Menu
 > レビュワー
 > にじばぶ さんの口コミ一覧。8ページ目
にじばぶさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3268
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 41
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 21
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 36
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1234567891011121314151617181920
2122
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122
>> カレンダー表示
>> 通常表示
141.  ビバ!マリア 《ネタバレ》 
ブリジット・バルドーを見せる為だけに作られた映画だと思っていたら、何やらルイ・マル監督らしい趣味の悪さが散見され、意外にもクセの強い作品だった。  革命といった政治色、更には宗教も絡んでくるなど、なかなか厄介な内容。 さりげなく気色の悪い拷問器具も登場するし。 他にもシュールな表現がチラホラと。  『地下鉄のザジ』と同様、個人的にはかなり苦手な内容だったが、ブリジット・バルドーの魅力は堪能できたから、まあいいっか!
[ビデオ(字幕)] 4点(2020-08-02 02:51:59)
142.  警視庁物語 全国縦断捜査 《ネタバレ》 
戸籍剥奪を目的に人を焼き殺すという凄惨な事件が奥多摩で起きた。 それを全国縦断捜査でもって解き明かしていく内容。 個人的にはストーリー展開よりも、秋田農村の貧しい暮らしぶりや、返還前の沖縄などの、ロケ地での模様に興味をひかれた。
[インターネット(邦画)] 6点(2020-07-29 14:13:59)
143.  下女 《ネタバレ》 
古臭さ満天の韓国映画なのだが、現代にも通ずる普遍的な男女間のテーマを扱っている。 韓国映画の古典的名作とあって、外れはなかった。  とにかく女性の恐ろしさと男の愚かさを徹底的に描いている。 ほんとにここまで怖い女性っているのか?と思ってしまうほどだ。 ある意味では、大人の映画と言えるだろう。  男は若いオンナが好きという、どうしても否定できない事実。 「男にとっての若いオンナは、飢えた虎の前の生肉」 という名ゼリフが飛び出す。 あまりに図星過ぎて、余計に飢えた状態になってしまった。  終始シリアス過ぎる展開でひっぱっておいて、ラストのオチはちょっと余計かな、と。 賛否は分かれるところだろうが、そのラストは置いておいても、名作には違いない。
[映画館(字幕)] 7点(2020-07-07 22:41:20)(良:1票)
144.  大列車作戦 《ネタバレ》 
バート・ランカスターの骨太なかっこよさ炸裂の作品。  序盤はよくあるアメリカ映画もので、相手方をただ悪者としてしか描けない勧善懲悪、ご都合主義映画かと思ったら、最後の最後であらら・・・の展開。  ナチスの大将がバート・ランカスターに言った最後の言葉にしびれた。  「おまえはそこまで必死に画を守ったが、画の良さなんかこれっぽっちも分かっていないだろ?」  みたいなセリフ。  バート・ランカスターの愚直ぶりを見事に皮肉ったセリフで、相手方のボスにも花を持たせるという洒落たはからいを見せている。  この辺りから、アメリカが単独で製作した作品でなく、フランスやイタリアが製作国に名を連ねているというのが伺える。  アメリカ色に偏りすぎておらず、絶妙なバランスを持った作品である。
[ビデオ(字幕)] 7点(2020-06-30 00:31:19)(良:2票)
145.  江分利満氏の優雅な生活 《ネタバレ》 
飲んだくれオヤジの戯言を、延々と聞かされている感覚。 江分利満氏の酒に付き合わされている、周囲の登場人物に完全に同化して、後半部分を体感した。 いやぁ、酔っ払いの相手は辛い。 でも、これぞサラリーマン。  戦後、サラリーマン的な生活が当たり前になり、それは現代も変わらない。 この映画で描かれているような悲喜こもごもは、今も決して変わってはいない。 戦争中でない限り、この映画で語られていることは、普遍的なものである。  人は、特に男は、苦しい生活の中から、たまに訪れる、ほんの些細な幸せを感じるために生きている。 いや、幸せがいつかやってくると信じて、生き続けている。 人生は苦しいことの連続であって、躍り上がるような幸せな瞬間なんて、そう沢山あるわけじゃあない。 そんなサラリーマンの悲哀が、独特の語り口で展開される。  数ある日本映画の中でも、稀有な作品。 何度も観たいとは思わないが、一度観たら、忘れようのない作品だ。 小林桂樹の、地味でいながら入魂凄まじい、その演技に、拍手を送りたい。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2017-05-14 02:48:25)
