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ボビーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1016
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/gepper26/
年齢 37歳
自己紹介 いつまでもこどもでいたいから映画は感情で観る。その一方で、もうこどもではいられないから観終わったら映画を考える。その二分化された人間らしさがちゃんと伝わってくる映画が好き。

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141.  街のあかり
のっぺりとした表情の変化の無い演技、独特なMの使い方、極端に少ない台詞、奥行きの無い狭い構図。どこを切り抜いてもやはり奇抜で斬新、そして唯一無二であることは観ればわかる。その演出が齎すのは、それとは対照的な場合が訪れた時に飛躍的な感動を感じることができる。例えば、刑務所内で主人公が笑う。カリウスマキ監督の演出ではないような笑い方。この瞬間、思考がフル回転する。なぜこいつは笑った?そんなに会話が楽しいのか?そっちの世界はそんなに住みやすいのか?あれだけ仲間のいないお前がなぜそんなに溶け込んでいるんだ?その演出が後に繋がってくることは無かったが、なぜかそこにグッと引き込まれた。感情は台詞やナレーションで言うのはすごく簡単で、それを安易にしてしまうと押し付けがましく、受ける側は考えなくなり、思考を止め、感情移入しなくなる。この作品にそういった説明になるような感情の描写は台詞だろうが、表情だろうが、そんなもん一切無い。あるのはほんの少し、微かに垣間見える動きである。「全て終わった…というのは嘘」という台詞が示すように、この台詞は感情の説明ではない。ではなんなのか。この主人公の人生である。そう感じ、考える事がこの台詞からは出来る。それが台詞というものなのだと改めて考えさせてくれる。このアキ・カリウスマキという監督は一見、めちゃくちゃなことをやっているのだが、彼は映画の基本をしっかり踏まえて、全ての演出を行っている。それが本当に素晴らしい。だからこの作品は素晴らしい!
[映画館(字幕)] 8点(2007-12-02 01:49:53)
142.  乱れる 《ネタバレ》 
主人公二人の会話はどの場面でも実に巧に描かれており、演出はそれを十分に引き立てて行われていました。コウジという人物は、一見だらしが無いように見えるが、実際は芯の通った気持ちの良い性格をしている。レイコとの複雑な関係を見ていても、彼は決して淫らな行為に走らないし、紳士的な態度を常に取っている。そこにはレイコに対しての真面目で真っ直ぐな彼の心を感じることが出来た。そんなコウジを観ている人間は好きにならずにはいられない。例えば、彼の面白くて具体的な性格の一面がわかりやすく、脚本上二日目の晩に出てくる。麻雀をして帰ってきたコウジはレイコにピシャリと「ご飯はいらない」と言っておきながら、気付くとガツガツと食べているところは本当に愛くるしい。また、終盤での列車の車中でコウジはここでも「寝ない」といっておきながら、ワンカット挟んだ次のカットではグッスリと眠っているといったように、コウジの性格は憎めないほど可愛らしく、好きになってしまう。また、そういったコウジの性格を18年間傍らで見つめていたレイコにとってはそれが全ての思い出を集約しているように見えたのでしょう。だからこそ、あそこでレイコは下車しようと言ったのでしょう。そんな二人の関係性は演出でも描かれていました。二人が会話する際、ほとんどどちらかが背を向けている形になっている。また、追いかければ逃げる。近付けば離れるという動きの演出も実に素晴らしかった。そしてそんな演出があるからこそ、二つの電話のシーンがより感動的なのではないでしょうか。顔と顔を見合わせていませんが、画面で見る限り、カットバックされており、まるでそこに二人がいて向かい合っているように見えました。コウジの不器用な性格とレイコの頑な優しさが見て取れます。酒の力を借りて、顔をあわせないことをいい事に素直な思いを告げるコウジ、変わらぬ優しさを持ち続けるレイコ。演出の細やかさが画面からヒシヒシと伝わってきます。そしてラストの高峰さんの表情。嵐の前の静けさを通過し、嵐が訪れ、呼吸を乱し、髪を乱して走るレイコ。いつも淡々とした美しさを保っていた彼女が乱れる。凄すごる映画だ!
