1321. ヤクザVSマフィア
石橋凌出演ということで鑑賞、オープニングクレジットでのヴィゴ・モーテンセンに俄然盛り上がる。二人の友情ぶりはまぁまぁ見るに堪えるものだったが、ストーリーがどうしようもない程の薄っぺらさで、ヴィゴ・モーテンセンの無駄遣いが残念な凡作。 [DVD(字幕)] 6点(2020-03-01 02:31:47) |
1322. ラ・ピラート
女二人男二人女児一人が喚くか泣くかを延々と繰り広げる五角関係にホッチキスで唇を留めてやりたいと思った。女性同士のキスシーン、ベッドシーンは生々しいけど情緒は感じられず。フランス映画ならではの哲学的な台詞もゲージュツ家気取りで聞くに堪えない。何じゃこりゃの起承転結。ジェーン・バーキンの美しさに加点。 [DVD(字幕)] 1点(2020-03-01 02:14:16) |
1323. 悪党に粛清を
マッツ・ミケルセン主演西部劇でこの邦題。想像した通りであった捻り無き展開、こぢんまりしたアクションシーン、ウェットな映像美、爽快感に乏しい結末。怨恨オーラを放ちまくり持ち味全開ミケルセンは熱演ですが、観ていて肩が凝ってしまいました。彼のファンの方なら楽しめると思われる作品。 [DVD(字幕)] 4点(2020-02-23 01:34:10) |
1324. イースター・パレード
ジュディ・ガーランドとフレッド・アステア(撮影直前に足首骨折したジーン・ケリーに頼まれての代役だそう)共演。気品とユーモアの塩梅が絶妙な二人の歌と踊りを唯々堪能する。本作ではストーリーはゴチャゴチャ考える事の無い他愛のないもので充分。絶品のラストショットが心地よく余韻に浸る。 [DVD(字幕)] 8点(2020-02-22 00:52:51) |
1325. フランケンシュタインの逆襲(1957)
フランケンシュタイン男爵演ずるピーター・カッシングのマッドサイエンティストが絶品。自宅に招いた教授と談笑する姿に「もしかして・・」の通りの仕業に震え上がりました。静かな物腰でありながら、ポールの忠告を一切聞き入れない狂気に、現実にこういう科学者・化学者・医学者が存在してるかもしれないと空恐ろしくなりました。当時は無名に近かったというクリストファー・リーが演じたクリーチャーは見慣れないグロテスクなもので(著作権上の問題だったとか)迫力はあったものの、感情皆無であるのが物足りないところでした。ゴシックホラー復活の先駆けとなったというのも納得の名作です。 [DVD(字幕)] 7点(2020-02-22 00:37:21) |
1326. 007/ゴールデンアイ
初見。お目当てピアース・ブロスナンのジェームズ・ボンドはスマートなジョークを飛ばす言動に品の良さが漂うのですが、色気が感じられない優等生の諜報員ぶりが物足りません。製作時は冷戦終結で悪≠ソ連のストーリーはなかなかのもので、登場人物も全員個性的。MIPはオナトップ嬢でしょう。名は体を表すという「目立ってナンボじゃい!」のドS熱演はタジタジとなる迫力で、彼女に相応しい最期を用意して欲しかったところです。数々の有り得ないアクションを形にしたスタントチームと制作陣の仕事に惜しみない拍手を贈ります。戦車で追跡シーンに「行け行けー 踏み潰せー」その突破力に大興奮し、お馬さんに大爆笑でありました。シリーズを復活させたというのも頷ける快作です。 [DVD(字幕)] 8点(2020-02-21 23:38:58)(良:1票) |
1327. サバイバー(2015)
ピアース・ブロスナン目当ての鑑賞。ストーリーを「考えず」に彼を「感じる」のであればまずまずの出来映え。ミラ・ジョヴォヴィッチとの対決は1回乃至2回でよかったかと。 [DVD(字幕)] 6点(2020-02-19 16:53:09) |
1328. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
ディカプリオ、ブラピ共演、ブラピオスカー受賞以外の知識無く鑑賞。タランティーノ監督というのにレンタルを後悔。パチーノの気色悪い・・・もとい、珍妙な出で立ちに絶句。1969年に於いて隣家がポランスキー夫妻という設定でシャロン・テートの天真爛漫な描写に、あの惨殺事件をこの監督が描くのかと思うと鑑賞リタイアするだろうとゲンナリ。ディカプリオから時代の変化に適応してハリウッドで生き残る事のとてつもない難しさを観たものの、ブラピからは何も感じられず、ダラダラした展開にウトウトしそうに。ラストの暴力描写は監督の持ち味が出ており何時もなら舌打ちするのですが、妊娠8ヶ月(男児・この子だけは助けてと哀願する)の母子もろとも切り裂いた、ど腐れ外道糞鬼畜犯を思うと「こうしてやりたい」と思った人は居るのだろうとしんみりさせられました。ビックリが満載の作品。 [DVD(字幕)] 3点(2020-02-19 16:39:47) |
