121. エリザベス
C. ブランシェットが創り上げたエリザベス像がこれまでのエリザベスの中でもっとも格好いい.芸達者達と互角の独壇場で、状況が変わるごとに表現が多彩で発声も凛としており、風格がある.ウォルシンガム役の G. ラッシュもまさにはまり役で、清濁併せ呑む演技が巧い.しかし、彼とメアリ・スチュアートの母親役の F. アルダンとの絡みはいかにもイングランド側からの描き方で、スコットランドの人々にとっては苦々しかっただろう.(過去にエリザベスをひどく醜く描いた映画があったので、これで互角になったかもしれない.)「血のメアリ」を演じた女優さんの暗黒ぶりも大変巧かったと思う.. 9点(2001-05-15 10:52:38) |
122. フィラデルフィア
思い出すと泣きたくなる映画のひとつです.トムは、後日 NHK の“ Actor's Studio ”でのインタビューで、共演したのエイズ患者について語りながら、言葉をつまらせていた.彼が演ったことがほんとによかった. 9点(2001-05-15 10:45:54) |
123. シックス・センス
キーは“指輪”ですか? 最後のウィリスの息絶えるシーン、L.A. コンフィデンシャルのスペーシーの“ロロ・トマシ”後を連想してしまった.テーマは“愛”ですね. 8点(2001-05-15 10:33:41) |
124. バグダッド・カフェ
大好きな映画です.思い出すと繰り返し観たくなる.映像、音楽、ともにお洒落ですし.バッハのプレリュードを繰り返し弾く少年と励ますジャスミンのシーン、泣きたくなる. 9点(2001-05-14 18:38:14) |
125. シャイン
突然、フラっとレストランに入ってきたヨレヨレのおじさんが、「熊ん蜂」を弾き始めると、ヘルフゴットになる.その感動!爽快さ!このシーンのピアノ演奏は、G. ラッシュの自演だとか.本作品での入魂の演技をはじめ、他の作品での存在感を目の当たりにする度に、役者が天職なのだなと尊敬します. 9点(2001-05-14 18:32:52) |
126. ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ
E. ワトソンもバレンボイム役もそっくりだった.でもデュ・プレは体中で歓びを表してチェロを弾いた.そこが全く描かれていないのが不満です.彼女の楽器は今ヨーヨーマが弾いています. 5点(2001-05-11 00:43:16) |
127. 存在の耐えられない軽さ
観直してみましたが、評価は変わりません.D. デイ=ルイスと J. ビノシュと L. オリンが醸し出すこの映画の空気が自分の気持ちにぴったりと添っているのだと思う.そしてデイ=ルイス演じるトマーシュの人物像が、軽くいい加減で地に足がつかない一面と、実は最後まで体制に取り込まれることを拒否する骨太な内面を併せ持ち、その代償も恐れない人物だったことが判ってきて、俄然後半が活きてくる.プラハの春が踏みにじられる映像のつらさと、ラスト近くで二人が足に足を載せて宿の部屋に消えていくときの、胸が締め付けられるような感じは忘れることができない. 9点(2001-05-10 10:09:06) |
128. L.A.コンフィデンシャル
《ネタバレ》 K. スペイシーの“ロロ・トマシ”の件は何回観ても溜息が出るほどの演技.「シックス・センス」の B. ウィリスはあれを意識したな、と後日思いました.「更正する見込みのないヤツを、背中から打てるか.」っていう科白は、効くんです、ラストで.それは見事な伏線なのですが、一回目では気付かなかった.G. ピアーズも芸達者達に胸を借りて思いっきり頑張っていて、この映画に対する役者達の入れ込み様が伝わってきて嬉しい. 9点(2001-05-10 09:33:55)(良:1票) |
129. グラディエーター
あれは心臓一突きでは.皇妃エリザベトの暗殺を思い出しました.R.ハリス、いい味でした. 8点(2001-05-10 09:13:52) |