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1881.  96時間 《ネタバレ》 
情報戦の側面がある前半(携帯越しの親子の会話とか、チンピラにからまれるふりをして盗聴するとか)は、そこそこ目を見張る部分もあったのですが、後半は特に目新しさのない銃撃戦+肉弾戦になってしまいましたね。それと、最初のところでもっともらしく96時間とか言っていながら、途中からまったく残り時間は関心がなくなっているようなのですが・・・。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-01-18 03:42:14)
1882.  go(1999) 《ネタバレ》 
同一シーンを角度を変えて繰り返すパターンは好きなので、点は甘め。悪人っぽく見える人も何だかんだで善人になっていくのが面白い。ただ、各ストーリーの相互の絡みはもう少し欲しかったとは思う。
[DVD(字幕)] 7点(2015-01-17 01:51:12)
1883.  グッバイ・ママ 《ネタバレ》 
いかにもバリバリのキャリアウーマンですといいたい主人公を、そのまんまの台詞と雰囲気だけの描写で出してしまう制作者の芸のなさ。子供を引き取る経緯にしても、何から何まで、実際にはまったくありえません。スタートがこれだけいい加減だと、そこから後もどうしようもないのです。それから、主人公の不倫にはまったくお咎めなしで堂々としているというのも、いかにもこの時代ですね。松坂慶子のサッカープレイシーンというのはなかなか新鮮だったので、そこに3点。
[DVD(邦画)] 3点(2015-01-16 23:03:37)
1884.  世界の果ての通学路 《ネタバレ》 
ケニア・モロッコ・アルゼンチン・インドの4箇所で、それぞれ、何時間もかけて学校に通う子供たちの通学状況を映したドキュメント。各地のあまり見ることのない風景や、家庭内・街中の光景などはなかなか興味深い。なんだけど、肝心の主題について、例えば、そうまでして子供たちが行こうとしている学校ではどんなスケジュールやカリキュラムになっているとか、その国(またはその地方)の進学・就職状況であるとか、あるいはその通学路の全体像やルートであるとか、そういう中心テーマを成り立たせる背景部分の提供が何もない。つまり、カメラはただ漠然と子供たちについて行っているだけなのです。何とももったいない。それと、子供たちの会話内容が全体的にわざとらしすぎるのも気になったんだけど。人の日常の会話って、もっと無秩序で、ランダムで、どうでもいいことばかり言っているものではない?
[DVD(字幕)] 5点(2015-01-15 23:41:04)
1885.  ミニミニ大作戦(2003)
ノートンやステイサムが粛々と堅実に脇役をやっていて、突出した出番がさほどないのが良い。こういう地道な仕事こそ、豪華キャストの威力を際立たせる。マーク・ウォールバーグが一見普通の人っぽいのも、かえってプロフェッショナル性を感じさせる。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-01-11 02:39:17)(良:1票)
1886.  エージェント・マロリー 《ネタバレ》 
パクちゃんがなかなか美味しいポジションの役で出ている。嬉しいような、複雑なような。見どころはそこだけ。
[ブルーレイ(字幕)] 3点(2015-01-10 02:20:09)
1887.  風林火山 《ネタバレ》 
三船さんと錦之助さんをひたすら格好良く撮ろうという一貫した執念が、長尺であるにもかかわらず作品に安定感を与えている。そうです、せっかくこの二人がいるんだから、無理せず自然に撮った方がよいのですよ。佐久間良子の光り輝くスター性、緒形拳のアホ役の新鮮さ、上杉謙信の登場を最後まで引っ張るこだわりといったあたりもまた趣深し。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-01-09 03:39:33)
1888.  ヤコブへの手紙
どこまでもひたすら暗くて地味で、どこで何が変わったのか分からないままに終わってしまいました。
[DVD(字幕)] 4点(2015-01-09 03:25:07)
1889.  敦煌 《ネタバレ》 
エキストラや美術関係は頑張って集めていますが、その全体をフレームに収めるのにカメラが専心しすぎていて、肝心の個々の俳優の表情や演技が全然撮り切れていません。展開としても、その場その場で登場人物が思いつきで行動しているだけで、何がその人の背景でありテーマであるのかというところが、ほとんど作り込まれていないのです。少なくとも、ラストをあの方向に着地させるのであれば、学問に向けた主人公の理念なり執念を、作中でもっと描いておく必要があるのでは?
