1901. 39 刑法第三十九条
《ネタバレ》 この作品は存在理由に疑問が残る。 刑法第三十九条に凶器を突き刺したいという訴えは理解できるが、 復讐殺人を美化する内容は法の存在理由を否定してしまっている。 感情論で言うなら、復讐殺人に同情もできるが、それなら法に苦言を呈すのではなく、 感情に従って復讐を遂げ、法の裁きを受け入れるべきなのだろう。 刑法第三十九条を逆手に取って復讐するという発想自体が 法の不備によってその死が報われなかった亡き妹に対する侮辱にも感じる。 この作品の中で最も的確に刑法第三十九条の問題を指摘しているのが 畑田修であるというのがなんとも皮肉である。 5点(2004-04-08 03:46:33)(良:1票) |
1902. サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS
逆テレパスという題材からして面白くないはずはなくて、コミカルで泣ける良い作品に仕上がっている。寧ろもっと面白く作れたんじゃないかと残念に思えるほどで、映画としての完成度としては少し問題があるのかも知れないが、素直に笑って、素直に泣くのが正しい見方なのだろう。 8点(2004-04-08 03:05:28) |
1903. ISOLA 多重人格少女
《ネタバレ》 主人公がテレパス。出会った少女が多重人格。オチが幽体離脱。 オカルトは1作品に1個までという法律を作るべきかも知れない。 普通に面白くない。 3点(2004-04-08 02:51:30) |
1904. 新・猿の惑星
また騙されました。もうどうにでもしてぇ~ってな感じに暴走しています。前作では世界が崩壊したが、今作では世界観が崩壊してしまった。パラドックスによって肯定されたはずの設定が見事に覆されてオカルト化します。ありえない話になってます。残念ながら、邦題を新とした感性に共感ですね。まったく別物の新しい作品として見るしかないでしょう。 4点(2004-04-05 06:59:03) |
1905. 続・猿の惑星
前作で衝撃を受けて見てしまいました。まんまと騙されました。テレビで見たから金返せとは言えないけど・・・がっかりです。 4点(2004-04-05 06:30:10) |
1906. 猿の惑星
この作品は猿が言葉を話すというオカルトをパラドックスによって肯定してしまう。その説得力は凄まじいとしか言いようがない。衝撃的である。 9点(2004-04-05 06:06:46) |
1907. たそがれ清兵衛
主人公や彼に関わる人たちの気持ちを感じ取り、情感を膨らませていく作品なだけに、いちいち差し挟まれるナレーションがどうにもいらない。言われなくてもわかるから黙ってて欲しい。ラストもちょっと余分に感じたし、再編集したバージョンがあれば、名作に成り得るんじゃないかと思う。宮沢りえが良かっただけに残念な作品。 6点(2004-04-05 05:27:35) |
1908. WASABI
《ネタバレ》 どうしてもジャン・レノと広末涼子に血の繋がりがあるとは思えない。フィクションではあるが、そこまで無理しちゃいけないと思う。 3点(2004-04-03 11:49:25) |
1909. PiCNiC(1994)
監督が伝えようとしたメッセージはよく理解できた。普通はそこに到達する手段として物語を用意し、前進して行くわけだが、この作品に物語はない。代わりに主人公たちが塀の上を前進する。それが良いのか悪いのかは好みの問題だろうけど、斬新ではあった。その先に何があるのか興味をそそられるのは確か。そして、やっぱりそのメッセージというのは衝撃的だった。面白いという作品ではないが、見る価値はあると思う。 6点(2004-04-03 11:41:49) |
1910. ACRI
序盤の人魚伝説の件に名作の予感を漂わせながら、話が進むにつれてどんどん迷子になって行く。残念ながら、迷作と言わざるを得ないだろう。過大評価するならファンタジーというジャンルに入れてあげられなくもない。恐らく制作意図もその方向性だったのだろう。でも、完成してみたら、単なるオカルト映画だった。誰が悪かったのか責めるまでもないが、浅野忠信にご苦労様と言ってあげたい。 3点(2004-04-03 11:29:51) |
1911. 毛ぼうし(OV)
これを映画として評価するのは無理があるけど、跨ぐ伊藤歩に6点あげます。損はなかった。ちょっと得してるくらいだ。まあ、他人に薦めはしないけどね。 6点(2004-04-03 11:13:32) |
