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キリコさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 982
性別 女性

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161.  バルカン超特急(1938) 《ネタバレ》 
謎めいた話の展開にマジックなどの小道具や伏線の張り方の巧みさ、スリルにユーモアやラブロマンスまで盛り込んで面白くてよくできてると思います。 話のトリックはなんとなく想像できましたが、なぜ老婦人が狙われるのかというのは明かされてなるほど、と分かるまで謎めいてました。「お茶の時間だ。イギリス人はみな食堂車にいる」とか野球よりクリケットなどイギリス人を茶化すようなセリフが楽しくて愛情を感じますが、このイギリスを強調するようなところが案外意味深のような気も、、、 以下時局を感じての私見ですが。。。途中列車に乗り込んでくる軍人がナチみたいでした。製作年の1938年というと大戦前年のきな臭い頃で、架空の小国バンドリカというのがヒトラーのドイツを念頭においたような感じがする。 すると最後に食堂車のイギリス人が一致団結・協力して戦うというあのシーンもイギリスの当時の心意気を表してると考えると分かりやすい。老婦人の役割や狙われる危険性も納得、ということで時代背景と絡めて見るといっそう興味深かったりします。 
8点(2005-01-27 21:30:22)
162.  ネバーランド
静かな感動がこみ上げてくるような素敵な作品でした。 バリと子供たちとのエピソードもピーターとの心の触れ合いも感動的だけど、一番切なく感動の涙がこぼれたのはバリとシルヴィア婦人との大人の恋。 妻は夫のピュアな部分を理解しなかった(あるいはできなかった)のに、婦人は子供と遊ぶバリをみてその心を理解し共に楽しむことができた。お互いに惹かれ合っても立場上抑制された恋心のせつなさ。重い病の婦人にネバーランドの芝居を自宅で見せるバリに婦人への深い愛情が感じられ、美しくメルヘンティックな芝居と相まって感動のクライマックスでした。喪失感に沈むピーターに「想像して信じればいつでも会える」と言い聞かせる言葉は、同じ悲しみにある自らにも言い聞かせる言葉でもあったのでしょう。 子供たちを含め出演者はみな素晴らしいけれど、特にディップのジェームス・バリは「童心を持つ大人」を実に自然に演じて見事でした。 美しいケンジントンパークやロンドンでのお話だし、まるでイギリス映画のような落ち着いて洗練された雰囲気になってるのも印象的です。      
8点(2005-01-22 23:13:40)(良:3票)
163.  レター
航海に出ているお父さんの手紙を待ちわびるお母さんと子供、便りが途絶えて元気のないお母さんとそれを気遣う男の子の気持ち がよく伝わってくる。これも暖かいけれどちょっともの寂しさも感じるような作品です。 ミトン、ママ、そしてこのレターと見てきて共通して感じたのは、セリフもない、字幕さえないサイレント以上のサイレント状態の映像でもこんなに豊かな情感や物語が伝えられるという素晴らしさ。チャップリンのサイレント映画を思い起こされて、言葉のない世界の豊かさを改めて見せられた気がするし、説明過多な映像やセリフばかりに慣れてしまうと想像する力という大切なものを失いかねない、と思ったりする。 素朴で短いアニメからいろんなことが見えてきたり、感じさせられます。  
8点(2005-01-22 23:08:30)
164.  ママ
ちょっとの間のお使いでも子供一人を置いていくのが心配でたまらないお母さん。悪いことばかり想像してますます心配が募って飛ぶように帰ってほっと一安心する、、実際の親心そのままですね。(私も最初は現実の話かと、、) 無事な姿にほっとして思わず涙が一粒、そっとぬぐって微笑むお母さんがまるで聖母のようです。バレエのお国柄からかお母さんがバレリーナのように優雅な物腰なのも素敵。
8点(2005-01-22 23:05:45)(良:1票)
165.  ミトン
