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コメント数 1963
性別 男性

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1241.  釣りバカ日誌2
ちょっと谷啓さんの死去から随分と日が経つ中で、また観たくなってきたから借りてきた。一度は映画館で1作目から最後の作品まで全部観てます。久しぶりに観るけど、やはりこのシリーズは初期の頃の方が面白い。西田敏行と三國連太郎のコンビはやはり良い。このシリーズに対してはあれ?何で前作で高松に戻ったはずの浜ちゃんとみちこさんがまた東京にいるの?なんて突っ込みは無しにして、もう余計なことは一切抜きに楽しみたい。ここからの「釣りバカ」シリーズはいわば寅さんと一緒です。必ずマドンナ的存在の女性が出てくるというのは明らかに寅さんファンを意識しているように思う。浜ちゃんとすーさんがそんな美しいマドンナとどう話の中で絡んでいくか?を楽しむ。マドンナには原田三枝子、自分としては渥美清こと寅さんが元気なうちに原田三枝子のマドンナの寅さんも見たかったという不満をこの寅さんシリーズ同様にマンネリ化していようが、中にはつまらないものが幾つかあろうがそれでもシリーズ全体を通して見てしまうほどのファンとしては見せてくれていて嬉しかったりもする訳で、他にも谷啓演じる佐々木課長もまだこの時は元気だし、勿論、石田えりのみちこさんも素敵です。とにかくシリーズの第2作目こそがこの後のこのシリーズの原点みたいな感じが致します。 (訂正:2010年10月24日)
[DVD(邦画)] 7点(2009-12-22 23:44:26)
1242.  殺陣師段平(1962)
中村鴈次郎の存在感が凄い。ここまで頑固で殺陣に対するこだわりを持ち続けるその執念深さを圧倒的な存在感ある演技力で見せる。上手い。本当に上手い。頑固親父であり、それでいて、ちょっした愛嬌も感じられる。市川雷蔵のあの眼鏡姿も結構、似合っている。マキノ雅弘監督のオリジナル版よりもこのリメイク版の方が面白く見られた。話そのものはしんみりしすぎているのが気にもなるけど、中村鴈次郎演じる段平を影で支える良き妻、田中絹代に山茶花究、浪花千栄子と上手い役者が脇を固めることで面白く見ることが出来た。
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-12-22 21:13:53)
1243.  結婚のすべて
岡本喜八監督のデビュー作は何と男臭い活劇が得意な監督からは考えられないような女性映画になっていて驚かされた。出ている俳優陣の顔ぶれを見ると、如何にも岡本喜八監督が好みそうな感じ、後の岡本喜八監督作品に出てくる俳優やら日本映画全盛期の頃の顔ぶれやらと色んな顔ぶれが見られるという意味で貴重な映画でもある。台詞回しのテンポの良さは既にこの監督デビュー作から見られる。テンポが良いのでただでさえ短い上映時間がより一層、短くも思えてしまうぐらいです。ただ岡本喜八監督らしい才気や爆発的な面白さはまだここでは影を潜めている。ところで三橋達也と新珠三千代の二人が同じ映画に出てくると、どうしても川島雄三監督の顔が浮かんできてしまいます。団令子もこれまた川島映画を思わせるが、団令子ってそういや岡本喜八監督の傑作「血と砂」での印象が物凄く強烈に残っていて、ここでもこの女優が出てくる女優さんの中ではダントツに面白い上に魅力的である。これで遂に岡本喜八監督のデビュー作と遺作の両方を見たことになる。岡本喜八監督による女性映画ももっと見たかった。そう思われるのは私だけじゃないはずです。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-12-19 22:13:30)
1244.  三つ数えろ 《ネタバレ》 
