1641. ラスベガスをやっつけろ
ベトナム戦争とドラッグ、ラブ&ピースとドラッグ、ヒッピーブームとドラッグ、常にドラッグがついてまわった60年代アメリカ。70年代にそれらの終焉とともに残されたドラッグとドラッグ漬けのジャンキーというアメリカの負の遺産を象徴する二人の男のロードムービー。旅の目的は歪曲されていき、ただ破壊行為を繰り返すだけ。そのはちゃめちゃさは傍から見れば笑えるが虚無感も漂う。おしゃれでもないしかっこ良くもない。しかし可笑しさの中に悲しさが同居した見事なドラッグムービー。役者魂をみせてくれたデップとデル・トロもお見事。選曲もお見事。 7点(2004-09-16 12:09:48) |
1642. テキサスの五人の仲間
ポーカー大好きです。ギャンブル大好きです。今でも友人達とギャンブル三昧。さて、ヘンリー・フォンダはこの大勝負をどう制するのか!?読めた!!読めちゃいました!負けに負けに負けて最後に「絶対勝てるカード」と妻に託したカード。絶対ブタだ。絶対役ナシだ。それでも絶対騙せる。そのために負けつづけたんだから!....ん?....あれ? .................................だ..ま..さ..れ..た...。 8点(2004-09-15 11:40:34)(笑:1票) |
1643. ミズーリ・ブレイク
《ネタバレ》 マーロン・ブランドには『ゴッドファーザー』の4年後とは思えない若々しさを感じました。個性派ニコルソンがおとなしく見えるほどの強烈キャラを怪演。というか、ニコルソンの味を消しちゃってる。内容は「正々堂々」がおきまりの西部劇の中で「闇討ち」というのは異色と言えるが、西部劇以外では殺し屋の殺しはそもそも「闇討ち」なので特に新しいとも思わないし、それどころかありきたりな展開にしか映らなかった。それでも最後はニコルソン対ブランドの(西部劇らしい)対決なんだろうと思ったらこれも「闇討ち」ってのはちょっと意表をつかれた。個人的には評価したい(というか救われた)部分。あと、カナダの騎馬隊から馬をごっそりと盗んで移動させるシーンや逃げようとする人間を捕まえるのに縄を投げて馬の脚に引っ掛けたりと全編に馬を巧みに使っていて、馬は堪能させてもらいました。 5点(2004-09-14 12:02:01) |
1644. メンフィス・ベル(1990)
自国に正義があることを前提に自国の過酷な責務を全うした若者を英雄視した映画はアメリカ映画に限らず日本の映画でもあります。自国の損害のみで反戦を装うこの手の映画はあまり好きではありませんが、そのことで大きく評価を下げることはあえてしません。もちろん加点なんてありえませんが。こんな映画ばっかりだったらイヤだけど、反戦映画ではなくあくまで戦争下での一方からのみ見たひとつのエピソードとしてとらえますが、映像はチープでした。チープさの最たる特撮はひかえめにして空中戦をB17の機内をメインに撮っていたのはなかなか良かった。もともと深みの無いドラマ、唯一の見せ所のこのシーンをメンフィス・ベルだけでなく他の機内も映してアクション度をあげてくれたほうがまだ素直に楽しめたような気がします。戦死者の遺族からの手紙に涙を浮かべる上官のシーンは悪いけどしらけた。 4点(2004-09-13 14:06:43) |
1645. ニューオーリンズ・トライアル
《ネタバレ》 極めて上質のハリウッド・エンターテイメント。法廷劇の「被告VS原告」という大前提に陪審コンサルタントなるものが絡み、裁判前からの戦いを描いているのが興味をそそる。そしてさらに陪審コンサルタントの鋭い洞察力とハイテク機器が裁判をコントロールしていると思ったら法廷劇で無視されがちな陪審員にさらなる策略が。面白かった。前半においては誰が主人公なのかもわかりずらいキャスティングがその後の展開を読ませない。主人公が謎を解き明かすというのが一般的な法廷サスペンスにおいて主人公自身に謎があり観客といっしょにその謎を解き明かすのが敵方であるというプロットもサスペンスの面白さに拍車をかける。たしかに出来すぎた話で現実的ではありませんが、それを越える面白さがあればいいというのがハリウッド映画。また、アメリカの銃規制問題はこれぐらい非現実的なことが起こらないかぎり進展しないということなのかもしれません。 7点(2004-09-10 11:34:36)(良:2票) |
