1. K-20 怪人二十面相・伝
《ネタバレ》 「よくできた映画」であるとは思いますよ。 特にキャスティングに関しては主要3人の立ち位置や、行動も含めて全く違和感がないくらいハマってたんじゃないかと思えるくらい。 仲村トオルの「あぶない刑事」時のような間の抜けた顔なんか久々に観れたし、金城武の良くも悪くもものすごく「素」なところとか、まっすぐでKYな松たか子のお嬢っぷりであるとか、ホントに見事だったと思いますよ。 ただし、逆に言うと「よくできた映画」以上の評価にもならない、とも言えてしまうんですよね。 この映画の最大のテーマである「怪人二十面相が誰か?」という謎なんて、このキャスティングで仲村トオル以外の誰がなると言うんでしょうか。 その点、ミスリード含めて、もっと物語を揺らして焦らして欲しかったというのは残念なところでした。 その肝心なところ以外については、エンタテイメントとしては文句無しです。 [映画館(邦画)] 7点(2008-12-22 00:31:46) |
2. デビルマン
色々やり直す点はあげつらったら両手両足じゃ足りないんですが、主演を「小野みゆき」にするところからやり直しなさい。まずはそこからです。 1点(2004-10-13 00:02:06)(笑:5票) |
3. CUTIE HONEY キューティーハニー
なんだ、みんなが散々コキおろしているからどんなに酷いかと思ったら、何も考えずに観れば面白いじゃないの。まぁハニメーションホントにいるの?とかムラジュン微妙とかパンサークローもっと出番やれとか細かな不満はありやすが、アホながら愛嬌のあるサトエリハニー、クールビューティーになりきれない(のがいい)市川実日子の秋夏子、リアルアニメキャラのミッチー、そして手塚とおる・哀しみの執事等、愛すべきキャラクターでおつりがきたのでこの点数。「あずみ2」やるくらいなら、これも続編にしてくれんですかね。(勿論地獄から蘇ったパンサークローは必須!) 7点(2004-06-15 13:08:13) |
4. 下妻物語
フカキョンと土屋アンナのどこでどうあっても噛み合いそうにない二人のマッチングが最高でしたね。この時点でキャスティングの勝利でしょう。多分、自分が男でなくて、クドカンのエキセントリック系なドラマを観つづけてその手のノリに慣れてしまった所がなければもっとハマれていたんだろうなぁ。(と言うか、TBS系最近こういうの多くないか?) 7点(2004-06-15 13:01:20) |
5. 海猿 ウミザル
《ネタバレ》 王道の展開で手堅い作りとは思いますが、それ故原作ほどの深みがないような気が。訓練シーンなど説得力のある作りがある反面、原作の美味しい所を抜き出して骨抜きにしたストーリーの粗さが気になりました。工藤役の伊藤淳史君がよかったですね。原作と外見は180℃違う役でしたが、こちらの工藤君にも思わず心の中で声援を送っている自分がいました。いっそのこと工藤中心でストーリーを立てたほうがよかった気もするんですけど。(まぁ続編も念頭においての製作ということでそれは無理だったのでしょうが。) 5点(2004-06-15 12:50:12) |
6. キル・ビル Vol.2
《ネタバレ》 なんちゅーか・・・・ハイテンションなVol.2を期待してたらめちゃくちゃ拍子抜けいたしました。Vol.1・Vol.2ともにタラのレスペクトするものをぶち込んだのは変わりないと思うんですが、その情念の注ぎ込まれぶりが伝わらなかったのが残念。エル・ドライバーの最低ぶりはサイコーでした。 5点(2004-05-02 13:34:16) |
7. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ
《ネタバレ》 自分としてはつばきちゃんのその後が知りたいです。トータルじゃ楽しませてもらったし、何より往年の西部劇のヒーローが友情出演で出てきたのも嬉しかった!色々文句はあったりもするんですが、楽しい時間を満喫できたのでこの点数です。水島監督、楽しい映画作り頑張ってくださいね。 6点(2004-05-01 20:04:05) |
8. CASSHERN
《ネタバレ》 言葉や映像、音楽はすごーく「きれい」な映画。けどこの映画で一番心に残ったのは唐沢寿明の演技でした。あれ~?キリヤさん、一人の俳優の演技に場を獲られるようじゃいかんですよ。「魂」込めて映画は撮らねば! 4点(2004-05-01 19:57:51) |
9. 素晴らしき哉、人生!(1946)
「素晴らしい」。陳腐だけど、コレ以外の言葉が見つからない。この映画を創った人と、この作品を紹介してくれた友人に大感謝です。ありがとう。 10点(2004-03-07 10:20:02) |
10. イノセンス
単純に「面白い」「つまらない」で括れない何かがあるんですよねぇ。でも情報多すぎて電脳をカラダに入れないとついていけない事は確かか。(笑)来るかもしれない「未来像」の一つを垣間見せて、「もっとあの世界の事を知りたい」と思わせるのですから、やはり自分の中じゃタイシタ人です。押井さん&音楽担当の川井さん。 8点(2004-03-07 10:16:21) |
11. ゼブラーマン
