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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1615
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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1401.  事故物件 恐い間取り 《ネタバレ》 
CG全開で思いっ切り出てくるオバケ、なんてのからして私の好みからは完全に外れるが、特に前半は全く何にも怖くない、というワケでもない。そして、お話の進め方も面白みが皆無、というホド酷くはない。題材も、物珍しいと言えば物珍しいので、丸っきり内容に興味が持てない、というコトでもない。諸々、最低限のクオリティとゆーのは有ると言ってよいのではないだろうか。  ただ、あくまで最低限、というコトなのですよね。まずはやはり、あまり、とゆーか殆ど怖くない、とゆーのが痛恨なのですよ。個人的な見解として、やっぱお笑い芸人が出てくるホラーとゆーのは一定以上に怖くはならない、つーことかとも思いますし(お話自体にもなんかチョイチョイ笑かしにかかってる場面があったりで、怖がらせようとするには一貫性を欠くとゆーか)、そして、主役の亀梨クン自体がこの事故物件の心霊現象を全く怖がってない(そーいう素振りが微塵も無い)とゆーのも一因かとも(怖くて恐ろしくてしょーがないケド売れるために仕方なく…的な葛藤とゆーのもほぼ無かったりで)。あとは、根本的にオムニバスホラーであるが故にエピソードごとに状況がリセットされて、全体を通しての「怖さの盛り上がり」とゆーものもやや欠いていた、のではないかと思ったりも(それでもラストはだいぶん派手にオバケ出しまくったりしてましたが、あのね、こーいうのはまず「数」でナントカなるもんじゃねーのですよ、というコトだけは、私は例えソレを理由に死刑になったとしても最後まで主張し続けますですよ)。  もう一点、多少は物珍しいと言ってはみたものの、発生する事象にせよ事故物件の内容(間取り)にせよ驚くほどに在り来りですよね。「畳に血痕が残ってる」「風呂場の鏡が不自然に外されてる」なんて誰でも想像する内容じゃねーかと思いますし、あとは基本オバケの所為で体調が悪くなったりかんたり…程度でしょ。原作がそれなりに売れた本だとすると、もうちょっと奇抜なエピソードや風変わりな事故物件とゆーのは無いもんなのでしょーか?ホラーとしては大して怖くねえ、とゆーのなら、コッチの方面の面白さとゆーのがも少し有れば…という感じでもありますね。  ヒロインの奈緒ちゃんは可愛かったすね(若かりし日の池脇千鶴に少し似てる)。ただ、恐怖の表情が最初(だけ)は結構真に迫ってるなあ、と思ったのですが、それ以降はちょいオーバーリアクション気味でこれもイマイチに思いました。残念。
[ブルーレイ(邦画)] 4点(2021-04-23 01:17:57)
1402.  レザーフェイス―悪魔のいけにえ 《ネタバレ》 
お話の中身にせよ諸々の演出にせよ、整合性とか合理性とかを盛大に無視してかなりやりたい放題やっている、という印象ですね。これはある種、意図的なものかも知れません(開き直ってツッコミ待ち、とでもゆーか)。結果として、展開運びや演出には随所に「意外性」とでも(ギリ)言えるよーなモノが見て取れますし、残虐描写自体にも決して不可でもないレベルのものが幾らかは含まれるコトも加味すれば、今作はただ陳腐だ、というホラーでもないかとは思います(マニア目線かも知れませんが)。あくまで個人的には、これも暇潰しにゃ十二分かと思いました(単なるひとつのホラーとして観るならば、という意味で)。  