121. BUG/バグ
《ネタバレ》 フリードキン監督の「観る側で解釈してくれ」という考えが裏目に出てしまった作品ではないでしょうか。最後の最後まで真相は分からないままだったけど、普通に考えたらあの二人は変ですよね。(笑) 虫なんかいないし、ただの被害妄想じゃん・・・というのが私の感想です。(笑) 役になりきった俳優の演技は素晴らしいし、つまらない映画ではないんだけど・・・。全く違う解釈をする方にとっては、奥の深い作品になるのかもしれません。 [DVD(字幕)] 4点(2009-04-08 04:14:21) |
122. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 ミュージカル映画の中でも異色を放つこの作品。レンタル開始当時に観ましたが、今回も感想は全く変わりません。最後のセルマの決断は、母親失格ではないでしょうか・・・。それだけに、最後は感情移入できない。歌とダンスのシーンは素晴らしいし、ドキュメンタリータッチの撮影も、ビョークの演技もすごく良いんだけど、やっぱり後半の展開でイライラしてしまう・・・。脚本、もう少し考えてほしかったな~。すごくもったいない作品だと思います。それでもラストシーンは何度見ても衝撃的です。 「ファニーゲーム」より後味悪い映画かも・・・。(笑) [DVD(字幕)] 7点(2009-04-08 04:01:28) |
123. ガバリン
ホラー映画全盛期の作品の一つですね。子供の頃に地上波で見たのを、今でもはっきりと覚えています。何かのきっかけでこの作品を思い出し、20年ぶりに鑑賞しました。意外とよく覚えているもので、個性的なモンスターたちが出てくるたびに、懐かしさを感じました。コメディータッチではあるけど、しっかりホラー映画として成り立っています。唐突に流れるテーマ曲(?)はちょっと違和感があったけど、不気味な音楽も印象的な作品です。 [DVD(字幕)] 5点(2009-04-08 03:42:50) |
124. エクソシスト
小学校2年生の時、地上波で観た作品です。 初めて映画というものを最後まで観たのですが、さすがに怖かった。^^; 私が映画好きになったのは、この作品を観た時からでした。 私がこの映画を未だに愛しているのは、ただのホラー(オカルト)映画ではないから。 カラス神父やクリスの悩み、苦しみ、迷いなどがしっかりと描かれていて、人間ドラマとしても一流の作品だからです。 そしてやはり、今観ても恐ろしいメイクアップ。 冒頭のイラクから始まる美しい映像、音楽、ストーリー。 この作品を観る全ての人に解釈を委ね、強烈でいて余韻を残すラスト。 全てが「素晴らしい!」の一言に尽きます! [DVD(字幕)] 10点(2009-04-08 03:25:45) |
125. キャリー(1976)
モンスターやオカルトという、いわゆる恐怖映画とは異なる路線のホラー映画。前半は皆さんが言われるように青春映画そのものですね。だけどこの映画、確かに怖いんです!プロムの場面からラストシーンにかけて描いたキャリーの復讐劇。観終わったあとに、じわじわとその怖さが伝わってくる作品。殺人鬼やモンスターが出てくる露骨な恐怖映画よりも、こっちのほうが断然面白いです! [DVD(字幕)] 8点(2009-02-22 21:59:19) |
126. マリッジリング
「失楽園」のように、どうしようもなくお互いが惹かれ合っていく!そんな激しい愛を期待すると、がっかりするかもしれません。二人が惹かれ合う様子を、静かにじっくりと描いた作品。その結末もあっさりしています。小橋めぐみさんが出ている作品を始めて観たけど、この静かでゆっくりと進んでいく物語にとても合っています。 [DVD(邦画)] 6点(2009-02-22 21:39:56) |
127. M(2006)
期待していたエロ度は、思っていたよりも低かったです。(笑) 話の内容も焦点が定まっていないので、惹き込まれる要素がありませんでした・・・。売春に焦点をあてるのか、登場人物の過去を明かしていく話に焦点を当てるのか、どちらかに重点を置けば、もっと面白い作品になったかもしれませんね。 [DVD(邦画)] 4点(2009-02-22 21:25:46) |
128. アモーレス・ペロス
とてもリアルで生々しい映画。登場人物が中盤のある出来事で交差するんだけど、それぞれの物語それだけでも十分よくできています。痛々しい人生を見せられる作品だけど、なぜか妙に心地よい作品なんです。まだまだこの先を観てみたい!そんな風に感じた数少ない映画です。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-22 21:07:09) |
129. カリートの道
「スカーフェイス」のような、ギラギラとした熱い男の生き様!という勢いはなくなったけど、この作品の脚本とアル・パチーノの演技には非の打ち所がないです。「スカーフェイス」は、男なら一度は観ておきたい映画だけど、この「カリートの道」は、男性にも女性にもおすすめの映画です。自分の描いた夢にまっしぐらに突き進む男、やっぱりかっこいい!! [DVD(字幕)] 9点(2009-02-22 20:52:23) |
130. 十二人の怒れる男(1957)
脚本も素晴らしいけど、登場人物の魅せ方がうまい! いろんな場面、セリフで語られるだけの人達・・・。それらは全て観る側が想像することになるんだけど、それもまたこの作品の面白さなのかもしれません。密室劇なので、どうしても地味な印象が残ってしまうけど、最後まで目が離せなかった名作です! [DVD(字幕)] 7点(2009-02-16 09:20:31) |
131. 4ヶ月、3週と2日
