141. マンハッタン殺人ミステリー
ウディ・アレンとダイアン・キートン のコンビは見ていて飽きない。ウディを小馬鹿にするとこ、くだらない話を聞いているふりをして流すところなんか、公私ともにパートナーだった時期に培われたものだろう。数多く女優いれど、俳優ウディ・アレンをここまで生かせるのは彼女ぐらいしかいない。二人の掛け合いは映画界にとっての宝だ。 7点(2003-02-16 17:11:38) |
142. 蝶の舌
スペインの内情が引き起こした悲劇。あれ程慕っていた先生に「無法者」呼ばわりする少年。最後の別れの場面は心を打つ。 8点(2003-02-16 10:50:26) |
143. アンブレイカブル
二匹目のドジョウを狙いすぎ。この映画の場合、シックス・センスほど見る者を引きつける要素が欠如しているため、最後のオチもどーでも良く見えてしまう。そのため、見終わった後印象に残るシーンがほとんどなく、レビューも書きにくい。完成品ではなく、見切り発車としたほうがM・ナイト・シャマランは救われる気がする。ちなみに、1点はサミュエル・L・ジャクソンのヘアースタイルに入れました。まじめに語るシーンでのアンバランスが最高に笑えました。 1点(2003-02-16 10:45:23) |
144. キング・オブ・コメディ(1982)
肝心の漫談シーンなどが日米の文化の違いか、ちっとも笑えない。唯一笑えたのはパプキンの名前を間違えるところぐらい。そのためコメディアンとして一旗揚げたい故、狂気に走るパプキンの心情が理解できず、映画に入り込めなかった。 4点(2003-02-15 23:34:10) |
145. グレイス・オブ・マイ・ハート
キャロル・キングを題材にした映画なのに劇中に一切曲が使われていないのはなんとも寂しい。まあ、バート・バカラック、エルビス・コステロ作曲によるオリジナルも70年代の雰囲気が出ていて良かったので、この点はカバーしたでしょう。ただ、どうしても架空の人物のため、実在の人物に比べ説得力に欠ける点は否めない。でも、音楽業界の裏側的なアプローチは大変興味深いし、着眼点は良い。ビートルズとフィル・スペクターのいざこざなんて面白そうだけど、映画化なんてどう? 6点(2003-02-15 22:50:31) |
146. ロスト・ハイウェイ
ここまでくると、デビッド・リンチの世界観はサスペンス(難解=サスペンスではない)というカテゴリーでは収まらない。どんなに頭をひねっても、筋の通った答えは見いだせない。またそれが、D.リンチの狙いとも思える。理屈がどうのではなく、感覚で楽しむ映画。最後に謎が解決して、すっきり見終わるのがサスペンス映画の醍醐味と考える者としては、映画単体で多くの謎を残す作りは好みではない。 5点(2003-02-15 17:57:11)(良:1票) |
147. バウンド(1996)
サスペンスの本質は息もつかせない展開と張りつめた緊張感。電話、壁を効果的に使った演出、ジーナ・ガーションの不思議な魅力、古典的だからこそなし得た傑作サスペンス。 10点(2003-02-13 17:58:32) |
148. エクソシスト
単なるホラー映画ではない。この映画の凄いところは悪魔と戦う神父カラスの心理を深く描いたところ。母親の死で自らを責め、自身の信仰心すら、ゆらぐ過程を細かく描写している。演出面が取り上げられる事が多い映画だが、人間の心理を細かく描くことにより、恐怖を増幅させたところは評価に値する。 9点(2003-02-13 17:46:24) |
149. ダウン・バイ・ロー
脱走の過程など細かいところを気にする映画でない。牢屋の中で「I scream、 You Scream、Ice cream」叫びながら踊ることに意味がある。3人の会話、コンビーネーションを楽しむだけでいい。万人受けする映画ではないが、パルプ・フィクション好きならはまる可能性大。 10点(2003-02-10 16:19:09) |
150. ショコラ(2000)