とは言え、前述どおりお話としてはこのジャンルとしても他に類を見ないというレベルで破綻し切っているのは確実です。特にとにかく、大コンセプトたる「レザーフェイス誕生譚」としての支離滅裂さは、これもある種意図的にやってる(=狙いに狙った挙句大スベリしている)というレベルかと。そーなってくると、もはや今作は『悪魔のいけにえ』関連作品である意味が果たしてあったのか?とすら感じられてくるのですよね。正直、なんか途中からナニを観てるのかよく分からなくなってしまった、というか。その意味では一種の「詐欺」に近い映画なのはこれも確実ですし、個人的には率直に嫌いな(否、許し難い)作品だ、というのが結論的評価です。まあ、あまりオススメは出来んですよね。
[インターネット(字幕)] 4点(2021-04-02 00:07:56)
1403.  影裏 《ネタバレ》 
起・承・転・結というのがお話の中にあるとして、まずとにかく起・承のパートは(平坦で)長すぎる。そしてその上に転・結の方のインパクトが弱すぎる。なかなか内容・シナリオ自体のみにでも観る価値を見出せる、という作品にはなっていないかと。  原作未読ですが、そっちの方は小説・文章としての表現技法・構成の工夫等でこのお話を「読ませる」のに成功していた、というコトなのでしょーかね。映画でそれを「再現」するなら、雰囲気づくりや演技のつくり込みをこだわってゆくしかない(かなり「生活感」というものの溢れる作品なので、画的な美しさ・芸術性で勝負しよう、という感じでもないと思うのですよね)かと思いますが、その雰囲気や演技というのも全体的に決して悪くはないのですが、前述のお話としての弱々しさを十分にカバーできている、というレベルでもないと思います。それでも演技なんかは、よく見るとキャストがかなり豪華なのもあって随所で相当にレベル高かったとも思いますケドね(國村隼とか特に)。  もう一つ、というか一つだけ褒めておくならば、綾野剛よりは松田龍平ですかね。彼のキャラクターそのもの、でもあるかと思いますが、善人なのか悪人なのか何とも得体の知れない(一種不気味な)感じというのはそれなりに独特で面白かったですし、その部分に関しては作品に求められている(=キャラクターを成立させる)クオリティにまで達していた、と感じています。
[DVD(邦画)] 4点(2021-03-22 20:19:02)
1404.  リベンジgirl 《ネタバレ》 
良い部分が無くはないのだが、悪い部分の目立ち方がいくぶん勝っちゃってる、という作品に思う。以下列挙する。  〇シンプルなタイトル通りのシンプルな「人間の成長」物語。(最後まで観ると)結果的にはそんなに感情移入が難しいという訳でもない手堅さ。 〇最終的に「嘘をつかない誠実な政治家」を目指す(よーに主人公が変化する)というのにも、共感はしてゆき易いかと。 〇桐谷美玲のクールな見た目は役柄に合っているし非常にフレッシュで十分に魅力的。後半の演技もまずまず悪くもない。 〇相手役の鈴木伸之も爽やかイケメンで、女性側の評判も負けじと取れそうな感じ。  ×残念人間が成長していく物語とは言え、序盤の痛さ加減が酷すぎて正直観ていられない。ここで脱落する人も少なからずいるだろう。 ×異常に陳腐かつテキトーな展開運びでリアリティつーのが欠片も無い。到底映画レベルとは言えないチープさ(凡作ドラマか少女漫画レベル)。 ×特にオーラス。せっかく美玲ちゃん頑張って演説は何とか乗り切ったのに、何故しょーもない恋愛ばなしの方にオトしてしまうのか。愕然。 ×展開がチープすぎて、斉藤由貴なんかの力の入った演技は少し浮いている(シリアスな雰囲気にまとめられていない)。役者泣かせ。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-02-22 22:29:39)