1646. ゴースト・オブ・ミシシッピー
うっ..どうしよう..ココまで平均点8.67点ッスかー...ごめんなさい。ホンマごめん。内容は黒人差別問題、しかも実話ということなんですが、もちろん真摯に受け止めるべきテーマで実際の裁判とその結果には大いに感動もします。この映画がこの問題に真面目に取り組んだことも評価したいです。でもなー...はっきり言ってテレビドラマみたいだった。登場人物の顔のアップばっかりだし、その顔は不自然に一定のライトを浴びてるし、怖さや緊迫感も無いし、素晴らしい南部の情景も無いし、家族ドラマも希薄だし...。テレビでよくある再現ドラマって感じ。ホンマにごめん。 3点(2004-09-09 14:12:47) |
1647. フィーリング・ミネソタ
先の読めない展開にしたかったのだろうか?たしかに騙された部分はあったけど伏線もなにもあったもんじゃない。伏線がちゃんと張り巡らされてこそ「参りました~」となるのに。死体が無くなっても全く謎めかないし兄弟の関係もイマイチ掴みづらい。だいたい登場人物全員に言えることだが、それぞれのバックボーンが全く見えてこない。冒頭の子供の頃のシーンが精一杯の説明のつもりなんだろうが無駄に終わってる。最後なんてバカバカしすぎて..。と、文句ばっかり書いてますが兄(ビンセント・ドノフリオ)のイライラしたり考え込んだりするときの手があっちこっちに落着かない動作がちょっと面白かった。性格が全く似ていない弟(キアヌ・リーブス)もヒッチハイクに失敗したときのリアクションが兄のソレとそっくりでちょっとニヤッとしました。作りようによっては面白くなりそうな気もします。 5点(2004-09-08 10:11:38) |
1648. クレイジー・イン・アラバマ
アントニオ・バンデラスが妻であるメラニ-・グリフィスを主演に据え初監督した作品、と聞けば正直あまり期待はできない。ところが見てびっくり。少なくとも見て損はない作品に仕上がってます。人の死を軽く扱いブラックコメディ風に仕上げたちょっとおバカなコメディと人の死を重く扱った公民権運動を背景に描いた社会派ドラマが同時進行します。法律上の罪と道徳上の罪を両極端に描いたわけですが、この両極端ぶりは天晴れとしか言い様がない。強引であり得ないハッピーエンドも許せてしまうのは、2つのエピソードの片方がとことんコメディタッチで描かれていたからでしょう。社会派ドラマの方が重くなりきれないのはこの展開だと仕方ないのかもしれない。メラニ-・グリフィスも旦那が撮るとなんとも可愛らしい。 6点(2004-09-07 13:21:13)(良:1票) |
1649. マイ・プライベート・アイダホ
赤を強調した画やカラミを連写風に見せたりと映像はそこそこに楽しめました。内容は解かったような解からないような..。鮭が川を上る画があったように皆自分の家へ帰っていく、しかし帰る家が夢の中にしかないマイクはアイダホの道でまた眠る。ラストでマイクを拾ったのが兄だとしたらマイクの帰る場所はやっぱりアイダホなんだ、と救われたエンディングのようにとれなくもないし私はそうとった。男が男に恋をする、このシチュエーションがよりせつないものにしている。 6点(2004-09-06 13:45:51)(良:1票) |
1650. パーフェクト・ワールド
