161. ブルース・ブラザース
友人のベスト映画ということで、事前情報もなく鑑賞。 途中でミュージカルが入るのは予想外だった。 人のベストが自分には当てはまらないのはよくあることで、それほどハマらなかった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-11-30 22:04:27) |
162. 三度目の殺人
《ネタバレ》 こういうメタファーが多いのもモヤっとした終わり方も好みじゃない。 是枝監督はあえてモヤっとさせたかったようだが、こちらはスッキリしたいので。 十字架、北海道の原風景、器など、示唆するものを掘り下げてみればいろいろ浮かび上がってくる作り方だけど、謎解きのように分析するのは正直面倒臭い。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2018-11-29 23:10:51) |
163. スパイ・ゲーム(2001)
《ネタバレ》 謎として伏せられたまま話が進む部分が多く、ビショップとミュアーの関係を説明するための回想シーンが多いので、なかなかストーリーに入り込めない。 ミュアーがビルの中であれこれ策を練って暗躍しているだけなので、スパイ映画としては動きが少ないのも物足りない。 ディナー作戦という名前でビショップはミュアーが助けてくれたことを悟るラストはオシャレだが、集中して見ていないとその前フリに気づかないので意味がわからなくなる。 一番印象に残ったのは、レッドフォードがブラピほど若かった頃の映像と思い比べてずいぶん年を取ったなと。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2018-11-29 23:09:43) |
164. ブロークン・アロー
《ネタバレ》 ドキドキもハラハラもない。 核を奪ってのテロとの攻防はもはや手垢がついている感があるが、その中でも秀でるようなものが何もない。 同じジョン・ウー監督の「フェイス/オフ」は荒唐無稽な設定でリアリティはないものの、まだ面白みはあった。 トラボルタの憎々しい悪役もインパクトがあったが、この作品でのトラボルタのキャラはブレているしインパクトも薄い。 何をしてでも生き残るようなしぶとい悪漢タイプなのに、計画が頓挫するとすんなり諦めて核爆発の道連れにしようとするのは、ご都合主義があからさまでシラける。 おまけにラブストーリーの演出も見ているほうが恥ずかしくなるくらいクサい。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2018-10-03 22:15:34) |
165. グレムリン
子供向けのパニックコメディ。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2018-10-03 20:39:02) |
166. プロテージ/偽りの絆
《ネタバレ》 人はなぜ麻薬に溺れるのか。それは虚無感がきっかけ。 抜け出せないドラッグの恐ろしさを描きながら、虚無感をどう克服するかを考えさせる。 主人公が身近な二人を失ったことで虚無感から手を出した麻薬を、少女が捨てるラストに救いを作っている。 シンプルなクライムムービーかと思って見たが、ドラッグ撲滅キャンペーン的な要素も少しあったような。 特筆するほどのものはなく、2007年の映画の割にはちょっと昭和的な古さを感じた。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-10-03 20:38:13) |
167. 戦場にかける橋
《ネタバレ》 斉藤大佐と捕虜になった英軍のニコルソン大佐の意地とプライドの闘い。 敵軍のために橋の建設に全力を尽くすことが、英軍のプライドと優秀さを証明することにもなると、力を合わせる不思議な展開。 その橋を爆破しようとする英軍の作戦を味方のニコルソン大佐が懸命に阻止しようとするのがなんとも皮肉。 一歩引いて見ると何やってんだかと苦笑してしまうような喜劇にも思えるが、当人たちはいたって真面目な悲劇というのがやるせない。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2018-09-16 19:25:13) |
168. プレイス・イン・ザ・ハート
