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1.  切腹 《ネタバレ》 
冒頭の何気ない訪問シーンで、実はすでにすべてのドラマが完結していた、というのが実に美しい。また、ただ座って喋っているだけなのにあふれ出ている緊迫感・緊張感、端役の侍の1人1人の動きまで整然と統一したこだわりぶりも嬉しい。で、それを支えているのが、周到に練られた脚本なんです。とにかく一つ一つの台詞が、言葉遣いとしても、そして心理表現としても丁寧かつ正確で、そこだけで聞いていて心地よいのです。そりゃ、役者陣も猛然と気合が入るというものです。仲代達矢の静かな迫力はいうまでもありませんが、それを受ける三國連太郎の僅かな表情の動きの凄さ。時代劇作家を目指すすべての人は、まずこの脚本を書き写すところから始めるべきだと思います。
[映画館(邦画)] 8点(2024-05-30 22:27:53)★《更新》★
2.  黒の報告書 《ネタバレ》 
40年前には、こんな滅茶苦茶な内容でも作品として成立していたことを示す、ある意味貴重な作品。説明台詞のオンパレード、俳優陣の演技の下手さ(殿山泰司を除く)にもびっくりだが、何より凄いのは、宇津井健扮する城戸検事の取調や法廷尋問のドヘタクソぶり。その上であんないい加減な起訴をしてたら、弁護人が寝てても無罪です。しかも、捜査記録の不開示や接見妨害なんて真似までしてたら、同情の余地なしです。私は法廷の部分では弁護人を応援してました。だめ押しが最後のオチなしエンディング。あれも凄い。
[DVD(邦画)] 3点(2024-05-21 01:09:39)
3.  昨日・今日・明日 《ネタバレ》 
1話目はですね、私はてっきり、恩赦が出ていい気になって意気揚々とローレンが帰ってきたら、マスロトヤンニは「もう君とはやっていけん」みたいな書き置きを残していなくなっている、ローレン呆然、みたいなオチになると思っていたのです。すみません、私の心は汚れているようです(でも、面会のシーンなんて、普通に見ればそっち方向に振っていますよね)。●2話目はほんのりジム・ジャームッシュ風というかヴィム・ヴェンダース風というか、いずれにしても、このトリオっぽくはないです。●そしてメインはやっぱり3話目ですね。あの憎たらしい隣のババア(表情も怖い)をあっさり招き入れて相互理解してしまうという、衝撃的でトリッキーな展開。そこから動き出す関係者の心理の綾。最後に「誓い」まで巧妙にオチに取り入れてしまいますが、ここでさっき喧嘩したばかりのマストロヤンニを受け入れるところも含めて、この作品でのローレンはまさに「聖女」です。しかも脚本上なくてもよいはずのストリップシーンまで入れ込んでしまう(それも結構上手い)という素晴らしいサービスオプション付でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-05-06 22:56:18)
4.  恐竜100万年 《ネタバレ》 
最初のところで、「これ、明確な言語が生まれる前設定なんだな。しかし、どこでどうジャンプするんだろう?」と思っていたら、まさかの最後までそのまま行くというのでまずびっくり。制作側の強力な信念を感じます。一方で、話の展開からすればみんなで恐竜をやっつけるあれこれが出てくるんだろうと思いきや、それは確か1回だけで、あとは目の前で見ているか、せいぜい追い払うだけ。かえってそれが生々しさを醸し出していますし、恐竜の強さも実感させます。何とも、独特の熱さ、そしてシュールさを感じさせる作品です。●一方で、セクシーなお姉ちゃんはみんな大好きというのは時代設定も場所設定も問わないという点において、人類普遍の定理を証明してみせた作品でもあります。
[DVD(字幕)] 6点(2024-04-22 22:02:23)
5.  華岡青洲の妻 《ネタバレ》 