世間の常識が矛盾だらけであるということを一人のアウトローの生き方から訴えかける、というのはイーストウッド映画によく見かけるパターン。この作品ではそのアウトローにケビン・コスナ-を配する。ひっきりなしにタバコをくわえる姿はまさにイーストウッドの分身です。ベッドシーンはあるが、相手はかなりおばちゃん...自ら主役を演じるときと比べて、ちょっとずるくない? コスナ-演じるブッチの生い立ちをブッチ自身に語らせなかったのは良かったが、その代わりに語ってくれたイーストウッドとローラ・ダ-ンのその場面はとってつけたような説明になってて残念。最後の殴る、続いて蹴るシーンは要らないなぁ。今のイーストウッドなら入れないような気がする。でもそうすると相当後味が悪くなっちゃうけどね。それにしてもイーストウッドの空撮は好きだなぁ。すごく効果的です。 6点(2004-09-03 12:15:23) |
1651. トゥルー・クライム(1999)
この作品、「クライム」とあるのに、又イーストウッド主演なのにドンパチが無い。それどころかアクションも無い。さらにはイーストウッドが痛めつけられない(精神的にはボロボロにされてますけど)。もっと言うとベッドシーンが無い(そのものは無いけど一応脱いでます)。となると当然おとなしい展開で話が進みます。そのおとなしいトーンに賑やかに割ってはいるのがジェームズ・ウッズの早口&オーバーリアクション。イーストウッドとの対比が面白いっちゃあ面白いんですけど、ちょっと浮いてるような気も。室内のシーンが多いのでロケーションの素晴らしい画も少ない。たった一日で解明しちゃうご都合主義な展開も不満。それでも登場人物を通していろんなテーマ(夫婦の関係、親子の関係、差別問題、メディアのあり方、宗教の問題、死刑の問題等々)をバランスよく配しているのが良かった。動物園をダッシュで見てまわるのは笑った。 6点(2004-09-02 16:08:18) |
1652. ミスティック・リバー
イーストウッド作品だけに過剰な期待はしないようにと思ったが、よだれもののキャストにやっぱり期待して観た。裏切らなかった。最初から最後までたっぷりと「映画」を堪能しました。3人の微妙な関係を演じた役者も素晴らしかったが、必要以上に語らずに人間を描いたイーストウッドに脱帽です。抑えた演出から一転、緊迫感をあおる演出も冴えていた。例えば、教会と殺人現場という「幸」と「不幸」が同居したシーン。例えば、事件の全容が観客に明かされる、二人の容疑者を何度も切り替えて見せるシーン。全体を支配する「静」と新たな動きをみせる「動」のバランスが絶妙。賛否両論のラストですが、ジミ-の妻の言葉は、一度足を洗ったジミ-の復活、ジミ-ファミリー(ギャングやマフィアで使うところのファミリー)誕生を意味するものであって、サングラスをかけてパレードを見るジミ-はまさに暴力の世界に返り咲いた親分を彷彿させるもの、と感じました。つまり暴力が暴力を生むという負の連鎖を象徴するシーン。背中の十字架は「十字架を背負う」という意味だろうか?それもあるだろうが、神を信じる者の殺人という現実に、私は宗教大国アメリカにおいて、神を過信してはいけないというようなニュアンスで受けとりました。この非情な世界は神ではなく人間がつくりあげたものというある意味現実主義的な考えのもと、どう生きていくかもそれぞれが考えていかねばいけないという。前年作品『ブラッド・ワーク』でも十字架は二度(猟奇殺人現場の窓から見える光る十字架と被害者のイヤリング)出てきます。『ブラッド・ワーク』以前だと主人公が言葉で語っています(くわしくは書きませんが)。 ラストの重々しさに賛否分かれるのも解かります。でも不条理な世界を不条理だと言って終わらせる映画はたしかに納得はできるが、不条理な世界を見せるだけで終わるこの映画のほうが考えさせられるような気がしません?人間を描くと重い作品になってしまう、これも現実です。 8点(2004-09-01 14:55:43)(良:7票) |
1653. 恐怖のメロディ