1405.  惹かれあいの法則/恋の法律 《ネタバレ》 
ジュリアン・ムーア、ピアース・ブロスナンとそこそこ大物が出てるワリに、かなりパッパラパーなポンコツラブコメです。中盤、酔っ払ってノリで結婚しちゃいました!以降は、正直なぜそれがそーなってゆくのかが何から何までサッパリ分からなかったすよ(殊にジュリアン姉さまの感情の流れとか)。このジャンルで観終わって頭の中が?で埋め尽くされる、というのも、率直に中々オツなもんですね(嘘)。  まあでもワタシ、ジュリアン姉さんも結構好きなんですよね。知的美人な姉さんがビシッと決めた弁護士姿は中々素晴らしかったですし、それはブロスナンも同様です(極上にシブい)。この2人が好き!死ぬホド!という人なら、観てもギリギリ損はしないかも知れませんね。
[インターネット(字幕)] 4点(2021-02-17 22:18:34)(良:1票)
1406.  DAGON(ダゴン) 《ネタバレ》 
うーん、最終盤はそこそこなのだけど、そこまでが正直クソつまらんのよね。ヨットで遊んでたら呪われたダゴンの村に流れ着きました、て導入部にしてもテキトーなことこの上ないし、そっからの展開運びもハッキリ言って支離滅裂、途中のショック描写も軒並み平凡、ラストもお話的には意味不明、と、率直にかなりレベルの低い作品だとは言って過言でないと思う。  ただ、メインのタコねーちゃんの目を瞠る美人ぶりと怪物的な雰囲気だけには少しばかりのユニークな鑑賞価値があると思うし、前述どおりラスト付近はグロ描写にせよ生贄の儀式の狂気溢れる様子にせよそこそこ面白いとも言えるので、諸々ひっくるめてそこまで耐えれれば…という作品にも思われる(そこからのラストはまたパッパラパーなので、どっちにせよムムム…という感じで観終わる羽目にはなるのだけど)。
[DVD(字幕)] 4点(2021-02-08 20:59:14)
1407.  蜘蛛の巣を払う女 《ネタバレ》 
映画としての質感は多少似通っている様には思いますが、重々しいサスペンス・スリラーだった前作とは大きく異なる比較的単純なアクション・スリラーだという点からしても、お話としてはあまり続編であることに意味があるよーにも思えません。なので、その面の繋がりに価値があるのは当然キャラクターというコトになるのでしょうが、これとて俳優も総変わりしてますしキャラ設定・雰囲気自体もいくぶんの調整が入っている様にも思われ、正直あまり続編を観れた喜びを感じる部分を見出せませんでした。そのクセ、根本的な部分の設定は前作を前提として話が進むので(リスベットとブルムクヴィストの関係性とか特に)、結局前作を観ている人にとってはややガッカリしそうな設えなのに、観てない人にも不親切、というチグハグな作品だと感じられます。一番根本的な部分のマーケティング・コンセプトが非常に雑、というか(とは言え、監督・キャストを続投させられなかった事情がある中で、何が一番正解に近かったのかはよく分からないのも事実ですが)。  一点だけ、前作のマーラ・リスベットには迫力や凄み・クールさも然ることながら、どこかに若さ・幼さだとかガーリーな雰囲気を感じ取れた、そこがまた好かったと思っているのです。今作のクレア・フォイには残念ながらそーいう要素が皆無でしたね(年齢設定自体もやや年嵩になってるよーで)。当初主役に検討されていたのはアリシア・ヴィキャンデルだそーで、そっちだったらまた大いに違った作品に仕上がっていたのではないか…なんとも思いますね。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2021-01-25 18:51:26)(良:1票)