監督も脚本家でさえ誰が犯人なのか?よく解ってないとは、これでは観る方は余計に解らない。それでも何故だ?つまらなくはないし、解りずらいストーリーと人間関係をも見せる。見せるというよりもこの場合だと魅せると言う方が良いかもしれない。ハンフリー・ボガートは悪役にしても正義の男にしても相変わらずクールでかっこ良く、いくら殴られてもロープで縛られても女に水をぶっかけられてもへこたれない。ただでは転ばない。流石です。ローレン・バコールとの息の合った演技は流石は本物の夫婦である。ハードボイルタッチな演出が得意なハワード・ホークス監督らしい男臭さとそんな中にも魅力的な女を登場させて最後はまるで恋愛映画のような感じで締め括る。何とも心憎い終わり方である。ローレン・バコールは確かにこここでも良い女全開ではあるけど、私としては妹の方が好みであるという点においてはこの映画の中ではマイナス材料です。
[DVD(字幕)] 7点(2009-12-16 21:38:52)
1245.  ペイルライダー
これは既に何人もの方が書かれているように「シェーン」そのものである。あの壮大なる西部の町並みの美しいこと!美しいこと!美しさにおいては完全に「シェーン」よりも上だし、アクションものとしてもこっちの方が上かもしれない。ただ、私は「シェーン」の方が好きです。確かにクリント・イーストウッドは文句なしにかっこ良いし、馬に乗っているだけでも絵になる。それでも「シェーン」ほどの感動を味わうことは出来なかった。面白い映画であることは否定致しませんので7点ぐらいは与えても良いかとは思うけど、8点以上はとなると個人的には難しい。
[DVD(字幕)] 7点(2009-12-14 21:11:46)
1246.  冬の華 《ネタバレ》 
高倉健と池部良の二人が並んでいる最初の海辺のシーン、何だかその時の会話、やりとりはまるで同じ二人が出ている「昭和残侠伝」シリーズを思わずにはいられない。健さんの役名が同じ秀さんだしね。この時の池部良の高倉健に対する台詞がラストに別の人間、小池朝雄によって使われるシーンを持ってくるというのはちょっとあまりにもやりすぎの感がしなくもない。ただこの作品、やはり健さんあっての映画になっている。高倉健というこの俳優の持ち味、男は黙って勝負しろみたいなものがひしひしと伝わってまいります。冒頭で「娘がいるんだ」と頼まれてもそれでも池部良に対して物言わずに殺した娘が大きくなり、その娘と何度も何度も会っているのに自分がおじさんであるということを明かさない。ここに男である辛さ、義理と人情、やくざ世界に生きる男の辛さを健さんは演じている。こういう耐える男が本当に似合う。健さん以外の脇役に関して言わせてもらうとハマリ役である人と全くのミスキャストな人がいる。小林亜星は完全なミスキャストとしか思えない。とてもやくざの親分には見えません。作品全体に漂う哀愁、音楽にクラシックとこれまたなかなか良い感じであるが、監督の差なのか?これ、同じ脚本でもしも、マキノ雅弘監督が健在だったら素晴らしい傑作に成り得ている気がしてそういう意味でちょっと残念である。そうは言うものの面白いことは面白いし、よく出来てはいるし、隆旗康男監督作品としては上出来な部類に数えて良いのではないだろうか?
[DVD(邦画)] 7点(2009-12-13 20:43:33)
1247.  歌行燈(1943)
何だろう?この不思議な感じのする作風は?何だか成瀬映画を見ているというよりは溝口健二監督の映画を見ているような錯覚を起こす。それは全てにおいて力強い感じが漂う。芸に生きる男と女、話としての面白さを楽しむ映画というよりは俳優の演技を見る映画である。出演者の演技が皆、素晴らしい中で特に山田五十鈴の演技は凄い。舞の場面のなんたる迫力!ただただ圧倒されました。成瀬作品らしからぬ雰囲気の中にも常に女の美しさと力強さとを難なく描き切るところは凄い監督であることを認めつつも成瀬作品としては普通の出来栄え!(好みという意味でも8点以上は付けられない)普通と言っても7点レベルには達している所は並みの監督とは大違いである。これ、はっきり言って下手な監督、下手な脚本家に下手な俳優なんだかもよく解らないような人が演じていたら駄作間違いなしに終わっていたであろう!やはり映画は良い監督と良い脚本、そして、良い役者が揃ってこそ良いものが出来上がると言っていい。成瀬巳喜男監督の映画を見ているとそう思わずにはいられないのである。成瀬巳喜男監督だからこそ傑作に成り得た映画がいったい、この世に幾つ存在することか?いずれにしてもこの映画も成瀬巳喜男監督だからこその映画であることだけは間違いない。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-12-10 21:55:47)