秀子ちゃん姑と文ちゃん嫁(実は役者は9歳しか違わない)は、ギャーギャー対立するわけではなく、微妙な距離感を保ちながら、反発したり、時にはひっそり共感したりする。こういうところは、今日の映画制作でも見習ってほしいところです。そして雷蔵の青洲は、妻と母から「是非私で実験を!」と迫られると、断固拒否するかと思いきや、あるは深く思い悩むかと思いきや、ちょっとくらい駄目とは言うものの、割とあっさり了解している(この押し引きの呼吸が絶妙)。こういうところは、今日の映画制作でも見習ってほしいところです。安直な演出だったら、ここぞとばかりに言い合いが展開したり、青洲の種々のアクションを入れてみたりするはず。そうじゃないからいいのです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2024-04-16 01:21:29)
6.  モンタレー・ポップ 《ネタバレ》 
タイミング的には当然なのですが、ジャニスもジミヘンも実に初々しい。しかし、いでたちだけならその辺を歩いているお姉ちゃんと変わらないジャニスが、ひとたび"Ball And Chain"を絶唱すると、観客はまず呆気にとられ、次いで興奮の拍手が湧き起こるのです。まだ、その後登場ミュージシャンがどうなるのかは誰も知らなかった時期であり(当たり前だ)、観客の素直な反応も含め、ロック/ポップに対する純朴さみたいなものが凝縮して提示されています。●私のメインはJ・エアプレーンだったのですが、"シスコのスケ番"ことグレース・スリックも、この頃はまだ、マスコットのお嬢ちゃんっぽい雰囲気もなくもなかったんだなあ(歌唱は後のグレースそのものですが)。●そして作品の終盤、シタール演奏が延々と延々と展開される。体感では10分以上あったのではないか。と思っていたらやっぱりラヴィ・シャンカールだったのですが、今ロック・フェスでやったら客の8割が熟睡しそうなこういうステージも、そのときの観衆には大受けで、最後は一斉にスタンディング・オベーションなのである。「何でもあり」とは、こういうことだったのですね。
[映画館(字幕)] 6点(2024-04-14 18:01:07)
7.  山河あり 《ネタバレ》 
大正時代に、移民がハワイへ移植するところから始まります。はたして最初は、広大な畑で農作業に苦戦する姿が映されます。これはさぞかし自然との闘いを描くドラマが、と思いきや、あっという間に「それから10年」になってしまう。なるほどここからが本番か、と思い直す間もなく、今度はすぐ「それから7年」と出てくる。おいおい。で、まあ、かなり強引に2家族が設定されてやっとスタートみたいな感じになるのですが、そこから意外に話が広がらない。一番の問題は、この2家族8人以外の脇役がほとんど出てこないことです。よって、世界が閉じてしまい、国内のその辺の家族のやりとりと変わらなくなっているので、最初の設定の意味が乏しくなってしまっています。そこに日米開戦が出てきて、さすがにそこからはいろんな対立構成軸も出てくるのですが、やはり思ったほど広がりませんでした。ただこの作品は、山崎豊子が「二つの祖国」を書く約20年前に、すでにアメリカの日系人と日米戦争というテーマには挑んでいたわけで、その先見性と独自性については大いに讃えたい。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2024-04-13 19:00:11)
8.  新源氏物語
やっぱり、制作側が表面を再現するだけで手一杯だったのかな・・・。全部が似たような状況の似たようなやりとりの繰り返しになっているし、何よりこれだけ揃えた女優陣がみんな同じ芝居をしてしまっている。雷蔵も、言われたことをそのままやっているという感じで、演技に伸びやかさが感じられません。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2024-01-13 22:58:45)
9.  小早川家の秋 《ネタバレ》 
ある家族が支柱を失って離散状態になりました、というだけの話なのですから(そのコンセプト自体は悪くない)、まずその1人1人にどれだけ個性と位置付け、そして存在の必然性を与えられるかが勝負なはずなのですが、そこからしてできていません。家族の全員が平坦な演技、平坦な造形ですし、段取りで動いているだけです。したがって、それがどういう結論になろうと、ドラマになりません。●一方で、ごくちょっとだけ登場の笠智衆&望月優子の夫婦が与える不協和音的かつ不条理な存在感は、異様です。こういうシーンがもっとあればよかったのに。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2023-12-18 02:08:21)