素朴な絵とお話にほのぼのと暖かい気持ちになる。BGMと犬の鳴き声などの音はあるがセリフのないたった10分ほどの話でも少女の気持ちや状況がよく分かる。ミトンが可愛い犬になった嬉しさ、賢い編みぐるみの犬が棒探しで一等だったのにひもが絡んで残念、、というシーンのホロ悲しさ、ミトンを撫で付けるやさしい手つきの暖かさなど豊かな感情のイマジネーションを呼び起こす。これを見るとむしろ言葉などないほうが想像力を掻き立てるような気がします。 小さなお子様には特に見せていただきたいような作品です。 濃淡の影や表情などからもとても丁寧に作られた作品であることが分かります。 
8点(2005-01-22 23:02:51)
166.  セルピコ
これだけ救いのない四面楚歌の中で自分の良心と信念を貫き通そうとするアルの姿に感嘆しつつも、報われない正義に空しさを感じる。末端はともかく上司やトップまでが彼を異端者扱いするのはホントに救いがない。 不正義とはいえ大勢に流されれば旨みはあるし仲間内でも安泰なのに、不正を見過ごせないという警官としての優れた資質が仇となって命まで狙われる羽目になる。大方の人ならば不正を知って良心が痛みつつも、保身のために告発どころか同調してしまうというのが悲しい現実だろう。 たとえ理想論であろうともアルのように稀に正義を行おうとする人を葬り去って組織の安泰を図ろうとする、などという不正義が許されてはならないしあってほしくもない。 こういう話が絵空事ではなく現実的でもあるというのは最近の食品業界の不正・汚職事件などを見ても分かるし、何らかの組織に属していれば誰にでも起こりうることかもしれないと思う。 せめて映画では救いがあってほしかったとも思うが、この救いのなさが今も変わらぬ重い問題提起となって迫ってくるのかもしれない。 
8点(2005-01-22 22:58:09)
167.  スーパーサイズ・ミー
ファーストフードだけで30日間を過ごしたら体はどうなるか?これを監督自ら体を張って被験者になり、その変化を科学的データーによって実証するという貴重で興味深いドキュメンタリ ー作品。感じのいいガールフレンド共々登場してプライベートフィルムのような手作り感がある。勇気があるというか無謀というか、実験は拷問に等しいような過酷な様相を呈していく。 コーラは嫌い、マクドナルドの類も過去に数えるほどしか食べたことがない私なら3日ともたずギブアップしそうだが、かなり好きな人でもここまで徹底するとさすがに苦痛になるだろう。 Drや栄養士のアドバイス、各種データーだけでなく、カメラに向かって赤裸々に語られる言葉は 時にユーモラスでもあるが、私生活での心身の変調は生々しく痛々しい。 この作品が優れているのはそういった実験的なところから、アメリカの食生活の問題点やその裏側までも見えてくることだ。マイケル・ムーア監督は銃社会や政治に、この 監督は食生活に自国への危機感を抱いて警告を発している。一定の具体的な成果を上げたという点においても共通するものがある。最も懸念されるのは子供たちへの将来的な健康への影響だろう。彼らは日々あらゆるジャンクフードやお菓子のコマーシャルの影響を受け、学校でも栄養の大切さより企業利益のほうが優先されている様子にびっくりした。とにかく儲かりゃいい、といった目先の利益だけの企業姿勢は腹立たしくも恐ろしいが、栄養教育もろくにされてない様子も伺える。思うに日本食や菜食など栄養への理解があるのは多分お金と教育のある一部の人たちなんでしょうねぇ。 こういう食生活の危惧というのもアメリカほどではないにしろ、日本でも同様のものはあるから多くの人が見て考えてほしいと思う。 この作品は最初のほうで肥満や各種データーなどに関する膨大な図説や字幕説明があるのだが、切り替わりが早すぎてじっくり読み取りきれないというのが残念ではある。  
8点(2005-01-08 19:51:14)(良:3票)
168.  おいしい生活
これ劇場でも見たんですけど再見してもやっぱり面白いです。亭主のずさんな銀行強盗のためのカムフラージュのクッキー屋が大繁盛で思わぬ成金になってしまって、、というテンポのいい前半も、妻が教養を高めるためにとヒュー・グラントを先生にして繰り広げるシニカル風味の後半あたりも楽しい。すっとぼけたキャラのエレイン・メイとパーティで首飾りを盗もうとするドジな泥棒ぶりも可笑しい。トレーシー・ウルマンのガハハ笑いを「もっと上品に、、」というアレンとかクスクス笑えるシーンが一杯。気楽に楽しめるおいしい映画、ということで甘めに8点。
8点(2004-12-04 17:45:03)
169.  モーターサイクル・ダイアリーズ