ハッキリ言って「資源の無駄遣い」。これだけの主演・脚本・監督を揃えてこの出来というのは納得がいかないぞ~!もっとはっちゃけてくれよ!似非ヒーローがいつの間にやら都合よく真のヒーローになってしまったそんな「ぬるい映画」を俺は期待していた訳じゃないぞ!クドカン!三池! そして兄貴! 5点(2004-02-23 10:49:36) |
12. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
《ネタバレ》 正直、前二作を見てなければ解らない点、ガンダルフが全く魔法を使わない点、フロドが何故旅立たねばならなかった等、映画単体だけを見れば確かに欠損はある。しかし観ている人間を「中つ国」へ引きずり込むかの如き完成された世界、そして「指輪」に携わる者の辛苦とそれぞれの戦い、そして「伝説」が終わり、それぞれの「物語」が始まり、静かに物語が幕を閉じる3時間余り、そこには紛れも無い「ファンタジー」が存在していた。そう、それは親が子供が寝る前に聞かせた遠い昔の夢物語のように。細部にまでわたりファンタジーを具現化した監督、素晴らしい物語をありがとう。おやすみなさい。ピーター・・・・。 9点(2004-02-09 13:04:36) |
13. ラブ・アクチュアリー
これは一人で観るべき映画じゃない。折角いい余韻に浸った後に映画館が明るくなると殆どがカップル連ればかり・・・。思いっきり天国から地獄へと突き落とされた気分でしたよ、ええ。「PG-12」とか年齢制限もあるなら、「PG-2」って制限もつけてくれませんか、映倫さん。(泣) 8点(2004-02-09 09:11:58)(笑:3票) |
14. ニューオーリンズ・トライアル
悪辣な敵役のジーン=ハックマン。そして最後まで正体を握らせないジョン=キューザックとレイチェル=ワイスの謎のコンビ。そして自らの正義に殉じたダスティン=ホフマン。丁丁発止の心理戦の末に、納得できる結末へと導かれる物語が心地良かったです。アメリカ銃社会と陪審員制度をモチーフにした原作とそれに足る役者陣の演技たるや見事の一言。いや、ホントいいもん見せてもらいました。 9点(2004-02-03 01:54:15) |
15. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 確かに脚本は練られていて、役者陣も重厚な演技で緊張感のある作品ではある。けれど、自分はこの映画が嫌いだ。パレードで父・デイブを失ったことをまだ知らない息子マイケルが浮かない顔でパレードに参加するあの姿。たとえこれからジョニーがデイブ名義で仕送りをする事により「贖罪」をしたとしても、父親がいる日常を奪われ、やってくるかもしれない彼の悲しみを思うと、それで全てが拭い去られるとは思えない。そしてジョニーはその罪の報いを受ける事無く日常を生きる。こんな不条理を許していいものか。「愛が深いが故の罪」?そのとばっちりを受けた人間の悲しみの矛先はどこに向かえばいいんだ?それを受け止めない贖罪などまやかしではないだろうか。 7点(2004-02-02 11:36:00) |
16. シービスケット
率直に言って良い映画ではありました。けど、序盤の人間関係のエピソードを整理して、シービスケットの飛ぶ鳥を落とす勢いの過程、そしてそれに惹かれていく群集達のディテールを少し加えていればもっとよかった。映画そのものは手放しで素晴らしいとは言い難かったけどそれでも最後は一筋の涙を流しただけに、これでもう少し整理できてれば号泣できたかも。その点がちょっと勿体無かったかな。 7点(2004-01-26 18:56:11) |
17. シティ・オブ・ゴッド
因果は巡り、そして巡り巡って自らのところに報いが訪れる。そしてその繰り返し。あの街に住んでいる人間は誰一人としてこの法則から逃れられない。そう言う意味では確かにあの街は神が棲んでいるのだと思う。かなり残酷な神様ではあるのだけれど。 8点(2004-01-18 13:32:10) |
18. 北京原人 Who are you?
大作・感動作と製作元が高らかに喧伝。しかしひとたび体験してみると加速度的に堕ちていく演出と脚本。我先にと現実から目を背け物語から逃げ出す観客。そして逃げたしたくても逃げ出せず自分の仕事を健気なまでに全うした役者陣。まさにこの映画は日本映画界の「リアル・タイタニック」だ!さぁ、あなたもこの一大悲劇を体感してみないか!? 2点(2004-01-13 17:34:47)(笑:4票) |
19. リリイ・シュシュのすべて
「14歳の、リアル。」のキャッチコピー。これのお陰でこの映画の評価を下げざるを得なくなった。14歳の「陰」ばかりを撮って「陽」を写さないで「リアル」って言うなよ。結局「センター外にたむろう女子高生」ばかりしか取り上げないマスコミと一緒じゃないか。現実はこの作品ほど一面的じゃないし複雑だよ。つくりものは所詮つくりもの。この映画を観て共感はできるかもしれないけど、これが「ほんものの14歳の全て」と言うかの如く、観客に刷り込みを行いかねないコピーには傲慢さを感じる。 5点(2004-01-09 12:09:37) |
20. アザーズ
「うーわー、そう来ますか!?」と新鮮に驚けました。本編で散りばめられた謎が収斂されるクライマックス。見事の一言に尽きます。 8点(2004-01-05 12:04:16) |