101. 九十九本目の生娘
《ネタバレ》 長い間観たかった映画ですが、奇跡的?にCS放送で観れました。 この時代の映画にしては結構しっかりした構成だったと思います。 いわゆる地方に古くから伝わる伝説・伝統をいまだに続けている部落の人々の話ですが、漫画になりすぎず、 かと言ってリアルになりすぎず、ギリギリのところでうまくまとめた感がありました。 横溝作品が好きな人には十分に楽しめる映画だと思います。 ロケーションがとてもきれいで(白黒画像ですが)、ノスタルジックに浸れる映画でもあります。 カラー作品だったらもっと評価が上がるかもしれません。 めったに観れる映画じゃないのが残念ですが、是非ともリメイクして欲しい作品です。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-01-11 20:57:12) |
102. 猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)
《ネタバレ》 ようやく新シリーズ全部観ました。いろんな映画のネタが詰まっています。あの大佐はもろ「地獄の黙示録」ですね。何か意識しているのでしょうか。なんとなく猿たちはベトナムの人々で、アメリカ(人間)の支配下にあり、アメリカのいざこざに巻き込まれそれが脅威となっている、と解釈できるのかも。いや、逆に、人間がベトナムの人々で大佐によって洗脳され、そこから抜け出せないのかも、と考えもしました。つまり別の意味合いを含んでいれば面白いのですが、それが無ければあまり見所のない作品だな、という感想です。 [DVD(字幕)] 7点(2018-07-14 22:54:49) |
103. 悪魔のいけにえ
《ネタバレ》 久々に(30年ぶり)観たのですが、相変わらず「汚い」場面が多い映画です。何とも不衛生なほこりまみれっぽい絵で、見た後風呂に入りたくなるくらいです。まあそれだけパンチのある映画であることは間違いないです。当時のホラー映画ブームで存在を知ったのですが、「殺人鬼」のキャラクターをここまで異常に描いている映画は他に無かったと思います。ジェイソンなんてまだ新しい方です。しかしフィクションとはいえ、よくあんな変な家族を考えましたね。案外日本にも似たような家庭があるのでは、と怖くなった覚えがあります。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-25 15:26:13) |
104. コナン・ザ・グレート
小学生以来30年ぶりくらいに観ました。当時はあまりパッとしない映画だなあ、と思っていたのですが、観直すと以外に面白かったです。 ストーリーは単純明快で山もなく谷もなくという感じですが、妖怪めいた登場人物、怪しい美女等「シンドバット」シリーズを彷彿とさせる映画です。 要所要所に日本を意識した場面が登場し、剣での闘いも時代劇っぽい立ち回りです。シュワルツエネガーの本格デビューらしいですが、演技より雰囲気で 魅せる俳優という感じが「ターミネーター」以前に確立されている感があります。一度は観ても損はない映画です。 [地上波(吹替)] 7点(2017-09-06 14:18:35) |
105. 大福星
最近改めて20年ぶりくらいに観ました。前作「五福星」が大好きだったせいか、この映画はいまいちというおぼろげな記憶だったのですが、意外と面白かったです。アクションシーンは短めですが、よく吟味された濃厚な演出だったと思います。日本が舞台というのも、当時特に日本で大ブレイクしていたので、そのファンサービスだったのでしょうか。残念なところと言えば、ユン・ピョウの出番が少ないところと、サモハン率いる5人の悪ふざけシーンが無駄に長いところでしょうか。まあそれも最後のディック・ウェイ、ラム・チェン・インの二人の活躍を見れれば気持ちは満足でしたが。 [地上波(吹替)] 7点(2017-07-07 23:57:54) |
106. 死体と遊ぶな子供たち
《ネタバレ》 観たい観たいと思っていたのですが、やっとDVD化され観ることができました。学生の制作映画とは知っていたのですが、思ったよりしっかりとした映画で面白かったです。前半は少し退屈でしたが、死体が蘇る辺りからは一気に面白くなりました。「死霊のはらわた」「バタリアン」などの雰囲気が思い出されましたが、この映画は1972年なので、こちらの方がオリジナルなんですね。「ナイトオブザリビングデッド」の影響をモロに受けて制作されたので、パクリといえばそうですが、「ナイトオブ・・」の少しあとなので、「ゾンビ」「サンゲリア」よりは先輩になります。それを踏まえるとレベルが高いと思います。あまりにカルトすぎて、この映画を知っているほうがやばいと思われがちですが、結構おすすめしたい一本です。ちなみに、この映画は昔のホラー映画本「HORROR MOVIES スクリーン臨時増刊 昭和60年」で知りました。 [DVD(字幕)] 7点(2016-10-08 21:15:41) |
107. 続・少林寺三十六房
