1. ターミネーター2
《ネタバレ》 前作で徹底的にその存在感を見せつけたターミネーター。それが味方になるというこの上ない安心感と自然な設定、ストーリー。そして前作を上回る、これまた圧倒的なT-1000。CGの凄さにも驚かされたが、CG全盛の今見ても独特のアイディアと質感は全く陳腐になっていない。そして、普通に考えればありがちで安っぽい、少年とロボットの交流を、安っぽさなど微塵も感じさせず描いている。与えられた任務は完璧に突き通すターミネーター。劇中で様々な学習は重ねていくけれども、人を殺さないと誓った通りに誰1人殺さなかったのは、ただジョンの命令に従っただけにすぎない。本質的には人間らしさとは程遠いターミネーターの行動に、観る側はこれ以上ない程の人間臭さを感じ、ラストで涙できる。映画というメディアで、心の底から大泣きしたのは後にも先にも本作だけだ。相手が自分を決して裏切らない、こんな頼もしいことはない。それを無条件で信じることができる、こんなに安心できることはない。人を殺してはいけない、こんなに簡単で難しいことはない。全てを無機質なターミネーターが、その圧倒的な存在感で語ってくれる。ホント最高だよ、この映画。(2006/07/29 追記:これを観て10年経ってから「素晴らしき哉、人生!」で心の底から大泣きしたので前言撤回します。映画っていいですねー。) [映画館(字幕)] 10点(2005-07-08 10:59:27)(良:1票) |
2. セブン
「ショーシャンクの空に」と対極に位置する後味の悪さ。観てる側も頭がグルグルするラストシーンは秀逸。観る時を選ぶため、何度でも観たいとは思えないのがやや難。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-07-07 14:34:34) |
3. ショーシャンクの空に
今さら私がレビューするまでもない作品。こんな作品に賞を与えなかったアカデミー賞を私はあんまり信用していない。 映画レビューサイトをいくつかまわると、どこに行っても本作が他の追随を許さない人気を得ている。あまりの人気に何だか神格化されてる気もするが、こんなサイトにいながら本作を未見だという方には、あえて「観て損はないですよ」と伝えたい。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-07-01 12:58:25)(良:2票) |
4. この森で、天使はバスを降りた
邦題が非常に悪い。何だか少女が村を救うハートウォーミングな話なのかなと感じてしまう。確かに話の筋だけ辿ると、笑ってしまうほどコテコテで陳腐な話だが、この作品は安っぽさを全く感じさせない。久しぶりに映画らしい映画を観た気がする。淡々とした描写でいて全体的にどことなく爽やかさを感じるが、同時に重苦しさを感じていた気もする。とっても暖かい話でもあるし、あまりにも割り切った展開に冷たさも感じる。多くは語らない。描かれているのは必要最低限の場面だけ。住人があれやこれや言うシーンは思いのほか少ない割に、ラストでは「あぁ、この町は救われたな」と思える。台詞では語られない、登場人物の様々な思いを感じ取れる。観た後は、何かすっきりしないような、でもちょっと爽やかな、複雑な気持ちになった。極めて良く出来ている。本当に伝えたいことは、露骨に表現せず観客に自由に受け取らせるのが良い映画だと思う。 それだけに、作品で語っていない余計なことを類推させる邦題はひどい。 [DVD(字幕)] 10点(2005-06-16 06:50:08) |
5. CUBE
私も人生の映画ベスト10にこの作品を数えている馬鹿者の1人。しかしこの作品は素晴らしい。不条理映画の真髄。CUBEの存在意義、登場人物たちの理不尽な運命、劇中で描かれる全てに意味など存在しない。そんな不条理な世界に置かれて錯綜する人間が非常に良く描かれており、リアリティも何もない世界なのに自分もその場にいるかのようなリアリティを感じる。グロいのが嫌な人には、薦めないこと。 [ビデオ(字幕)] 10点(2004-07-21 00:18:59) |
6. 宇宙で最も複雑怪奇な交尾の儀式
アイディアがまず素晴らしく、ほぼ全てのネタも一級品で爆笑に次ぐ爆笑。一方で、オレらの人生って結局こんなもんだよなーと、ついつい人生を省みてしまう内容。命を生み出すってこんなにも大変なことなんだなーと、生命を尊重する精神。どこまでも突き抜けてバカな映画なのに、ちっとも陳腐な仕上がりになっていない。素晴らしい。隠れた名作。 [DVD(字幕)] 9点(2007-03-12 12:51:36) |
7. 遠い空の向こうに
「ロケット」という言葉のイメージと、彼らがやってることにギャップがあって、最初は観ていて「何やってんだこいつら」と思ってしまった。興味のない人からみたら、彼らのやったことは最後の最後まで「何やってんだこいつら」なんだけど、どんなことでも納得いくまでやりぬく姿勢と、純粋な彼らの思いに心打たれた。純粋な心をヘタな言葉で飾らずにそのまま純粋に伝えてくれる秀作。 [DVD(字幕)] 9点(2005-09-19 12:11:09) |
8. シザーハンズ
