長していく過程が感じられ、それ故ラストシーンで目の前のドア(学校システムから抜け出る)をくぐることを躊躇う彼女の表情からは、実はまだ子どもの世界に留まっていたいという悔しさのようなものが感じられました。  一風変わったミュージカルですが、映画というよりステージで繰り広げられる音楽ライブを鑑賞しているかのような感覚で楽しめました。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-07-05 22:27:37)
116.  ゾンビプーラ 《ネタバレ》 
近隣のインドネシアやタイのホラーはかなりハードな作品が多いという個人的印象があるのですが、本作は「コメディ」というジャンルということもあるのでしょうけれど、かなりソフトなホラー、ゾンビ系作品でした。  もしかしたらシンガポール映画は初めて観たような気がしないでもないのですが、言われなければコテコテのギャグの連発から香港映画のようなテイストを感じました。まぁ、この作品をもって「シンガポール映画は中華系の雰囲気が漂う」などと言い切ってはいけないとは思いますが。  そんなどの登場人物にも感情移入しかねるコテコテのコメディ感に少々苛つくこともありましたが、ストーリー的には極めてオーソドックスなと言うかベーシックなゾンビもので、低予算なのか基地内(しかも部分的)から出ることなく展開される脱出劇は、手に汗までは握らずとも決して退屈なレベルではありませんでした。初心者向けゾンビ作品とでも言いましょうか。  筋肉の記憶によってゾンビの行動が制約されることと、虫除けクリームがゾンビ忌避剤になるというのは新しいですね。ただし、そのネタが使えるのはコメディ限定とは思いますが。  大量の犠牲者が出ている内容ながら、なんとなく微笑ましく終わる不思議な雰囲気に+1点の4点献上します
[インターネット(字幕)] 4点(2023-07-04 17:51:54)(良:1票)
117.  モンスターズ/地球外生命体 《ネタバレ》 
タイトルやポスターから怪獣映画と理解しつつ観始めると、次第にあれ?っという違和感を感じて行き、中盤で実は社会派作品?それともヒューマンドラマ?と思い始め、終盤では怪獣が出ているのに怪獣映画ということを忘れさせてくれるという風変わりな作品。結論から言えば、大いに気に入りました。  低予算作品ということが前面に出ていますが(製作者の意図するところではないでしょうけれど)、そんなことは微塵も感じさせない作り込みだと思います。廃墟や残骸はCGなのか実写なのか私の理解力では判別できないカットが大半ですし、登場人物もドキュメンタリー的な作りが幸いして演技がどうのこうのというようには受け止めずに済みました。  怪獣たちの平和的な光景を間近に目撃したことで、自分の中に溜りに溜まっていたものがフッと吐き出されて思わず抱き合う二人。安易と言えば安易ですが、観る側もフッと力が抜けてホッとするエンディングです。如何にも続編あり的なブラックアウトは微妙ですが。  SF怪獣モノではないという前提で、丁度良い尺、解り易いストーリーの佳作。7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-06-15 11:29:39)
118.  ロバマン 《ネタバレ》 
吉田照美さんの「68」歳記念作品。「68」分の尺を通して活躍するのは「68」が胸に輝くロバマン。活動時間は「68」分、変身できるのは「68」回、ついでに言うならDVDの発売日は2020年「6月8日」とロバづくしの作品ですね。  河崎監督の作品は知っていても観たことがないというのが今までだったのですが、今回はポスターに惹かれて恐いもの見たさでついに鑑賞させていただきました。  くだらない!実にくだらない!でも観てしまう。途中でやめる気などしない。何とも不思議な魅力に溢れる作品でした。棒読みの台詞もベッタベタのギャグも一切構わず突っ走る展開。ある意味お見事です。いかなる評価も不要!と言わんばかりのパワーです。  豪華&レアな出演者の皆さん、そして主題歌、何だか吉田さんの68歳バースデイにプレゼントしたんですか?みたいなノリの作品ですけれど、これって劇場公開したのですね?吉田さんと河崎監督のコアなファンの皆さんは、きっと大喜びで劇場に馳せ参じられたことと思います。  出演者に個人的に知っている方がいらしたということもあって+1点の5点献上します。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-06-14 16:59:45)(良:1票)
119.  モーガン・ブラザーズ 《ネタバレ》 
バランス良く出来たホラーコメディ。皆さんがレビューで書かれていることは概ね頷けることばかりです。スプラッター系なのにキモさをまるで感じることなくクスっと笑えるというのは脚本と演出の妙ですね。オーストラリアの作品は結構激しくグロいイメージがあるのですが、この作品で印象が少しばかり変わりました。  ワタシ的にツボだったのは、おバカでKYでまるで役に立たない立ち位置の弟と、そんな弟を我慢に我慢を重ねつつ支え続ける忍耐強い兄、みたいな関係性だったのが、弟の方が田舎育ちの都会の女子の魅力に惹かれていった結果、兄よりよっぽど常識的で利発になっていく半面、一方の兄は本来の狂暴性が顔を出し、生きてる人間は加工するは、警官は撃つは、あろうことか叔母とヤッちゃって(もともと叔母は兄弟とそういう関係?)、挙句その叔母も撃っちゃって、若者一人も撃っちゃってと、大いに人格崩壊していって兄弟の立ち位置が逆転するところです。(長い一文失礼しました)  スプラッターとかお下品コメディはダメ!という方には受け入れていただけないでしょうけれど、これはある意味傑作ホラーコメディじゃないかということで7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-06-13 10:47:46)
120.  ディック・ロングはなぜ死んだのか? 《ネタバレ》 
バンド仲間のまさかの死。そして、まさかの死因。なかなかに作り込まれた作品。蒔いた種はきちんと育てて回収、と言ったところでしょうか。  ただ、そんな映画としての(技術的な意味での)完成度と本作の持つ(本質的な意味での)意義、というか価値は全く別物であって、まともに現実的に捉えてしまえば、桁外れにとんでもない大馬鹿野郎でド変態なお話であることは間違いないものの、大真面目に批判したり馬鹿にしたり出来る人って寧ろ絶対的少数なのかも知れません。程度の差は大いにあるにせよ、大なり小なりどんな人間でも持ち合わせている現実の問題なのかも。  観た人に自制を促すような(全く感じ取れない人も多いでしょうが)、こんな作品があっても良いと思います。よくぞ作り上げたと監督を称賛したい。優れた社会派ブラックヒューマンコメディに8点献上します。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-05-31 22:19:25)(良:1票)
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