[DVD(邦画)] 10点(2007-11-25 18:44:58)(良:1票)
143.  日本の悲劇(1953) 《ネタバレ》 
戦時中の最中で自らの命とわが子を生すために、他人から罵倒されるような真似をしてまでも生き延びた女は、戦後の時代でも同じように生き続けた。そんな女に育てられた子どもは他人に馬鹿にされ、見下され、その結果女への恨みを募らせ始めた。確かに親を捨てた子どもたちも悪いが、子どもに対し恩着せがましい態度を取り続けた母親も悪い。だが、この作品の中でどちらのほうがより悪いというのは描かれていないし、実際、どちらにも同じくらい非はある。しかし、この物語の中で起きたような出来事はなぜ起きたのか、その発端を探れば原因は見えてくる。一言で言ってしまえば戦争のせいである。戦争さえなければ、あの家族には父親もいたし、親子が離れ離れに暮らす必要も無かった。娘が強姦に合うこともなければ、息子が勉学一直線で母親と縁を切るような事もなかった。だが、起きてしまった戦争に今更非難しても意味が無く、またあの親子を非難するのも違う。この作品はまさに、日本という国で戦争が齎した最も悲しい現実を描いたリアリズムの物語である。日本人だけでなく世界中の人々の目と心に残さなければならない真実である。これはまさに日本の悲劇だった。
[DVD(邦画)] 9点(2007-11-22 00:46:35)
144.  楢山節考(1958) 《ネタバレ》 
舞台の上で起きているかのような、全編セットの作品。それが意図する事がなんなのか、僕みたいな平凡な人間には理解に達する事が残念ながらできなかったが、あの画を観ていて痛烈に感じたのが、閉鎖的な窮屈な感情だった。それは画が狭いとか奥行きがないとかそういう意味ではなく、登場人物たちがまるで、閉じ込められて生きているかのような印象を受けたのだ。逃げられない環境、現実。それらを無意識に強く感じていた。ラストの台詞があまりにも胸に響く。まさに彼らの苦しみや悔しさがそこに詰まっており、そしてラストシーンは現代の白黒のロケシーンになり、そこで一気に現実に引き込まれた。舞台のように描いて非現実的に見せておきながら、ラストで現実の画を見せ、大きな落差により、これは実話であり現実なんだ、というメッセージをより強く感じる事が出来た。
[DVD(邦画)] 9点(2007-11-19 01:26:38)
145.  ALWAYS 続・三丁目の夕日 《ネタバレ》 
今回の作品の中で最も心引かれたのは、鈴木家にやって来た、元お金持ちの少女のエピソード。この少女は簡単に言ってみれば、現代の少年少女に限りなく近い存在であり、僕の目には現代と過去を対比させているように見えました。親の手伝いなどした事が無く、また食事のありがたみやお金への価値観など多くのことがこの作品の中では異常だった少女。そんな少女というフィルターを通すことで大切な何かを訴えかけているように感じました。決して現代を否定しているわけではなかったですが、少女が徐々に愛情を受け、すくすくとよい子になっていく姿を見つめている内に、昔がどれだけ素晴らしい環境だったかを自然と感じさせてくれました。現代は目に見える物こそが重要であり、それの象徴が衣服や食べ物であり、お金です。しかし、この作品が訴えようとしていたのはストレートですが「お金では買えないもの」。今流行のPricelessってやつです。綺麗な服よりも、手作りの愛情の篭った服。お金は掛かっていないが、温もりのある母が作った料理。お手伝いをした時のご褒美。そんな何気ない喜びがこの作品からは伝わってきた。そして少女の別れのシーンはもはや反則。泣かないはずがない。少女の思い。母親の思い。家族の思い。誰にでも経験のある思いをビシビシ突付いてくる優しい感情。共感。号泣。良いものを見せてもらいました、今回も。
[映画館(邦画)] 9点(2007-11-13 01:34:39)(良:3票)
146.  Mayu -ココロの星- 《ネタバレ》 