1408.  パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 《ネタバレ》 
それでも終盤までは、製作費のワリに地味だな、と首を傾げつつもボーっと観てられたのですよ。しかしラスト付近、よく分からん描写の必殺パンチ連発で、フラフラ状態で観終わりました。黒ひげは何であんなにアッサリやられてしまうのですか?スペイン軍は何がしたかったのですか?人魚は何故聖杯を届けてくれるの?(そして何故あんなに状況がタイムリーに伝わっているの?)アンジェリカにしても父親がアクドイのに比べてちょっと素直すぎるよーに思いますし、彼女をワザワザ助けたのに置き去りにするスパロウもこれまた何がしたいのかよー分からんし。と言うか、今作は全体的にスパロウのしたいコト・役割がイマイチ伝わりませんでした。彼のキャラクターにはシリーズ通して個人的には違和感しかないのですが、その彼に主役ヅラをさせる、という部分に無理が出てきているよーな気がしています。うーむ、確かに駄作!としか言えんですねえ。。ようやっとあと一作。。。
[インターネット(字幕)] 4点(2021-01-02 20:59:46)
1409.  天外者 《ネタバレ》 
色々と事情がありそうなのも分かるのだけど、いくら何でもダイジェスト的に過ぎるのではないか、というのが率直なトコロ。それは本作の主人公が五代友厚という、観る人にとってどーいう人だかが頭に入っているとは決して言えない人物だ、という点を踏まえてである。正直言って、五代さんがどーいう人で実際にどーいう功績があったのかなどサッパリ伝わらなかったし、ひとつの伝記ものを観てその人の人生を追体験した、という様な感覚も全くもって得られなかった(多少「観切った」感があったのは遊女のはるとの一連のエピソードくらいなもんで)。少なくとももう少し要点を絞るか、割り切ってもっとナレーションに語らせちゃうとか工夫が必要だったのではないか。それか五代友厚の功績を顕彰するのが目的なら、それこそテレビドラマでも全然好かった様にも思う(45分×4,5回くらいで)。  ただ、肝心の三浦春馬は実に素晴らしい出来だった。何というか、眩かった。実に惜しい。
[映画館(邦画)] 4点(2020-12-28 21:40:56)
1410.  新解釈・三國志 《ネタバレ》 
私はこの監督のコレは決して全然嫌いな方じゃないので、今作も所ドコロはそれなりに笑えましたですよ。恐らく、かなり楽しんで帰ることの出来た観客な方だと思います。しかし、率直に言って肝心なそのコメディ面の出来も決して上々とは言えません。むしろ随所に「本気でやってるのか?」というレベルで薄らサブいシーンが見て取れた、とでも言うか。  そうなってくると悪目立ってしまうのがやはり、結局何がしたかったのか分からない、というテーマ性の欠如でしょう。三国志の英雄がこんなパッパラパーな感じだったら!という(だけの)映画ですが、正直「で?」というコトですよ。登場人物がおちゃらけ倒しているだけで、描かれる物語は非常に平凡でアイデアの無い「普通の」三国志に留まっています。ソコに何らかの革新的な化学反応を思いついたが故の「新解釈」なのではないのでしょーか?  モチロン、ムロツヨシかの如くノリの軽い諸葛亮、ナルシーな趙子龍、異様に沸点の低い周瑜、エロしか頭に無い曹操、バカにもホドがある董卓と呂布だとか、あと頭がイイのは実は諸葛亮じゃなくて黄夫人、というよーなキャラ自体が「新しい」と言いたいのかも知れませんよ。しかし、それは三国志の元々のキャラを多少「誇張」して描いているに過ぎませんし、それらをひっくるめた上で一番の勘所であろう「劉備を劉邦っぽく描く」というコトにせよ、例えば『蒼天航路』で既にやられていることとハッキリ言って大差はありません。コレのドコが「新解釈」なのですか。  正直、もう1点低くしたい度し難い欲求に駆られますが、前述どおり全く笑わなかった、というのは良心に反しますので、この点数で。ただもう一つだけ、実にいい加減にストーリーをどうでもよい部分で改変している(単に展開上の都合で)のが、これも個人的にはどーにも気になります。こーいうのには、愛・こだわりを感じられないのですのよね。