1248.  弁天小僧 《ネタバレ》 
市川雷蔵の前に弁天なし、雷蔵なくして弁天なし!とにかく市川雷蔵の美しさとかっこ良さ、その両方が遺憾なく発揮されている。歌舞伎役者としての市川雷蔵もこれもまた良し!女方を演じても、違和感なく見せれる貴重な俳優の存在、それがこの市川雷蔵という俳優の持ち味でもあり、それでいて、勿論、男らしい活きの良さ、粋という意味でも見せてくれる。男が男に惚れる俳優の一人である。市川雷蔵演じる弁天小僧菊之助が青山京子のお半さんに対して襲おうとする場面なんてどこか同じ市川雷蔵主演による人気シリーズ、代表的シリーズの眠狂四郎みたいです。宮川一夫のカメラは相変わらず美しく、市川雷蔵が屋根を登るシーンや部屋を出入りする時の外からの風景や川の水の美しさなども印象に残る。とにかく全てにおいて美しい。ところで、最初、あの遠山の金さん、勝新だとは解らなかった。しばらくして、ようやく勝新であることが解ったけど、なんだろう?遠山の金さんと勝新ねえ!何だかイメージ的に違う気がする。あまりにも良い人過ぎて物足りない。勝新にはやはり「座頭市」の市や「悪名」の朝吉のようなアウトローな役こそ似合う気がする。
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-12-05 16:46:31)(良:1票)
1249.  黄色いロールスロイス 《ネタバレ》 
タイトルにもある黄色いロールスロイスに乗る三人の女、それぞれに色々と問題が生じるといったような三つのお話からなるオムニバス映画である。一番最初のジャンヌ・モローが出てくる話はそれほど面白くない。折角の競馬のシーンもそれがいまひとつ生かされていない。盛り上がらない不満だけが残って仕方ない。でもって続く第2話、これは元みかんさんや梅桃さんとお二人の女性がシャーリー・マクレーンが可愛くてたまらないというのも解る。男の私から見てもありゃ、可愛いと思う。あれだけしつこく写真ばかり撮るのを迫る。しかも、どうしてか?右の横顔ばかり撮りたがるアラン・ドロンに対して見せる表情や台詞などがこれは男も女も関係無しに彼女がとても可愛い女にしか感じないであろうというぐらいである。そして、最後の三つ目の話はこれもまたイングリッド・バーグマンが良い。あのダヴッチなる男を車(勿論、黄色いロールスロイス)のトランクの中に入れてユーゴスラビア国王へ会いに行くとか、大使館を訪れるとか、トランクから出されたダヴッチが美しい風景を見て、酔いしれたとか何とか言いながらいきなりイングリッド・バーグマンにキスするのを見て、何が美しい風景に酔いしれただよ?て突っ込み入れてしまいました。イングリッド・バーグマンはバーグマンで眼の前で戦争始まってるのにレストランの食事を楽しむ余裕や負傷した子供を救い出す姿は女としてのというよりも彼女も一人の母としての姿に思わず感動してしまったし、乱暴な車の運転も愛嬌があって良い。話そのものはどれもこれも特別目新しさを感じないけど、華やかな出演者と作品全体の雰囲気が何となく心地良くて楽しめた。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-30 21:29:46)
1250.  酒とバラの日々 《ネタバレ》 
酒を飲むという行為は一体、人間をどれだけおかしくすることか!この映画のジャック・レモンとリー・レミックの二人を見ているだけでも怖い。酒の恐ろしさ、それをこのモノクロの映像が余計にそう思わせるだけの凄みがある。アルコール中毒に溺れている夫を愛するが故に自分も同じく酒を飲み、アルコール中毒となる妻の苦悩、愛すれば愛するほどにどんどんおかしくなっていく妻の女としての苦しみは男よりも女の方がよく解るであろう!愛する夫の為に自らもアルコール中毒患者となってしまうというのは何とも皮肉であり、惨酷である。夫の方は何とか立ち直ろうとしても妻はそれが出来なくて、愛する夫と同じく愛する娘を置いて去っていく。これもまた何とも悲しくてやりきれない。妻が消えて行くのを部屋の窓から見つめるジャック・レモンの表情には自分が何も出来なかった。妻を助けられなかった男のだらしなさを象徴しているようである。それにしてもビニールハウスの中で酒を探して暴れまくるジャック・レモンの凄い演技は演技というよりも本物のアルコール中毒患者のようで凄く怖かった。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-28 21:08:17)
