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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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1421.  やさしい嘘と贈り物 《ネタバレ》 
事情は終盤に明らかになりますが重いテーマを取り上げながらも、おじいちゃんとおばあちゃんの素敵なラブストーリーのようでもあり、おとぎ話のようでもある心温まる愛の物語でした。序盤から中盤のマーティン・ランドーとエレン・バースティンの幸せそうな笑顔に見ているこちらも幸せな気分になる。アダム・スコット演じる根っからの善人マイクの存在もいい。いい映画なだけに残念なのが邦題。前半から中盤のまるで初恋の2人のような心温まる素敵なラブストーリー。しかしこの邦題のお蔭で大体の事情を話の展開より早い段階で読めてしまったのが悔しい。この結末になりそうな予感はありましたが、最後にロバートは全てを理解したのだから、少しの間でもいいから本当の意味での幸せな日々を2人で、そしてみんなで過ごして欲しかったなあ・・・。
[映画館(字幕)] 7点(2011-02-11 01:07:07)(良:1票)
1422.  エリックを探して 《ネタバレ》 
予告編を観て以来ずっと気になっていた作品。予告編を見る限りでは何だか普通のコメディ。ここまでなら気にならないのですが、監督がケン・ローチであることに凄く興味が沸いたのです。  やっと見る事ができたのですが、最後の四の五の言わせない勢いで突っ走ってしまうカントナ作戦まで、自らの人生を「クソ人生」と表現した主人公のおじさんの家族の再生、自らの人生の再生を周りの愛べき仲間達と共にあたたかく描いた作品です。  主人公のおじさんも息子達もそれぞれの事情で少し人生の道に迷っている。そんな困っている友人のために仲間が一致団結して助け合い、悪い連中をこれでもかとコテンパンにやっつける。実に単純で分かりやすい。友情とか人情とか、こういう映画に弱い自分を再認識。  それにしても主人公にしか姿が見えないエリック・カントナは何だったのか。(本作で初めて知ったのですがエリック・カントナ自体は実在するイギリスのサッカーの英雄なんですね。)誰の心の中にも必ず自分にとってのヒーローがいるはず。そんな自分のヒーローを見るたびに励まされ、勇気や元気を貰う。人それぞれの心の中にいる自分だけのヒーローであり勇気の源の象徴だったのかな。  本作も主人公を初めサッカーの事となるとやたらと熱くなる仲間達も、これまでもケン・ローチが見つめてきた自らの祖国イギリスの庶民、労働者階級の人々が主人公の作品でした。いつもとはガラリと味付けが変わっていますが、イギリスへの愛情を一杯感じる(ローチさんもサッカーのこととなると熱くなるのかな)本作もやはりケン・ローチの映画なんだなと感じました。
[映画館(字幕)] 8点(2011-02-07 22:37:40)
1423.  グロリア(1980)
中途半端な予備知識があってグロリアがもっとド派手に撃ちまくる映画だと思っていたけど、意外にそのシーンは少なく、グロリアと坊やが次第に心を通わせていく逃避行の描写に重点が置かれている作品でした。グロリアと組織の追手との直接対決のシーンが結構あっさりしており、ここにもう少し緊張感があればよかったですが、全体を通しては荒んだ地下鉄や街の雑踏の風景や殺風景な安モーテル、どこから組織の追手が現われるか分からないような風景と、そんな風景の中にいるグロリアがとてもいい絵になっており、ジーナ・ローランズの役作りは完璧だったと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2011-02-07 00:26:57)
1424.  ウォール・ストリート