1329. U・ボート ディレクターズ・カット版
《ネタバレ》 初見、予備知識ゼロ。荒天模様、爆雷を受けての艦内の模様、それぞれ息を呑むものですが、何度も見せるクドさと物語の先行きの見えなさにイライラが募る一方。ボーッと観てたのが海底に沈んで初めて頭がシャキッとなり座り直しての鑑賞に。一人また一人と息を引き取るのだろうと思ったのが「えー! 直ったって、無理でしょうが、信じられない!」無事到着に「まさかのハッピーエンドとは!」と思った矢先の、まさかまさかの結末に「そんなアホな話があるかいな!」ダラダラが削がれた劇場版だったら感動もひとしおだったのではないかと思えた力作。 [DVD(字幕)] 7点(2020-02-11 23:59:26)(良:1票) |
1330. タイム・トゥ・ラン
《ネタバレ》 お目当てデ・ニーロはカジノを仕切る絶対君主ぶりの迫力と娘に「家族を引き裂いたカジノなど燃やして灰にして」と拒絶されるやりきれなさをきっちり表現する別格の存在感に大満足です。期日までに娘の手術費用30万㌦を届ける為に飼い主の金を強奪したヴォーンの逃走劇は結構手に汗握るもので、アッと驚く展開にビックリです「ええっ?」「これは一本とられましたな」結末に於けるデ・ニーロに「それなら、最初から貸してあげればよかったんじゃないんですか」と思ったのですが、それを言っちゃあおしまいなのでやめておきます。狂犬コックスがバティスタに似ているなぁと観ていたらその人だったというところに追加の1点。 [DVD(字幕)] 8点(2020-02-08 22:10:37) |
1331. リミット・オブ・アサシン
レッド・マウンテンとはブラックウォーターの事? 24時間の生を与えられた主人公の奮闘があらぬ方向へ突っ走っていき妻子の敵討ちにたどり着く物語に違和感で興に乗れずじまいの作品。ラストショットの度が過ぎたおふざけは憤慨もの(-5点) お目当てルトガー・ハウアーの枯れた佇まいが寂しかったものの、ショットガン(かな?)で仁王立ちのお姿を拝ませて貰って「ありがたや、ありがたや」(+10点) [DVD(字幕)] 5点(2020-02-06 16:54:15) |
1332. 吸血鬼ドラキュラ
初見。色気と気品が溢れるクリストファー・リー、端正なピーター・カッシング、最強コンビに挟まれて劣らぬ存在感を示したマイケル・ガフ、肉感的な美しさが目を惹いたメリッサ・ストライブリング、キャロル・マーシュ。ゴシックホラーブームの先駆けとなった傑作と呼ばれるのもなるほど納得。最強コンビの格闘シーンは作風に合わないと感じたところがほんの少し残念です。 [DVD(字幕)] 8点(2020-02-03 23:06:50) |
1333. 恋愛準決勝戦
《ネタバレ》 ほうき相手でもプロレスが出来ると言われたのがリック・フレアー。帽子掛けとでも踊れると言われたのがフレッド・アステア。前者は未見(当然か^_^;)ですが、後者を本作で見せて貰えました。円熟の名人芸であります。MIPミュージカル・ナンバーはHow Could You Believe Me When I Said I Love You When You Know I’ve Been a Liar All My Life?で、ジュディ・ガーランドを思い浮かべながら観ていました。 鑑賞後に知ったエレン役がジューン・アリスン(妊娠)⇒ジュディ・ガーランド(素行不良)⇒ジェーン・パウエルに変更されたという事が残念でなりません。 ドラマパートは他愛ないものの気楽に楽しめるものでした。二組のカップルからの邦題となったそうですが、納得出来ませんね。 [DVD(字幕)] 7点(2020-02-02 22:17:10) |
1334. 荒野のみな殺し
《ネタバレ》 凄いタイトルに「パーッといってみようか」釣られての鑑賞。ストーリーは無理筋無くなかなかの見応え。クライマックス対決場面は悪玉ラモンによって善玉がノーマン以外皆殺しにされるというパーッといく筈がテンションだだ下がりの当て外れ。ガンマンらしからぬモッサリした身のこなしに白けてしまったノーマンが作品を盛り下げる。両手包帯ぐるぐる巻きで銃が使えずダイナマイトを放り投げている役立たず状態はヒーローにあるまじき姿。「新世界より」第三楽章をバックに現われるラモンが主役だったらと思った作品。 [DVD(字幕)] 5点(2020-02-02 00:07:14) |