1251.  世界中がアイ・ラヴ・ユー
これはウディ・アレンからの世界中の人達への世の中、嫌な人もいれば、嫌なこともある。それでも歌って踊って、忘れようじゃないか!て感じのメッセージとでも言うべき映画ではないだろうか!世界中でアイ・ラヴ・ユーとタイトルにあるようにそう言えるような世界になることを期待したい。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-23 21:07:34)(良:1票)
1252.  空気人形 《ネタバレ》 
何だ?この異常な世界、怪しい雰囲気、危なすぎる世界、全てにおいて、とにかく異常である。空気人形と横になる中年の男、そして、男が居なくなった後に立ち上がり、人形が人間の形、姿へと変化して行く所の不気味さ、空気人形であるペ・ドゥナが人間の姿に変えて外に出て行くシーンも怖い。全くもって無表情なのである。ところがそんな彼女がレンタルビデオ屋さんに勤めることになってからはそれまでは見せなかった笑顔を見せる。この笑顔こそが彼女が空気人形でありながらも人間の心を持ったことの印であり、それはレンタル屋さんでの若い男や店長との会話でも解る。心を持つことでそれまで知らなかった別の世界を生きる彼女、男の為の性の道具としか扱われない彼女が心を持ってしまったことによる辛さ、別の意味での辛さを見せる何ともこの不思議で不気味な世界にどんどん引き込まれていく上手さというものがこの映画にはある。代用品扱いされてたペ・ドゥナを自分のおもちゃのように扱う男もこれまたレストランでの仕事では代用品としてしか扱われないという何とも皮肉めいたものを感じさせ、それはレンタル屋さんで知り合い、愛し合うようになった相手の若い男のお願いを聞くシーンにも現れている。ラスト、ゴミ袋の横で寝そべっているペ・ドゥナがあまりにも切なくて悲しい。燃えるゴミと燃えないゴミ、人間は死ねば燃え、人形は燃えないゴミ扱い。そこにある人間と空気人形としての違い、差別など色んなものを考えさせらる映画でもある。けして、楽しい映画ではないし、むしろ、嫌になるほど絶望的な話だが物凄く引き込まれ、余韻の残る映画になっている。本当は8点にしても良いぐらいだが、血なまぐさいシーンは苦手なのであれさえなければというこで7点です。
[映画館(邦画)] 7点(2009-11-22 12:03:29)
1253.  幸せはシャンソニア劇場から 《ネタバレ》 
始まりからして、ルネ・クレール監督の「巴里の屋根の下」や「巴里祭」を思わせるような映像美とジャン・ルノワール監督の「フレンチ・カンカン」をも感じさせるような舞台の裏側を映し出すシーンにこれは凄い傑作になるぞという予感!見るからにどこを見ても昔の映画の雰囲気そのまんまである。これはフランス映画独自の癖が苦手な人にも楽しめる映画になっているし、むしろ、フランス映画が苦手な人にこそ向いているような感じのする雰囲気、ストーリーにしてもアメリカ映画のような感じがどことなく漂う。シャンソニア劇場に訪れる客の凄まじいほどのブーイングの中でのコントする物真似王子の空しさ、全くもって客に受けず、ブーイングばかりされてる状況を何とかしようとする一人の若き娘、その娘の歌声に観客は拍手する。そして、そんな彼女の力によって駄目になりかけていた劇団を昔のように活気づかせようとする人達、そういう色んな人達のドラマです。終盤のあの展開、何故?あそこで殺人事件まで起きるよに持っていくのか?というところでそれまでは凄く良かったのが勿体無く思えてならない。それにしてもこの映画、フランス映画ぽい映像、雰囲気を感じさせるものの、やはりアメリカ映画的な感じが強く感じられる。癖の抜けたフランス映画という意味ではフランス映画が苦手な人にも楽しめる作品になっているし、魅力的な登場人物、歌の素晴らしさなども観たり、聴くことも出来たし、そういう意味でも一応、合格と言って良いので7点ぐらい点数付けても良い。