事前に「ウォール街」の復習も済ませ(これをやらない方がよかったかな?)かなり期待していたのですが残念ながら「ウォール街」と比較すると人間ドラマとしてはかなり落ちるし、続編の難しさを感じたというのが率直な感想です。  まずはゴードン・ゲッコー。前作のキャラクターは影を潜め、年をとって疎遠になってしまっている娘と和解したいくて孫の誕生が楽しみな、落ち着いた人間味のあるキャラクターになっていました。前作から20年以上経っているのでこれはこれでいいのですが、金融マンとしてのゲッコーの登場場面が少なく、観る者はウォールストリートの怪物ゴードン・ゲッコーの復活を期待するのではないでしょうか。  主人公の金融マンの若者も、ゼロから成り上がってやるという前作のバドと比較すると既にある程度成功している男ということもあり、これも前作の方が感情移入しやすく魅力的なキャラクターだったと思います。  この男とゲッコーの娘のドラマも、ゲッコーと娘の和解へのドラマも、成り上がろうとする男が自身の父とゲッコーのはざまで自身の生き様を見つけていくという前作の熱い人間ドラマと比較すると深みも面白味も感じられませんでした。今回の悪役で非情なウォール街の支配者を演じるのはジョシュ・ブローリンですが、そのふてぶてしい面構えはなかなかのハマリ方でした。  オリバー・ストーンとしては自身の成功した作品の続編であり、前作と同じようなドラマ、世界観では駄目だという思いもあったのでしょうが、観る者の期待感と作者の思いと、成功した続編の難しさを感じます。
[映画館(字幕)] 4点(2011-02-05 12:24:19)
1425.  シティ・スリッカーズ
40歳前後。仕事にも人生にもちょっと疲れがたまってきた冴えないシティ・スリッカー(都会のヘナチョコ)のオッサン3人組が人生リセットの牛追い体験ツアーの旅に出て、バカやったりしながらも元気を取り戻していくというとても単純なお話。  3人組と共にツアーに参加する顔ぶれもいいし、彼らがバカをやる度に大いに笑った。こういう映画は出てくる連中がみんないい奴らで話が単純なほどいいんじゃないかなと思います。  年はとったけど馬にまたがるカウボーイのジャック・パランスがカッコいいんですよ。彼らに多くの影響を与えていく台詞の一つ一つもとても良かったです。それだけに、いなくなるタイミングがちょっと早すぎたのが残念。  今、本作のシティスリッカー3人組と同世代になって見直したら、彼らの弾ける様な笑顔にも辛い思いをぶつける姿にもしんみりと人生を語り合う姿にも、全てに思いっきり感情移入してしまいました。音楽も素晴らしく、途中で挿入される歌の歌詞もとても良かったです。「どんな夢でも叶えられるよ。心さえ若ければ。さあ、105歳まで生きのびて、この世に生きる喜びを知ろう!」とこんな感じだったかな。出来る事なら今、彼らと一緒にこの牛追いツアーに参加したい!と感じながら見ていた僕もちょっと疲れがたまっているのかな・・・。
[DVD(字幕)] 9点(2011-02-04 23:29:57)
1426.  ダラスの熱い日
JFK暗殺の陰謀説ーオリバー・ストーンの「JFK」が有名ですが、「JFK」が真相解明に挑む側から描いたのに対し、こちらは当時の映像を効果的に挿入しながらドキュメンタリータッチで陰謀の黒幕や実行部隊の動きを描く事で陰謀説に迫った作品。冒頭から陰謀の黒幕が集まり、JFKが邪魔だという結論に達し、オズワルドを犯人に仕立て上げ暗殺のストーリーを練っていく様子を実に淡々と見せる。誰も声を荒げず、感情的にもならない冷静さが不気味さを醸し出し、実際にこんな感じで陰謀劇が進行していったのだろうかと思わされます。陰謀の黒幕や実行者の横のつながりや動機の描写は弱いものの、JFK暗殺の陰謀説を”あの日”から10年の時点で、これだけの仮説を立てて真相に迫ろうとした90分。本作に関わった者達の熱い想いが今に見ても伝わってきます。 
[DVD(字幕)] 6点(2011-02-04 02:43:44)
1427.  ウィスキー 《ネタバレ》 
