121. イニシェリン島の精霊
《ネタバレ》 約半年ぶり2度目観賞。ミステリーでもあるしコメディでもある、ジャンル分類不能のドラマ。内戦でどしんどしんとこだまする爆音を背景に、曇り空の薄暗い孤島で織りなす二人の男を中心とした物語。アイツにいきなり絶交を言い渡され、ガン無視を喰らわされるオイラ。硬派なイメージのコリン・ファレルがマヌケに見える。これは俳優による名演の成せる業ですな。自分で指を切り落としてクマさんみてえな手で血みどろになり、家をも焼きだされるアイツ。長閑な風景を、長閑なオンガクが包み込む。つかみどころのなさが秀逸か。良作に格上げ。 [映画館(字幕)] 7点(2023-01-28 22:57:42) |
122. アイス・ロード
《ネタバレ》 爆破事故で鉱山に閉じ込められた人々を救うべく危険なアイス・ロードを大型トラックでドライビング…と思ってたら、悪党の陰謀が渦巻く犯罪アクション。前半の氷上を舞台にした自然との戦いは緊迫感あったけど、後半はリーアム・ニーソン主演によるいつもの格闘アクションで展開が画一的になってしもうてるで。その中で弟に死なれても心揺さぶられねえ。尻すぼみやな。 [映画館(字幕)] 6点(2023-01-26 00:40:41) |
123. モリコーネ 映画が恋した音楽家
《ネタバレ》 映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネのドキュメンタリー。映画と共にあった人生。様々な監督、俳優、作曲家など映画関係者のインタビューを散りばめて、制作し続けた作品群を追う。次々と登場する名立たる映画たち。ただ、名作「ニュー・シネマ・パラダイス」のテーマがあんまり取り上げられていない…。これはイカンぞ。もっともっともっとヤらないと…。 [映画館(字幕)] 6点(2023-01-22 03:49:50) |
124. ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY
《ネタバレ》 約半年ぶり2度目観賞。伝記ドラマ。黒人女性歌手のカリスマ、没後10年。あんまり似ていないけれど、ナオミ・アッキー熱演。名曲の数々、まるでライブ。表舞台に立つ華々しい姿とは裏腹に、夫の浮気や麻薬漬けに苦しむ私生活。アタシが「ホイットニー・ヒューストン」で在り続けるために犠牲にしてきたプライベート。きれいごとだけでは決して務まらなかった我が人生。 [映画館(字幕)] 6点(2023-01-22 03:34:09) |
125. THE FIRST SLAM DUNK
《ネタバレ》 ちょっぴり薄くなったけど、今風の絵になってあの最強バスケ漫画が返ってきた。りょーちんの視点からの山王戦。試合映像とりょーちんの切なくも熱い過去映像を行ったり来たり。原作では描かれなかった少年時代、家族関係などを綴ることで徐々に浮かび上がる宮城リョータの人物像。「ドリブルこそ、チビの生きる道」…このセリフにオイラの生き様が凝縮されている。他の湘北4人の活躍もしっかり描かれていて大いに楽しめた。傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2022-12-30 02:56:04) |
126. ブラックアダム
《ネタバレ》 約3か月ぶり2度目観賞。顔も体もごついドウェイン・ジョンソン主演。最恐の破壊神、黒いアンチヒーロー降臨。掛け声は「シャザム!」。そんな映画がほかにあったような…。ヒーロー物らしくアクションで勝負。ストーリー性は無いに等しい。 [映画館(字幕)] 6点(2022-12-30 02:38:15) |
127. アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