《ネタバレ》 保安官の夫を酔った黒人少年の発砲事故で失ったエドナが、二人の子供を抱えて途方に暮れる。 銀行家から借金返済に自宅売却を迫られる中、銀食器を盗んだ流れ者の黒人モーゼス、戦争で盲人になったウィルとともに家を守ろうと奮闘する姿に引き込まれていく。 銀行家の兄から厄介払いのようにエドナ宅に下宿させられたウィルが、次第に心を開いていく様子が微笑ましい。 エドナ、モーゼス、ウィルは、みんな社会的弱者だが、力を合わせて綿花栽培で窮地を切り抜けた。かと思えば、KKKにモーゼスが狙われ、追い出されるハメに。 偏見や悪意を自覚している者はなく、誰もが自分が正しいと思っての顛末で、当時の現実を突きつけられる。 この軸になるストーリーで十分なのに、なぜ本筋から外れるようなエドナの姉の不倫話を入れたのか。 この部分だけは面白くもないし、必要だとは思えない。 ラストの教会の場面では、逃亡したはずのモーゼスの姿があって「あれ?」と思ったが、続いて射殺された夫や報復で虐殺された黒人少年の姿も映されて現実ではないことがわかる。 こうあれば良かったのにという理想を提示したようで、現実との対比に余韻が残る。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-09-13 22:34:40)(良:1票) |
169. フィラデルフィア
《ネタバレ》 エイズの弁護士が解雇されて、弁護士事務所を不当解雇で訴える。結果は予想通りでストーリーにインパクトはないのだけれど、被告側の女弁護士が珍しいタイプで印象に残る。 ドラマの女弁護士といえば声を張ってまくしたてて相手をやり込めるイメージだが、声のトーンが優しく静かでありながら淡々と相手の痛いところを突くタイプのやり手弁護士だったので。 アンドリューがオペラを解説しながら感極まる場面は、最も盛り上がって感動的なはずなのだが、そもそもオペラが苦手で良さがさっぱりわからないので置いてきぼりを食らったようで困惑するのみ。 ミラーも一人で盛り上がるアンドリューに困惑顔だったが、帰宅して愛娘や妻の顔を見てからオペラとアンドリューを思い返してアンドリューのことをようやく深いレベルで理解し共感した模様。 でも、自分自身はミラーのようにはいかなかった。オペラを絡められてもやっぱり共感しにくかったので、他の手段で伝えてほしかった。 ゲイの話も苦手だけれど、生理的に受け付けないベッドシーンなどがなかったのは良かった。 トム・ハンクス、デンゼル・ワシントンの演技はしっかり魅せてくれる。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-09-11 00:30:35) |
170. 6才のボクが、大人になるまで。
《ネタバレ》 子役と青年役がとても似てて絶妙のキャスティングだなと思っていたら、同一人物だったとは。 成長していく役者に応じて12年間という長いスパンで撮影しているのは、その労力に感心する。 内容は一般的なアメリカ人の回顧映像のよう。 身近で普遍的、誰にも思い当たるような「あるあるネタ」が盛り込まれているので、なんだかアルバムを見て懐かしむような気持ちにもなる。 それはそれでいいのかもしれないが、ただそれだけで終わっている気がしないでもない。 成長してからの主人公の陰キャラがちょっと鼻につく。 母親の二番目の夫は高圧的で嫌なヤツだから嫌われるのもわかる。 でも、三番目の夫が酔って主人公に絡んだシーンでは、どちらかといえば主人公よりも義父のほうに少し共感してしまった。 この二人はタイプも全然違うから相性も合わないのだろうけど、あれだけかわいげがなく懐かない義理の息子にはストレスも溜まってしまうだろう。 もっとも、母が離婚を重ねてそのたびに父が変わる子供も、迷惑な話だろうけど。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-09-08 23:17:19) |
171. ピースメーカー
《ネタバレ》 お金がかかっててスケールの大きい、いかにもなハリウッド映画。 超小型のリュックサック核兵器の爆発を阻止するストーリーは予想の範囲内だけれどそれなりに楽しめる。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2018-09-08 23:09:48) |
172. 人生の特等席