作品の抑揚はかなり抑えられながらも登場人物の心の機微が(特にマルタ)ちょっとした表情や何気ない行動の中に挿入され、抑揚は無く淡々としていながらも、とても巧い演出でした。  前半、毎日決まった動作を感情も無く繰り返す工場の機械の如く、毎日が同じ行動、同じ台詞、同じ無表情のハコボとマルタを見せる。汚れた壁、古い設備、きっとこの工場もずっと何も変わっていないのだろう。そんな工場の雰囲気作りも巧い。  ハコボが久々に会う弟に見栄を張るため何日間か妻の役をマルタに頼みますが、マルタは何の見返りも求めず即座にOKし、化粧をして、工場とは見違えるほど雰囲気が変わる。マルタの想いが垣間見える一方でハコボは「しっかりしろよ!」と背中を押してやりたくなるほどに無口で無表情のまま。  家庭も仕事も順調で陽気な弟の人物像と前半の日々の対比が効いていて、弟が現れて以降の3人の見せ方からは切ない偽装結婚の結末を予感させます。しかし大袈裟じゃなくて、2人がはにかみ合いながらも微笑んでいるような、ちょっとだけハッピーな姿で終わるような、ハコボも少しずつ変わっていく終盤の展開が見たかったな。でも、写真に納まる表情は実に良かった。人生いい時ばかりじゃないけれど、そんな時こそ無表情はやめて笑顔でいこうよ。そんな作品に込められた思いも感じられました。 
[DVD(吹替)] 7点(2011-02-04 02:37:46)
1428.  男はつらいよ 寅次郎真実一路
これは第34作。第33作は「夜霧にむせぶ寅次郎」で、第35作は「寅次郎恋愛塾」と評価が厳しい作品が続く低迷期にあって寅さんが出会う、ある夫婦の人物像と演じる二人の巧さが印象深い作品です。2度目の登場となる大原麗子は本作のマドンナ像もいいし、何と言ってもその夫を演じる米倉斉加年がいい!エリートといえばエリートでしょうが人の良さがとてもよく出ていて、遠距離通勤と激務で疲れ果てる日々にいつも思い出すのは故郷鹿児島の枕崎。そんな日々の中、焼き鳥屋でふわふわと風の向くまま気の向くまま日本中を旅する寅さんと出会ってしまい、全てを放り出して故郷に旅に出たくなる気持ちがとてもよく伝わってきます。(旅先の旅館の宿帳に「車寅次郎」と書いた気持ちも分かりますね…)大きな盛り上がりのある作品ではないですが、そんな夫婦と寅さんの微妙な関係の見せ方にいつもより落ち着いた味わいがある作品です。
[DVD(邦画)] 6点(2011-01-31 22:42:14)
1429.  ブロードキャスト・ニュース
よく見られる三角関係の人間ドラマですが、主要登場人物の仕事に対する熱き思い、向上心といった共通項と、絡み合うそれぞれへの思いの見せ方が見事でした。  トムが急遽アンカーマンを担当するチャンスが訪れた番組での、一刻を争う報道番組の最前線の緊張感を伝えながらもトム、ジェーン、アーロンそれぞれの表情と垣間見えるれぞれの思いの見せ方が素晴らしかったです。そのチャンスを掴んだトムとは対照的な、たった一度だけのアンカーマンとしてのラストチャンスに挑むアーロンの姿も印象に残る。  テンポのいい構成でチームの一員としての思い、その一方で存在する個々の複雑な思いを絶妙のバランスで見せながら、それぞれを魅力的な好人物に描いた脚本に演出に、演じた主要キャストの好演も光る。報道番組の最前線を舞台に繰り広げられる仕事への誇りと成長と、恋と友情と仕事の三角関係を見事に描いた作品です。
[DVD(字幕)] 9点(2011-01-30 20:55:42)
1430.  クジラの島の少女
自らも先祖から受け継いできたマオリの血や伝統の継承に危機感を感じる祖父と、男が受け継いでいかなければならない一族の長の家系に生まれた一人の少女。この祖父と孫の関係を軸にした家族愛や、時代と共に生活様式などは変わろうとも海と共に生きてきたマオリの人々の変わらぬ誇りや海への思いが伝わってくる作品です。  変化を頑なに拒み続ける祖父。冒頭の息子との口論もそんな祖父の価値観がよく現れています。一方、少女は自分なりに新たなマオリの進むべき道をしっかりと考えている。そんな彼女の思いが溢れる学芸会でスピーチする姿が感動的でした。(映画としてこのスピーチはおじいちゃんに聞いてもらいたかった…)  2人ともマオリである事が何よりの誇りであることに変わりはなく、そんな二人の思いが近付いていく終盤の展開も程よいファンタジーの挿入も良かったと思うし、マオリの伝統と未来が表現されたラストシーンの祖父と孫娘の姿も希望が感じられるとてもいい作品の締めくくり方でした。