ティム・バートンの作品では一番好き。「独特」としか言いようのない色彩、世界観。カットの上手さはハサミの数の問題じゃなくて器用なだけだろうという突っ込みは置いといて。 [DVD(字幕)] 9点(2004-09-15 20:57:01) |
9. ザ・ロック
豪華キャストの作品にはいつも好感が持てないのですが、コレはよくまとまっていると思います。テンポも良い。そしてエド・ハリスがカッコよすぎます。「○○がいい」と役者を褒めるレビューはどこが良いのかハッキリしないので好きじゃないんですが、カッコよすぎるんだもの。仕方ない。許してください。 9点(2004-09-15 20:20:20) |
10. 告発
脚色の程度はあずかり知らぬが、本当にこんな理不尽な話があったのかと疑わずにいられない。それをおいといても、映画作品として文句のない出来。ケビン・ベーコンvsゲイリー・オールドマン。こんな悪役俳優対決もある意味貴重。両者素晴らしい演技で主役がちょっと浮き気味か? [ビデオ(字幕)] 9点(2004-08-27 00:22:32) |
11. アポロ13
次々と起こるトラブルに、観てる方までパニック起こしそうで、思い切り感情移入してしまう。緊張感が途切れず、非常に完成度の高い作品。エド・ハリスかっこいい。 [ビデオ(字幕)] 9点(2003-10-28 20:27:57) |
12. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
こういう、幾重もの糸が複雑にからみあいながら進行する形式は好き。このパターンの多くは収拾つかなくなってドタバタ終わるが、本作は別格。完成度高し。スナッチほど速すぎず、難解すぎず、笑いを誘うラストも小気味良い。結局法に触れなかった馬鹿にカンパイ。 [DVD(字幕)] 8点(2007-03-29 14:23:12) |
13. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
1,2の良さもそのままに、舞台は西部開拓時代!いいねえ。クライマックスの汽車爆走は手に汗握って見入ったものだ。完結編として申し分ない出来。もうバック・トゥ・ザ・フューチャーの続きは観られないのか。。。と寂しくなったあの頃が懐かしい。 [ビデオ(吹替)] 8点(2007-03-29 14:17:08) |
14. バッファロー'66
あの、小便を我慢してる辛さが、いざとなったら出ないあの辛さが痛いほど分かるので、なんていうか、もう見てられない。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-03-29 14:01:27) |
15. パーフェクト・ワールド
《ネタバレ》 唐突に導入されるファーストカットがあってこそのラストシーン。私は最初のシーンで「ずいぶん気持ち良さそうに寝るんだな」という印象を受けたので、ラストでも「ずいぶん気持ち良さそうだな」と思った。彼にとってはあれで良かったのかもしれない。あの導入がなければ、ただのやるせない二流物語だが私は鑑賞後、何とも表現のしがたい微妙な解放感を覚えた。私的にあの編集は神業だと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2006-03-25 10:03:26)(良:1票) |
16. トータル・リコール(1990)
ガキの頃に観て、途中から話の展開についていけず、何のこっちゃ分からんかった。数年後、やっと物語の意味がわかったという(わかってみりゃ大したことないんだが)思い出深い作品。昔からシュワちゃん好きだし、おばちゃん割れとか火星に青空とか子供心くすぐる要素盛りだくさんなので評価高めで。 [地上波(吹替)] 8点(2005-09-19 12:16:57) |
17. トゥルーライズ
アクションとコメディの調和が見事に取れていて非常に完成度の高い作品。なぜか馬とかバッテリー切れとか、要所要所でかます小ネタは秀逸であるし、いきなり本筋から不倫騒動に逸れておきながら気がつけば本筋に戻している点とか、テンポも展開もさすがキャメロンといったところ。傑作でしょ。 [映画館(字幕)] 8点(2005-09-19 12:04:30) |
18. 天使にラブ・ソングを・・・
昔のジブリ作品のような、テレビでやってたらつい観てしまうような軽やかさと爽快感のある作品。笑いのセンスも私にはハマった。修道服のウーピー、顔出すぎ。あれ見るたびに爆笑。様々な面で一級品。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-21 11:35:31) |
19. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
アル・パチーノの演技も、作中の役としての演説も、しつっこくてタルすぎるんだが、それが逆に「年寄りと付き合うのはこれだから…」感が出ていて良い。そして、「だからといって年寄りを馬鹿にしちゃいかん」というのもしっかり描かれていて良い。訴えるものをストレートに打ち出している映画の方がやっぱり私は好きだ。女も好きだ。 [DVD(字幕)] 8点(2005-07-07 16:04:08) |
20. 12人の優しい日本人
《ネタバレ》 ジンジャエール! [ビデオ(邦画)] 8点(2005-02-02 12:44:25) |