監督処女作とは思えないほどの安定感がある。オープニングの空撮で崖からゆっくりとテラスに立つ主人公にカメラが落着くところでまず感動。この作品に限らずイーストウッドの映画にはこの空撮をはじめ「セットではない」と言いたげな情景を大きくとらえたシーンが多い。このイーストウッド流リアリズムはアンチ・ハリウッドを宣言しているようにも感じる。下からのショットも効果的。車を運転する主人公の横顔を見上げるように映す、コレかなりきまってる。寝ている主人公の視点でとらえた暗闇に照らし出される女の顔もドッキリ効果大。カメラは面白いようにきまる。ところがどっこい、この人はいつも自分のラブシーンを入れちゃう。これさえ無けりゃといつも思う。特にこの作品でのソレは長ーい!なんかこだわりがあるんだろうか? 7点(2004-08-31 12:31:01)(良:1票) |
1654. ブラッド・ワーク
このときクリント・イーストウッドは72歳。監督として既に多くの作品を作っていて数々の賞も獲得している。巨匠というに相応しい実績があるのだが、私の中では”大御所”であっても”巨匠”というイメージはない。俳優イーストウッドの類まれなるキャラのせいもあるが、撮り方がオーソドックスすぎてインパクトに欠ける点にもあると思う。彼が俳優として出ている時点で他にはない独自の雰囲気はあるもののキャラ先行型のハリウッド臭がプンプンしてくるのも否めない。この作品には他にもハリウッド臭を感じるところがたくさんある。まず、勧善懲悪のストーリー。そしてロマンスありアクションありという設定。それでも終わってみたらハリウッド映画とはちょっと違う臭いがあるところがイーストウッドの映画である。全体的にハリウッド的なのにハリウッド映画ほどの迫力がない映画と言われればそれまでである。扱う題材を変えアクションを排除し個性の強い彼自身も排除すれば新たなイーストウッド映画が生まれるに違いない。そして翌年生まれた。巨匠イーストウッドの名作が。 6点(2004-08-30 12:44:51) |
1655. ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
《ネタバレ》 シリアスな題材でありながら、問題提起をして観客に訴えかけるといった類ではなく、あくまで”娯楽映画”として完成させるのがアラン・パーカーの映画。今回は死刑制度というかなりヘビーなものを持ってきたが、それでもまじめに”娯楽”に撤し、ちゃんと”娯楽映画”が出来ちゃうんだからやっぱり凄い。オチは確かに読めちゃいます。弁護士のせいで終身刑のところを死刑にされたのにそのまま雇い続けるというところや記者に与えた調査期間の短さなんかを考えると確信まで持ててしまうオチ。それでもラストのビデオ映像には愕然とさせられる。脚本?いやいや、やっぱりアラン・パーカーの手腕によるところが大きいでしょう。アラン・パーカーだから深く考えてはいけないと思って見た事も大きいかな? 7点(2004-08-27 12:42:21)(良:1票) |
1656. エビータ(1996)
これだけの壮大な設定の中、主人公エビ-タは観衆を魅了させなければいけない。しかも歌で。そのエビ-タを演じたマドンナ、聞かせます!酔わせます!泣かせます! しかしながら壮大なミュージッククリップとも感じてしまうのは聞かせすぎたのか、それとも歌手マドンナのイメージを拭えない私のせいか?進行役のバンデラスはすごく良かった。歌もダンスもソレを本業とするマドンナに負けてません。個人的には(アルゼンチンというよりキューバの英雄として名立たる大革命家の)チェ・ゲバラがどう話にからんでくるんだろうと思い見てしまい、結果ちょっと拍子抜け感あり。マドンナの独唱はたしかに感動モンでしたが、主役が歌い踊るよりも皆が歌い踊るところにミュージカルの醍醐味を感じる私を満足させるシーンは(あるにはあったが)少なかった。かと言って民衆のペロンコールに音階をつけるのはちょっと..「ペーロン、ペーロン・・・」って、なんか怪しげな振興宗教の集会みたいだった。 6点(2004-08-26 15:13:38) |