[DVD(吹替)] 7点(2011-01-27 22:17:27)(良:1票)
1431.  しあわせの雨傘 《ネタバレ》 
昨年暮れからカトリーヌ・ドヌーヴ主演作の公開が続き、さらに本作はジェラール・ドパルデューとの共演!というのも嬉しい限りです。  専業主婦だった社長夫人の女性が社会進出を果たしていくというストーリーですが、途中は人間関係がドロドロしながらもトントン拍子で工場の経営が軌道に乗り、トントン拍子で政界進出を果たす。 人間関係は色々ありますが工場経営や政界進出の過程があまりにもサクサクと進みラストまでトントン拍子過ぎ!な作品でもありました。  「8人の女たち」に続きオゾン監督とドヌーヴが組んだ作品であり、ドヌーヴに傘に所々で見せる色の配置の中には「シェルブールの雨傘」を連想させてくれます。この2作のようにミュージカルではないもののドヌーヴとドパルデューがダンスするシーンが良かったし、音楽の使い方もとても巧い作品でした。  しかし本作で一番気になったのは久々に見たドパルデュー。ちょっとはダイエットしなきゃダメですよ!ドパルデューさん!お腹やお顔と一緒に自慢の?お鼻まで大きくなってないですか!?
[映画館(字幕)] 6点(2011-01-25 21:43:13)
1432.  スクープ・悪意の不在 《ネタバレ》 
ある事件の容疑者に仕立て上げられた男をポール・ニューマンが演じる。その男を犯人に仕立て上げたい捜査機関。その捜査機関に情報をリークされ、その情報を鵜呑みにしてウラを取らずに記事にした結果悲劇をもたらす行動派の新聞記者がサリー・フィールド。捜査する側もそれを報道する側も、それぞれが仕事の成果を上げることを求めすぎて、それぞれの仕事の基本的なルールを逸脱してしまうとこういう事態を招く、という事を分かりやすい登場人物の相関図で見せる。もっとシブい社会派サスペンスと成り得た題材だと思いますが、サスペンスとしても人間ドラマとしてもあまり上手くいっていない。名優ポール・ニューマンは勿論のこと、サリー・フィールドも好きな女優さんだし、2人ともさすがの存在感がありますが、容疑者の男と記者の女。この二人の男と女の微妙な関係が邪魔をしていたように思います。作品のテーマも主要キャスト個々の演技も良かっただけに惜しい作品。
[DVD(字幕)] 5点(2011-01-25 00:19:45)
1433.  永遠<とわ>の語らい
前半の人間の文明の歴史を巡る旅と、後半の多国籍の人々による多言語が飛び交うディナーという2部構成のようになっており、まずは前半のポルトガル人女性が小さな娘を連れての人間の文明史を巡る旅。寄港地ごとに母が娘にその土地で過去に何があったかをわかりやすく教えていく。本作に登場するれポルトガル人はこの母と娘だけであり、オリヴェイラ監督が観る者に人間とは、文明の歴史とは何かを訴えかけているようです。この旅に込められたオリヴェイラ監督のメッセージが全て理解できたとは思いませんが、この旅を通して古代から中世、現代に至るまで、文明の歴史は争いを抜きには語ない事に気付かされます。後半のディナーの中でカトリーヌ・ドヌーヴの、文明とは悲しき人間の歴史だ、という台詞があった。そして悲しき人間の歴史は繰り返され続け、いつ誰がどこで突然テロに巻き込まれてもおかしくない現代に至る。その衝撃のラストが鑑賞後もずっと心に突き刺さっています。 
[DVD(字幕)] 8点(2011-01-23 20:16:40)
1434.  ウィンター・ソング 《ネタバレ》 