[映画館(邦画)] 4点(2020-12-11 21:57:03)
1411.  ラスト5イヤーズ 《ネタバレ》 
コレ、情報を入れずに観たのですけど、男と女で時間の流れ方が違うのですね。女(の歌ってるシーンは)は終わりから始まりに、男は始まりから終わりに、という。率直に、言われねーと分かんねーよ!というか。アナケンの方は最初妙にネガティブだったのがどんどん暢気になっていく、その一方で男は段々ネガティブになっていくのだけど、普通にそーいうすれ違いのハナシかと思って観てました(アナちゃんがある種人格崩壊してってる、みたいな)。  歌は素晴らしかったですよ。ほぼ全編台詞の大半が歌という形式で、主演2人も単純に巧いし、楽曲もイケてるし。私なんかはこーいうのはただボンヤリ歌を聴いてるだけでもそこそこ満足できるのですけど、今作は流石に映画として観るとちょっとシンプルすぎる「愛が終わる」話でしかなくて、かつ前述の仕掛けを理解してなかったので終盤の違和感がハンパなくて白けちゃったのですよね。だから再見したら評価が変わる可能性は大アリだと言えますね(まあ、そのうち)。  一点だけ、今作のアナケンは何故髪を染めてるのでしょーか。ただでさえ見た目がバ…思慮深くは見えない系統のかたなのに、ブロンドにするとますます軽薄に見えるとゆーか。それでこのキャラはちょっと流石に…とも思いましたがね。
[インターネット(字幕)] 4点(2020-12-03 22:15:08)
1412.  悪魔のサンタクロース2 《ネタバレ》 
開始から40分間もが前作のダイジェストという極め付きのやる気の無さに始まり、その後の30分間も回想形式でのショックシーンのツギハギと、構成がここまで酷い続編は『サランドラⅡ』以来かも知れない。ただ、一点明らかに前作より優れているのが主役の殺人サンタの出来。そこそこイケメンながら矢鱈とゴツくて、かつ生気の無い目には中々イカした狂気を迸らせており、力技なショック描写の数々も含めて犯人の恐ろしさはまずまず向上している。前作で殺り損ねた諸悪の根源・院長を屠って終わるラスト15分も悪くはない(スカッと)。院長、『マタンゴ』みたいな特殊メイクのゴワゴワ顔で出てくるのだけど、これは意図した演出というよりは、前作で演じてたリリアン・ショーバンから役者が代わっちゃってるからなのですね(これまた手抜きなコト)。
[DVD(字幕)] 4点(2020-11-23 14:19:41)
1413.  悪魔のサンタクロース/惨殺の斧 《ネタバレ》 
クリスマスにサンタの格好をした殺人鬼が大暴れするというあまりに夢の無い顛末が、アメリカでは社会的に許容されず、PTAが大々的に上映反対運動を仕掛けた結果逆にちょっとヒットしたというしょーも無い経歴のある本作、系統としては完全に(この頃腐るほど製作された)スラッシャーホラーである。が、この手のにしては珍しく面白いのは前半という、少しばかり珍品でもある。殺人鬼が如何にしてそう成り果てたのかを丹念に凄惨に描く前半は、かなり強烈な居たたまれなさを伴う見応えが中々に秀逸なのですよね。  しかし、肝心の後半がどーもツマラナイ。結局のトコロ出来の悪さの根源なのが、肝心の殺人サンタ・ビリー君なのだす。とにかく見た目が「真っ当」すぎるのよね(どーも新人俳優のよーなのだけど、けっこう可愛いお兄ちゃんでしかなくって)。殺戮シーンも3か所で7人と若干地味め(+ラストに勘違いで警官が一人射殺して、その後その警官も殺すんで総計9人)。やっぱスラッシャーには狂気迸るホラーモンスターてのが居ないとま~締まらないっすよね。駄作。  ※このシリーズ、1・2だけ昔観てて別に全く面白くなかったのだけど、勘違いで4を観ちゃって「アレ?3観てねーぞ」となって3も観てついでに5も観て、3・4・5だけ本サイトでレビューしてるのがどーにも許せなくって(割と神経質な人なのです)、結局今般1・2をワザワザレンタルして観直すという羽目になった。これだからホラーは嫌なのだ。