《ネタバレ》 「続」と言いつつ前作とは関係ない話ですが、それなりに面白かったです。話の持って行き方としては強引ですが、足場組みの積み重ねが知らない間にクンフーの訓練になっているという意外性は驚きです。これが本当だとすると、他の地道に訓練している人達は何なんだろうと疑問が出てきますが、まあそれは映画ということで納得することにしました。この映画に出てくる和尚さん(すべてを悟っているかのような人物)のような存在って好きです。この和尚さんの存在意義を最後に一シーン組み込んで描けば良かったと思います。戦いの最中に、回想シーンのように修行の場面をだぶらせるとか。でもこの映画はお勧めです。 [DVD(字幕)] 7点(2016-08-14 21:01:17) |
108. ターミネーター:新起動/ジェニシス
《ネタバレ》 これはいい意味でも、悪い意味でも裏切られました。出だしのT-800が送られて、カイルがその後を追うという場面はパート1の少し前の状況を描いていたので、「あっ これからパート1のあの場面がもう一回描かれるのかな」と予想していたのですが、いきなり状況が変わっており「えっ 何で? まあそうゆう話もありか。あれっ T-1000ってこんなに弱かったっけ? でもまだストーリーにはついていける。ジョンが悪者? もうわかりません。」となってしまいました。自分だったらパート1、パート2ときて、やはり戦争は避けることができなかったエピソードを一つ挟んで、未来の最終戦争を描いて、ラストにカイルを1984年に送って終わりという形にしてみたいです。猿の惑星のようにまたパート1に戻るというオチで。 [DVD(字幕)] 7点(2016-05-07 15:27:22)(良:1票) |
109. 魔鬼雨
《ネタバレ》 昔のTV放映でよく観ていました。今では放送しないでしょうね。なんとも自分好みのB級オカルト映画って感じで好きでした。何と言っても見せ場はやはりラストの雨のシーンです。石鹸が溶けるようなヌルヌル感がなんとも気持ち悪かったです。人によって溶け方がいろいろで、風船がしぼんでいくように溶ける人、溶けるというより泡だらけになっていく人などさまざまで見ごたえありました。昔の子供向け怪奇本によく紹介されていたので結構有名な映画みたいです。特殊メイクが「猿の惑星」の人というのも驚きでした。しかしアーネスト・ボーグナインは変身前と後がほとんど変わっていないと感じたのは昔も今の自分でも同意見です。あの人に特殊メイクは通用しない。 [地上波(吹替)] 7点(2016-05-07 15:02:59) |
110. 少林寺2
《ネタバレ》 当時映画館で「プロジェクトA」との同時上映でした。「プロジェクトA」があまりに面白かったので、状況的になんとも分が悪いというか運の悪い映画だったと思います。内容的には前作とは全くストーリーが違っているため比較・とまどいどころの騒ぎでは無かった。しかしつまらないかと言えばそうでもなく、美しい大自然の中でほのぼのしたムードで癒される映画だったの思います。それよりもこの映画で度肝を抜かれたのは、最後のバトルのシーン。このバトルのシーンは今までいろんなクンフー映画を観てきましたが、1,2位を争うくらいすばらしいものだと思います。前作は「少林寺」という枠の中で繰り広げられたアクションなのに対して、今作は枠にとらわれていない自由なアクションが堪能できます。また、盗賊の使う武器、コスチューム(ややマッドマックス2が入っている)もアクションに華・深みを与えていると思います。なにげに前作で禿鷹を演じた人がボスに昇格していたり、酔っ払い僧侶が悪役のNo.2になっていたりという面白さもあります。 [映画館(字幕)] 7点(2016-05-07 12:02:00) |
111. サスペリアPART2
《ネタバレ》 「パート1より古い」「パート1とは関係ない話」ということは知っていました。それなりに面白かったのですが、謎解きを極めるには殺人動機・壁の中の絵などが消化不良だったと思います。また、殺人方法がエグイのですが、エグくする理由がよく分からないなどの難点もあります。人形のアイテムは確かに怖かったです。ただそのアイテムもいきなり出ていきなり退場するので「なんでこの場面で?」という疑問もあります。パート1が面白かったのは「客をとことん怖がらせる」というコンセプトを貫き通したある意味「極めていた」からではないでしょうか。ただ最初に言ったように題名こそ「サスペリア2」ですが、全く別の映画なので比べること自体意味がありませんが。 [地上波(吹替)] 7点(2016-05-02 15:15:26) |
112. スパイダーマン(1978)
《ネタバレ》 誰も投稿していないのでレビューします。まず第一声はなつかしい、です。本作品のTVシリーズは記憶は微妙ですがリアルタイムで見てました。映画としては、30分のTV編をそのまま映画館で上映しただけという感じです。このTV番組を含めての感想になりますが、今見ても結構すごいアクションです。当然CGなど無い時代ですが、アイデアと工夫と動きによって「どうやって撮影してるんだろ」というシーンがたびたび出てきます。またこの作品の企画のアイデアはかなり貴重だと思いました。コンセプトとしては「仮面ライダー+大鉄人17」のイメージです。敵が最終巨大化→等身大ヒーローがロボットを操縦して倒すという今の戦隊シリーズの基礎をつくっています。これが大好評で、じゃあ次は「ゴレンジャー+大鉄人17」をつくろうという流れになって、戦隊シリーズが生まれたそうです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-11-09 21:14:13) |
