1221. エンゼル・ハート
《ネタバレ》 上映当時、オカルトは苦手なので、観るのをためらった記憶がある。でも評価は高かったので気にはなっていた。今回、某レンタル屋の発掘良品でDVDとして甦ったので、観てみた。アランパーカの作品だから、面白くないはずはないと思ってたけど、ちょっと後半はしんどかった。結局、こうなんでしょうか?宗教の強い国では、悪事を働いた人間は、色々なことを経て、悪魔より地獄行きを命じられる・・(笑)。ははは・・。まぁ話の正しい持って行き方としてのラストなんでしょうけど、設定は面白いね。誰か兵隊を犠牲にこの世での成功を勝ち取るなんて・・。そして悪魔が弁護士。最後のエレベーターは地獄へド~ン!ってな感じ。観終わると、良くできたオカルトも寓話になってるんだって思う。それにしてもシャーロットランプリングをあんな役で出すなんて~!? [DVD(字幕)] 7点(2014-10-18 21:04:39) |
1222. 大人は判ってくれない
《ネタバレ》 題名が良すぎ!映画が好きなら、この題名だけで、いつか観れる日をワクワクするだろう。そして自分は今日観てしまった!しかし、平成になる頃、やたら目にした不良モノに慣れてると、この素朴さにはがっかりしてしまう。あまりにも素朴な悪っぷり。こんなん比べると、「ワンスアポン・ア・タイムインアメリカ」のような、店に火をつける悪戯とか、無茶苦茶ぶりは恐ろしい。(ありゃギャングの子供時代だったけど)でも、そうだよ!映画って観る人への影響考えたら、この辺で止めとかなきゃ。そしてこの辺がやはり現実味あるよ。「恐るべき子どもたち」なんてタイトルの映画だって、内容はカワイイものだった。でも子どものワルって、この辺だろうけど、大人はきつくお仕置きしないと、やがては人も殺しかねないからね。あっちとこっちの世界の差は、始まりはこんなもんだったろう。でも教師って職業は、やはりサービス業ではなく、子どもとの格闘技をする仕事だよ。子どもに媚びるようじゃイカンでしょ。それにしてもラストの少年の寂しさ。ジ~ンと来ます。この映画は女の子が出てないのが、アカン。救いがない。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-10-15 05:49:39) |
1223. あこがれ (1958)
《ネタバレ》 いやぁ~、短いけど面白かった。汚れなき悪戯?でもサドルの匂いを嗅ぐのは、女性にきつくお叱りを受けそう・・。憧れの君、でも自分には届かない。そんな気持ちが人間を厭らしくする。年齢は関係ないね、この辺の歪み方は・・。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-10-15 05:36:17) |
1224. ウッドストック 愛と平和と音楽の3日間
《ネタバレ》 このイベント最中の雨は、歴史を変えた雨と言えるかもしれない。あれでみな裸になり、 イベントで一体化することで、「みな一つ」という感覚を味わったのかもしれない。そんな50万人の若者がやがて、社会の中核になり、平和とは垣根を取り払うことだと確信めいて行動することで、世界を引っ張り、時には衝突し・・。感慨深いものがある。それにしても時代は垣根をはらう方向に行くのだろうか?それともやはり風土に根差したそれぞれの環境からくる文化の違いを尊重することが大事と考えるのだろうか?ふと思ったのだが、銭湯文化の衰退と、格差社会の到来は関係がある気がした。往年のミュージシャンの演奏を聞きながら、ふとそんなことを考えてしまった(笑) [DVD(字幕)] 8点(2014-10-14 12:46:45) |
1225. 眺めのいい部屋
《ネタバレ》 まったく少女というものは、周囲が鬱陶しくなるくらいの瑞々しい感性を持ってるくせに、自分に嘘をついた結婚に飄々と突き進む、怖いくらいの鈍感さをも持ち合わす。まったく正しいかどうか分かんないなら、結婚なんかせずに生きなさいヨ!と説教の一つもしたいもんだが・・。全く今の世、どのくらいの若夫婦が「?」を感じることか・・。それで生まれた子どもが気の毒だよ、などと思うのは、独身貴族のまま、中年の終わりに差し掛かったおっさんの愚痴なのだろうか。身持ちの固い金持ちやエリートから、下品な人ねと蔑まされても、嘘は嘘だよ、と言える嫌な年寄りになりたいものだ。見よ!この映画のラストの、主人公の女性の生き生きとした表情からこぼれる輝く笑顔を!演技と分かってたって、やっぱり嬉しいね、こういうラストは・・。 [ビデオ(字幕)] 8点(2014-10-09 05:18:37) |
1226. 過去のない男
