1781. ひきしお
《ネタバレ》 女性のマゾっちくな部分は、大自然の中で「自立」している男性への服従というか、守ってもらいたいという欲求なのか、男をワイルドに奮い立たせる演出なのか・・・最後、うっとり見とれてるカトリーヌの横で操縦桿をにぎるマストロヤンニは、空しくも飛ばない飛行機の中でどのような態度をとるのかが気になる。でも映画はそこで終り。彼女の気持ちが醒めていくのか、どうなるのやら。バカンス先で新たな「自分」を発見する映画は多いけど、これはその中でもちょっと変わった感じの異色の映画だ。当時、私生活でも愛し合っていたらしい二人のラブシーンは自然体のように違和感なく観れ た。 [ビデオ(字幕)] 6点(2010-11-03 23:32:37) |
1782. 殺人ゲームへの招待
《ネタバレ》 結局、登場人物が多く、ドタバタのコメディ風味では、誰にも感情移入が出来ず、誰が犯人であってもどうでもいいという感じになる。ただゲーム感覚で観られる面白い趣向の映画ではある。そこに+1点の6点評価。ラストの3パターン、自分は1番最後のが1番面白いと思う。1番怪しく目立っていたのがあの執事だから。 [DVD(字幕)] 6点(2010-11-03 16:56:39) |
1783. サボテン・ブラザース
ジョンランディスの笑いは面白い。本物の荒くれの中に3人の能天気な役者が芝居と思っておちゃらけるシーンはホント面白い。でもそれから一体どうなるんだろう?と正統派の西部劇を観ているかのように心配してしまった。まぁ、有り得ん展開でラスト。もっとふざけて無茶苦茶にしてもらっても良かったのになぁ。歌う植物とか、動物が寄ってくる砂漠での一夜とか、何でも有りなんだろうと思っていたので、ちょっと物足りなかった。設定は面白いんだがなぁ。日本では三谷幸喜が好みそうな設定のような気がする。「マジックアワー」を思い出した。 [DVD(字幕)] 6点(2010-10-19 18:03:35)(良:1票) |
1784. ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
《ネタバレ》 キャスティングからして映画チックな映画。自分は嫌いじゃないです、こういう映画。一見、天才一家を使って、人生語っているようにも見えますが、まぁ面白ければ、いいんじゃないですか?コメディですよね。ジーンハックマンは等身大のキャラで、楽しんで演じているように見えました。しかし何と言ってもグフィネスパルトロウが実にピッタシ。実際の彼女もこんな感じじゃないかと思うくらいです。悪たれのお父さんが迷える子供たちに、味のある人生指南をする、という話だったら、もっと面白かったのでは?と思うのですが、そこまで身構えなくても、楽しい映画でした。 [DVD(字幕)] 6点(2010-10-19 07:27:10) |
1785. ウエストワールド
《ネタバレ》 主役は「ジャグラー」のジェームズブローリンだと思って観ていたので、あっさりやられてしまった時には驚いた。しかしテーマパークの発想とか、「ターミネーター」のように不死身のロボットなどこの時代にもう映画化してるんだねえ。「ブレードランナー」も混じっている。古典として、一度は観るべき映画かも。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-27 11:41:35) |
1786. アルタード・ステーツ/未知への挑戦
《ネタバレ》 科学者の悲しい性で、自分自身で実験せねばと、やっているうちに、体がゴリラ並みに退化していってしまう。でも最後は愛が勝つ。そんな内容だが、この作品のキモは体が変化していく様子。当時は衝撃となったことだろう。これ以降、マイケルの「スリラー」や「ハウリング」などで出てくるおなじみの特殊メイクだ。もう一つの肝は幻想シーン。宇宙の誕生から地獄のイメージまで、様々な映像の嵐が巻き起こる。「2001年宇宙の旅」の映像に挑戦したという感じ。この映画、自分は人生初めての招待試写会で観た。その頃は主人公が冒頭のドラム缶の中で漂ってたりして、気持ち良さそうだなぁと思っていた程度。今、観ると、ウィリアムハートが出ていたりして、当時流行のB級SFとは違った風味の映画だった。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-14 11:35:12) |
1787. 悪魔の追跡
《ネタバレ》 オカルトやホラーが嫌いなので、イマイチ観る気がしなかったのですが、ニューシネマやロードムービーが好きな自分には、避けて通れぬ道と思い、ついに観ました!ピーターフォンダが出てるので、ラストは助かるだろうと思ってましたが、やはりやはりのバッドエンド。都会の金持ちが田舎に行った時に感じる疎外感。そんなのあるのかどうか知りませんが、ありそうなシチュエーション。日本の田舎の人は親切なので、こんなことはないでしょうけど、アメリカならありそう。「イージーライダー」のような話もあるし。そういうのを経験した人が発案しそうな話だ。もうちょっとキャンピングカーの装備してるものが活躍するのかな?と思ってましたが、無かったのでそれがちょい残念(ワンちゃんは気の毒でしたが)。ゾンビの襲来よりもこっちの映画のような方がリアルに感じられて恐い。 [DVD(字幕)] 6点(2010-08-18 17:53:39) |