《ネタバレ》 イーストウッドもすっかりシワシワのお爺ちゃんになって、今回はMLBのスカウト役。 本物のMLBの迫力を知っていると、こういう映画でのベースボールのプレイは素人丸出しで、ドラフト1位の超大物スラッガー役のスイングなんてしょぼくて見ていられない。 仕事も家族も恋愛もすべてハッピーエンドに収まるまでのあまりのご都合主義には、見ているこちらが居心地の悪さを感じるくらい。 父娘がお互いを思いやりながらのすれ違いと関係回復は必殺の泣ける要素のはずなんだけど、まったく琴線に触れない。 でも、めちゃくちゃ嫌な性格の同僚スカウトがやりこめられるくだりはスッキリ。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2018-09-07 20:00:29) |
173. 勇気ある追跡
《ネタバレ》 冒頭で雇い主が殺される場面で、その名前に聞き覚えあり。あれ?と思って調べてみると、以前に見たことのある「トゥルー・グリット」と同じだった。リメイク版の「トゥルー・グリット」を先に観て、このオリジナルを後から観る結果になった。 チェイニーが少女に腹を撃たれたのにかすり傷程度に元気に動いてるなど、細かいところでツッコミどころは幾つもあるが、メインのキャラクターはユニークだし、ストーリーも飽きさせない。 「トゥルー・グリット」での違いは、蛇に噛まれた少女は片腕を失っているし、ラストも四半世紀後に少女が再会を期して訪ねたときにはコグバーンは亡くなっていて、リアルでペーソスを感じるものになっている。 それ以外でも、オリジナルの少し不自然な箇所がより自然でリアルなものに改善されている。 ただ、リメイクは少女の可愛げのなさもリアルすぎて魅力を感じなかったので、その点はオリジナルのほうがまだマシだった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-08-30 18:49:06) |
174. 人生はビギナーズ
《ネタバレ》 どこか文学的なテイストのある映画で、生き方を考えさせるような真面目なテーマをじっくり描く。 ただ、ゲイをカミングアウトして亡くなった父ハルとのことと、別れたアナとやり直すことがどうつながっているのか。 人生を謳歌した父に感化されてということなんだろうけど、今ひとつピンと来なかった。 そもそもオリヴァーがなぜ自信を持てないのか、アイデンティティが不確かなのか、その悩みがよくわからないので共感するまでには至らず。 オリヴァーの性格形成に、冷めた両親の仲が大きく影響しているようではあるけれど。 アナとのラブストーリーと、両親との葛藤と理解の物語が、微妙に別の話のようにも感じられてしっくりとはこない。 「気分がふさぐ時は部屋にこもり大声で叫ぶの。1~2分でスッキリする」 オリヴァーが子供の頃に母から教えてもらった言葉だが、母は自分自身のやりきれない悲しみをこうやって解消しようとしていたのだろう。 母はハルがゲイだとわかっていて、「私が直してあげる」とプロポーズした。 オリヴァーは死期の迫った父から初めてそのことを聞き、父と母の間にも愛はあったのだと知る。 父なりに母の思いに応えようと努力はしたのだろうが、母が満たされることはなかったのが哀しい。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-08-26 22:49:22) |
175. ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅
《ネタバレ》 モノクロだったが全然気にならなかった。それだけストーリーにマッチしていたのだろう。 誰もが思い当たるような親との思い出。モノクロが郷愁をそそるのかもしれない。とても地味だけど、静かにグッとくる映画。 同監督作品の「サイドウェイ」もそうだがストーリーに派手さはないけれど人間描写が実に巧みで、その裏にどこかウィットや温かさのようなものを感じる。 誰が見ても詐欺だとわかる100万ドルの当選通知。それを信じてはるばるネブラスカに向かう父。 認知症の気もある父は家族の説得にも耳を貸さない。この辺りの頑固さと話の通じなさへのイライラは、息子にすごく共感できる。 一緒にネブラスカに向かう間に、今まで知らなかった父の一面を少しずつ知っていく。 子供は親にも青春時代があったことをつい忘れがちだし、あえて知ろうとしなければ知ることもない。 父が100万ドルに執着した本当の理由は、新車のトラックが欲しかっただけではなく、息子たちに何かを残してやりたかったから。 