146.  異邦人 《ネタバレ》 
人が死に直面した時、何を思うか? それを深く追究した内容。 原作はアルベール・カミュの名作で、原作は既読だが、映画を見る際に、原作を既読か未読かなんてことはどうでもよいことだ。  誰もがいつかは死を迎える。 その際、人は何を思い、どう気持ちが弱るのか? とても考えさせられる内容だった。 どんなに気丈にふるまい、自分を鼓舞しようと、最後の最後は何かにすがるのだと、本作は言いたいらしい。  でも、おそらくそうなのかもしれない。 だけど、そんなことは死の間際に考えればいいだけだ。 それをもって、宗教に日頃から傾倒すべき理由にはならない気がする。  もう一つ、無気力、無関心というものが、いかに人間の精神を蝕むか。 そこにも焦点が当てられている。 ここは特に興味深い。 やはり、少しでも生きている幸せを実感にするには、何かに関心を持ち、感動する心を持っている必要があるのだろう。 何か面白いこと、興味をひかれること、そして感動すべき何かを模索することが、鬱々とした気分になった際の、処方箋になるのではないだろうか。
[インターネット(字幕)] 7点(2016-11-04 01:47:37)
147.  アレンジメント/愛の旋律 《ネタバレ》 
SHIBUYAツタヤで、店員さんに探してもらい、VHSにて鑑賞。 執念で見つけました。  カーク・ダグラスが、情緒不安定な中年を演じている。 不倫をおおっぴらにやりながら、会社は辞めるわ、もうメチャクチャ。 このムチャクチャな話を、どう受け止めればいいのか分からないまま終了。  ストーリーを追うがまま鑑賞し、気づいてみれば、何も解決せず終わってしまった。 メッセージとして、何を感じればよいのか? よく分からない。  仕事で追い詰められ、妻との関係は崩壊し、さまよう中年の悲哀を感じ取れば良いのか? むしろ、そういう無責任な男を否定すればよいのか? ひたすら堕ちていく中年男を淡々と描いている内容は、新鮮ではあるが、最後までその意図は理解できずだった。
[ビデオ(字幕)] 5点(2016-10-17 00:37:48)
148.  パリの大泥棒
ベルモンドは魅力的だが、内容的に少々、退屈感あり。 泥棒稼業の内幕を描いており、興味をそそられた部分はあった。
[ビデオ(字幕)] 4点(2016-08-21 02:10:13)
149.  好色一代男 《ネタバレ》 
市川雷蔵がコミカルな商人を演じた時代劇。  クールな役がピタリとはまる雷蔵だが、コミカルな役を演じても、十分に演じきれている。 それがまず凄い。  雷蔵が演じる男の人生観は、女を喜ばせること。 その為には、親の財産も食いつぶすし、お役人にも逆らう。 時には、命の危険もいとわない。 終始一貫とした姿勢は素晴らしいが、どうにも現実離れしていて、どう入っていっていいものか最後まで戸惑った。  最後は船で旅立ち、終了。 終わらせ方としては、かなり卑怯かな。 だって、女の為に権力にも逆らって男意気を発揮したんだから、その顛末が一体どうなるのか知りたかったし。 綺麗ごとで済まされるのか、それとも処刑されるのか。 だって、誰だって女の為に好き勝手やりたいわけで、でもそれをやったら下手したら、一生刑務所なわけで。 理想を好き勝手に追究すると、最後はどうなるのか? 意外とうまく生き抜けるもんなのか? この作品なりの解釈を知りたかった。  若尾文子が二番手クレジットなのに、最後にちょっとしか出なかったのが不満。 もっともっと、あのふくらはぎの美脚をさらけ出してほしかったのに。
[DVD(邦画)] 6点(2016-07-19 12:41:54)
150.  血と砂(1965) 《ネタバレ》 