乳がん治療のディテール描写は申し分なく、知識としてはとても多くのことを知ることができ、メッセージ性はとてもある作品だと思います。しかし、この作品は感情の描写の殆どがナレーションによるものなので、どうも感情が説明的で押し付けがましく、彼女に感情移入することは出来なかった。主人公にはこれ以上は無いって程の心身ともに大きな苦しみを感じていますが、それは闘病ものの作品では当たり前でそれ以外の感情は抱けなかった。押し付けがましく、強要されているかのような感情の描写や治療の描写が、この作品が本当に訴えたいものを曖昧にしてしまっている気がして、乳がんの話をやりたいのなら24時間テレビのあの枠の中でやればいいと思う。1500円払ってまでこのような作品は観たくない。この作品の主人公は、僕の目から見て最初と最後で大して変化しているように見えない。この主人公は物語が始まった時点で命の大切さや尊さに気付いており、観ているぼくとしても変化の少ない彼女を見ているのは退屈だった。
[映画館(邦画)] 6点(2007-11-13 01:19:23)
147.  クローズZERO 《ネタバレ》 
この作品は速攻で撮影を行う事で有名な三池監督の作品であるが故に、多くのことを無視している。学校以外の世界の映写をせず、閉鎖的な世界にしており、まるで世の中に彼らしか存在していないような印象を受ける。理屈で考えれば、様々な事が理解出来ないし納得も出来ないが、それでもこの作品はこの世界でしっかり完結しており、違和感を覚えることはない。ストーリーと登場人物たちの設定がとても単純明快で、非常に理解しやすく、余計なことを考えなくてすむのがいい。この作品の主人公は一見小栗旬君のように見えるが、実際この作品の中で最も葛藤を抱え、最初と最後で大きく変化しているのは、小栗旬君のそばにいたヤクザのおじさんだろうと思う。大きな葛藤をいくつも抱え、それを解決しようとジタバタもがき、最終的にはヤクザの道からも足を洗う形になっている。最も弱く、不器用で、ダサい。そんな男だが、最も現実味があり、最も魅力的な人物として描かれている。僕はあの男の変化を見ているだけで、人間を見たという気持ちになった。それだけで十分良かった。
[映画館(邦画)] 8点(2007-11-12 02:07:14)(良:1票)
148.  象の背中 《ネタバレ》 
ヨリのファーストカットで始まるこの作品は、その時点でいつか歩けなくなるという意図が含まれていたのをラストシーンになって感じました。車椅子でまともに歩けなくなった主人公が振り返った視線の先には、車椅子のタイヤで引かれた線が二本あり、その周りにあるいくつもの足跡に演出の面白さを感じました。かなりベタな物語で、黒澤監督の「生きる」のように生きられる日数を知ってしまった設定に魅力を感じました。しかし、「生きる」のような宣告される前が描かれていないために、主人公が余命宣告によりどう変化したのかがかなり曖昧で、後に少しずつ登場人物たちが言う「お前~だったのに、どうした?」が全て説明的に聞こえ、違和感を感じてしまいました。闘病の物語、あるいは死に逝く人間の物語が泣けないはずが無く、僕も馬鹿みたいに泣いてしまいましたが、終盤の海辺で戯れる主人公の息子と娘の姿に僕は完全に興醒めしてしまいました。二十歳をこえているであろう青年と、高校生の女の子が水をかけ合うって…そりゃ流石にないでしょ?と思ってしまいました。リアリティがないというか、笑えてしまいました。他の動きは思いつかなかったのでしょうか?あんな兄妹、素敵なCMの世界にいませんよ。残念ですが、僕はあの演出が何より気になりすぎて、劇場を出る時不完全燃焼だったのであまり高得点は点けれません。
[映画館(邦画)] 6点(2007-11-06 02:08:42)
149.  夜のピクニック 《ネタバレ》 
