101. リーサル・ウェポン3
《ネタバレ》 このシリーズでは一番よく観ている(テレビでよくやってるから)が、シリーズ中一番つまらない。アクションは派手だし笑えるが、今回はリッグスの「怒り」が足りないような気がする。それと言うのも、敵のキャラクター性が乏しいからだ。銃の横流しをしている元警官とは、前作から見るとかなりスケールダウンした悪役だ。リッグス、マータフ共にあまり絶体絶命の危機に陥らないのもマイナスポイント。 [DVD(吹替)] 5点(2009-01-10 07:23:02) |
102. アメリカン・ヒストリーX
《ネタバレ》 とにかくエドワード・ノートンの演技が圧巻。デ・ニーロの後継は彼しかいないと思った。服役前と出所後ではまるで別人。撫で肩でひ弱なイメージのノートンが、筋肉ムキムキの白人至上主義者になり切っているところが凄い。暴力が暴力を生むという終わりのない憎しみの連鎖に、「アメリカの悲劇」が垣間見える。弟役のエドワード・ファーロングが、女の子みたいに綺麗な睫毛をしているのが印象的。あのラストは確かに衝撃的だ。 [DVD(吹替)] 8点(2008-11-30 00:31:33) |
103. ザ・コミットメンツ
《ネタバレ》 てんでバラバラな連中がソウルバンドを始め、レコード会社との契約を結べそうになったところで喧嘩別れをしてしまう。それでも彼らの心にはソウルが残っていた。単なるハッピーエンドではない、このほろ苦い終わり方が印象的。楽屋では喧嘩ばかりしているのに、アンコールがかかれば何食わぬ顔でステージに戻っていき、ソウルフルな演奏をするところがナイス。サントラ最高!大好きな映画です。ちなみに、「ザ・コミットメンツ」解散後、ストリートに戻ったアウトスパンは、15年後、『Once/ダブリンの街角で』で素敵な出会いを果たします。 [DVD(字幕)] 9点(2008-11-18 09:57:33) |
104. 逃亡者(1993)
トミー・リーはこれ以後、似たような役ばかりをやるようになったが(いつも誰かを追いかけている)、本作はやはりベスト。アカデミー賞受賞も納得の演技である。こんな上司に憧れるな~! [DVD(吹替)] 8点(2008-10-25 22:52:00) |
105. 世界中がアイ・ラヴ・ユー
『マーズ・アタック!』を観て軽く気分が悪くなったので、お口直しに鑑賞…。ああ、生きているって素晴らしい! [DVD(字幕)] 8点(2008-10-15 08:18:43) |
106. ストレイト・ストーリー
円熟味を増したリンチの演出に、これまた燻し銀の渋さで魅せるリチャード・ファーンズワース(マシュー!)の名演。淡々と進むストーリーの中に、ひょいと顔を出す人生の真実。日常世界の裏側に隠された闇を丹念に撮り続けたリンチだからこそ出来た映画。いや、感動しました。 [DVD(字幕)] 8点(2008-09-26 05:37:50) |
107. ロスト・ハイウェイ
時間と空間は捻じ曲がり、メビウスの輪のように繋がっている。こんなにも美しい闇を描いた映画は観たことがない。 [DVD(字幕)] 8点(2008-09-24 01:08:13) |
108. ワイルド・アット・ハート
《ネタバレ》 リンチらしさは随所に出ているし、ニコラス・ケイジとローラ・ダーンの熱演は買うが、とにかく観ていて暑苦しいことこの上ない。あのお母さんがとにかく強烈。個人的には、血まみれになりながらバッグを探すシェリリン・フェンがツボでした。 [DVD(字幕)] 6点(2008-09-24 00:48:27) |
109. 酔拳2
まさにジャッキー映画の集大成。現代アクションばかりを撮っていたジャッキーが16年振りに酔拳を復活させる。人間離れしたジャッキーのアクションに目が釘付け。文句なしの傑作!お母さん役のアニタ・ムイの動きも凄い(笑) [DVD(吹替)] 8点(2008-08-30 08:37:31) |