10.  敵は本能寺にあり
タイトルがもうそのままずばり、明智光秀による「本能寺の変」のお話です。ストーリーは誰もが知っている内容で、それを手堅くまとめています。が、あまりにも基本枠どおりに進んでいくため、特に光秀の部下などを中心に、もっと話が膨らませられなかったのかと思います。一方で家族関係には淡島千景や岸恵子を投入していながら、それも何となく中途半端に終わっています。とはいえ、この頃はまだ光秀については社会的には悪役イメージが強かったと思いますので、その時点でこの人を主役とする作品を残したという歴史的な意味については評価したい。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2023-10-18 03:15:50)
11.  悪党(1965)
「仮名手本忠臣蔵」の元ネタ(というか元着想)にもなった、高師直と塩冶高貞のあの話です。これを正面から堂々と映画化した志の高さは、評価すべきなのですが・・・役者陣は頑張っているはずなのに、平坦な場面と台詞回しが延々と続くだけで、いっこうに盛り上がらない。多分、舞台用の脚本をそのまま持ってきてしまったのではと思いますし、それに映画としての工夫が加わっていません。若き日の岸田今日子さんの品格あるお姿については、見た意味がありました。
[DVD(邦画)] 4点(2023-10-16 23:57:12)
12.  キングコング対ゴジラ 《ネタバレ》 
高島忠夫がどこまでも脳天気なだけで、主役として機能していないのが最大の難点。佐原健二が地道な存在感で危機をアピールしても、結局元に戻ってしまう。●この二大怪獣を対決させるんだったら、コングはコングの意思で、ゴジラはゴジラの意思で、それぞれやってきて遂に激突!その覇権争いの推移やいかに!というのがメインテーマになるはずなのだが、そこを「コングを眠らせて無理矢理ゴジラの下まで運ぶ」って、おいおいハブとマングースかよというか何というか、一番大事なところでそんな人工的なプロセスを介在させているのがダメ。●唯一インパクトがあったのって、実は原住民の舞踏のくだりかな・・・。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2023-10-09 23:11:26)
13.  ブルー・ハワイ
プレスリーの映画です。プレスリーがお姉ちゃんたちとの間でああだこうだあって、親族連中との間でもああだこうだあるというお話です。それだけです。でもプレスリーですから、それで許されるのです。プレスリー作品らしく、時には無意味に、時には強引に、歌のシーンが次々に挿入されます。それでいいのです。いつしか全体が1つのプロモ・クリップみたくなっていきますが、それでいいのです。大体、舞台がハワイというのが、よく分かっています。そりゃ、必然的にこうなるでしょ。
[DVD(字幕)] 5点(2023-10-07 23:23:34)
14.  異常性愛記録 ハレンチ
最初から最後までエネルギー充填しまくりなのは分かるのですが・・・一番まずいのは、肝心のヒロインが、「もうあんたなんか嫌いや!」と宣言しながら結局ずるずる元に戻る、を単に繰り返しているだけということ。つまり、話自体が行ったり来たりというだけになってしまう。ぶっ飛んだ作品であるからこそ、軸の部分にはこだわってほしい。まあ、いろいろ分析するのもアホらしいという作り方ではあるんですけどね。
[DVD(邦画)] 5点(2023-10-05 01:06:49)
15.  白い巨塔 《ネタバレ》 
重厚な作りながら、一気に最後まで見られる好作品。投票の結果にしろ裁判の結果にしろ、徹底的に先を読ませないことに気を遣っており、制作者の執念を感じる。豪華キャストの面々は、それぞれ、枠が限られている中になかなか頑張った役作りを行っており、しかもそれが主演の田宮二郎の存在感を際立たせるためにしっかり機能している。ヒール大勝利という容赦ないラストも、今考えるとなかなか強烈。
[DVD(邦画)] 8点(2023-10-05 00:54:56)
16.  座頭市物語