ピーター・チャン監督でジョウ・シュンがヒロインのロマンスか・・・。面白そうだなと見始めたのですが、まずは冒頭でビックリ。まさかミュージカルだとは思わなかった。  冒頭、閉じた傘を持って雪が降り積もる夜の街を男一人で踊る様子は「雨に唄えば」ならぬ「雪に唄えば」といったところでしょうか。続いて色とりどりの傘を持って踊る一団を上から捉えるのですが、こちらは「シェルブールの雨傘」の冒頭をちょっとだけ思い出します。その後も東南アジアかインドの民族舞踊風になったりサーカス風になったり、ミュージカルシーンの多くは映画の撮影現場という設定になっているのですが、どういう世界観の映画を撮っているんだ?と別のことが気になったりもしますが、これはこれでなかなか楽しいです。  肝心のロマンスの方は、ピーター・チャンの十八番のはずなのですが、本作は上手くいっていない。度々挿入される淋しげな町の風景やプールのシーンなど、抽象的なシーンが作品のテンポを悪くしていたように思います。また、終盤は思いのたけを歌で表現することが多くなるのですが、同じようなテンポの曲調が続くので最後の方はちょっとくどく感じてしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-01-23 02:57:10)
1435.  ソーシャル・ネットワーク
シンプルで無駄が無く驚くべきテンポの良さ、息つく暇も与えない構成で、Dフィンチャーの作品は2時間を超す長いものが多いですが、本作は全くその長さを感じさせません。  主人公であるザッカーバーグだけでなく、エデュアルドやショーンといった彼のパートナーや、大富豪の名門の家柄でオリンピックに出るほどのボートの選手でもあるエリート意識の塊のようなウィンクルボス兄弟らが何者かもしっかりと描かれており彼らが抱く野望や意志がとても強く伝わってきます。作中のザッカーバーグと彼らが描かれる配分も良かったと思います。  伝記ものというジャンルは、その人物が健在でバリバリ活躍しているほど、そこに作者の私情や評価を挟もうとすればするほど難しいと思いますが、冒頭で口論となったガールフレンドが「あなたは最低よ」と立ち去っていくのに対しラストで新米弁護士の女性が「あなたは悪人じゃない。そのふりをしているだけ」という台詞が印象に残ります。これが本作のザッカーバーグに対する思いだったのでしょうか。
[映画館(字幕)] 8点(2011-01-22 00:50:44)(良:2票)
1436.  みんな元気(2009)
ジュゼッペ・トルナトーレ監督作「みんな元気」のハリウッド・リメイクです。 主演はオリジナルはマルチェロ・マストロヤンニ、リメイクはデ・ニーロと超大物を配し、子ども達を訪ねる旅に出るきっかけも、少しずつ垣間見える大人になった子ども達が抱える事情も、父が子を思う気持ちも、大人になってもいつまでも幼い頃の子ども達の姿を見るのも、子ども達は家を出て行き妻に先立たれた男の哀しさも、父に内緒で裏で子ども達が連絡を取り合う事情も、口笛も、多少異なる部分はあるものの設定はかなりオリジナルに通りに作られています。ただ、オリジナルより30分近く短い事もあり子ども達や孫との旅先での触れ合いはあっさり目。  マストロヤンニ、デ・ニーロという名優の持ち味が作品の雰囲気に大きな影響をもたらしており、それがそれぞれの作品の味でもあります。旅から帰郷後はオリジナルとはまた違った良さがあります。オリジナルとはちょっと異なる妻の墓前での報告も「みんな元気」の使い方も、息子デヴィッドの絵も良かった。クリスマスのラストもアメリカ映画らしい良さが感じられました。
[DVD(字幕)] 7点(2011-01-19 21:07:43)(良:1票)
1437.  おかしな二人2 《ネタバレ》 