[DVD(字幕)] 4点(2020-11-23 00:40:13)
1414.  地獄のモーテル 《ネタバレ》 
かなりイカレたエゲツない話なのは確実なのですけど、正直あまり面白くないというか、率直にほぼ盛り上がらないのですよね。いちおうホラーに分類されている(そーせざるを得ない)作品なのですが、ホラーやスリラーと言うよりはどちらかというとブラック・コメディの方面に寄せてつくられている、という気がしています。その所為もあってか全体的にかなりローテンションで、恐怖も驚愕も無いし(結局)笑いもそれホド無いし、加えて狂気が炸裂するという部分もホントに最終盤に少しだけで、全体的に素材のエキセントリックさに比してビックリするほどに薄味な映画に思います。  よく咀嚼すると突っ込みドコロだらけなシナリオ・設定面もあまり良い仕事とは言えませんが、個人的に一番しっくり来ないのが主役の兄貴。前述どおり正直全く狂気というものが感じられないのですよね(妹の方はなんかイヤ~な気味悪さが大いに滲み出ているのですが)。この兄貴と拾った女子の恋バナを最初から最後まで観せられ続けるというのが、結論的には私の許容範囲を少し超えている、というか。なのでアイデアの優秀さからすればもう少し高評点としてもよい作品だと思っていますが、これくらいの評価とさせて頂きたいです。
[DVD(字幕)] 4点(2020-11-19 23:33:30)
1415.  おらおらでひとりいぐも 《ネタバレ》 
うーん、面白くない映画というよりは、ただ私に合わなかっただけ、という感じなのだけど…  ヒジョーにじっくりじっくりと時間をかけて、過去や自分自身を反芻し、結果的に主人公は少しだけ前向きになって終わる様には見えるのです。がしかし、とにかく私には、映画の大半で主人公が寂しがってるor強がってるor後悔してるというネガティブ方面の感情に支配されている様にしか見えなかったのですよね。それでもそこかしこに過去・現在の幻影が織りなすノスタルジックやコミカルが散りばめられてはいるのだから、もう少し楽しげに味わい深く観れるハズ、とも思うのですが、中々そっちに意識が向かなかったというか。  悠々自適と言えばそーなのだし、単純にやや若い私が観ているからなのでしょうかね(正直、私にとっては一種のホラーだった気がします)。もう少し主人公に共感し寄り添えるシニアな年頃にならないと、色々な方向にも心が動かされてゆかない、ということかも知れません。しばらくのちにぜひ再見したいと思います。
[映画館(邦画)] 4点(2020-11-18 21:59:38)
1416.  ホテルローヤル 《ネタバレ》 
田舎のラブホテルを舞台に繰り広げられる種々の人間模様、的なのを想像していたのだけど、なんちゅーか物凄く物足りなかったすね。ひとつ、明確な主人公である波瑠の話がメインとしてあるのだけど、これも実に芯の通らない薄っぺらい話で(率直にただ流されてるだけに見える、つーか)、あとは2つ3つエピソードがあるものの、伊藤沙莉と岡山天音の心中ばなし以外はほぼほぼ無内容と言ってもいいよーなもんだし、件の心中にしても人ってあんな感じから死ねるの?と個人的には疑問しかなかった。その他エピソードとしてはオーラスのなんかは特にヒドかったすね(ま、マサカこれで終わるつもり?てか)。  原作読んでないので何とも言えないのだけれど、これはいくら何でも成功している様には思えない映画化に感じます。個々の役者の演技には好いものも無くはなかったのだけれども(安田顕の最期のシーンのあの笑顔とか、個人的には好きでしたね)。