ユーモアたっぷりの戦争映画。 慰安婦をプラスに描いている点も印象的。  三船敏郎がまともな役どころを演じているくらい、その他のキャストが破天荒揃い。 粒揃いな俳優陣も、見所の一つ。  戦争の悲惨を間接的に描いているところが、絶妙。 残酷描写は沢山あるが、それがメインではなく、おかずという感じ。 シーンとシーンの間に、さり気なく入ってくるあたりが、にくい。  音楽隊というのが一つの主役になっているが、少々、しつこい感じもある。 だが、その音楽隊の奏でる音楽こそが、ラストで非常に効いてくる。 死ぬ直前まで楽器を奏で、仲間の生死が、音楽により確認できるところなんかもすごい。  すごいづくめの作品だが、どうも肌には合わなかった。 きっと、戦争という題材に、ユーモアを入れ過ぎたからだろう。 何か、不自然なものを感じた。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-06-22 02:48:56)
151.  十三人の刺客(1963) 《ネタバレ》 
この作品を観ている時、まっ先に『荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻』が思い浮かんだ。 緊迫感という面において、今一歩『荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻』に及ばない。 殺陣もリアリティに欠けている。 多少、犠牲者は出たものの、千恵蔵サイドが生き残り過ぎの感もあり。  例えば終盤の殺陣シーンとして、強引に引き合いに出すとすれば、『宮本武蔵 一乗寺の決斗』と比べた場合、鬼気迫るレベルにおいて劣っている。 大声と気合いは凄いのだが、演技としての大声だと感じてしまい、リアリティが足りなかった。  監督の問題か、キャスティングの問題か、原因は分からないが、これら二本の時代劇と比べてみても、かなり弱いという印象。
[ビデオ(邦画)] 5点(2016-03-21 17:48:28)
152.  乞食/アッカトーネ 《ネタバレ》 
イタリアの名匠、ピエル・パオロ・パゾリーニの監督デビュー作。  主演は、パゾリーニ映画の“常連”であるフランコ・チッティ。 この人の顔は何度も見たことがあったけど、顔と名前をしっかり憶えたのは今回が初めて。  他の作品でもかなりの個性を発揮していた彼だが、本作においては主役ということもあって、存在感ありまくりだ。  舞台はローマのスラム街。 主人公であるアッカトーネは職にも就かず、プラプラと日々暮している。  彼の経済的根拠は“ヒモ”。 要するに、自分は毎日遊び呆け、女性に食わせてもらっているのだ。 なんという羨ましい暮らしぶりだろう。  「仕事なんて堕落した人間のすることだ。」  と、彼は劇中でのたまう。 なかなか哲学的なプータローだ。  自分も多分にプータロー気質な部分があるからして、こういった「怠け者の若者」を題材にした作品は、それだけで自分のツボにハマってしまう。   袖まくりをしながら、ガタイのいい(体格のいい)彼は街をブラブラとしている。 ロクに働いてもいないのに、無意味に体格がよろしい。  とあるきっかけで肉体労働を一日だけすることになるが、すぐにバテテしまう。  あのガタイは一体、何の意味が! 見かけ倒しかよ、おい!  そんなとこも自分に似てて楽しかったりする。  そんな彼もついには奥さんに見捨てられ、家を追い出されてしまう。  それでも彼は働かない。 ガタイを活かさない。  しかしながら、さすがにそんな彼でも飯なしでは生きていけない。  「お腹が空くのは、食べることが習慣になってしまった証拠だ。」  と、またしても哲学的なことをのたまうが、要するに腹ペコな彼。 ついには、子供をあやすフリをして、子供の首にかかったネックレスを盗んでしまう。  そうして堕落の道をひたすら突き進んでいくのだが・・・   後期の彼の作品群に比べると、過激な描写はほとんど無い本作。 それだけに、パゾリーニの描き出す独特の映像世界にどっぷりと浸ることができた。  パゾリーニ映画のモノクロ世界は、見ていてとても心地良くなる。 彼の作品群の中で、それを最も強く感じさせたのは、この『アッカトーネ』という作品だった。  巷のレビューサイト等で、非常に評判が良かった為、観ることを決めた本作。 どうやらその「口コミ評判」に間違いはなかった様だ。
[ビデオ(字幕)] 8点(2016-01-17 23:51:20)
153.  日本のいちばん長い日(1967)