期待したほどでもありませんでした。まず、軸となる二家の対立が、言葉で「あの一家の野郎」とか言われているだけで、何が理由でどう対立しているのかも分からない。また、親分はもちろん周辺人物も、キャラが立っているわけでもなく、そもそもみんな同じような芝居をしています。よって、肝心の座頭市も引き立っていません。それから全体的に、各人の殺陣がやっぱり迫力不足じゃないのかな・・・振り方や打ち方だけではなく、前後の見せ方なんかも含めて。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2023-08-24 23:06:28)
17.  暗殺(1964) 《ネタバレ》 
清河八郎とはまた、何とも主人公にしにくい人物にスポットを当てたものだな・・・と、逆にこれをどうするのかを興味深く見たのですが、結局、何ともなっていませんでした。特段活躍らしい活躍は何もしていませんし、格好良い場面も見当たりません。回想その中の回想と連続する構成も、見ていて疲れてきます。最後に京都でひっくり返して攘夷宣言をするのですが、そこだけですよね。しかも、一瞬だけ近藤勇と土方歳三が出てきますが、彼らこそ、清河と決別するところから歴史を始めたわけですし、むしろそこに全部持って行かれてしまいました。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2023-08-17 01:26:41)
18.  雁の寺 《ネタバレ》 
初期設定はインパクトが絶大であり、とりわけ、若僧のあの眼光と硬化した表情、そして何物も近づくなオーラが、最初から完成しています。逆に三島雅夫の俗人ぶりには、そのまんますぎて笑いが出てきます。が、その後が今ひとつ話が発展しない。同じようなやりとりがネチネチじめじめと続くだけですし、若尾文子の主人公にも変化や心情が見えません。よって、本来ならインパクトを発生させるはずのラストも、着地寸前でねじ曲げただけ、みたいに見えてしまいました。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2023-06-30 00:46:11)
19.  女は二度生まれる 《ネタバレ》 
序盤から徐々に、いろんな男達が小えんの上に積み重なっていく。それを淡々と、深入りもせずに突き放しもせずにこなしていく小えん。その描写の品格と、そして、「あとは想像で十分」と判断したらばっさりシーンを切る編集の妙味。警察が動く気配が出て来たと思ったら、次の瞬間にはもう銀座のクラブで勤務しているという跳躍力、そして省略。●ただし、中盤以降は話が山村聰との関係に集中してしまって、せっかくのほかの男どもがもったいないことになってしまいました。あと、孝平君はやっぱり関係の発生自体が唐突な上に結局捌き切れてないし、桜田が迫ってくるくだりは、いらなかったんじゃないかなあ。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-06-25 00:46:50)
20.  しとやかな獣 《ネタバレ》 
狭い団地の一室で、出てくる人出てくる人が、ことごとくろくでもない人たちばかり。しかも全体としては奇妙にバランスがとれているという不可思議さ。途中、満を持して登場した蝶々さんがあっさり跳ね返されるくらい(そしてそれを納得してしまうくらい)、室内に負のオーラが充満しています。●その中でも圧倒的に怖いのは、山岡久乃のお母さんです。物腰や口調は善人っぽいのに、根本の根本がずれています。ほとんどサイコパスの領域です。その上で、やって来る人にはいかにも礼儀正しく腰低く接したり、ちょっと息子を叱ってみせたりする演技など、あまりの怖さに泣いてしまいそうです。普段はいい人キャラが多い久乃さんだからこそ、その怖さも際立っています。●カメラもやりたい放題なんですねー、斜め上から会話をする2人を撮りつつ、画面の隅で、壁向こうで立ち聞きをしている別人物をフレームに入れているショットなど、美しさに目眩がしそうです。まあ、勢い余ってやりすぎなところもありますけどね(人物の来訪に合わせて、玄関口で足元から真上を撮るカットとか)。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2023-06-11 01:43:47)
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