チョコが人の心癒す、何ともメルヘンチックなストーリ。ラッセ監督に人間模様描かせたら、右に出るものはいない。 8点(2003-02-09 23:39:19) |
151. ユージュアル・サスペクツ
これほど、レビュー書きづらい映画はない。ただ言えることはサスペンス映画の醍醐味は騙されること。必ず2回は見てしまう映画ですな。 10点(2003-02-09 23:37:05) |
152. 奇跡の人(1962)
ヘレン・ケラーに関しては、目が見えない、耳が聞こえないため心も閉ざしてしまったなど彼女の苦悩は良く知られている。だが、この映画はヘレン・ケラーの無教育故のわがままで凶暴な面を表現し、教育をまかされたサリバン先生の壮絶な教育を描いた点が優れている。いままでの「可愛そう・・・」といった陳腐な感想はこの映画を見た後は出てこない。教育をしないことの残酷さ、サリバン先生の親ではない故の苦悩、本当のヘレン・ケラー物語はこの映画である。 10点(2003-02-09 23:32:54)(良:2票) |
153. バグダッド・カフェ
砂漠を歩く中年女性ジャスミン、リンクするように流れる”calling you”雰囲気は申し分なし。ただ、異国のジャスミンとベリンダが唐突に仲良くなる点が腑に落ちない。そこを時間をかけて徐々に溝が埋まる様を見せないと、冷めてしまう。個性的な住人など駒が揃っているだけに、実に勿体ない。 6点(2003-02-09 23:05:20) |
154. 次に私が殺される
簡単言うとB級サスペンス映画だが、効果音の使い方、二転三転するストーリとそれなりに楽しませてくれる。ただ、主演のアナ・トレント(「ミツバチのささやき」で子役で出演)が子役は大成しないを実証したような大根ぶりに悲しくなった。 4点(2003-02-09 22:47:26) |
155. フル・モンティ
馬鹿さ加減がいい!大の男(ご老人も)がすっぱだかで踊る!そこに哀愁が漂うあたり、そこいらのコメディー映画とは違う。切なくも笑える、馬鹿だが憎めない、細かいことをレビューする気にもならない。男達のぬぎっぷりを見よ! 9点(2003-02-09 22:37:53) |
156. マグノリアの花たち
女性達の雑談のカットが多く、不愉快。男には理解できない映画なのか。どうみてもTVドラマレベルでしかない。 1点(2003-02-09 19:20:13) |
157. アザーズ
必ず扉に鍵をかける、光を入れてはいけないなどパズル的要素が多く楽しめる。が反面、最初に非現実な要素を見せすぎたためにその後の展開にインパクトが失われた感かある。霧に包まれた洋館など映像は雰囲気がでていて素晴らしい。 7点(2003-02-09 19:15:28) |
158. スケアクロウ
ロードムービーの場合、旅をしている者に感情移入できないと面白くもない。自由気ままに生きるわけだから、そこに理想像がないと入り込めない。そういった点で男ふたりには共感出来る部分、理想とする部分がなく、置いてけぼりくらった感じで鑑賞。個人的にはヴィム・ヴェンダースの作品群のほうが好み。 5点(2003-02-09 17:39:35) |
159. フライド・グリーン・トマト
現在と過去の使い分けが素晴らしい。見てる方もキャシー・ベイツ同様、ジェシカ・タンディの話を聞きたくなる作りは見事!サスペンス、ヒューマン、ブラック・ユーモアすべて併せ持つ、極めて完成度の高い作品。 10点(2003-02-09 17:19:25) |
160. ひかりのまち
地下鉄など公共交通機関をつかっていて、窓から見た光景とウォークマンから流れる音楽が見事なまでにマッチしたことがないだろうか。まるで、映画監督になったみたいに・・・。三姉妹の日常をひたすらハンディカメラで撮影する。彼女たちの苦悩、喜びをマイケル・ナイマンの音楽で優しく包む。本当の感動は日常のたわいもないところに存在する。 10点(2003-02-09 17:17:59) |