1335. スリー・ビルボード
《ネタバレ》 ミルドレッド、ディクソン共に怒りにまかせての常軌を逸した行為に及ぶ姿にハリウッド製西部劇、ギャングもの、対中東に於ける米国のやり口も思い浮かびます。「力だけが正しい」事への問いかけ、オスカー受賞も納得のサム・ロックウェルに1点ずつ。 鑑賞歴中三本の指に入りそうな糞女ミルドレッドが堪りません。仕返し(相手が間違っていたという)にしでかした事に頬被りして罪償わず、傷ついた面して、挙げ句の果てのディクソンに「あれ私がやったの」 テヘペロ! に一時停止して罵詈雑言を浴びせまくる。ここまで腸煮えくり返ったのも久々であります。 [DVD(字幕)] 2点(2020-01-31 16:49:48) |
1336. 魂のゆくえ
《ネタバレ》 孫の30年後の地球を考えさせられる環境問題。環境破壊企業から支援を受けてもの申せないメガチャーチの存在。なかなかに考えさせられます。義憤に駆られ自爆テロで無辜の人ごと教会ごと吹き飛ばそうとする牧師の胸中には付いてゆけず、大切な人は巻き添えに出来ないところは当然であると同時に身勝手さを感じます。DVD再生不良かとびっくりしたラストはどう解釈してよいのか。再見してみようかという気にはなれない作品でした。 [DVD(字幕)] 6点(2020-01-28 16:38:01) |
1337. シーウルフ(1980)
実話に基づいた戦争冒険活劇。当時53歳ロジャー・ムーアが一番の若造という18名のお爺様達。損得抜きで馳せ参じる心意気には胸熱。緊迫感皆無の緩い物語でしたが、老優の奮闘模様を楽しく観ることが出来ました。 [DVD(字幕)] 6点(2020-01-28 00:27:48)(良:1票) |
1338. ザ・フォーリナー 復讐者
《ネタバレ》 ジャッキー・チェン出演作で「少林寺木人拳」「酔拳2」がマイベストですが、順位が1つずつ繰り下がりました。UDI(IRA)のテロによって眼前で娘を爆殺された父親の復讐譚。アクションシーンは往年の華やかさは封印されたもので、テレビ攻撃、衣類での絞め技等、リアルな闘いで63歳とは思えないキレ味。一方で観るのが辛くて仕方なかった喪失感に耐え忍ぶ面持ちは63歳なればこそ。一撃に籠もる思いに握り拳。ラストシーンは堪りません。ジャッキー作品で泣かされてしまうとは。追い打ちをかけられるようにエンディングでの彼の歌声に涙止まらず。彼の新境地を見せてもらえました。自首してくれてたら満点でした。 副首相を演じたピアース・ブロスナン、近しい者たちに裏切られ、ジャッキー・チェンにいいようにしてやられる役どころをよくぞ引き受けてくれました。ジェームズ・ボンドは伊達ではないと感じた華のある存在感で作品を大いに引き立ててくれました。 ストーリーと一家四人がバスに駆け込むシーンを初めとする演出も英国、北アイルランドの終わりなき泥仕合が垣間見える見応えあるものでした。 秀作であり、2日間で4回鑑賞と相成りました。 [DVD(字幕)] 9点(2020-01-26 19:45:55)(良:1票) |
1339. COLD WAR あの歌、2つの心
冷戦時代ポーランドが舞台ということで身構えて観ていましたが、某作品名台詞「一緒にいると苦しい 離れては生きられない」男女の普遍的な恋愛模様で響いてくるものは皆無でした。結末に、残された夫と幼い子供を思うとこの女の浅はかさに、後味が胸糞悪さで覆われます。澄んだ歌声でのスラブのしらべに聞き惚れている際の「オヨヨ~」に「えっ? オヨヨって聞こえたけど? 違うよね」都度笑ってしまいました。間違いではなかったようで、この点だけ記憶に残る(+1点)と思われる作品です。 [DVD(字幕)] 4点(2020-01-25 14:15:46) |
1340. プールサイド・デイズ
ネクラ少年ダンカン一夏の成長物語。MIPはオーウェンを演じたサム・ロックウェル。その魅力溢れる言動に驚かされ、最低男トレント(スティーヴ・カレルのネットリ絡み付く演技が印象的)に放つ「3点の友人です」は名台詞で見事な脚本に感じ入りました。こぢんまりとしているものの、心に響いた良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2020-01-22 00:33:29) |