ラスト、二人が仲良くなった姿はやっぱり胸に染みた。でも、いまいち物足りなさを感じているのも本音。女の子の方の主人公が葛藤を抱えているけれど、それが説明されている為か、あるいはその葛藤がそれほど大きな問題に感じれなかった為か、正直わからないけど感情移入があまり出来なかった。どこか他人事に感じた。そうなんだ、止まり。身近に感じられなくて残念だった。
[DVD(邦画)] 6点(2007-09-10 01:17:06)
150.  青春☆金属バット
俯きがちな主人公が振り続けているバットの風を切る音が耳を離れない。巨乳の可愛い子ちゃんがボンネットの上で叫び、吐き出したゲロがフロントガラスを流れていく画が頭から離れない。元エースと主人公の最後の台詞の掛け合い「俺、どうだった」「やっぱりエースだった」がかっこよくて仕方ない。他の世界から切り離されたどこか異空間のようなリアリティーのない街で、三人の男女が我武者羅に生きていた。泥臭くて最低で、情けなくて不真面目で、だけど彼らは生き生きしていた。自由に生きようとしていて、それでも自由になれなくて、もがきながら生きているその姿があまりにも必死で、抱きしめたいほど愛しく思った。生きている、そのことがもはや葛藤のようだった。その苦しさが分かる筈がないのに分かった気になったのは、やっぱり彼らが我武者羅に叫びながら生きていたからだと思う。がんばって欲しいと願ってやまない。
[DVD(邦画)] 8点(2007-09-10 01:08:45)(良:1票)
151.  童貞。をプロデュース
ドキュメンタリー映画を劇場に足を運んで観る事は滅多にないのですが、この作品はこのタイトルからも強烈なインパクトと魅力を放っていて、もう観たいという気持ちを抑えられませんでした。映画が始まる前も最近では珍しいほど緊張というかワクワクして、始まってからはもう笑ってばかりでした。童貞くんたちの純粋な変態な感じやピュア過ぎるがゆえに臆病なところとか、自分を見ているような気持ちになってしかたありませんでした。そういった童貞くんたちのキラキラしていて魅力ある部分を、松江監督はしっかり切り抜いて、テンポのいいカッティングで楽しく見せてくださった。こんなに映画を観終わって清々しい気持ちになる作品も珍しく、“ドキュメンタリー=お硬い”イメージも吹き飛ばしてくれた。こんなに気持ち悪くて不器用なのに、それが素敵に見えて仕方ない。親近感を通り越して愛おしさすら憶える。良い映画を観たとつくづく感じました。
[映画館(邦画)] 8点(2007-09-10 00:55:29)
152.  恋するマドリ
脚本上、若干安易だなぁと思うような展開や設定があるっちゃあるんですが、でも僕は正直こういうストーリー、なんだかんだ言っても好き。甘いお話に、綺麗な美術、小道具、可愛い衣装。そしてキュートな演技。画面の中がすごくキラキラ輝いて、華やかに見えた。個人的には新垣さんより、凛子さんの方が素敵でしたね。演技も、雰囲気も。終始、ぼくは凛子さんに釘付けになっていた。この作品は、まず凛子さんの素敵な演技に注目して見て頂きたいですね。
[映画館(邦画)] 8点(2007-09-01 00:30:12)
153.  ストロベリーショートケイクス 《ネタバレ》 
役者さんたちの演技が実に淡々としていて、すごくよかった。同じ街の下に住む四人の女性。皆、それぞれ別の悩みを抱えて生きているが、全て共感のできる心情ですごく胸に響いた。大好きな人に振り向いて欲しい女性、自分の絵を我が子のように愛している女性、人間関係にひたすら悩んでいる女性、そして何もないことに不安を抱えている女性。みな、どこにでもいそうな不安や悩みを抱えていて、すごく不器用で生々しく生きている。台詞が小さくて確かに聞き取りにくかったけど、この物語事態が台詞以外の演出で強く描かれているため、さほどぼくは気にもせずに観る事ができた。どこにでもいそうな女性たち四人はみな、知らず知らずに繋がっている。極端な捉え方なのかもしれないが、みんな一人じゃないと感じることができた。この作品はとても暖かく優しい映画だと感じた。
[DVD(邦画)] 9点(2007-08-17 03:06:13)
154.  夕凪の街 桜の国 《ネタバレ》 