1912. 生きていた信長 完全版
確かにこれも映画でしたね。まあ、短いからこそ見られる作品で、それなりに面白いとは思う。見て損はないだろうけど、わざわざ他人に薦めようとは思わないかな。 6点(2004-04-03 11:07:29) |
1913. お引越し
親子や夫婦のあり方を考えさせられる異質なヒューマンドラマ。 中井貴一と桜田淳子の水準以上の演技は当然として、これがデビュー作となる田畑智子の天才振りが作品の質を底上げしている。 天才とはよく言ったもので、まさに天賦の才能。 それ以上にも、それ以下にもならない。 その後の田畑智子の微動だにしない演技力の平行線には驚かされる。 とは言うものの、この作品の素晴らしさが失われるわけではないだろう。 おめでとうございます。 [ビデオ(邦画)] 9点(2004-04-03 10:55:47)(良:1票) |
1914. 台風クラブ
衝撃的なシーンがあったり、理解に苦しむ狂った行動があったり、妙な空気感の漂う作品ではあるが、物語として特に何かあるわけじゃない。ストーリーを説明しろと言われると非常に困る作品。 5点(2004-04-03 10:35:12) |
1915. 黄泉がえり
《ネタバレ》 非常に残念な作品。 黄泉がえりの症例を広く浅く描いてしまったことによって、焦点がぼけてしまった。 アイデアは良かったが、脚本が駄目だったというところだろうか。 黄泉がえりの謎を追う主人公とヒロインの悲恋物語を重点的に描いて、 尚且つヒロインが死んでしまっていたことをラストで知る展開が理想だったろう。 伏線から観客が気付くのは良いが、当人たちが知ってしまったのは残念だった。 死んだと分かってから心変わりしても感動は薄くなるわけで、 お互いの気持ちを重ね合わせてきちんと心の移り変わりを描いていたなら、 ラストでヒロインが消えていくことで悲恋物語として昇華したのではないだろうか。 4点(2004-04-02 20:17:04) |
1916. ラストソング(1994)
才能、愛情、未来、 そんなあやふやでよくわからないものに翻弄され葛藤する2人の男と1人の女の物語。 音楽を通じて出会った3人が次第にあやふやな存在の意味に気付かされていく。 それは残酷な、そして誰もが一度は辿ることとなる道程。 やがてそれぞれがそれぞれの辿りつくべき場所を見つけ歩き出す。 万感の想いを込めて奏でられるラストソングが心に沁みる。 7点(2004-04-01 21:25:51) |
1917. ポストマン・ブルース
理不尽な全力疾走コメディ。皮肉な笑いを散りばめつつ、きちんと物語としても成立している。救いようのない出来事の数々を哀愁漂うラストに上手く繋げていると思う。よく出来た作品である。 [地上波(邦画)] 8点(2004-04-01 18:48:54) |
1918. 鮫肌男と桃尻女
バカ映画。コメディという位置付けは如何なものか???物語として成立してると思えないので、喜劇とは呼べないかも・・・。とは言うものの、映像的には見所満載で、作品としての存在意義を否定するものではない。悪趣味ではあるが、意表を突くバカ演出の連続技に圧倒される。万人受けする作品ではないだろうけど、こういうのもあっていいと思う今日この頃。 7点(2004-04-01 18:35:01) |
1919. 魔法の天使クリィミーマミ ロング・グッドバイ
TVシリーズを見てない人にとっては無意味な作品なので、その辺りは敢えて無視します。TV版に比べると作画の質が格段に高く、音楽も素晴らしい。ファンサービスとしては大成功してると思う。素直に好きです。何度も見ました。 8点(2004-04-01 03:37:49) |
1920. バンパイアハンターD
既存のアニメ作品に慣れ親しんだ者にとっては、このキャラデザインはかなり高いハードルだとは思う。僕も当初は躊躇った。しかしながら、乗り越えてしまえば寧ろ味のある良い作風に思えてくる。それはやはり作品の内容が素晴らしいということの証明なのかも知れない。原作ファンも納得の内容でありながら、原作を知らない人が見ても感動できる話に仕上がっていると思う。物語の終盤、レイラがちょっとした心変わりを見せるわけだが、自分も一緒になって応援していたことに驚かされる。見事に心を動かされてしまいました。 9点(2004-04-01 03:13:22) |