《ネタバレ》 アキカウリスマキ、不況映画の真骨頂。どんな時でもこの世には男と女がいる。そこしか居場所がないのなら、悪い人じゃないなら、何とかなるし、帰るとこがあれば、帰ればいい。それだけのことだ。辛いときには、ここでも音楽がポイントとなる。日本でも、このような映画ができる下地はあるんだろうけど、創られないのは何故?社会派なんか創んなくていいから、魂の作品を創ってよ!日本の作家さん! [ビデオ(字幕)] 7点(2014-10-04 23:03:30) |
1227. シリアル・ママ
《ネタバレ》 こういう映画は、どうもなぁ・・。悪趣味な映画なんだけど、ある層には人気なのかな?俺には分かんない(笑) [DVD(字幕)] 5点(2014-10-04 12:47:24) |
1228. 星願 あなたにもういちど
《ネタバレ》 素朴なラブストーリーだけど、いい!映画って心の栄養であるわけで、凝った話や映像ってホントは必要ないんじゃないか?などと思ってしまう。 [DVD(字幕)] 7点(2014-10-04 12:45:24) |
1229. 17歳のカルテ
《ネタバレ》 女性映画の秀作。映画の終わりのほうで気がついた。あぁ、これは「草原の輝き」なんだ、と。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-09-30 04:22:03) |
1230. 17歳(2013)
《ネタバレ》 何が言いたいのか分からない・・。映画には事態が無茶苦茶になって笑う映画と、無茶苦茶になった状況の人間をなぜそうなったとか、どう立ち直るとか、見据える映画がある。これは、一見後者だが、やはりフランソワオゾンは破滅に向かってるのかな?というのが正直な感想。前から、何か哲学めいたことを言いたげな演出する監督だったが、思わせぶりなだけな気がしてきた。はっきりしてるのは、シャーロットランプリングがお気に入りだね~ってとこだけかな?オゾン君にはベルトリッチ先生のような深みは出せないだろうなぁ(笑) そんなことより、俺はこの主人公役の女優の今後が心配だよ。こんなエロい場面をここまで演じさせて、堅気の女性じゃ耐えられないよ!!責任とれよ~! [DVD(字幕)] 5点(2014-09-30 01:06:34) |
1231. 麦子さんと
《ネタバレ》 こういう映画を観ると、東京って自己完結してないじゃん、て思う。夢を追って、東京に行った女性がラブホテルの清掃員をして、子どもに嫌われて、肝臓ガンで死ぬ。その子の自己復元が結局、その女性の故郷の中で行われる。地方は土で、東京はその果実。なのに東京は地方を痛めつける。トリクルダウンがあるから、やがて東京の潤いは地方にまでもたらす。なんて言ってるけど、それは嘘だよ、なんて地方にいる俺は思う。東京の好況の話は地方では何言ってんの?て感じだ。大企業の給料が上がったから、消費税増税なんて破廉恥な政策を行うが、地方の収入は変わらないのに、負担だけ増える。地方は豊かな土ではなくなりつつあるのに、果実の恩恵を都会の中で消費する。やがては根っこの土も豊かではなくなったとき、都会の人たちはどうするんだろう?戻ってきても、もう土は豊かな文化ではなくなってるかもしれないのに・・・。この映画は、壊れゆく日本の中のささやかな話ではあったが、この結末は今の日本の希望では決してないと僕は思う。この子が幸運だっただけだ。福島に目をそむけ、東京オリンピック騒ぎの忙しさの中で、見ないふりをする都会の人たちは、いつまでも地方の土が豊かであると勘違いしてないか? [DVD(邦画)] 7点(2014-09-28 01:18:52) |
1232. さよなら渓谷
《ネタバレ》 ありえない話。罪を犯した男側のファンタジー。女性はそんなに甘くないよ。こんな話がなんでキネ旬ベスト10に入るかなぁ? [DVD(邦画)] 5点(2014-09-27 17:07:08) |
1233. 大列車強盗団
《ネタバレ》 実話だから、盛り上がりに欠けるのは仕方がないが・・。職人ピーターイェーツでも、脚本がこれでは、面白くなりようがないのだろう。だって実話だもん!ってことで、ストーリーにメスを入れられない辛さ。これはクライム映画である。クライムサスペンスでもなく、クライムアクションでもない。ただ、粛々と犯罪が計画され、準備され、実行され、警察に捕まるという、それだけの話。主人公がいないというのも、盛り上がりに欠ける一因。ショーンコネリーっぽい主人公格の人がいるが、女性を大事にしないラストのお粗末さ。やはり主人公はセクシーでなければ、映画は成り立たないのであろう。うむ・・。しかし何気に観てて、思ったことが一つ。社会が高齢化していって、リストラされる中高年が増えれば、こんな寄せ集めの人間による組織犯罪が増えそ~(怖) [DVD(字幕)] 6点(2014-09-27 16:38:38) |
1234. 瀬戸内ムーンライト・セレナーデ