ゲバラについてはほとんど知らなかったので図書館で見つけた「チェ・ゲバラ伝」三好徹著を見る前に読みました。偉大な革命家という業績以外のイメージで言えば、「瞳が澄んで物静かで知的、まっすぐで純粋な無欲無私の人」といったこの人物像にすっかり魅了されてしまいました。ガエル・ガルシア・ベルナルはそういった魅力的なロマンティストでもあるゲバラのイメージによくマッチしてたし、いろんなエピソードにも人となりが現れていたと思います。ゲバラと友人のアルベルトは知らない土地への好奇心と旅への憧れから南米大陸を北上するという一万キロ以上の壮大な旅をする。 彼らはそこで貧しいインディオ達の暮らしなどを見聞し、様々な問題点を抱えた国々の現実を肌で感じていく。そうしたエピソードの数々が現地ロケでドキュメンタリーのようにして描かれるのがなかなか興味深い。ハンセン病病院でのパーティでゲバラが「患者と共に祝いたい」と川の向こう岸へ泳いでいくというシーンは印象的だった。 これは傍目には無謀であろうとも民衆側に立って困難へ立ち向かうという後年のゲバラの生き方を示唆するものとして描かれたように思う。こういったエピソードや暮らし以外の旅の背景として描かれるアンデスの山々やマチュピチュの遺跡など、美しく雄大なロケーションも良かった。  
8点(2004-12-02 18:41:10)
170.  ミュージックボックス
良き父親と信じていた人物がナチ戦犯だと訴えられ、無実を信じたい娘が疑念との間で苦悩する。最初はまさかという気持ちで弁護をかって出るが法廷で生き残った証人たちが述べる証言はどれも不利なものばかり。証人たちがナチの残虐行為を淡々と告発するのがドキュメンタリーっぽい。この残虐さを聞けば時効なく罪を追求されるのも当然かと思う。見てるとどうしたって真っ黒な気がするのだけれど、どうなるのかと緊張感に満ちた展開が面白く惹きつけられる。終始疑念と情の狭間で苦悩する娘のJ・ラングが好演。頑強に罪を否定する父に同情する気にはならないが、身内とすれば辛い葛藤があるだろうと様々な感慨も湧いてくる。消えることのない罪の告発という重い話だが、娘が父の過去の謎に迫るという展開に親子のドラマを絡めて見ごたえのある作品になっている。    
[ビデオ(字幕)] 8点(2004-11-27 20:00:18)
171.  春夏秋冬そして春
無邪気に遊んでいる春、煩悩の誘惑に負ける夏、罪を犯し俗世から戻った秋、再び修行に励む冬、そして繰り返す春。 静謐で美しい四季に重ねて一人の男の人生が繰り広げられるが、「人の一生は重荷を負いて遠き道を行くが如し」という家康の人生訓そのもののような冬のくだりがことに印象深い。子供の頃魚や蛙やヘビに石の重石をつけて遊んで老僧に諭され、幾たびの春夏秋冬を重ねた男が、弥勒菩薩を抱えながら自らに石の重石をつけて険しい山を登っていく。山頂に鎮座した菩薩がはるかに見下ろす風景はまるで神が下界を見ているようだが、深い山中の湖と庵というこの地自体が浮世離れしていて素晴らしい。そして菩薩と共に合掌する男の境地も煩悩を越えて悟りを得たように見える。 言葉ではなく映像で東洋(仏教)思想あたりを感じさせる手腕が新鮮で見事だった。         
8点(2004-11-26 23:07:52)
172.  愛と死をみつめて
今まで日活青春コンビが演じたヒット曲がらみの泣かせる話、程度に思ってて見たことがなかったんですがこれは見てビックリ、そういうのにありがちなあざとさを感じさせない真摯な純愛映画でした。 顔の半分を切り取るというこの上なく残酷で理不尽な運命に見舞われながらも最後まで気高く生きた道子さん、辛い彼女を真心で支え続けた実さんの実話が切なくてもうボロボロに泣けました。大泣き映画というジャンルがあれば ベスト10に入れたい。小百合さんの朗読する日記にも胸を打たれるのですが、これほど切々と心に響くナレーションもそうそう聞けるものではありません。公開年がこの話の時に近いので早いなぁ、、と思いましたら、映画の企画は彼女の生存中に始まってたのだと友人に聞きました。小百合さんは道子さんと面会もしてたのだそうで、作品からも道子さんへの熱い思いが感じられます。 相手役の浜田光夫も好演で二人の純粋な生き方には今見ても感動させられます。     
8点(2004-11-16 21:41:28)(良:1票)
173.  砂と霧の家