《ネタバレ》 完全に主人公の視点のみで描かれている、まるでドキュメンタリーのような映画。人と人の会話、そして町の様子など、それら自然な空気をありのままフィルムに焼き付けているのは、意外と新鮮であり凄いな~!と感じました。それだけでも観る価値のある作品だと思います。僕はこの映画、「自分のことしか考えない大人たち」を描いた作品だと解釈しました。唯一主人公はルームメイトのために奮闘するわけですけど、何が彼女を突き動かしているのか。その内面がよく分からない・・・。だけど、それがまたこの映画の面白いところなのかもしれません。生々しい映画でした。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-16 03:30:26) |
132. スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ
「スター・ウォーズ」のシリーズは何度も劇場に足を運んだほど大好きです!でも、この作品は私には合いませんでした・・・。CGで描かれたキャラクター達が見せるアクションは、まぎれもなく「スター・ウォーズ」してます。だけど、アクションも話のテンポも、どれもスピード感がありすぎて違和感を感じてしまいました・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2009-01-12 03:40:43) |
133. ZOO(2004)
5作品の短編、それぞれが異なる話なんだけど、なんでしょう!この作品全体に漂う不思議な世界観は・・・。それぞれの世界にグイグイと引き込まれてしまいました。考えてみれば、どれも残酷な話なんだけど、なぜか妙に心地の良い映画でした。 [DVD(邦画)] 8点(2009-01-12 03:26:06) |
134. ウォーリー
とてもシンプルな映画だけど面白かった!というのが率直な感想です。テンポ良く話が進み、グイグイ引き込まれました。映像の美しさは、さすがピクサー!!これは映画館で観たほうが得かもしれませんね。 [映画館(吹替)] 8点(2009-01-08 04:34:11) |
135. 火垂るの墓(1988)
《ネタバレ》 観るたびに毎回涙が溢れ、辛い気持ちになる映画です。戦争による悲劇を描いているんだろうけど、戦争そのものよりも、二人の兄弟を取り巻く大人たちに苛立ってしまいますね・・・。それにしても切ない映画です。 [DVD(邦画)] 8点(2009-01-08 04:20:13) |
136. カノン
《ネタバレ》 惨めなおっさんの独り言(愚痴)を、ひたすら聞かされる映画。それほど過激なシーンはないけど、嫌悪感で目をそらしたくなる場面も・・・。ミヒャエル・ハネケ監督の「ファニーゲーム」が好きな方は、そこそこ楽しめると思います。(笑) [DVD(字幕)] 4点(2009-01-08 03:36:14) |
137. キル・ビル Vol.1(日本版)
《ネタバレ》 タランティーノ監督の趣味がそのまま映画になりました!という感じでしょうか。そのこだわりが半端じゃないだけに、引き込まれてしまいました。そして、タランティーノ監督の選曲は相変わらずセンスが良い! 全編通して梶芽衣子の主演作品へのオマージュが満載です。尋常じゃない血の吹き方なんかは、「修羅雪姫」そのまんまだし、ユマ・サーマンの鋭い目は梶芽衣子の目とおんなじですもんね。普通に見て違和感のあるシーンは、全て監督が意図的に入れたものだと思います。公開当時はまだ元ネタを知りませんでしたけど、それでも単純に楽しめたのを覚えています。ここ最近、単なるリメイク作品が多いけど、こういうオマージュを捧げたオリジナル作品って、最高に面白いです! [DVD(字幕)] 9点(2008-12-01 21:26:08) |
138. NEXT-ネクスト-
《ネタバレ》 予知能力を駆使したアクションを期待していると、きっと最後は肩透かしを喰らいます。僕がそうでしたから・・・。途中までは、観ている者をグイグイ引き込む力があります。だけど、観終わった後に何か物足りなさを感じました。「なんでヒロインだけ2分以上先を予知できるの?」とか、「分身もできるんかい!」という突っ込み所はあえて気にせず観たつもりだけど、それでも物足りないんだなぁ・・・。ニコラス・ケイジが主役というのが、唯一の救いでした。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-21 03:38:12) |
139. DV ドメスティック・バイオレンス
《ネタバレ》 DVという行為の罪深さ・残酷さもしっかりと捉えている奥深い作品ですね。DVに至るまでの原因というのは、加害者にも被害者にもあるんだろうけど、愛し合う夫婦だからこそ起きてしまう問題なんでしょうね。それにしてもこの映画、小沢和義の存在があってこそ、奥深いものに仕上がっている。DVについて彼の口からは、冷静で的確なセリフが要所要所で吐き出される。理不尽に殴られるシーンが見ていて痛々しい作品だからこそ、彼のような頼れる存在が映画の中に登場してくれて心強く感じました。それだけこの映画に入り込み、感情移入してしまうという、とても力強い作品。最後の面会シーンは必見ですね! [DVD(邦画)] 7点(2008-10-21 03:22:46) |
140. ピアニスト
《ネタバレ》 この映画を観て、ミヒャエル・ハネケって、どんな監督!?と思ったら、あの「ファニーゲーム」の監督さんなんですね。なるほど、納得しました。(笑) ただ、この作品は単なる監督の悪趣味では終わっていないです。一見すると怪しい映画だけど、すごく奥が深い作品。今の世の中、自分の本質をさらけ出すことなんて、ほとんどありません。じゃあ実際にその本質をさらけ出した時、自分や周囲の人はどうなってしまうのか・・・。それがこの映画の一つの楽しみ方かもしれませんね。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-14 11:23:25) |