[映画館(字幕)] 7点(2009-11-22 11:44:55)(良:1票)
1254.  スリ(1959)
近所のレンタル屋さんに置いてある数少ないブレッソン監督の映画で、これまたあの手の動きの凄いこと!まるで手に何か付いてるんじゃねえのか?て感じさせる動き、手にカメラが付いているようです。映像の美しさもこの映画を一つの芸術のようなものに思わせる。感じずにはいられなくなるものがある。サスペンス映画というよりは芸術映画の雰囲気を漂わせるこの監督の映画作りの前には映画って、派手な演出なんて全く要らないということが改めて解る作品でもあり、この映画は扱っている題材がタイトル通りの「スリ」だから派手さは全くないので最近のハリウッド映画ばかり見ている人には物足りないと感じることでしょうし、地味ではある。そして、サスペンス映画としてはやや物足りない。それはあまりにも簡単にスリが実行され過ぎるという物足りなさ、しかし、そこに行き着くまでの展開にはやはりハリウッドの大作には味わえないものがある。この監督さんの映画を観るのは私自身、これがまだ二つ目であり、最初に観た「抵抗」に比べると面白さという点で劣るので取りあえず7点ではあるが、まだまだ他のこの監督の映画も観たい。頼むから全部バラでDVDとして発売して欲しい。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-13 21:21:50)
1255.  ゲームの規則
ゲームの規則とはそういう事なのか?不倫もゲームであるが但し、きちんした規則の元にしないと、とんでもない結末になる。ジャン・ルノワール監督の人間観察の凄さ、上流社会の人間だろうが、そうでない人間だろうが、規則を守らないと人間として失格であるというような皮肉が沢山、込められているようだ。相変わらず何を撮っても標準レベル以上の完成度の高い映画しか作らないこの監督の凄さ、ただ、やはりこの映画に出てくる登場人物の人間関係が一度でははっきりしないのと、登場人物が多くて理解しずらいのが難点であるのと、やはり私は群集劇というものがあまり好みでないようだ。それでもつまらなくは感じないし、見応えのある作品に仕上げてしまうところは流石、ジャン・ルノワール監督だと言いたい。部屋の中を登場人物がこっちと向こう側とで動きながら単なるドタバタ喜劇には収まらないドラマを生み出す空間、喜劇でもありながら悲劇的でもあり、人生は両方あるから面白いんだよとでも言っているようにも思えるそんな映画です。色んなものがこの映画の中にはぎっしりと詰まっていてそういう意味でも凄い映画であることは見つめつつ、ジャン・ルノワール監督の最高傑作がこれかと問われると私はNOとしか答えようがない。取りあえず今は7点だけど、もう一度、見れば8点になるかもしれない作品て気もするし、迷いつつ7点てことでこの映画の感想を終わりにしたい。
[DVD(字幕)] 7点(2009-11-11 20:41:15)
1256.  艦隊を追って 《ネタバレ》 
フレッド・アステアのあの変な帽子の被り方といい、毎度ながら見事としか言いようのない華麗なるダンスシーン満載でストーリーなんてまあ、いつものアステア主演映画と同じく惚れた女、相手のジンジャー・ロジャースと喧嘩して、最後は目出度くハッピーエンドと新鮮味は全然ない話だけど、そんなことはどうでもよく思えてしまう。他の作品じゃあまり見かけないシーンが用意されていて、何とピアノを弾いている。それも口に煙草を咥えたまま弾いている。しかも、艦隊らしく帽子はしたままでいる。ジンジャー・ロジャースに邪魔されて吹っ飛ばされるフレッド・アステアが何とも可笑しくて良い。ジンジャー・ロジャースの何とも悩ましい胸元についつい眼が行ってしまいそうになる衣装のセクシーさも見所の一つです。そんなジンジャー・ロジャースのソロといい、一人だけでのタップといい、そういうシーンが見られるというだけでも話なんて特別面白い話じゃないのに、見て良かったと思えてくるぐらいこの作品でのフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの名コンビがやはり良いのだ!