《ネタバレ》 約半年ぶり2度目観賞。シリーズ第2弾は190分を越える大作。海を舞台にしたアバターと人類の戦い。俳優にちょっぴり似せた表情のアバター。よくできすぎて、まっ青な肌に黄色い瞳をギョロつかせるそのお姿が残念ながら気色悪いぞ。映像は美しいけれどもストーリー性がない。あまり入り込めなかった。5作まで続くというシリーズ。先が長ぇな。 [映画館(字幕)] 6点(2022-12-25 02:00:48) |
128. ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
《ネタバレ》 チャドウィック・ボーズマンに捧ぐシリーズ第2弾。偉大なチャラ王を亡くし、悲嘆に暮れる王国。母や妹、妻など残された黒人女性たちが迫る海の軍団の脅威に立ち向かう。美しい海上で迫力ある戦闘シーン。兄の遺志を継ぎ、ブラックパンサーとなる妹くん。オンナのアイアンマンみたいなんも登場。今作もつるピカ頭の黒人ねーちゃんがい~っぱい、だけどアリガタクねぇぞ。 [映画館(字幕)] 6点(2022-12-18 03:15:16) |
129. 母性
《ネタバレ》 湊かなえ原作。「母親」という概念について掘り下げた、女性のミステリードラマ。母から無償の愛を受け、何不自由なく暮らしてきたアタシ。結婚して娘を授かってからアタシの人生は一変。いつもすれ違う母娘。同じ場面を母娘それぞれの視点から描き、感じ方の違いを表現。ちょっぴりオバサンになられた母親役の戸田恵梨香、気丈だけど空気の読めない娘役の永野芽郁、鬼義母を怪演の高畑淳子など豪華女優がくせ者たちを競演。人間ドラマに見応えがあり、後半は釘付けに。世間の評価はどうであれ、傑作の域。 [映画館(邦画)] 8点(2022-12-18 03:05:43) |
130. すずめの戸締まり
《ネタバレ》 約11か月ぶり2度目観賞。新海誠監督によるSF恋愛ファンタジー。女子高生のアタシと、教員志望の大学生が変えられたポンコツ椅子による列島縦断の旅。新海監督による美しい風景を背に、様々な人と出会い、再開し、別れたりしながら北へ向かって進んでいく。紅い空中ミミズなどちょっとクセもあるけど、人間ドラマは共感できた。良作。 [映画館(邦画)] 7点(2022-11-27 02:28:11) |
131. チケット・トゥ・パラダイス
《ネタバレ》 約4ヶ月ぶり2度目観賞。ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが凸凹元老夫婦を好演のドタバタコメディ。二人の息の合った掛け合いは漫才やな。楽園・バリ島のイケメンカレシから愛娘を取り戻すべくしっちゃかめっちゃかに奮闘。ベテランらしく随所で笑いを取り、要所で涙を誘う。意外と楽しめた。 [映画館(字幕)] 6点(2022-11-13 01:34:29) |
132. アムステルダム
《ネタバレ》 約3か月ぶり2度目観賞。二つの大戦の間の陰謀に巻き込まれる義眼の医師、黒人弁護士、ヨコ乳の看護師の3人組。中でもシワシワ面の義眼の医師の存在感が際立つ。クリスチャンベイル怪演。実話に基づいたフィクション歴史ドラマ。豪華俳優競演でエレガントに、そしてコミカルに描かれる。だけどやはりほとんど入り込めなかった。女性が押されておクルマにひかれる冒頭のシーンは衝撃。気品あるオンガクやな。 [映画館(字幕)] 6点(2022-11-06 02:22:40) |
133. 耳をすませば(2022)
《ネタバレ》 ジブリ映画の実写版。あれから10年、ちょっと若い頃の吉瀬美智子っぽくなって出版社で働きながら夢を追うアタシ。いつも通り2枚目のトーリくん演じるオイラはイタリアで音楽修行。回想シーンでぽろぽろ想起される学生時代のおもひで。国境を分かつ10年の遠距離恋愛。イタリアの彼に会いに行って別れ、日本に戻った彼と寄りを戻す。お話は出来すぎているけれど、アニメ版で描かれた淡い恋が成就する様子を見届けられるオトナの「耳すま」。主題歌「翼をください」はもちろん名曲なんだけど、この作品はやはり「カントリーロード」でないとね。それでも良作。 [映画館(邦画)] 7点(2022-10-16 02:30:49) |
