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亜流派 十五郎さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1925
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 最終投稿日みたら10ヶ月くらい投稿してないや

そろそろ映画もマンガも投稿開始しなきゃ



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1.  白鷺
衣笠監督の作品の中で最も好きな作品。小津監督の整えられた西洋画のようなモダンな画とは違い、幾重にも折り重ねられた映像は大和絵や浮世絵のような味を醸し出している。白鷺の絵からはじまり、数奇な運命をたどる白鷺のような娘・お篠の運命が映像ともども折り重ねられ、深みを増し映像を際立たせている。
[ビデオ(字幕)] 10点(2006-02-04 15:40:58)
2.  間違えられた男 《ネタバレ》 
背筋が寒くなるような怖さを感じる一作、チョッとした人違い、すぐに家に戻るつもりが拘置所へ、冤罪事件を扱った映画の中ではNo.1じゃないでしょうか。真犯人が捕まりやがて彼が戻った場所は、妻も家庭も変わり果て、失った時間も取り戻す事は出来ない。映画が終わってもここから彼らが空白の時間を埋めるために費やす労力は途轍もない。そして冤罪事件で一番恐ろしいのは無責任な市民1人1人であることを痛感する。
[DVD(字幕)] 9点(2006-02-02 22:41:03)
3.  流れる
成瀬監督の映画を始めて観ました。第一印象は鎌倉のハイソな小津とは違う下町の小津といった雰囲気、整然と整った道は丸の内のビルではなく横丁の路地、カラッとした上品なセリフ回しでなくどこか湿り気を感じることばなのは芸者のせいでしょうか。小津調を感じながらも全然質感が違って感じるのが成瀬調なんでしょうか。芸者置屋における女模様、様々な思惑が入り乱れバラバラになるかと思いきやかろうじて体を成す女一家。ラストの山田五十鈴と杉村春子の大先生2人の三味線セッション、魅入ってしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-01-31 00:06:55)
4.  祇園囃子
京都・祇園で生きる芸妓と舞妓、ぶぶ漬け文化とも称される京都の厳しい伝統、そんな中でも一際シキタリを重んじる花柳界で、女として芸者として生きて行く。祇園や木屋町あたりの街並み、風情をとても良かったです。彼女たちは当然”ゲイシャ”なんかじゃなく本物の”芸者”であり、この一本芯の通った生き方、生き様、覚悟が凄まじい。たとえ身を売ろうとも芸者としてのプロ魂を持ち続け、女として心は許さない、こんな女性はずいぶん減ってしまったんでしょうね。金や権力で自由にならないものがこの世にはあるんだと堀江某に教えてやって欲しいです。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2006-01-23 19:10:39)
5.  女の園
校則・寮則に縛られた古都の女子大生、自由と権利を叫び封建的な学校側と対立し、最後には自殺者まで出してしまう。当時の流れとしてはこの学生達の叫びこそが民主主義だと言わんばかりではあるが、彼らの撒き散らした誤った民主主義が義務を果たさない無責任な社会と子供を生み出したと思うと責任重大。限度は有るものの厳しい躾けや教育というのも必要。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-01-04 15:34:19)(良:1票)
6.  カルメン故郷に帰る
これからは女性が世に出ていく時代になると言いながら、実際はストリッパーとして男を悦ばす仕事しか与えられない。社会進出とは程遠く、芸術という言葉で自分を慰め割り切るしかなく、明るく生きる娘、そんな娘に納得をはしないながらも見守る父。初カラーで映したかったものが女性の肌なんでしょか、浅間山の景色はキレイですが、馬に引かれてウエスタンでも見ているような絵、なんかピントがずれてる気がする。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2005-12-15 23:28:20)
7.  二十四の瞳(1954)
新米教師への世間の目や世相の移り変わりによる教師の立場など最低限の言葉や映像ながらしっかりと伝わってくる。盲目になった彼が見えずとも写真が手に取るように見えているというのが実に上手く、おそらく戦地で毎日故郷を想って眺めていただろうと想像を掻き立ててくれます。普通は戦闘シーンを見せたり、玉音放送を聞かせたりして判り易く戦争を見せるわけですが、戦争とはかけ離れた風光明媚でのどかな小豆島に全篇に渡り誰もが慣れ親しんだ唱歌が流れ、公開当時はそれぞれの戦争体験を持った観客に対して敢えて辛い戦争を見せずとも感じさせるだけで十二分に涙を誘う、木下恵介監督の抜群のセンスを感じる映画です。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-22 18:46:10)
8.  幕末太陽傳
高杉に裕次郎を抜擢したのは、快楽を求め刹那的に生きる当時の若者・太陽族に対して皮肉を込めたメッセージでしょうか。肺病を患っているからこそ人生を謳歌する男と対照的に高杉を筆頭に国を動かすために人生を賭ける勤皇の志士。混沌とした幕末期、先の見えない世の中で人は何を求めて生きるのか。落語の説話も上手くまとめられトータルの仕上がりもよく出来ている。ただラストがサゲとして落ちていないのが非常に残念、落語らしくしっかりオチてないともったいないです。
[DVD(字幕)] 8点(2005-11-21 17:54:09)
9.  舞台恐怖症
昨今の映画においてウソのフラッシュバック作品なんて珍しくもなく、気に留める程のものでもない気がしますが、当時は問題作だったんですかね。デートリッヒは貫禄十分、美しさとヒールな狡猾さの対比が良いですね。キラキラ光るアクセサリーの数々、あんなに光るってのは全部ホンモノなんでしょうか?凄いね、スゴイね、スゴイネ・デートリッヒ。人間関係や恋の行方などサスペンス以外の部分も楽しめる良作。
[DVD(字幕)] 7点(2005-11-13 13:01:36)(良:1票)
10.  知りすぎていた男
ヒッチコック自身の「暗殺者の家」「39夜」を新たな要素を組み込み焼きなおしたような作品。過去の作品のような強引な展開力に比べ流れがスマートで、ラストの下げもしっかりオチが付き上手いです。鐘の音、シンバル、オーケストラにケセラセラ、音や音楽をキーにより洗練されたまとめ方がされています。ケセラセラの歌声と口笛このシーンは何度見ても良いですね。
[DVD(字幕)] 8点(2005-11-11 18:03:15)
11.  婦系図 湯島の白梅
「別れろ、切れろは芸者の時にいう言葉~」という名文句が出てきて思わずオオッ!と感激してしまった。この名文句はこの物語だったと始めて知りました。芸者のお蔦と恋仲の早瀬は、恩師にその事実を話すことができない。そうこうする内に芸者と付き合っている事が恩師の耳に入り学業のためにも別れる様に諭され、義理と愛情の板ばさみのなか学問の聖地、儒教の聖地、湯島で別れを告げる。ラストもなかなか泣かせの場面ですが恩師の教授に憤りを感じました。衣笠監督の幾重にも重ね合わせた絵がすばらしいです。ワンシーン毎の作り込みが半端じゃなく梅の枝ぶりまで計算され、背景同然のなかでの役者の芝居などスゴイの一言です。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-06 23:52:33)
12.  源氏物語 浮舟
源氏物語・宇治十帖が元の戯曲の映画版、地獄門同様のイーストマンカラーの平安王朝モノ。地獄門と比べるとあちらの方が色使いが鮮やかだった気がします。衣笠監督の幾重にも重ね合わせた奥行きのある絵、この作り方は大好きなんですがどうもイーストマンカラーとは合わない気がします。イーストマンカラーの絵は初期のデジカメ画像のプリントアウトしたものみたいに、色鮮やかな割りに平板なので奥行きが十分に伝わりません。また地獄門が評価されてしまったから二匹目のドジョウなんでしょうが、壁や襖が少ない建物、平安の寝殿造り、これも衣笠監督の作る絵には適していない気がします。物語自体は薫君”二枚目”長谷川一夫、匂宮”女遊び大好き”雷蔵、浮舟”おぼこ”山本富士子の悲恋物語です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-10-05 00:15:34)
13.  新・平家物語