1788. バニシングIN60”
「自由」な「男」の映画ですね。話的には主人公がこれだけ町をかき回しておいて、何事もなく帰っていく結末は良くないんでしょうけど、この映画はそういう「話」の要素はそんなに比重を置いてなく、ただ後半のカーチェイスを描く為に「話」を創った、という感じ。追跡のシーンも色んな人のカーライフエピソードが挿入されてて、一瞬あれ?って思う場面がある。でもそれは重要な場面でなく、公道であれだけの運転すれば起きるだろう、色んな危険な場面を挿入している。面白かったのが、ヤクをやっている黒人6人組。ノー天気な彼らがカーチェイスの緊張感を緩めてくれます。この監督ハリッキー、生きてたら永遠の不良青年だったろうに。残念です。 [DVD(字幕)] 6点(2010-08-10 09:19:49) |
1789. バニシングIN TURBO
後の「ブルースブラザーズ」の原点を見た!という感じだ。はちゃめちゃな映画。監督は若き日のロンハワード。(監督第1作目?)とにかくサービス精神旺盛。何と言うこともない映画だが、そのサービスッぷりに+1点。 [DVD(字幕)] 6点(2010-08-10 09:07:57) |
1790. バッド・ルーテナント
《ネタバレ》 悪徳警官の話なんてたくさんあるので、ヘルツォークが撮るほどでも、と思った。地味な素材ですよね。その中で、イグアナやワニの演出は面白かった。でもラストの締めくくり方に少し疑問あり。こんなんでいーんでしょうか?ニコラスケイジがどこか憎めない役なので、お話的にはあまり不満はないが、押収物のヤクに手を出したり、ワルの連中と手を組んだり、または裏切ったり、それでこのラストはいかんでしょう。ヘルツォークは神になった男の映画なんか撮っているから、下界の人間たちのモラルなんか、吹き飛んじゃうんですかね。 [DVD(字幕)] 6点(2010-07-21 00:32:31) |
1791. 追いつめられて(1987)
《ネタバレ》 最後のどんでん返しは必要だったのかな?殺人事件を陰で操っていた、というようなストーリーなら必要なんだろうけど。これは事故死ですからね。ラストの展開でもふ~んと言う感じ。殺された女性はきれいな人だけど、化粧が濃すぎ!あと建物での追っかけシーンも本物のペンタゴンで撮影されてるんでしょうかね?廊下が広い!それにしてもジーンハックマンってこういう役が多いね。皆さん、おっしゃる映画「目撃」、自分もその映画を思い出しました。 [ビデオ(字幕)] 6点(2010-07-21 00:16:51) |
1792. 死と処女(おとめ)
政治運動している女性って相当、危険なんだと思いました。学生時代にそういう女性がいましたが、ここは日本。良かったですよ。この男(キングスレー)は、拷問の時、もっと非道いことをした男性がいるので、自分の罪は軽いと思い、時代が変わると、平気で紳士面したのでしょう。それがますますシガニー演じる女性が気に食わなくなり、生理的に許せない!と思ったんだと思います。最後の男の自白で、もうこのおっさんは紳士面できないでしょう。もう変態道をつきすすむしかないのでは?それが最後のキングスレーのシガニーへのアツイ視線だったのかな?正直、よく分からなかった。ここらへんが皆さん、言うところのポランスキーらしさかもしれません。ポランスキーって「戦場のピアニスト」「フランティック」しか観てないですが、自分はポランスキーをまだまだ知らないのだと思いました。それにしても彼の人生、かなり痛いです。 [ビデオ(字幕)] 6点(2010-07-20 03:44:11) |
1793. サロゲート
《ネタバレ》 映画ってのはストーリーや映像がどんどん進化していくけど、観る側も進化しなきゃいけないんだなと思った。結構、観ていて、頭使って大変だった。ブルースウィリスが主演て言うから、ストレス発散のドンパチモノかと思ったが、そうじゃなかった。観終わると、面白かったのでいいですけどね。でも最初に殺されるキレイなイケイケギャルのサロゲートを使っていたのが太った女性だったというのが、このサロゲートという道具のキモだと思う。やはり、カッコいい人間になりたいものね。でも最近お肌ツルツルのこんなサロゲートのような人っていますよね。しかも街中を無表情で歩いてたりする。自分は少々アブラギッシュでも、表情豊かな人のほうがいいなぁ。 [DVD(字幕)] 6点(2010-07-19 21:13:06) |
1794. スミス夫妻