重い悲劇だけれどいろんな問題提起がされているようで興味深く、見ごたえのある作品だった。 一つの家を巡って対立することになる女性とイランからの亡命者一家。 失意の日々で怠慢から家を失うことになった女性も、かつての栄光ある誇り高い大佐もそれぞれ家にこめた思いや切実な事情がある。双方とも悪意はないのだが、どちらにも肩入れできないというところもある。 解決するにはお互いによく話し合って双方が譲り合うしかないと思うのだが、私情で女性側に立つ副保安官が絡んできて事態をこじらせてしまう。 この人物のとった対応がアメリカという国を示唆してるようでもある。本人には悪意というより正義感からなのだろうが、事態をよく理解しようともせず一方的な感情で銃で脅しつけて介入したことで思わぬ悲劇を招くことになる。 非常事態で大佐が息子に言う「臆病だから銃で武装する。臆病者は刺激しないように冷静に振舞おう」といったようなセリフも印象的だった。言葉も文化も異なる者が利害で対立した時何が大切か、どういう対処をすべきなのかといったことを考えさせられる。両者をイスラム社会とアメリカの現在の姿として見るととても興味深い。 J・コネリーやベン・キングスレーなど出演者もとても良かった。   
8点(2004-11-16 21:20:39)(良:1票)
174.  アンタッチャブル
いつもは苦手なマフィアもので残酷なバイオレンス、と聞けば見る前から退いてしまうのに、これはそんな苦手意識も吹き飛ばしてしまうほど面白くて楽しめた。あらゆるところに支配が及ぶ恐怖のマフィアの大親分に戦いを挑む正義の少数派の面々がとにかくかっこいい。印象的でスリルのあるシーンの連続ですが、西部劇のような騎馬隊と待ち伏せするシーン、コネリーが自宅で襲われる場面、駅の乳母車の階段落ちと銃撃戦、殺し屋とのシーンなど出演者全員に見せ場があって どれも素晴らしい。デ・ニーロのマフィアははまりすぎ!薄ら笑いを浮かべててもぞっとするような恐ろしさがにじみ出てほんとに怖かった。だから裁判で余裕しゃくしゃくのカポネが追い詰められて、「弁護士ならなんとかしろ!」と取り乱すシーンの爽快だったこと! 一件落着でしみじみとした余韻まで残して満足の1作でした。  
8点(2004-11-06 18:31:40)
175.  フルメタル・ジャケット
前半の海兵隊で新兵にのべつ幕なしに浴びせかけられる罵詈雑言は不快でたまらなかった。自分の子供がこんな目にあっていると知ったら親はどんなに怒り悲しむことだろうか。しかしこんなにしてまで理性や人格を破壊しなければ、戦場で人を殺せるよう な人間にはなれない。情感豊かな人間本来の姿では兵士には向かず、ロボットのように忠実で無機質なものにならなければ戦場では役に立たないし生き残れない。こんなことをされたら人と争うのが嫌いな心優しい人ほど耐えられずに壊れてしまうだろう。普通の人間を兵士に改造するというのはかくも残酷で恐ろしいものだというのがよく分かる。狂って自殺してしまう兵士の表情が変わっていくのが真に迫って恐ろしくも見事だった。後半はそうして戦場に出た兵士たちの戦闘が描かれ、女性兵を殺してしまうところなどにその成果を見てこれも印象的だが、何といっても圧倒的に前半部分の印象が強烈だった。 
8点(2004-11-06 18:29:52)
176.  僕はラジオ
これを見たらアメリカっていい所もあるんだな、とちょっと見直しました。こんな大らかな街ならとても住みやすそうです。 30年近くも前のこの話が実話で、特に南部サウスカロライナの地方都市の黒人の知的障害者がこういう形で暖かく受け入れられているというのが新鮮な驚きでした。 しかも現在60歳近くのラジオは今も高校生として変わらずにすごしてると知ると、さらに驚いてしまいます。 感動的な話だというのでハンカチを用意して、やっぱり大いに役立ちました。見てるときはジョーンズコーチがなぜこうもラジオに肩入れするのかなどと思いましたが、それも彼が娘に打ち明ける話で明らかになります。 誰にも省みられず街をうろつくだけだったラジオが、コーチの配慮で高校のアメフトチームの手伝いをするという役割を与えられ生き生きとなっていく。これはラジオにとって幸せな出会いでしたが、ラジオを知った人たちも彼から多くのものを学び与えられた。ジワジワとくる感動はなんといっても暖かい人間味を感じさせるエド・ハリスの説得力ある演技が大きい。 キューバ・グッティング・Jrは30代半ばなのに10代の少年を演じて違和感がないし、ラジオの赤ん坊のように純真な人間性には誰しも魅せられるのだろう、と思えます。ラストで登場する実在のラジオの仕草とそっくりだったのできっとリアルな役作りをしたのでしょう。久々のD・ウィンガーは変わらず美しく、家庭をないがしろにしがちな夫を優しく支える妻という役どころにも存在感がありました。暖かい話に感動の余韻が残ります。