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-09 21:32:25)
1257.  ポリス・ストーリー/香港国際警察
これ、確かジャッキーファンの友達と学生時代に観に行った記憶がある。ジャッキー映画はそれほど多くは見てないけど、今まで見たジャッキー・チェンの映画の中では「プロジェクトA」の最初のが最高だけど、これはその次に面白かったし好きです。
[映画館(字幕)] 7点(2009-11-08 22:54:53)
1258.  3時10分、決断のとき
どうも最近は日本もアメリカもリメイクものが流行りのようである。個人的にはリメイクものはあまり好きじゃない。オリジナルと同じ監督がリメイクする場合とそうでない場合とでその映画に対する思い、愛というものの伝わり方が違って見えるのがリメイク作品である。で、この作品だけど、ここでの皆さんの平均点の高さ通りのよく出来た作品になっていて正直、驚いた。いかにも西部劇というべき風景の美しさ、壮大なる景色と力強い音楽に西部劇に付き物の馬車、牛、羊といったものも沢山、出てきて西部劇ファンとしてはそれだけでも嬉しいし、男臭さ漂う顔ぶれの凄みと迫力、繰り広げられるアクションシーンの凄さ、銃撃戦のパワーに加え、緊張感漂う場面が幾つも用意されていてこれは他のよく作られるリメイクものとは一味も二味も違う出来栄えになっているし、そういう意味でも映画館の大きなスクリーンで観るに相応しい作品にもなっているし、何よりも監督の西部劇が好きなんだという熱意、オリジナルも相当見てる気がするというものもひしひしと伝わってくる。本来ならば8点にしたい所だが、最後が私には納得いかない。引っ掛ってしまう。それは元のオリジナルが大好きな私としてはやはりオリジナルの方のラストの方が断然、好きです。それと、オリジナルよりもアクションとしての迫力は上ではあるが、観終わった後の余韻という点においても物足りなさが残る。ただそれでも西部劇という今はもうあまり作られなくなったジャンルに敢えて挑戦して見せた心意気は大いに評価したい。そして、この作品を観ることで元のオリジナルも観たい。更に他の西部劇も観たいと思う人が一人でも増えてくれたら嬉しいと思う。
[映画館(字幕)] 7点(2009-11-08 15:06:12)
1259.  フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ 《ネタバレ》 
困ったぞ!さっきお隣さんから頂いたタコ料理を今夜のおかずにと思ってたのだが、冒頭の船のシーンのあのタコの足に食いつかれるようにして男が襲われるシーンを観てしまったものだからタコを食べることが出来ないでいる。しばらくはタコなど食べれそうにない。それはさておき、怖い。とにかく怖い。海から出てくるガイラが羽田空港で逃げ惑う人々の前に姿を表すところからして怖いのに、暴れだして人を食う。凄い。怖い。顔付きも物凄く不気味、そして、もう一つの怪獣、サンダもサンダで怖い。そんなサンダが女を自分の手のひらに乗せるのを見て、何だか「キングコング」を思わせる。もしかして?この映画は「キングコング」を参考にして作られたのか?特撮シーンの凄い迫力、昨今の映画のように物凄いCGなんてなくても伝わるリアルさとテンポに映像の持つ力によって見せる。これが映画の力だと言わんばかりの凄い迫力で迫ってくる。ただ話としての面白さやサンダとガイラの兄弟対決的な要素に関してと水野久美のアケミとスチュワート博士とのやりとりがそれまでの緊張感ある中でやや弱いのが気にもなる。そういう欠点も多くはないが、怪獣映画として観れば少なくとも平成に入ってからの「ゴジラ」シリーズよりは全ての面でよく出来てはいるし、面白いことだけは間違いない。
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-11-04 20:26:57)
1260.  帰らざる日々
何とも田舎の学生の持っている雰囲気が良い感じで描かれている。年上の女性に憧れる気持ちと昔の同級生の女の子に抱く恋心、その両方で揺れながら、不良少年にどういう訳か好かれるというこれまた永島敏行というこの俳優の持っているものの魅力がこの映画を支えているような気がするぐらいはまり役である。回想シーンの使い方も持っていき方も上手い反面、ちょっとしつこく感じられる気もしなくはないが、青春は年齢と共に過ぎ去っていくという苦さを上手く描いた映画になっている。それにしても永島敏行って他の映画でも走るシーンが多かったけど、そういう昔のいかにも昭和の時代に存在した学生が似合う。
[DVD(邦画)] 7点(2009-10-31 10:51:27)
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