ビデオテープで観た。 時代遅れのビデオテープで、昔の名作を。  それはいいとして、まずこの作品は、キャストが物凄い。 どんだけ凄いかというと、もはや序列を作れないので、エンドロールのキャスト表示が、「登場順」に なっている。 序列することさえできなかった豪華キャスト。 そんだけ凄い。  そんだけ凄いキャストの中でも、一際印象に残ったのは、三船敏郎。 あの独特の野太い声、陸軍大将としての責任感と威厳、お堅いと見せかけながら、実は事実を受け止める こともできる人間としての器のでかさ。 それらを見事、演じ切っていた。  あと印象的だったのは、上層部は色々な情報を持っていて、様々な難しい判断を下していくが、末端の 兵士たちは、情弱な面があるにせよ、結局、日本全体のことを正しく理解できておらず、行動がめちゃくちゃ なところ。 これって、現代企業にも共通点があるんじゃないかと。  素朴な疑問としては、史実にどれだけ基づいているかという点。 歴史、それも戦時中の裏の歴史に精通していないと、これはどうにもジャッジができない。 この作品で描かれていることが、仮に史実にほぼ忠実だったとして、終戦間際にこれだけの難題を、ある意味、的確に クリアしていきながら敗戦に至ったならば、何故そもそも、戦争というような愚かなことをしなければならなかったのか。 それとも、一部の戦後右派が主張するように、世界から日本を守る為に、否応なく応じなければならなかった太平洋戦争 だったのだからか? その辺りの真実、いや真実なんていっても、それほど単純な話ではないだろうけど、これを機に太平洋戦争について、 色々知りたいという欲求も湧いてくる。  そういった意味では、戦争の不毛さをアピールしていく上で、本作は貴重な機会を与えてくれる、歴史的意義の高い作品 なのではないだろうか。
[ビデオ(邦画)] 7点(2015-10-18 00:47:13)
154.  ある戦慄
描かれていること自体は、「チンピラが電車内で暴れる」だが、その背景には興味深い主張が感じられる。  登場人物それぞれに象徴された“人間の種類”。  日頃、大きな口を叩いているくせに、いざとなったら何もしない人間。 日頃、強がりを言ってるくせに、いざとなったら何もできない人間。 老人や女性は、日頃好き放題言っているが、危機的状況では結局、無力で役に立たない。 恋愛男女も、イチャイチャするだけが能で、危機的状況では役に立たない。 元々、役に立たなそうな人間は、やっぱり危機的状況でも役に立たない。 日頃、大きな口は叩かず、温和で控え目そうに見える人間が、実は危機的状況を打開する。  、、といった具合に、様々な人間が危機的状況で、どんな立ち振る舞いをするか?が、とても興味深く描かれている。 こういう視点で観ると、とても面白いし、ただ単にチンピラが暴れまわるだけの映画ではない。  自分は、この映画の登場人物の中で、誰に一番近いか? それも考えさせられる。  バイオレンス映画ではなく社会派映画。 パニック映画ではなく、人間観察映画。 人種差別・女性差別映画ではなく、超現実的映画。 
[DVD(字幕)] 8点(2015-03-15 01:46:47)
155.  あいつと私(1961)
日活映画、中平康監督、石原裕次郎、芦川いづみ。 これだけで大体のイメージはつくが、予想以上に下ネタがストレート且つ過激で驚いた! ここまで表現が露骨だと、逆に新鮮な印象を受ける。 とにかく、卑猥な単語が連発。 清純無垢な芦川いづみの目の前で、これらの単語を連発するもんだから、現在の感覚からしたら、確実にセクハラ騒ぎなわけで、それだけでも何だか興奮。  石原裕次郎が芦川いづみを木に押さえつけて、身動きを封じた上での強引なキス。 これは現在でいう、壁ドンに近い状況。 相手次第なら効果抜群だが、相手を間違えると犯罪レベルな行動だ。  単純な青春映画というより、幾分、過激さも含んだ内容で、なかなか面白い。 優秀な遺伝子を授かる為に、夫でもない男と二週間もホテルごもりしてセックスに耽溺するエピソードも強烈。  舞台は実際に田園調布っぽいのも、個人的には興味をひかれた。 当時の田園調布らしき住宅街の映像を見られたのは、貴重な経験だった。  にしても、芦川いづみはかわいい。 藤竜也が憎くて仕方ない。
[DVD(邦画)] 6点(2015-02-11 00:46:43)
156.  太平洋奇跡の作戦 キスカ
様々な局面で決断を迫られる将校たち。 しかも、自分を含めた沢山の者たちの命が関わる決断。 これは、サラリーマンが決断を迫られるのとは、スケールと緊迫感が全く違う。 仕事一つで意気消沈、疲労困憊している私にとって、元気づけられる映画だった。  しかし、不毛な戦争という前提でみてみると、いかに無意味な労力だろう。 命を削るような労力を使ってまで、戦争をする意味。 この映画に登場する人達が、頑張れば頑張るほど、戦争の無意味さを痛感してしまう。