113. ドラゴンロード(国際版)
《ネタバレ》 「ヤングマスター」の続編というところからスタートしたそうですが、ストーリーに無理が生じてきて変更したそうです。脱クンフー映画という意気込みはすごく感じます。ただ、スポーツシーンは面白いのですが、その他が消化不良って感じです。これも吹き替えの力ですが、羽蹴りの試合の実況中継は面白すぎです。でもあれがラジオ中継だったら全然伝わらないと思いますが。 [地上波(吹替)] 7点(2014-11-03 19:04:32) |
114. 龍拳
《ネタバレ》 これはかなりシリアスな内容です。ストーリーはよく考えられていると思います。最後の槍付きトンファーの戦いも手汗握ります。主題歌もかっこよく高評価と言いたいですが、ロー・ウェイ路線の映画なので、どうしてもブルース・リーの影響に縛られている感が強いです。ノラ・ミャオも今ひとつキャラに魅力を感じなかったのが残念です。 [地上波(吹替)] 7点(2014-11-03 18:09:49) |
115. ジャッキー・チェンの飛龍神拳
《ネタバレ》 レビュー少ないですね。TV放映のリアルタイムで観ましたが結構面白かったです。仲間の個性が強い、何しろジェームス・ティエンとブルース・リャンなので。皮はぎとか6本指とかちょっとグロいシーンもあり記憶に残ります。敵のアジトの仕掛けとか、最後の団体戦とか何となく日本の特撮ヒーローものっぽい雰囲気がいい感じです。 [地上波(字幕)] 7点(2014-11-03 18:01:58) |
116. 蛇鶴八拳
《ネタバレ》 最初から強いという設定が新しいと感じましたが、製作は古い方なので当時としては普通の設定だったんでしょうか。ジャッキーチェンも強いが、敵(クム・コン)も相当強い。敵キャラでは一番強そうです。3人槍の敵との戦いもスリリングですごい。あと、吹き替えの力もあるのでしょうが、コメディタッチを取り入れ地味な雰囲気を和らげているのも特徴的です。主題歌もいいです。でも誰が歌っているんだろうか? [地上波(吹替)] 7点(2014-11-03 17:45:25) |
117. リーインカーネーション
《ネタバレ》 この映画、30年ほど前にTVで観ました。 別に怖いわけでもなく、ドキっとするわけでもなく、という感じの映画でしたが、なぜか断片断片が強く頭にのこる不思議な映画でした。ビデオを買って見直すとなかなか オカルティズムな内容で好印象です。70年代オカルト映画が大好きな私としては、「これぞオカルト映画」という納得の作品です。(何気に監督・キャスト・音楽が豪華) DVD化してくれないかなぁ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2012-12-29 10:48:05) |
118. シンドバッド虎の目大冒険
とにかくミナトンの存在感がいいですね。無言で命令に従うだけですがインパクトが凄いです。ミナトンに助演男優賞を!(男なのかな?) [DVD(字幕)] 6点(2023-04-13 16:27:26) |
119. ロッキー4/炎の友情
《ネタバレ》 この映画は当時映画館で観ました。すごく話題になっていて大ヒットでした。ただ若い人向けにエンターテイメント性を意識しすぎたせいか、映画としての完成度はいまいちだったように思います。とにかく音楽が派手。あとロッキーが垢抜けすぎていて、かっこ良さをアピールしすぎていました。要はスタローンのプロモーション映画のようなイメージです。まあ映画としては大ヒットだったので、成功と言えば大成功でしたが。 [映画館(字幕)] 6点(2021-07-18 17:32:38) |
120. ブレードランナー 2049
《ネタバレ》 前作は最高傑作で文句なしの作品です。その続編をつくるからには観る側も覚悟しないといけないと思いつつ鑑賞しました。感想は「う~ん」でした。レプリカントの繁殖能力という発想はとても面白かったのですが、それなら余計に「人間」からの視点で描かないと意味がなくなってしまうと思います。また、途中から何となく話が「ターミネーター」っぽくなってきたのも残念な理由の一つです。ただ、最新のCGを駆使しつつも「見せびらかし」度は抑えて、カラーはややモノトーンっぽくして全体を落ち着いたトーンでまとめたのは悪くはないと思います。しかし前作は1982年でしたが、前作のミニチュアを駆使した「絵」のほうがリアル度が上なのは、やはり「こだわり」「愛着」の大きさの違いなんだろうなと改めて思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2018-07-16 15:26:47)(良:1票) |