110. WHO AM I?
《ネタバレ》 ジャッキー映画にしてはストーリー性もあるし、アクションも工夫が凝らされている。三菱車でのカーチェイス、木靴での戦い、屋上での対決、屋根からの滑り降り、とジャッキーアクションの集大成と言っても過言ではない。また、一見無駄に思える前半の原住民のシーンだが、ボディランゲージによるコミュニケーションには、ジャッキーらしいメッセージが込められている。それは、無声時代のキートンやチャップリンと同じく、ボディランゲージ=アクションによって言葉(=世界)との壁を取り払おうという試み。ジャッキーが世界中で愛される理由はそこらへんにあると思う。 [DVD(吹替)] 7点(2008-08-27 08:59:14)(良:4票) |
111. シコふんじゃった。
この手のスポコン映画というのは以前からあったと思うが、その流れを決定的に変えたのが本作だと思う。『ダイ・ハード』が米国アクション映画の歴史を変えたように、『シコふんじゃった。』は日本映画の歴史を変えた一作と言っても過言ではない。それ故に10点献上は妥当。 [DVD(邦画)] 10点(2008-07-11 13:34:35) |
112. がんばっていきまっしょい(1998)
大人しそうなヒメが声を嗄らすほど絶叫し、やる気のないイモッチは手のマメが潰れて血が噴き出すほどオールを漕ぐ。少女たちのそんな姿が眩しい。70年代を舞台にした青春映画の傑作。彼女たちはどんな大人になったのだろうかと考え、自分にもあんな時代があったのかと郷愁に浸る。田中麗奈が初々しくて可愛い。リーチェの主題歌も素晴らしい。 [DVD(邦画)] 8点(2008-07-10 22:27:18)(良:1票) |
113. CURE キュア
《ネタバレ》 心が解放されることにより、些細な憎しみはダイレクトに殺意へと変わる。しかし、あれだけ苦悩していた役所さんが、最後にはとても活き活きとステーキを平らげている。ライターの火や蛇口からしたたる水といった回りくどいやり方で他人を「キュア」してきた萩原だが、役所さんはもっと簡単な方法で「キュア」できる。憎しみが殺意へと変わるなら、愛や優しさはどうなるのだろう?「キュア」された人類はどこへ向かうのか? [DVD(邦画)] 7点(2008-07-07 07:29:55) |
114. L.A.コンフィデンシャル
《ネタバレ》 オープニングで手際よく三人の刑事を紹介し、個性的な彼らがやがて手を結び、一つの事件に立ち向かっていく様をスリリングに描いていく。ムード満点の美術と衣装、実力派の俳優陣が重厚な雰囲気を盛り上げる。中でも、出色はケビン・スペイシー。まさかの途中退場には唖然としたが、それにより彼の印象がより強まった。この年は『タイタニック』にお株を奪われたが、こちらに軍配を上げる映画ファンも多いのではないか?90年代を代表する傑作ハードボイルド。 [DVD(吹替)] 9点(2008-06-27 15:26:31) |
115. らせん
《ネタバレ》 『リング』のテンションで観たら痛い目に遭うが、「呪いのビデオ」解決篇としては悪くない出来。前作では「呪い」の一言で片付けられていた現象を科学的に解明しようとする試みは面白く、「ウィルスによる人類の進化」というテーマも意外性があって良かった。前作は死ぬこと自体が恐怖だったが、今回は生き残ってしまった者たちの苦悩が描かれる。佐藤浩市の演技に助けられている部分は大いにあるが、「Jホラー」ブームの今だからこそ、再評価されるべき作品。 [DVD(邦画)] 5点(2008-06-17 21:55:42) |
116. エコエコアザラク WIZARD OF DARKNESS
《ネタバレ》 吉野きみ佳のパンチラ、ブラチラに萌える。菅野美穂の高笑いもグッド。 [DVD(邦画)] 5点(2008-06-17 21:41:27) |
117. 富江 tomie
《ネタバレ》 ここでの評価、相当低いようですが、そんなに悪い出来だとは思わなかった。田口トモロヲの刑事同様、観ているこちらも富江の魔性に取り憑かれ、破滅すると分かっていても彼女に会いたくなってしまう。バラバラにしても死なない富江を、桟橋で燃やしてしまうラストシーンが印象的。あの画は綺麗だな。菅野美穂はホラー映画がよく似合う。 [DVD(邦画)] 5点(2008-06-17 21:31:24) |
118. ひみつの花園
面白い映画ない?と訊かれたら、とりあえずこれをオススメする。 [DVD(邦画)] 9点(2008-06-08 06:20:41) |
119. スワロウテイル
この独特の世界観が好き。日本映画でここまでやった作品は後にも先にもこれ一本だけ。 [DVD(邦画)] 10点(2008-05-19 07:23:29) |
120. PiCNiC(1994)
《ネタバレ》 岩井俊二の映画は、好きな部分と嫌いな部分がいつも混在しているが、本作はその振り幅が最も大きい。物凄く不快でありながら、同時に、魂を揺さぶられるような感動を味わえる。観るときのコンディションに激しく左右されそう。あの先生は本当に気持ち悪いな。首の骨が折れる音も、インパクト大。 [DVD(邦画)] 7点(2008-05-15 23:00:52) |