[DVD(邦画)] 6点(2014-11-24 02:20:21)
157.  ドクトル・ジバゴ(1965) 《ネタバレ》 
単なる不倫映画ではない。 だけど、不倫が主軸にある。  戦争や政治的な大きなうねりの中で、人は翻弄され、時に不倫という過ちを犯す。 確かにそうだが、それを肯定的に捉えたこの映画を好きにはなれない。  しょせん過ちは過ちであって、しょせんは不倫である。 裏切られた妻の思いはどこへ? そこが描かれていない。  そして、映画としてみてみると、まとまりがない。 伝記的映画だから仕方ない部分があるにせよ、長い尺とあいまって、緩慢な印象が残る。  良い部分は、ロシア革命を体感できることと、大きな冬の大地が良く撮れているところと、ブロンド女性が美しいこと。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-10-13 00:37:32)(良:1票)
158.  豚と軍艦
この作品って、邦画の歴史上、必ずといってもいいくらい名前の挙がる有名な作品。 だけど、意外とそんな良いとは思わなかった。  これだけ評価されている理由はよく分かる。 豪華キャスト、人物描写の細かさ、終盤のド派手な演出もあり、人間ドラマとしてもよく出来ている。  だが、しかし、これは好みの問題だろうけど、終始うるさいというか、なんだか深みが感じられない。 悪い作品では決してないのだが、心に深く突き刺さるものがない。  この時代の邦画は、全体的にレベルが高いので、本作が特別に傑出した作品だとは思わない。 よくできた作品ではあるが、邦画の歴史に名を刻む作品としての凄みは、それほど感じられなかった。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-08-10 01:39:58)
159.  仮面/ペルソナ 《ネタバレ》 
イングマール・ベルイマンの代表作の一つ。 分かりやすいようで分かりにくい、面白いようで面白くない、何とも言えない鑑賞後感。  一度観ただけでは、その魅力を理解できそうもないが、もう一度観たいかと聞かれれば、答えはノー。  深層心理を描き、人間同士の心のぶつかり合い、心理的葛藤を描いていると思われるが、いまいち心に響かない。 いかんせん、全体的に暗すぎる。 『処女の泉』の様に、一瞬でも心奪われる美しさがあれば良いが、この作品にはそれが無い。 言ってみれば、救いようの無い世界。  映像的な独創性、音楽の効果的な使い方等、芸術的観点からみれば傑出した点も数多く見受けられるが、何度も観たい映画かどうかという観点において、私の中では高い評価を出しにくいのが正直なところ。  別に映画に対して娯楽性を求めてはいない。 ただ不快感を残す映画というものに、価値を見いだせない。  ベルイマンはこの映画に相当な力をこめたと感じる。 だが、観る者を意識して作ったかどうかという点において、疑問が残る。 芸術とは、利己的な自己表現のたまものなのかもしれないが、少なくとも私は、観る者を意識した映画を評価したい。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-05 01:21:39)
160.  エルドラド(1963)
神楽坂の南にある「アンスティチュ・フランセ東京」という、すんごくお洒落な映画館で鑑賞した。 自身初見参の映画館だったが、客層がまたお洒落。どこそこの映画館は、オタク風情というか、ハゲ親父というか、そんなん雰囲気だけど、ここは美脚の女性が集う、少し日常を忘れさせる雰囲気漂う空間だった。  さて内容。 イスラエル映画は、おそらく初めて観る。 ちなみに本作は、イスラエル映画として、かなり評価は高いらしい。  しかし実際観てみると、序盤から、どうも退屈なムード。 退廃的な夜の街、テル・アヴィヴを堪能できるかと思ったが、どうも画面が暗すぎてよく見えない。 良質なフィルムなら、夜の街の雰囲気を、もっと堪能できたんじゃないかと、惜しい気持ちになった。  中盤から後半にかけても、内容的はとるにたらず、平凡な出来具合い。 キャストに関しては、女性二人がかなりいい味を出していた。 対して、主人公の男は、モテる設定の割には、それほど伊達男には見えなかった。  これだけモテる男に生まれたら、どんなに異性関係が楽しいだろうかと、そればかりが脳裏をよぎった・・・
[映画館(字幕)] 6点(2013-09-16 23:10:35)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS