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プロフィール
コメント数 450
性別 男性
自己紹介 大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生

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1.  Gガール/破壊的な彼女
浅い深度のクローズアップやVFXの多用は確かに面白くないのだが、Gガールというスーパーウーマンを、ひたすら好色で嫉妬深い女として、それだけで最後まで押し切ってしまうパワーは爽快。ニューヨークの夜景を眼下にした空中ベッドシーンや、空からサメが部屋に飛び込んでくるシーンにはひれ伏してしまった。なんやかんやと大いに笑い、楽しませていただきました。
[映画館(字幕)] 6点(2007-02-17 07:00:48)
2.  幸せのちから 《ネタバレ》 
「何時何分までに」の時限設定を多用し、ウィル・スミスを走らせる。医療機器を持ち逃げした奴を追う、タクシーから追われる、の追いつ追われつ。この追いつ追われつという行為には、幸せの追求という原題がかぶさる。あのへんてこりんな機械をタイムマシーンだと言い放つおっさんがいて、その後タイムマシーンごっこに親子で興じたりするが、ラストの故障した一個は主人公にとって、本当にタイムマシーンになっていたのではないか。幸せの未来へと運ぶタイムマシーン。生活費の獲得という必死さだけではなく、この機械が直ればきっと幸せになれるという確信。教会で子供の寝顔を手前に点灯する向こう側の機械のランプがそう告げている。
[映画館(字幕)] 8点(2007-02-17 07:00:02)
3.  かもめ食堂
透明なウィンドウから食堂に差し込む光がテーブルを白く輝かせ、ガラスコップやコーヒーカップがその白さに溶け込むように存在する。そこで展開する“お皿を磨く”“テーブルを拭く”“シナモンロールを作る”、そんな彼女たちの行為もその空間に溶け込んでいく。単なる会話の切り返しやクローズアップを廃し、人物を綺麗な位置関係に収めている。ワンショットは、振り向かせたり、立ち上がらせたりといった運動を伴わせ、シークエンスに挟まれるショットも路面電車、船、自転車が動いている。動く→食べる→動く→食べる、この人間=動物の単純な営みに潜む幸福感の主張がささやかだ。「やりたくないことはやらない」小林聡美と「やりたくないことでもやらざるを得なかった」もたいまさこと「やりたいことがわからない」片桐はいりが、その単純な営みを一歩昇華させ、いつでもどごでも人間は関係性の中でさらなる幸福感を得ることを見せる。動物と食材との物理的関係、個体と個体との精神的関係。オープニングの太ったかもめがとても幸福そうに思い返された。
[映画館(字幕)] 9点(2007-01-10 23:34:56)(良:1票)
4.  スワンプ・ウォーター
コインの裏と表は背中合わせであり一体であることをポジションチェンジで繰り返し見せてくれる。湿地帯と町、冤罪の男と真犯人、愛と憎、信頼と疑惑、薄汚れた格好とドレスアップ。アン・バクスターは男を信頼したり信頼できなかったりを行ったり来たりし、ウォルター・ブレナンは「人間に悪いやつはそういない」「いい人間なんていない」と主張を反転したりする。この映画では瞬く間にある地点から対極へとその様相を変えていく。それはあたかもルノワールが、アメリカではアメリカ映画を撮って見せますよ、との宣言に見えたりもするのである。
[DVD(字幕)] 8点(2007-01-10 23:34:28)
5.  結婚の夜
帽子箱を持った少女、アンナ・ステンの帽子をかぶる姿の可愛らしさ。クーパーはへんてこな帽子とコートと言うが、その“へんてこ”という言葉に込められた愛情が痛い。ベッドで初めてキッスを交わし、すっと部屋から立ち去るクーパー、痺れる。男たるものこうありたいものだ。翌朝、ダブダブのパジャマに身を包んだステンが愛しい。降り積もる雪を溶かすような一冬の愛に生きた二人が、結婚の夜に踊るダンス、ただ触れ合うことで交わされる言葉のない肉体の会話に惹きこまれる。クーパーの視線の向うにステンが永遠に息づく、ミルクを持った少女として。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-01-10 23:33:47)(良:1票)
6.  ガラスの脳