《ネタバレ》 篠田監督。若い頃は「心中天網島」など奇抜な演出の作品を撮ってはいたが、自分には少年三部作が心に残る。正統派を創らせたら、堂々たる娯楽作品を創ってのける監督としてのイメージが強い。「瀬戸内少年野球団」「少年時代」そしてこの本編の三部作。祝日など家族みんなで観るような、こんな映画を創る監督が、今、日本にどれくらいいるだろう。このような堂々たる娯楽作品が昭和文化の成熟したひとつの形だった。観て楽しい。味わって楽しい。絵が美しい。音楽が心に刻まれる。セレナーデは昭和の匂いがする。このような成熟した映画こそ、昭和のたどり着いた一つの形だった。平成文化は嫌いじゃないが、どっしりした人間観がないような気がする。辛いこともあるが、時には酒でも飲んで、明日へのそれぞれの出発にみんな、今宵は楽しもう。そんな骨太な文化である。平成は、明日のことはみんなで決めよう、逃げるなよ。自分にはそんな感じがする。さわやかな平成顔をみても、自分にはこの映画のような泥臭さのほうが爽やかに思えてしまう。そして、長塚京三。実に頑固そうな風貌。今は中々見ることのない顔だ。どうしてるのかなぁなんて思ったら、息子さんが某新聞に載ってた。息子さんは演劇界で頑張ってるみたいだね。昭和の京三お父さんに怒られないように、平成文化を鍛えてほしい。 [ビデオ(邦画)] 8点(2014-09-26 21:14:14) |
1235. 道(1954)
《ネタバレ》 フェリーニは当時の映像作家に与えた影響は大きいらしく、我々は孫、ひ孫の観客だから、今では当たり前の感性や演出がなされていて、インパクトは少ないが感慨深い。ベテランすぎるアニメーターも、フェリーニの影響受けてたとか言ってる程なのだ。ありがたみの分かりにくいのが、文化の「古典」たるもの。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-09-24 01:28:35) |
1236. エレニの帰郷
《ネタバレ》 テオアンゲロプロス監督は、この作品では、時間軸で物語を組み立てて分かりやすくした方が良かったのではないか?いい作品なのだが、主人公と孫が同じ名前なので、分かりづらい。しかもウォレムデフォーが息子だということが中盤まで分からないため、冒頭の二つの物語が何なのか、観ている方は関心持って観るが、結局主人公の息子と言うだけで、特に物語にサスペンス性も持たずに終わるので、却って観ている方を混乱させるのだ。しかし、難点はその点だけで、とてもいい作品だ。ロシアからの出国の際、しぶる祖父に孫が歌を歌って、未来に向かって生きようと諭されるところや、主人公のユダヤ人の友人が最後の船の場面ではカメラの演出が心情を表してて、堂々たる演出が見られて、未完の3部作とはいえ、見事な巨匠の遺作と言える。 [DVD(字幕)] 7点(2014-09-20 19:07:35) |
1237. 愛しのタチアナ
《ネタバレ》 カティ・オウティネン。タチアナ演じる女優である。アキカウリスマキの映画に彼女は欠かせないけど、この映画こそ、この女優への愛を謳ったかのような映画である。だって話らしい話はなく、最後、この女優と主人公が「俺は作家になる」といって、二人が暮らし始めるという内容だ。もう一人の主役の男優。幸せはどこかにあると思っていると、いつだって通り過ぎていくもんだよ~。最後のミシンの仕事に戻ってから、さぁこれから幸せは彼のもとに降りるのか?って感じのラスト。カウリスマキは、レニングラード・カーボーイの映画でもそうだけど、ロッカーへの愛が強い。ロッカーの年齢を重ねていく様子を見てるから、人生の絶望と希望を描かせると、天下一品の作品を量産できるのだろうか? [DVD(字幕)] 7点(2014-09-20 18:56:02) |
1238. 街のあかり
《ネタバレ》 アキカウリスマキのような作品って、なんで今の日本でできないんだろう?ここまでのワルっていないからかな?日本は女性がしっかりしてるからね。それにしても、どこの国も最後のセーフティネットは女性なんだね。もうラストは涙が出ちゃった。 [DVD(字幕)] 8点(2014-09-20 13:16:52) |
1239. コーラスライン
《ネタバレ》 アッテンボロー監督も逝ってしまった・・。舞台からカメラが出ないのに、2時間があっという間だった。この頃の各監督が競い合って磨いてた映画演出術が、自分には一番心地いい。某レンタル屋は、借りられる頻度の少ない映画は、棚から消える。アッテンボロー氏への追悼企画として、何本か借りようと思うが、恐らく「ガンジー」くらいしか無いだろうな。 [ビデオ(字幕)] 8点(2014-08-27 21:00:22) |
1240. もらとりあむタマ子
《ネタバレ》 前田敦子のネコのような大きな目。あ、そうか!タマ子のタマって・・ [DVD(邦画)] 7点(2014-08-14 00:43:39) |