朝廷、公家、武家、町人、屋敷の美術も違えば衣装も素材から変えて凝ってます。清盛=殿上人なイメージがあるが平安の世において、武士は忌むべき存在。盛者必衰の理の通り平家といえども破れた塀の内に住み、公家から蔑まされる。京の鎮護として政治、宗教に深く関わる叡山の山門衆、僧兵が大挙集結する様は迫力満点。京の市街も大エキストラで雰囲気が出ていました。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-22 16:59:50)(良:3票)
14.  私は貝になりたい(1959)
田舎の床屋の親父がある日突然赤紙一枚で召集され、上官の命令は天皇陛下の命令という号令と共に戦争犯罪人となる。確かにこの男は不運といいたい気持ちは判るし、助かりたいという気持ちも判るが、余りにもエゴ丸出しで共感は出来ない。自分の人生を省みる気持ちが13階段を登る時まで少しも感じられない。階段を登り死の直前まで自分は何になりたいだなんていう逃避思考の人間に同調できない。彼の上官のように、自分の罪は罪と認め、死を迎えるまで他人のために尽くす、こんな人間こそ生きる価値がある人間だと思う。
[ビデオ(字幕)] 3点(2005-05-16 21:21:03)
15.  野火(1959)
肺病を患い原隊からも病院からも追い出され行き場を失う田村。やがて原隊は無くなり、降伏選んだ人間は死んでゆく。現地人を殺し生き延びた田村、仲間を殺し生き延びる他の兵隊。人肉を食らうというのはショッキングではあるが倫理観以外にどんな違いがあるのだろうか。人間が人間らしく生きるというのは大切ではあるが、極限の精神状態、極度の飢餓状態に於いてどこまで人間であり続けられるのか、体験した人間以外が善悪を決める権限は無いのではないだろうか。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-08 12:10:40)
16.  見知らぬ乗客
ツッコミどころは結構あるんですが、テンポの良さやストーリーの面白さで引き込まれます。偏執的な殺人犯のアクの強さが魅力的でもあり、往生際の悪さに感心、やはり犯人たる者これくらいの根性見せてくれないと納得できません。あんなメリーゴーランドに乗ったら間違いなく吐いちゃいますね、気持ちワルッ。
[DVD(字幕)] 7点(2005-05-08 10:51:10)
17.  忠臣蔵(1958)
忠臣蔵の基本でしょうか、変に脚色されすぎていないストーリーが好感持てます。滝沢上野介のいやらしさ、憎らしさ、実に似合ってました。千坂兵部はいい感じですが色部が出ずというのが残念。討ち入りもチョッとサッパリしすぎな感もあるが、ここに至るまでが長いから、くどすぎない方がいいんでしょうか。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-05-07 23:13:24)
18.  修禅寺物語 《ネタバレ》 
修禅寺に住む能面職人と上昇志向の強い姉と素朴な妹、お飾りの二代将軍頼家と政治の実権を握る北条家。お飾り将軍と姉が恋に落ち、父は将軍の命で作らされる頼家の面に死相が消えず駄作を世に出す事を拒む。がその面を手に入れた直後、頼家は暗殺される。人間の魂を面に打ち込む名工は人の生死までもが面に出る。
[ビデオ(吹替)] 5点(2005-04-28 23:29:20)
19.  浮草
小津監督の作品でありながら爽やかさに欠け、むしろ下品な薫りが漂うのは大映の臭いなんでしょうか、それとも関西弁のせい?鴈治郎と杉村春子のファーストシーンって「小早川家の秋」(こちらの方が後だが)とまるっきり一緒?デジャヴーかと思いました。小津監督のリズムと関西弁はどうもミスマッチな気がしてあまり好きになれません。小津監督は東京と松竹が良く似合う。
[ビデオ(吹替)] 5点(2005-04-24 00:57:44)
20.  独立愚連隊
独立愚連隊という得体の知れない存在を探る従軍記者が一人で馬に乗ってやってくる。チクチクッと陸軍批判を入れながらサスペンスタッチに進んでゆく。戦争批判というよりも軍隊も含めた日本の官僚体制そのものが、戦前も戦後もさして変わることなく組織的に腐敗してと思わされる。
[ビデオ(吹替)] 7点(2005-04-17 09:55:27)
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