[映画館(邦画)] 4点(2020-11-14 18:41:27)(良:1票)
1417.  ドクター・デスの遺産 BLACK FILE 《ネタバレ》 
原作未読。しかしコレ、テレビの2時間サスペンスの延長線上に在るが如き、と言ってしまえばそれまでなのだけど、にしてもそーとしか言い様が無いつーか、もっと言えばこれより面白い2時間ドラマなんて幾らでもあるぜ、というか。コンセプトもなんかどっかで聞いたことあるよーな代物だし、肝心の捜査の進め方も(特に前半は)地味なこと極まりないし、クライマックスのスリラー展開もこれ以上無いくらいに平凡、てオイ!と。何故にいまこの脚本をワザワザ映画にする必要があったのか小一時間問い詰めたい。  テーマ面も平凡なだけでなく、率直に浅いですね。安楽死に関して、人は生きる権利と同様に死ぬ権利を持つのか、というのはそれなりに議論の余地があるポイントだと思います。しかし、本作はその議論を完全なまでに逃げており、いかなる場面でもヒトは精一杯生きてゆくのが正しいのです、と言わんばかり。子供向け映画じゃないんだから、これじゃあ大人の鑑賞に耐えるよーな「深み」というものは到底醸せません。  ただ一方で、今作は役者の仕事に関してはそれなりに上質な部分もありました。綾野剛や木村佳乃はまずまずの流石な出来だったと思いますし、北川景子にしても今作では演技もそれなり、かつ見映えの面は率直にかなり素晴らしかったと思います(パンツスーツが抜群に似合ってましたね)。ちょっと役者に頼り過ぎた、とでもいう感じでしょうか。
[映画館(邦画)] 4点(2020-11-14 18:41:24)
1418.  ヘル・オブ・ザ・リビングデッド 《ネタバレ》 
イタリアンごた混ぜバッタもん製造機ことヴィンセント・ドーンが(臆面も無く)世に送り出した、ロメロ『ドーン・オブ・ザ・デッド』+フルチ『サンゲリア』+イタリアモンド映画の劣化版ミックスというホラーファンには堪らない一品。何しろ、ゾンビ・パンデミック状況下で、ジャーナリスト一行とSWAT隊員が(何故か)連れ立って人喰い部族の村に向かう…という率直にマジで!?と為らざるを得ないやったったぜ感(やってもうた感)120%の超絶展開が繰り広げられるのだ。これにはもう「凄え…」の一言である。DVDでも「炸裂するゴブリン・サウンド!」とか宣伝してるのだけど、これもマジで『ドーン・オブ・ザ・デッド』の丸パクリだったりで、潔いにもホドがある。  それでも、生物兵器が漏出してゾンビが人を襲いだす導入部、SWATの面目躍如たる対テロ作戦の描写、フルチばりの腐乱ゾンビ登場、子供が親を喰うアレとか、食人族と意思疎通するためにヒロインの女記者がオッパイバルンで頑張る様子など、前半は丸パクリなりにまあまあ楽しめたりするのですよ。後半は完全にネタ切れで、平凡なゾンビ展開の連発に加え、無意味にどっかの原住民とか野生動物とかの映像を挿入しまくってみたり(舞台であるニューギニアには居ない生物の映像も多々混ざってるというテキトー加減)、広い会議室を借りたはいいがエキストラを雇うカネが無かったらしく席がスカスカなゾンビ対策国際会議の締まらない映像を入れてみたりと、正直言って非常に面白くない。  ひとつだけこれも許せないのが、ロメロ形式のブルーグレー塗りゾンビと、フルチ形式のグログロ腐敗ゾンビが混在してるというそもそもの状況。なに、ゾンビウイルスにもソ連型と香港型とか種類があるワケ?