全くもってのおとぎ話であり、そこに徹した中田監督はやはり映画人だ。眠ったままの少女と彼女にキスをする少年。病院の廊下を歩く、病院への丘を駆け上がる、授業を終えると階段を駆け下りる、と静なる少女に対し、少年は常に動だ。少女の静が少年を動へ動へと導く。その静なる少女が5日間だけ動へと反転することにより、動と動とが衝突し動がさらに加速していく。そして再び少女は静へ。遊園地で少女がスカートに風を孕みながらくるくると周る、少女と少年か手を取り合いくるくると回る、その俯瞰ショットの円運動が傘と雨に彩られ見事だ。この少年にとって円の中心は常に少女であり、たった5日間が永遠となる純愛を描いた中田秀夫に、たった100分間による映画への永遠の愛が見えた。
[DVD(邦画)] 8点(2007-01-10 23:33:14)
7.  小早川家の秋
人物、静物の配置の納まり具合には相変わらず惚れ惚れとする。二人が同時にしゃがむ、時間差でしゃがむ。複数が同時に動いた時の静止位置、ビール瓶、グラスの位置。精緻な計算による美学。路地や玄関、廊下、縁側に差し込む残暑の強烈な光線が生み出す光と影のコントラスト。縁側、川べりの原と司のツーショットの誘惑。この二人のしゃがむ位置が法事と葬儀とでは左右反対になっているところを見ると逆転の普遍性を語っているようにも思えてくる。孫とかくれんぼをしていた中村鴈治郎が鬼から逃げる方、「もーいいかい」から「もーいいよ」に反転しているように、死者を見送る生者もいつかは見送られる死者に反転する。火葬場の煙突がフレームの真ん中に位置する左右反転可能なシンメトリーな構図はそういうことではなかろうか。ラストのカラスも左右に二匹である。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2006-12-12 22:39:59)
8.  東京の宿
小津安二郎、最後のサイレント映画。この時期になると周りが全てトーキーに移行し、残された小津もトーキーへの移行を見据え試行錯誤していたようなことを読んでみたりすると、いかにも画面から、もはやトーキー後に聞き慣れた坂本武や飯田蝶子の声が聞こえてくるような感覚になったりもします。原っぱででんぐり返しする突貫小僧たちや、風に髪が緩やかに揺れる岡田嘉子が印象的。飯屋の軒先で雨宿りする父子のシーンが美しい。
[DVD(邦画)] 7点(2006-12-12 22:38:40)
9.  戸田家の兄妹
佐分利信は間に合わない。集合写真、父の死に目、一周忌、ことごとく遅れて登場する、規格外の服で。世間体に背を向けるかのようなアウトローといえば言い過ぎだが、そんな振る舞いが、バッサリと身内を、世間を断罪する。そんな必殺シリーズのような構造ですが、この作品は手の動きの細やかさが楽しい。高峰三枝子がエプロンを叩きつけた後にそれを撫でる、エプロンの裾をつかんで人を迎える、糸をお手玉のようにして遊ぶ、孫がおばあちゃんの手を取る、ライターや扇子を触りながら話をする男たち、縫い物に勤しむ女たち。手は口ほどに物を言う。
[DVD(邦画)] 9点(2006-12-12 17:53:08)
10.  淑女は何を忘れたか
誰も彼もが煙草の煙で画面を燻らし、斉藤達雄と桑野通子がトレンチコートと帽子を身に着ける。ハリウッドの30年代ギャング映画を見るかのように、なんだかやけに楽しい。桑野の斜めにかぶった帽子、決まっている。斉藤達雄が粟島すみ子をピシャリと頬を打つ、決まっている。そこへ小津のギャグセンスが、かしこに顔を出し、男と女を軽妙に描いて見せる。何気ない会話と電灯の消滅がエロスを爆発させるラストには参った。ドアの開け閉めによる斎藤と桑野の演技と本気の繰り返しのギャグ。エロスとドア、これはまさにルビッチだ。
[DVD(邦画)] 10点(2006-12-12 17:52:01)
11.  淑女と髭
小津のギャグセンスと岡田時彦の役者センスが融合したサイレント喜劇の佳作。冒頭の剣道の審判長が、突貫小僧であるのに一本取られた。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2006-12-12 17:51:04)
12.  太陽(2005)
終戦間際の未知なる何かを迎える不安と焦燥を薄暗い室内空間と微音で綴っていく。コチコチという時計の音が一定のリズムを刻み、経過する時間の平等性、普遍性を画面に与えていく。時の平等性と普遍性は、あらゆる空間のみならず、全ての人間に与えられたものであり、天皇も例外ではない。天皇がローソクを消したり、皇后が登場し電灯を点けても、変わらない画面の明度は、人間という意味で天皇も一般人と「変わらない」ということか。しかしこの作品は単に凡なる人間仲間として天皇を平に整地しようとするのではなく、その立場を常に差別化し続ける。人間と立場、平等と差別、その落差の構造に巻き込まれたままに、ラストの天皇のお言葉を「天皇の人間宣言」などと呼んでもいいものかどうかと歴史をぶつけられる。