作品そのものが訴えようとしているメッセージやこの作品のテーマそのものはとても大切なことであり、原爆の被害を受けた唯一の国に生きる者としては決して忘れてはならないことだと改めて感じる。ただ、映画としては面白くない。くどいというか、説教臭いというか、台詞やナレーションを始め、演出や美術、小道具など、多くのことがあまりにもストレートにぶつけられ過ぎて正直退屈だった。作品としては素晴らしいことは言っているのだが、映画としての魅力、面白さはさっぱりだった。
[映画館(邦画)] 5点(2007-08-14 02:25:57)
155.  紀子の食卓
この作品の中で起きているような事件や出来事がもし実際に起きていたとしたら、僕はきっとそれに関係している人々の心や考えは理解できないだろうし、受け入れることなんて絶対に無理だと思う。だけど、この映画に見入った僕の感情は、そこにいる人々の思いをなんの抵抗もなくあっさりと受け止めていた。終始ナレーションで語られる映画なんてのは、説明的で観る気も失せるのだが、この作品は別。わからないし、理解できない人間たちの胸のうちが言葉として耳に届き、心では理解できていないはずなのにわかったような気になって彼女たちを見つめることができた。結局何が言いたいのかわからなければ、この物語を観た事で自分に何かを与えたかもよくわからない。でも、今僕の頭の中にドロドロとした粘着質な液体がくっ付いている。それは何か具体的な思いや感情ではなく、この映画の存在自体が巨大で力があるんだと思う。映画が始まってから終わるまで、僕は画面から目を逸らす事ができなかったのはやっぱりそこにこの映画の力があるからだと思う。父、娘、家族。切っても切り離せない現実と、それに背を向けようとする人間の理想があった。これこそ人間だと思えた人間がはっきりと描かれていた。
[DVD(邦画)] 9点(2007-08-10 02:31:57)(良:1票)
156.  トランスフォーマー
何も考えず、ただただ単純でわかりやすいストーリーを眺め、リアルでかっこいい映像に見惚れるばかりでした。後には一切何も残りはしませんでしたが、観ているその瞬間瞬間で楽しめたので十分だと感じました。原作も一切知りませんし、ロボットに関する細かいストーリーにも全然興味ありません。それでも、映画を観ているその時間だけはロボットがとてもかっこよく思えましたので、まぁ、よかったとおもいます。
[映画館(字幕)] 7点(2007-08-07 00:00:59)
157.  天然コケッコー 《ネタバレ》 
この作品に出てくる登場人物たちは皆、驚くほど魅力的に描かれている。一人一人の登場人物たちがそれぞれの思いを胸に生きていて、悩んで考えて、日々を過ごしているのがすごく伝わってくる。そこには平凡な日常があり、平凡だからこそ理解できる想いがそこにはあった。そよの他人への純粋無垢な優しさや思いやり、そよを取り巻く登場人物たちの感情。全てが疑うこともなくすんなりと心に届いてくる。もう、信じるとか疑うとかそんな感情はもともとそこにはなく、彼女たちの住む町の海のように、少しの汚れもなく澄み切っていたように感じた。彼女たちの些細な行動一つ一つからもそれが伝わってきた。例えば、海に行けばバケツを持っていって家族のために貝を捕ってくるし、たったワンシーンしか出ていないお好み焼き屋は彼女たちが毎日のように通っている憩いの場だということも感じ取ることができた。全てが断片の物語で情報量も少ないはずなのに、そこに説得力があるのは、その全てに生き生きとした登場人物たちが存在しているからだと思う。ぼくはこういう作品を心のどこかでものすごく望んでいたような気がする。東京から引っ越してくるイケ面の大沢君と恋をするそよ。なんというベタ。だけど、いやだからこそぼくは共感という視点で彼女たちの成長と変化を楽しく見ることができたんだと思う。この作品に登場する人物たちが、ぼくは愛しくてしかたない。そよと大沢君の未来をずっと見ていたい。二人はこの先どうなるんだろう?ケンカもきっとするだろうし、でもすぐ仲直りしそう。いや、してほしい。ずっとこれからも二人には最後のキスシーンみたいに輝き続けてほしい。まるでこの世のどこかにいるみたいに二人のことを思ってしまう。改めて感じる。これが映画の最も素晴らしいところだと。そしてそう思わせてくれるこの作品は、素晴らしいと思う。