[DVD(字幕)] 4点(2020-11-10 01:04:26)
1419.  サムソン 神に選ばれし戦士 《ネタバレ》 
この話、リメイク?されてたんですね。どーもキリスト教関連映画専門の制作会社つーのがあるらしく、かつキリスト教世界ではこーいうのも一定の長期間の需要が見込めるから予算もある程度投入できるとゆーことなのか、今作もセットや衣装、古代都市の遠景のCG等は結構頑張っており、全体としても意外にチープさはほぼ感じない(→件のラストシーンへの期待は否が応にも高まる一方)。  話の内容は細かい工夫を半ば「諦め」、ほぼ聖書の内容どおりと言ってよい展開運び、そしてかなりテンポも良く進むため、悪く言えば相当に軽い。個々のシーンにも軽すぎるものも散見される(ライオンなんて一瞬で屠っちゃうし)。また、一歩踏み込んだ設定などもチャンと考えている様には見えない(例えば、サムソンがヘブライ人社会で当初どういう存在なのかとか、ヘブライ人社会とペリシテ人支配層の関係、サムソンがタレンをアッサリ娶れるのはどういう事情なのか、等)。それに加え、聖書でもイマイチよく分からなかった部分は本作中でもそのまま全く分からない(特に件の「謎かけ」とか、あと途中20年飛ぶんだけどそこの年齢の経過とかはもはや無視されてたり)。  それでも、まずテンポの良さを利点と捉え、アクションも可でも無いが不可でもないのを好しとするなら(分量はそこそこだし)、本作は決して全く見どころの無い退屈な作品ではない、のだが…  ひとつ、どーしても許せないのは本作でのデリラの在り方。かなり中途半端なキャラでサムソンを陥れる動機が完全にボヤっとしてしまっている。私はオペラ版から入っている人なので、個人的にはデリラの憎悪とサムソンの恋心の葛藤こそがこのコンテンツの最大の醍醐味(かつ、これを無理のない脚本に仕上げることこそがこの話の最大の難所であり見せ場)だと思ってるので、これを完全に「逃げている」のはハッキリ言って問題外なのである。もう一点、聖書の話どおりな展開だからこそ、サムソンの思慮の浅さが目に付く。この短慮さを是とするならば、それを乗り越えるだけのサムソンの人間的魅力を引出す工夫が必要な筈で、結局そういう意識が微塵も感じられないのも個人的には論外である。  結論、表面的には整っていなくもないが、中身をちゃんと吟味していくと完全に駄作、という感じ。あと、肝心のラストもここにはあんましカネ掛かってなくて正直イマイチでしたわ(=観た意味ないジャン!)。
[インターネット(字幕)] 4点(2020-11-01 06:27:12)(良:1票)
1420.  スパイの妻《劇場版》 《ネタバレ》 
※以下、ネタバレ全開です  話の大枠は非常にオーソドックスな間諜ものサスペンス、しかし裏をかき合うのは敵と味方ではなく、味方同士なハズの夫と妻である。その二度の騙し合いのトリックはシンプルながらそこまで陳腐というワケでも無く、これを軸に周りを着実に固めてゆけば確実にもっと面白くなったはずのお話だと思う。実際、妻の方が夫を「裏切る」までの前半は、かなり面白く観れていた。  しかし、どうもそこからが率直に色々しっくり来ないのだよね。男も女も感情に一貫性が無いと言うか、一貫性が無いのならその心境が変化することに理由が必要なはずなのに、それもよく分からないと言うか。諸々どうにも引っ掛かる、という意味では(特に感情の流れの整理が)やや雑な映画だと言えるのかも知れないね。雑という意味では、敵方たる憲兵隊の夫婦に対する対応もテキトーなことこの上ないし、終盤で精神病院に居る蒼井優の諸々の状況も(実際の病状・反逆者としての身分・そして何より彼女の抱く感情が)どーにもチンプンカンプンだし、そもそも彼らの行動にどういう意味があったことになっているのかも全く描写されないし(まあ史実と整合しないのだから成功ではないのだろーけど)、レビュー書いてみると結構にいい加減な映画だったなあと思う。建付けがちょっと悪いかもね。前半は心理サスペンスなのだけど、後半は2個目の仕掛けのキレ味を際立たせることに注力した力技なサスペンスになっちゃってて、という。  褒めるとしたら、役者の演技は(特に夫婦ふたりは)割と素晴らしかったですよ。両人ともレトロな時代の日本人の雰囲気の醸し方が実に上手くて(特に台詞の読み方ですかね)、あぁ歴史ものを観てるナァ…という醍醐味を十分に味わえた。ただその意味では、どーにも軟弱な若造で(しかもこいつだけは現代風な)、特に憲兵という感じがまるで出ていない東出クンは、個人的にはかなりイマイチだった(まあ終始一貫してそーなのだから、これは監督の意図なのだろうと思うケド)。
[映画館(邦画)] 4点(2020-10-16 22:53:05)
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