そのことを知った息子は、父の本当の姿をまた一つ見つけたよう。二人の心の距離がグッと近くなったのが伝わってくる。 そんな父が馬鹿にされるのが我慢できず、エドを殴りつけてしまう息子。 理性的なデヴィットらしくない行為だけれど、これは殴らずにはいられないと自然と感情移入。 大金を当てたと信じこんだ人達が次々とタカってくる様子がとてもリアル。 家族間のやりとりも絶妙で、兄や母もキャラが立っている。 特に文句ばっかり言ってる母の姿は、思わず苦笑させられるほど。 ラストも巧い。デヴィットが購入してあげたトラックを誇らしげに運転する父と、それを呆然と見送る顔を腫らしたエドの姿が面白い。 エドの表情は、本当に100万ドルを当てたのかと信じられないものを見たようだった。 父をホラ吹きのボケ老人にさせなかったデヴィットの素敵なプレゼントに心温まる思い。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-08-25 21:45:37) |
176. お嬢さん(2016)
《ネタバレ》 三部構成の一部はスッキ(珠子)の視点で、二部は秀子の視点で描かれ、三部で全ての真相が明らかに。 真相が次第に明らかになるのが面白い。 官能小説の朗読での日本語の訛りが、ムードぶち壊しでコントのようで笑える。 あれで興奮するのは無理だろうし、興奮するならホンモノのド変態。 全体的に韓国人俳優の日本語がもう少し流暢であれば良かったのだが。 現代劇の話し言葉であればそれほど気にならないかもしれないが、耽美派文芸風の畏まったセリフだけに余計に気になった。 [DVD(字幕)] 6点(2018-08-25 21:43:57) |
177. 怪談(1964)
《ネタバレ》 小泉八雲原作、4話のオムニバス。 「黒髪」捨てた妻のありがたみが身に染みてわかって、元に戻ってごめんなさいでハッピーエンドかと思いきや、あまりにも遅すぎた。 「雪女」嫁にした女の正体が、以前に会った雪女。口外してはならないと口止めされてたのに、ついしゃべってしまったことから発覚。 「耳無芳一の話」誰もが知っている有名な話。 「茶碗の中」茶碗に見知らぬ男が映る不思議な話。 どれも現代ホラー的な怖さはまったくないのだけれど、趣のある古譚としての面白さがある。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2018-08-25 21:42:48) |
178. エネミー・オブ・アメリカ
《ネタバレ》 わかりやすく派手にドンパチやり合っているけれど、国家機関のNSAが法案を通すために反対派を暗殺したり、邪魔者の抹殺を敵対国への特殊工作規模でこれほど大掛かりにやるのかという、かなり無理を感じさせるストーリー。 役者は適役で、陰謀に巻き込まれた弁護士にウィル・スミス、堂の入った悪人のジョン・ヴォイドに対し、主人公と組むジーン・ハックマンも負けず劣らぬクセ者ぶり。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2018-08-24 19:45:49) |
179. プロミスト・ランド(2012)
《ネタバレ》 天然ガスの埋まる田舎町の土地買収を図る企業側と、企業の甘い話には乗らずに田舎町の自然を守ろうとする抵抗派との攻防。 こうした構図の場合、主人公は対企業側であることが多いのだが、この映画では買収する側なのが興味深い。 環境保護団体の活動家が環境破壊の証拠写真を広めたため、スティーブは一気に劣勢となるが、その写真が捏造であることを突き止める。 その捏造に思わぬ真相が隠されていて、環境保護団体活動家の正体のどんでん返しが意表をついて良かった。 ただ、最後にビジネスライクなスティーブが雇い主に反旗を翻したのはなぜか、その背景となる生い立ちがしっかり伝わってくればもっと納得できたのに残念。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-08-24 19:42:52) |
180. きのうの夜は・・・
《ネタバレ》 ロブ・ロウとデミ・ムーアのラブストーリーだが、エピソードがよくあるカップルのすれ違いと復縁で、リアルではあるけれど映画にするほどの話でもない。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2018-08-24 19:41:30) |