1657. ケロッグ博士
男のケツが一列に並んでブルブルと振動している画は圧巻!?酷い点が並んでますが、私はけっこう楽しめました。不必要にエロかったけど目の保養もできたし。やたらと”う○こ”がでてくるがケロッグ博士が堂々と”う○こ”を扱うのであまりいやな感情は出なかった。でも浣腸のあとの黒生ビールジョバジョバーのカットはやめてくれ(笑)! 上記のケツのシーンもそうだが、大勢の人をとらえたショットはさすがアラン・パーカー、迫力あります。ズンチャッズンチャとリズミカルな音楽も作品をテンポ良く見せていて良かった。A・ホプキンスも良かったしB・フォンダも美しかった。ん?なんか絶賛してるなあ、書いてるうちにすごくいい映画のような気がしてきたぞ。えーい!7点!! でもホント、なかなかの秀作だと思ったんですけどねえ。 7点(2004-08-25 11:41:04) |
1658. フェーム
みんなで歌い踊るシーンが本当に盛り上がって歌い踊っているのかミュージカル風演出なのかわかりずらい。前者なら醒めた性格の私には寒いだけ。後者なら生徒だけのダンスに不満。オーデション風景や授業風景はそれなりに楽しめるし、青春につきものの「夢」と「挫折」、「喜び」と「悲しみ」が適度に散りばめられているのも好感が持てるが、イマイチのれなかった。ノリノリのダンスムービーに「挫折」や「悲しみ」といった「負」の部分や、人種や貧富の問題、あるいは環境の問題、大人も含めた個人の悩みなどをさりげなく導入するあたりがいかにもアラン・パーカーらしい。 5点(2004-08-24 15:03:36) |
1659. エンゼル・ハート
昔、雑誌で『ナインハーフ』のスタッフか共演者がミッキー・ロークのことを女たらしで女を見りゃ声をかけるというゴシップ記事を見たことがある。その後、『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』の関係者が彼のことを「イヤな奴」と言っている記事も見た。どちらも映画での役そのまんまの性格。私はこれらをすごくいいようにとって、「役になりきっているんだ」と解釈をし心の中で彼を絶賛してました。(かわぐちかいじの漫画『アクター』の影響もあり。)そしてデ・ニーロとの共演となるこの作品、見ないわけがない。相変わらずかっこいいではないか。だらしなさがかっこいい。ああ、なんでボクシングの試合なんてしたんだ。してもいいけど負けてほしかった。あの猫パンチが炸裂していなかったらその後も好きでいられたかもしれない。 あっ映画のこと書いてなかった。けっこう好きです。暗い映像、ジメジメした雰囲気、よりグロいシーンを想像させる演出もなかなかのもの。西洋の悪魔についての知識があればあるほど楽しめるものかも。 6点(2004-08-23 12:45:54) |
1660. ロスト・ハイウェイ
《ネタバレ》 「事実のまま記憶したくない」と主人公がまず教えてくれます。つまり歪曲した主人公の記憶を我々は見ているのです。P・アークエットの二役も同一人物であることは、4人が写った写真が刑事が見たときは3人になっていることからも明白。妻の行動に疑心暗鬼になった主人公が妻を殺し自ら記憶の書き換えをしたのか?ピートはおそらく主人公のもうひとりの人格。つまり多重人格者。ピートに家族がいることから、ピートが元の人格なのかもしれません。ともあれ現実と妄想の境界線が無いので(当然主人公にとってもそんなものは無い)理解しずらいものになってます。精神に異常をきたした者から見た映像なので理解できなくて当たり前なのかもしれません。音楽が妄想の世界にミスマッチな現代的な音楽で、ストーリーもサスペンスタッチなので余計に騙されやすいつくりと言えます。反面、わからずとも楽しめる空気は十分あると思います。 8点(2004-08-20 18:14:28)(良:1票) |