《ネタバレ》 ヒッチコックがキャロルランバートさんへの友情を示す為に撮った映画らしいです。ヒッチコックにはこの映画のような男女の心理は理解できず、ただ脚本のまま撮ったとか。でもいつ旦那がもう一回結婚しなおそうと切り出すのか、といったところにヒッチコックらしさが出てるように思いました。しかし、旦那の友だちがダシにされ、ちょっと迷惑な「夫婦」ですね。奥さんのほうはどこまで友だちが好きだったんだろう?女性は謎だ。それにしても「スミス夫妻」って夫婦名、アメリカ映画でよく使われますよね。ケビンコスナーの「追いつめられて」でも宿帳に記入するのはこの名前だし、ブラピのスパイアクションもんの「Mr&Mrsスミス」という映画もありますし。日本の「田中」とか「木村」とか言ったところでしょうか? [DVD(字幕)] 6点(2010-06-29 16:51:08) |
1795. バニシング・ポイント(1971)
この作品はニューシネマの他の似たような「ダーティメリー、クレイジーラリー」などと比べて、主人公が悪人ではないですね。なのにあのラスト。大衆から支持されていたヒーローが自爆っていうのは、当時のアメリカの閉塞感というか、不安というか、そういうのが深かったのでしょうね。 [ビデオ(字幕)] 6点(2010-06-21 13:28:04) |
1796. 扉をたたく人
911以降、アメリカでは移民への管理を相当、厳しくしているのが分かります。ハリソンフォードの「正義のゆくえ」もそうだったけど、移民問題は今やアメリカの重要なテーマのようですね。これ以上の緊張が続くと、日本の隣組みたいな制度もできかねない。まぁ、仕方ないですけどね。テロのことを考えるとね。この映画はそういう環境のもと、二人の分別のある年配の男女が惹かれあうという地味な映画でした。CG全盛のアメリカ映画にもこういう地味な映画も日本に配給されているんですね。 [DVD(字幕)] 6点(2010-06-17 22:51:43) |
1797. タワーリング・インフェルノ
《ネタバレ》 これだけの火事だったら、鉄骨が曲がって、ビルそのものがもたないよ。第一、こんなに煙を吸ったら、消防士がエース級の人材であっても死んでしまうよ。またビル全部の火事を消したあれだけの水があるものだろうか?ビルの中に。とかなんとか思ってしまうが、今の高度なCGに比べ映像は劣るものの、面白い。フェイダナウェイの際どいドレスがいつはだけるかと思ってしまう。美男美女のキスなら鑑賞に耐えられるが、じいさんばあさんのキスは見たくない。とか色々思うが、面白い。子供の頃、親と一緒に観に行った映画。当時は映画一作一作に映画の個性に合わせたポスターが描かれており、この映画で描かれた絵がかっこいい。子供心にそう思っていた。映画館とはウキウキするところだ、というのがこういう絵から感じられた。特別なところなんだと。今は洗練されてはいるが、映画の一場面に主役の写真が組み合わせてあるような、軽い感じのポスターが多い。 [ビデオ(字幕)] 6点(2010-06-14 02:27:56) |
1798. アンナと過ごした4日間
《ネタバレ》 たしかに気持ちの悪い男ではある。おばあちゃんも亡くなったし、彼はもうこの世で生きていくのはどうでもいいと感じていたのかな?大体、その前にレイプ疑惑で嫌疑をかけられ刑務所に入れられるという損な運命。そこで彼もレイプされてしまうし。周囲に誰も彼の味方をするものはいなかったのか?アンナにふられるのも仕方ないよなぁ。もっと光の差し込むようなラストが準備されてれば、と思う。このラストで監督は何が言いたいんだろう?そりゃ、人間界の真実みたいのを言い当ててるかもしれないが、あそこで終りにする事は無いだろう。彼の今後の人生が開かれて、ジ・エンドにすべきじゃないか!? せめてアンナが彼の人生に興味をもって、終りとか。 [DVD(字幕)] 6点(2010-06-13 22:52:13)(良:1票) |
1799. 正義のゆくえ/I.C.E.特別捜査官
テーマ映画という感じでしょうか?麻薬なら「トラフィック」、銃なら「クラッシュ」そして移民ならこの映画。アメリカの問題を扱っていますが、こうあるべき!とか言った強いメッセージは薄い感じでした。移民問題ではピーターウィアー監督の「グリーンカード」の方が自分には伝わってきました。ハリソンフォードは目力だけはあるのですが、皮膚とか体とかパサパサで、元気が感じられないです。(再婚したから?)ひょうひょうとして、元気なハリソンフォードが好きな自分にはちょっとがっかりでした。年齢相応の味わい深い人間味あるキャラクターを出すのならば、こういう群像劇にせず、どっしりと彼を主役にして、悩んだり、怒ったりする映画にして欲しかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2010-06-08 04:02:20) |
1800. レベッカ(1940)
これは高校生の時、無謀にもヒッチコック先生に挑戦した最初の映画です。なるほど、前の奥さんが出来すぎていたので、新しい奥さんがプレッシャーを感じる映画で、こういうサスペンスもあるんだなぁと思いました。ところがそれから色んな映画を観ましたが、こういう設定のサスペンスは珍しいことが分かりました。ヒッチコック自身もこれはヒッチコック映画ではない、と言っており、女性映画と位置づけているようです。珍品だと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2010-06-02 06:22:38) |