8点(2004-11-06 18:17:20)
177.  ジョーイ(1977)
現在でも白血病といえば大変な病気ですが、お話の70年代初めには今よりもっと治療も困難で難しい病とされていました。 これは実話だそうですが確かにお涙頂戴という感じはありません。長男の奥さんのナレーションにあるようにこの家族はみんなが優しくて、ジョーイを常に気遣いつつも特別扱いはせず、なるべく普通の子供としてに過ごせるよう にと心がけます。昏睡で植物状態になった時も諦めず家に連れて帰って看病し、覚醒してからは皆で根気よくリハビリに協力して奇跡的な回復をします。辛い治療を選択して良かったのかと悩む母親は詳しい治療記録をつけていたりと、これは病気の家族がいればさもありなんという現実的な感じがします。 泣けたのはジョーイの期待に応えてフットボールで最高の賞をとった兄のスピーチのシーン。 ここまでの話が淡々としつつも感動的なのでもうどうしようもなくボロ泣きです。あぁ、、思い出しても泣ける・・・ ジョーイのその後もナレーションで淡々と語られるだけなのがいいです。
8点(2004-10-22 12:59:54)(良:3票)
178.  エレファント・マン
ケンドール夫人とメリックがロミオとジュリエットを交互に暗誦し、ケンドール夫人が 「あなたはエレファントマンじゃない、ロミオよ」といってキスする場面などいたるところで泣けてしまう。 彼女は同情などではなくメリックの人間性を見抜いての行動で敬意が感じられるし、彼を助ける外科医が自分の行為を省みて苦悩するのは誠実な証だと思う。少なくともアン・バンクロフトとホプキンスの演技からはメリックに対する偽善や偏見は感じられなかった。メリックは辛い人生を送ってきたが初めて人として認められ、安らかな時の中で教会の模型を作り上げて自分の生きた証を残した。きっと思い残すことなく人生の幕を閉じたのだと思う。      
8点(2004-10-19 20:45:26)(良:1票)
179.  田舎の日曜日
どのシーンを切り取っても絵のように美しい、というか印象派の絵をそのまま映画にしたような感じです。 静かで穏やかで優しくて、見ると癒されるといったような気もします。 息子一家や娘と賑やかに過ごしたあと、老画家が一人自分の手を見つめながら同時に老いを見つめるあたりは切なくて涙が出てしまいます。この老画家のかもし出す雰囲気がまた素晴らしく、言葉ではなく映像が雄弁に語るというのがよ~く分かりました。味わい深い 作品です。
8点(2004-10-19 20:30:16)(良:1票)
180.  熱いトタン屋根の猫
資産家一族の財産相続や後継争いを巡っての家族愛憎劇、といったところの心理ドラマ。同じ原作者だし舞台劇だし、というのでなんだか「欲望という名の電車」と雰囲気が似てる気がする。 一代で財産を築いた偉大な父親は40年も連れ添った妻にも我慢してきたと言いあまり幸せそうでもない。 父親に期待されている次男は自殺した親友や過去のいきさつに囚われ、ウジウジと自滅的な生活をしてるダメ坊ちゃん。妻のマギーはそんな夫に嫌われつつも愛情を失わない。美しいリズが「熱いトタン屋根(修羅場)から飛び降りずに留まる」という忍耐強い、出来すぎのような妻を好演している。 長男はお人よしだけの人物に見えるが妻は露骨な財産狙いがミエミエの嫌な女。子供たちも憎らしげで可愛げがない。 と、こんな人たちが余命いくばくもないと分かった父親の誕生パーティに集い、今まで隠してきた感情を暴露しぶつかり合うというなかなか面白い作品。ニューマンはじめ出演者の演技で一層魅力的になってると思います。 ビッグ・ダディは大いなる西部で印象的だったパール・アイブス、やっぱり存在感あります~ というわけで7点か迷いつつ甘めの8点。 
8点(2004-10-09 20:47:04)
000.00%
100.00%
270.71%
3171.73%
4343.46%
510911.10%
614414.66%
727427.90%
824625.05%
9888.96%
10636.42%

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