[DVD(邦画)] 5点(2015-01-07 03:16:02)
1890.  ホビット/思いがけない冒険 《ネタバレ》 
ただ単に「危機が起こる」→「何か助けが入る」(または、「逃げ切る」)の繰り返しがあるだけで、表現や発展が何もありません。LOTRとの関連性の部分は喜ぶ人は喜ぶのでしょうが、それだけで作品が一本成り立つわけではないです。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2015-01-06 02:48:50)
1891.  ユナイテッド -ミュンヘンの悲劇- 《ネタバレ》 
どうも全体的に描写が浅いし、照明や美術関係も安っぽいなあと思って見ていたら、これってもとはテレビ放映用の作品だったんですね。しかし、個々の選手の思考や背景にほとんど切り込んでいないこの脚本の浅さは、やはり問題ではないでしょうか。また、サッカー選手を素材としていながら、サッカーのシーンがほとんどないというのも問題で、試合の再現はエキストラの準備なんかが無理だったんだろうなあと思いつつ、それなら練習のシーンくらいはもっと真剣に撮るべきじゃない?とも思います。結局、ダイジェスト版の再現ビデオを見たような感じでした。
[DVD(字幕)] 4点(2015-01-05 02:45:39)(良:1票)
1892.  ジュリエットからの手紙
アマンダ・セイフライドって、脇役のときはそこそこいい感じの存在感を放つのに、主演を張るほどの技量はまだまだというところが割れてしまいましたね。しかし、大女優レッドグレーヴとこれほどいろんな場面で共演したのは、彼女にとってもよい勉強になったことでしょう。それにしてもレッドグレーヴ、骨太の鋼線のような存在感は相変わらずで、彼女が一声発するだけで、ほかの役者もみんな気が呑まれているのまで分かってしまいます。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-01-05 02:31:50)
1893.  風にそよぐ草 《ネタバレ》 
免許証云々は単なる導入エピソードで、そこから二人の間でいろいろ発展するんだろうと思っていたら、男のストーカー描写が延々と続く前半で、「えっ、これってそういう話?というか、このネタ1つでそこまで引っ張る?」と唖然。そこからカオス状態のようにわけの分からない展開に突入する後半に、さらに唖然。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-01-04 02:03:32)
1894.  7月24日通りのクリスマス 《ネタバレ》 
脚本担当の人が脚本の書き方というものを知らないので、誰が何を努力していても何も意味がありません。こんな台本で演技をさせられる役者が痛ましく、そして不憫です。と書いて終わらせようと思いましたがあと一言だけ。人の結婚式に白のワンピースはいかんでしょ、白は。
[CS・衛星(邦画)] 1点(2015-01-03 03:07:29)
1895.  中国の植物学者の娘たち 《ネタバレ》 
ちょっとしたことの積み重ねから二人の間に愛情が醸成されて、それでドラマが動いていくんだけど、その突っ走りが現れるのが、「父の食事を準備しない」とか、「新聞を買ってこない」とか、そういったこと。所詮は家庭内でのごく僅かなこと。しかし、二人にとっては、とてつもない意志に基づく行動の結果。その構造枠自体が、話の切なさを増幅させる。最後の悲劇も、どこかでほんの少しだけ軌道がずれていれば起きなかったこと。それがまた切ない。施設から始まって施設に回帰し、湖でターニング・ポイントが起こって湖に回帰するというような、見せ方の巧さもなかなか。
[DVD(字幕)] 7点(2015-01-02 00:27:28)
1896.  アバウト・タイム 愛おしい時間について 《ネタバレ》 
主人公がタイムトラベルをいろいろいじり始めたところで、気がつけば、レイチェル・マクアダムスが別の男とくっついている。これではいかんと即座に修正して、ちゃっかり自分に出会いを向けている。厳密にいえば、これは恋愛競争としては「卑怯なやり方」なのだが、リチャード・カーティスはそんなことは気にせず、話をどんどん先に向けていく。彼は主人公には何としてもハッピーになってもらいたいのだし、これはみんなが夢想する「あんなことができたらなあ」の具現化なのだから、作品としてはそれが正解なのだ。そして、いろいろあったけど結びついてハッピー、で収束するかと思いきや、さらに後半は話を飛翔させて、人生全般の次元まで包み込んでしまう着実さ。
[映画館(字幕)] 8点(2014-12-31 21:16:03)(良:1票)
1897.  オーケストラ! 《ネタバレ》 
すでに指摘されていますが、落ちぶれてもアホになっても金に汚くなっても、「ステージに立つこと」に対してだけは、真摯で謙虚であってほしい。そうでないと、根っこのところでの共通ベースが存在しないので、最後に一致団結する根拠がなくなってしまうのです。結局、メラニー・ロランの美しさと存在感に大きく助けられています。クライマックスの演奏シーンを10分以上延々続けるこだわりぶりには、制作者の執念を感じさせますが。
[映画館(字幕)] 6点(2014-12-31 03:32:19)(良:1票)
1898.  her 世界でひとつの彼女 《ネタバレ》 
前半、OSがぐいぐい心に食い込んでくる展開の迫力はなかなか。台詞の1つ1つにいちいちこだわりがあるのが良い。スカーレット・ヨハンソンのもともとちょっと無機質な声も、この設定に合っている。なんだけど、終盤はかなり失速気味で、何をどう着地させたかったのか不明確(周辺人物の作り込み不足が響いている)。それと、意外にもホアキン・フェニックスの演技が今ひとつで、「声を聞いている反応」の演技しかしておらず、生身の人間に対して以上に恋愛感情を持っているという設定に説得力が出ていないのだ。彼ならもっとやってくれると思っていたのだが。
[映画館(字幕)] 6点(2014-12-30 02:53:33)(良:1票)
1899.  キャバレー(1986) 《ネタバレ》 
これだけの豪華キャスト(といっても半分以上はカメオレベルですが)をばんばん無駄遣いして、しかもその中心に据える野村宏伸には何の演技指導もしていないというダメっぷりが、いかにも80's角川。内容は何もないんだけど、まったく雰囲気だけで100分押し切る強気ぶりは、それはそれで見事。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-12-27 01:08:31)
1900.  婚期 《ネタバレ》 
登場人物のほとんどが何か性格が歪んでてまともな言動に乏しいのだが、脚本や演技は割とレベルが高いため、さらにモヤモヤ感が増幅されるという、困った作品。大体、若尾文子と野添ひとみを組ませて、あんな最低姉妹コンビをやらせるか。●北林谷栄の婆やの存在感は凄すぎ。あのまま行くと1人で全部持っていってしまうことになるため、後半、その存在意義を孫娘の方にシフトし、かつ出番を削っているのは、正解。●船越英二のダメ夫ぶりもどうしようもないんだが、実は防御力が一番強いのは、こういうタイプだったりして。何を言っても通用しないんだから。●最後、「夫婦は何だかんだあっても、元に戻るものなのだ」という着地も見事(このときの京マチ子の芝居の変化にも注目)。案外、離婚率が増加した現在こそ、こういうテーマが意味を持つんじゃない?
[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-12-24 00:53:46)
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