[映画館(字幕)] 7点(2006-11-24 17:04:04)
13.  プラダを着た悪魔
恋愛と仕事、自己実現と他者、その間で揺れ動くキャリアウーマンの姿を、簡潔な切り返しと透明なショットで運んでいく。タイミング悪く携帯電話が鳴ったり、突然変身したアン・ハサウェイに驚く二人など、安易な印象を受ける。ファッションという武器が不発ではないかなあ。
[映画館(字幕)] 4点(2006-11-24 17:02:49)
14.  トリスタンとイゾルデ
とにかくカット割が速い。じっくり見せてくれない。戦闘シーンなどは速度倍倍増。こういった伝説はもう少しどっしりと構えて撮ってほしいなあ。
[映画館(字幕)] 6点(2006-11-24 17:01:52)
15.  地下鉄(メトロ)に乗って
後半の雨降る階段のラブシーン、クレーンのカメラが下りていくと、階段上に「バー」が見える。このバーの看板が赤く、店に入ると真赤な口紅の常盤貴子が登場する。大沢の店にいた常盤が赤い服を基調として赤に彩られていたことを思い出せば、店内のリンゴ、薔薇、オムライスにかけるケチャップにより、大沢-常盤-岡本-堤が繋がる。駄目押しが赤い傘ということになるが、ここのスローモーションはどうか。突然に場面を替える役割の地下鉄ワープはなかなか心地よい。
[映画館(邦画)] 6点(2006-11-24 17:00:26)
16.  野菊の墓(1981)
松田聖子目当ての観客を外に放り出すことなく、適度に彼女のアップを挟みながら、美しい信州の山々を背景にしたロングショットをフィルムに刻む。白無垢の民子と、騎馬戦を白組で戦う政夫のカットバックは、白と白とがぶつかり合い、観る者に“綿積み”の綿の白さを想起させ、その時に帰宅が遅れたことが二人を引き離した起因となったことを考えれば、あの混じりっ気のない、逆光に映えていた綿の白さは、悲しさと儚さとを想起させるのである。二人が見つめてから何十年と時を隔てても変わらぬラストの夕日が心に残る。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2006-11-15 17:38:58)(良:3票)
17.  思ひ出 《ネタバレ》 
ルビッチといえば「ドア」ですが、この作品は「窓」。ラモン・ナヴァロ演ずる皇太子がお城から見る窓外の世界を、未知と自由に溢れた手の届かない世界としてまず描く。ノーマ・シアラーが、去りゆくナヴァロを玄関先からではなく、窓から見つめるのは、彼とけっして結ばれることはないことを暗示する。ラスト、馬車から眺める彼の視線の先に見えるのは、叶わない恋、手に入らない自由、そして運命の受諾。二人は窓で切り取られた四辺の中に、恋人の姿が永遠に“思ひ出”として生き続ける。恋の喜び、自由への憧れを、咲き乱れる花の斜面や学生達の祝杯などで、詩情豊かに、ユーモアたっぷりに描いたルビッチに花束を、祝杯を。
[ビデオ(字幕)] 9点(2006-11-15 17:38:00)
18.  乱れ雲 《ネタバレ》 
視聴可能な成瀬作品の最後の最後に見てやろうとこれまで封印していたこの遺作、まだ見ぬ数本を残しついに見ちまった。司葉子が伏し目がちにふと視線を落とすショットの多さに、ラストは見上げるショットで過去の断絶、未来志向の視線をぶつけてくるのかと予想しながら見ていると、来た来た・・・階段の上と下、司葉子はもちろん階段の下、そして旅館でも涙ながらに加山を見上げる司。で、どうなんだラストのラストは・・・、十和田湖の夕日を見つめるロングショットの司、その視線は・・・うつむきがちからそっと夕日に目をやり、また湖面に戻している。そうやね、人間簡単に過去を断ち切れるもんではないはね。美しき夕日、成瀬の落日。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2006-11-06 23:38:09)(良:1票)
19.  天使の卵(2006)
逆光を意識し、ほとんどのシーンを逆光で撮影。室内も絶えず窓から差し込む光にあふれている。一部ハレーションを起こしているショット(市原くんが卵を太陽にかざすシーン)がありましたが、お寺の内側から撮られたシーンなど本当に光が美しい。あまりに逆光を意識している分、ショットのつなぎ方が緩慢に感じたりもした作品でした。
[映画館(邦画)] 7点(2006-11-06 23:36:16)
20.  カポーティ
ぼそぼそと甲高い声でしゃべるカポーティの面白くないショットが続く。
[映画館(字幕)] 4点(2006-11-06 23:35:17)
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