[映画館(邦画)] 9点(2007-08-02 18:54:21)(良:2票)
158.  レミーのおいしいレストラン 《ネタバレ》 
冒頭のレミーの紹介から中盤のレミーがリングイニと一緒に料理を作るまではとても面白い発想ですごく引き込まれるものがありました。この世界にしかない世界としてしっかり完結していて、違和感なく見ることができました。ただ、気になったのレミーはリングイニの気持ちを知れるが、リングイニはレミーの気持ちがわかれていない設定に違和感を覚えました。観ている人間は、ネズミ語がわかるのでレミーの気持ちが分かりますが、リングイニはレミーのことを全然知らない。家族がいて、人間を恐れていて、料理が大好きなど、そういったレミーの感情をリングイニとは共有していないので、どうしてもこの二人の関係が薄く感じてしまいました。しかも、終盤ではほぼ全てがナレーション。説明でしかありません。結果としてそうなったのはわかるのですが、なぜそうなったのかこっちに伝わってこないので不完全燃焼な気分です。あと、あまりにも人間とネズミが近い存在になりすぎたのも納得ができません。非現実なのは全然問題ありません。でも、この作品のようにそれがあまりにも現実とくっ付きすぎると、違和感を抱いてしまいます。そして、無理に結論づけてハッピーエンドで終わらせようとしたラストは、多少強引すぎるのではないかと感じました。
[映画館(吹替)] 7点(2007-07-28 00:54:28)
159.  ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 《ネタバレ》 
物語の展開が非常に早く、テンポ良くトントン拍子でシーンが変わっていく。残念なことにぼくはその早さに着いていくことができませんでした。登場人物、物語の内容、展開などが非常に多く、またシーンが変わるのが極端に早いので情報量の多さについていけず、何をやっていのかはわかるのですが、そこへ今までの作品のように感情を乗せて物語を観ることが困難でした。また、ハーマイオニーやロンなどの成長は今回観る事ができず、それは同時にハリーの成長だと思うので、そういった面を見ることができなかったのも今まで感じていた感情的な部分を薄く感じた理由だと思います。結局、感情の変化で物語が展開していないので、出来事の連続としてでしか見ることができず、視覚的には面白かったですが、作品自体の面白さはあまり感じませんでした。
[映画館(字幕)] 6点(2007-07-21 01:12:30)
160.  ミツバチのささやき 《ネタバレ》 
死を見つめることは同時に“生”を見つめることに繋がる。死ぬことはどういうことなのか、どうして死ぬのか、どうして殺すのか、どうして生きているのか。答えなどそうそう転がってはいない。でも、わからないで済ましたくないのが子どもの好奇心の素晴らしいところであり、恐ろしいところでもある。無邪気で何もしらないからこそ、その瞳は穢れなく美しい。大人になればなるほど多くのことを知り、多くの感情を抱き、その瞳は何かしらのフィルターが掛かってくすんでしまう。幼きアナが見つめたつぶれた黒い毒キノコ、彼女の前を通り過ぎる真っ黒な機関車。死はいたるところに転がっている。だからこそ、アナの生きている姿が儚く、脆く見えた。彼女には生きて欲しいと強く願った。美しい女性になって欲しいと真剣に思った。
[DVD(字幕)] 8点(2007-07-19 10:07:14)(良:1票)
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