「おかしな2人」のレモンとマッソーが演じる2人の設定もそのままで、この2人の子供同士が結婚するという微笑ましい設定が嬉しい。17年ぶりに再会した2人がその結婚式に行くはずが迷子になり、中西部をさ迷う珍道中を描いたロードムービーです。  「俺達は犬猿の仲だが最高の友達だよな」と微笑み合う2人はもう演技のようで演技じゃないようです。その長いキャリアの中で何度もコンビを組んだ二人ですが、これは97年の作品。マッソーは2000年にこの世を去り、盟友の後を追うようにその1年後にレモンもこの世を去った。そんな2人の晩年の共演であり、この2人が大好きな僕にとっては2人がとても楽しそうに共演している姿を見ているだけで感動的で嬉しい作品です。  ポーカー仲間の顔ぶれが変わっているのだけが残念でしたが、前作の冒頭に戻ったかのようなラストも嬉しかったです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-17 22:27:07)
1438.  おかしな二人
ジャック・レモン&ウォルター・マッソー。説明不要の名コンビがアパートの一室で延々とコントを繰り広げる。ストーリー的にはほんと、大した話じゃないけれど、面白い。何故にこんなに面白いのか。この2人だから、としか言いようがない世界ですね。綺麗好きで神経質なレモンと無精者で大雑把なマッソーの2人の可笑しな共同生活。マッソーはそんなレモンのやる事なす事全てが気に入らない。他の二人の共演作でもそうなのですが、このおかしな2人が絶妙の間を作り出し、仲良く喧嘩している姿をたっぷり楽しませてくれます。ポーカー仲間のおっさん連中もいい味で、彼らが加わるタイミングも絶妙でした。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-17 22:21:09)
1439.  見知らぬ乗客 《ネタバレ》 
ヒッチコックのサスペンスとしてはストーリー的にはもっと面白い作品があると思いますが、それでもヒッチコックの映画職人ぶりを随所に感じる作品です。いつもながらこの人は眼鏡やライターなどの小道具の使い方が巧いし、それを排水溝に落としてしまうシーンなどで発揮される1つの小道具を有効に機能させるアイデアや見せ方、アクシデントの挿入のタイミングの巧みさには唸らされます。テニスの試合の観客席でガイを一人凝視するブルーノ、ブルーノの屋敷にガイが訪れるシーンなど節目となる場面を見る者に印象に残させる見せ方も巧い。ヒッチコックの巻き込まれサスペンスの主人公は勇敢で善人であって欲しいし、主人公のそんな一面がよく出ている最後の試合と、それに続くラストのメリーゴーランドのシーンが見事でした。そしてブルーノを演じたロバート・ウォーカーの不気味でねちっこい存在感が最後まで効いている作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2011-01-16 20:39:06)
1440.  恋をしましょう
ストーリーの方はキャストを見ればお分かりの通りイヴ・モンタンとマリリン・モンローによるラブコメです。終盤まで2人の間に大して何も起こらずロマンスとしては盛り上がりに欠けるのですが、それでも見所満載のとても楽しい作品に仕上がっています。  まず、イヴ・モンタン。俳優としても歌手としても一流のエンターテイナーである彼が歌も演技もド素人の役を演じるコミカルな演技は必見。彼にレッスンをする役で大物がノンクレジットで本人の役で出ていますが、彼らとの絡みも実に楽しい。 ミルトン・バールが4000万人が笑い転げるという必殺ギャグを伝授するコントや、歌を教えるビング・クロスビーが歌はダメだから踊りでも習った方がいいとジーン・ケリーに電話をかけるくだりなんて最高ですよ。  そしてマリリン。マリリンが歌を披露する映画は他にもありますが、本作のマリリンが歌う姿は実に魅力的で、彼女が歌うシーンの全てが素晴らしい。この恋多き2人、本作の共演がきっかけで実際にスキャンダルに発展したのは有名な話ですが、映画の中ではとても微笑ましく楽しい共演を見せてくれる作品です。 
[DVD(字幕)] 7点(2011-01-15 21:55:08)
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