134. ヘルドッグス
《ネタバレ》 滑舌がいま一つでナニ言ってるかよくわからん岡田准一と何だかあどけない坂口健太郎によるクライム・バイオレンス・アクション。サツがヤクザに潜入捜査するバディアクションだけど、お話の作りこみが甘い印象。ヒロインのマユちゃんもクールビューティーやってるんだけどナニしたいかよくわからん。カズキくんも相変わらずナニ言ってるかよくわからん。総合7点で良作の域なんだけど、このジャンルにしては物足りねえな。 [映画館(邦画)] 7点(2022-09-19 01:56:27) |
135. アキラとあきら
《ネタバレ》 池井戸潤原作、汗と涙の銀行ドラマ。個性派俳優競演。情に熱いバンカー、主演のリョーマくん。ライバルにしてパートナー、キザ男だけど段々と熱男になっていくリューセイくん。コワモテ上司にヨースケくん。可愛いけど気丈な後輩にモカちゃん。ひねくれたオジキを好演のユースケくんとアンジャッシュのコジマくん。それぞれが物語とよくかみ合っていて、思わず引き込まれた。期待を外さない安定した池井戸ワールド。傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2022-09-04 03:28:27)(良:1票) |
136. ファイナル・プラン
《ネタバレ》 リーアム・ニーソン主演のリベンジ・アクション。愛する女性のために自首を望む元銀行強盗。その心を悪用しようと、魔の手が伸びる。大事な人を想い、メチャクチャする。これぞリーアム・ニーソンの真骨頂。 [DVD(字幕)] 6点(2022-08-28 03:24:46) |
137. ミニオンズ フィーバー
《ネタバレ》 約4ヶ月ぶり2度目観賞。ミニオンズが中心のスピンオフ第2弾。大悪党を夢見るグルー少年は憧れのじいさんから悪事を、チカラを求めるミニオンズは達人ばあさんからカンフーを教わる。悪の軍団と「石」の争奪戦。後に月を目指すことになるオイラ。 [映画館(吹替)] 6点(2022-08-28 03:22:19) |
138. キングダム2 遥かなる大地へ
《ネタバレ》 約半年ぶり3度目観賞。続編公開に向けての復習。和風の中華歴史大作、シリーズ第2弾。今作の中心はダカン平原での魏軍との戦闘。邦画にしてはよく撮れている壮大なスペクタクル戦闘シーンの連続。今作も「天下の大将軍にオイラはなる」と吠えたぎるワラベ・シンちゃん。憧れの大将軍を怪演の大沢たかお。ヘラヘラニヤニヤして気色悪いんだけど異彩を放つ。大将軍との修行…オカマになる鍛錬かな。一方で存在感を示していたのは、姉の復讐に燃えるキョーカイを熱演の清野菜名。風貌が「幽白」の幻海みたいやな。弱小のテンちゃんは軍師を目指す。良作に相違なし。 [映画館(邦画)] 7点(2022-08-21 01:29:03) |
139. ONE PIECE FILM RED
《ネタバレ》 今作の舞台は音楽の島。カリスマ歌手は赤髪の娘・ウタ。だけど過去にとらわれて女狐の表情を隠せず、NARUTOの無限月読みたいなんに人々をハメる。ウタを巡って多様なキャラが入り混じり大混戦。物語はそれほどでもないんだけど、遠目からスクロールするライブ映像が特に秀逸。ウタの歌は令和の歌姫・Adoの歌(うた4連発やな)。だけど、話し声と歌声が違いすぎて違和感があったぞ。 [映画館(邦画)] 6点(2022-08-16 02:24:52) |
140. ジュラシック・ワールド/新たなる支配者
《ネタバレ》 約半年ぶり2度目観賞。新シリーズ第3弾、最終章。少しお年を召された旧シリーズのレジェンドたちと並行して、恐竜パニック・アドベンチャー。前作から出演のクローン少女、その出生の秘密にも迫る。限りない大地にて恐竜との共存を試みるオイラたち。オンガクも健在。 [映画館(字幕)] 6点(2022-08-12 02:50:01) |