1. ファウスト(1994)
演じてる人形(役者)と実際の人間とが、交錯しあって混沌とした空間を作り出し、漠然とした不安定感を見る側にもたらすこの手法は、さすがシュヴァンクマイエルといった感じ。 ただただ、素晴らしい作品としか言えません。 [DVD(字幕)] 10点(2005-09-06 23:38:15) |
2. 福耳
兎に角、ストレートに面白い作品です。もちろん、クドカンと田中邦衛氏の組み合わせも素晴らしいのだけれど、脇を固める俳優陣もとっても素晴らしいです。まあドタバタしたコメディでは、あるもののラストではジ~ンとさせられるホノボノ感もたまらない。 特筆したいのは、田中邦衛とクドカンを鏡越しに確認するシーンのカメラワークの良さが、ほんとにリズミカルで素晴らしい。 このカメラワークの良さが、この作品のポイントをかなり上げてると思います。 まあ、ココでヒトのコメント読むよりも、先ず観てよ!って言いたくなるほどの面白さです。 俳優クドカンも悪くないかな。 [DVD(字幕)] 10点(2005-07-01 19:15:22) |
3. ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
ティム・バートン、万歳。最高傑作ですね。まあ、でも子供向けではないかも。多くを語る必要が無い作品です。 10点(2003-12-27 21:23:25) |
4. 悦楽共犯者
《ネタバレ》 「アリス」が表の名作なら「悦楽」は裏の名作でしょう。完成度高いです。自動自慰マシーンもSMも鯉も想像できる。でも、詰め込む快楽っていうのは、度肝抜かれましたねえ。すごく、気持ちよさそう・・・ 只の洗練されたエロティシズムではなく、突き詰めた究極の快楽とは第三者的視線で見ると非常にお間抜けである。皮肉な笑いでより一層、欲望を昇華させてるんでしょうか。流石、ヤン・シュワンクマイエル! 傑作です。 10点(2003-11-30 13:24:12) |
5. バッファロー'66
あ~っつ!!もう、めちゃくちゃカワイイお話だ。もっと、パサっとしたロード・ムービーっぽい作品かと思ったら、クリスティーナだけじゃなくてビンセント・ギャロの演技もたまらなくカワイイ。純情なヤローの葛藤が痛いほど伝わってくるのだ。赤いブーツが欲しくなる映画でした。 10点(2003-11-12 22:09:28) |
6. ELECTRIC DRAGON 80000V
なんだか、全体的に評価低いっすね~。私は、はっきり言って滅茶苦茶面白かったです~。 「バースト・シティ」や「狂い咲き」の頃のわけわかんないパワーで押し切る日本の 元祖カルト監督的なノリが。 五条みたいに綺麗にまとまってる作品より、このブチ切れ具合がGOODです。 9点(2004-08-14 20:04:13) |
7. コックと泥棒、その妻と愛人
グリーナウェイ全開の作品。エロ・グロ・バイオレンス豪華絢爛。吐寫物や汚物、性欲食欲の有機物満載な映画なのにトータルで観るととても無機質な感じに仕上がってます。衣装もゴルチェでチョー豪華。ゴルチェスタイルのナースはたまりませんね。「ベイビー・オブ・マコン」と構成がとてもよく似てますね。この2作品が私的にはグリーナウェイのピークかなあ、なんて思ってます。 9点(2003-12-19 22:27:58) |
8. アリス(1988)
迷わず、DVD購入ですね。損はさせません。完成度のものすごく高い作品だと思います。個人的には短編の方が好きなのですが。 これほどルイス・キャロルの世界を見事に再現してる「アリス」は他にないでしょ。残酷で結構グロイ世界観。 違うヤンの作品の人形が隅っこにあったりして、ファンはそんなところでもおおっ!となってしまう。わかるヒトたちで分かち合いたい感動です。 9点(2003-11-07 23:28:49) |
9. ビッグ・フィッシュ
《ネタバレ》 素直に観れば、面白い映画でした。ソフトなティム・バートンもまたよし、って感じです。 ただ、何故息子が父をあんなに嫌悪するのかが、ちょっと私にはわからなかった。 やはり、父と息子というのは、そういうものなんでしょうかね? [DVD(字幕)] 8点(2005-11-25 21:41:37) |
10. ストレイト・ストーリー
リンチの作品なのに、異形の者も混沌とした時間軸の交差もない。 静かな、ただ静かなロードムービー。 老いるというこは、悲しくも有り、逆に柔和にもなれるということを教えてくれる なんだか、ほわっとさせられる1本。こんな、リンチも悪くない。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-25 21:36:07) |
11. ストーカー(1979)
哲学色の濃い作品なのだけれど。ラストの妻の台詞と娘の存在がすべてであり、前兆である・・・そんな印象をもった作品です。映像が叙情的で、とても美しい映画。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-07 22:28:08) |
12. スイミング・プール
前作の「8人の女たち」もそうだけど、映画というより、舞台を見てるような作品。 または、小説を読んでるような作品。 引き続き、女たちを対照させ、女の怖いトコが統合され、よく描けてるなあと思う。 「オチ」の部分は、受けてがそれぞれで考えればそれで、よしってことで。 この曖昧さが、またいいと思う。映像も美しいので、8点さし上げる。 [DVD(字幕)] 8点(2005-06-27 23:27:42) |
13. 過去のない男
《ネタバレ》 いや、もう最高。面白かったと素直に思えた作品。カウリスマキもカルト色は抜けてきた感はあるものの、いきなりのオープニング。あの淡々とした登場人物たち。音楽も映像もよかった。 電気工の兄ちゃんにお礼を申し出た時の台詞にシビレタ。 「うつ伏せに死んでたら、仰向けにしてくれ。」カッコよすぎ。 ラブ・ストーリーは、べたべたの使い回しなのに、後味がじんわり効いてくるのはこの監督ならではか? 8点(2004-11-01 22:35:49) |
14. 8人の女たち
女優陣が豪華で観たのですが、面白かった。オチが素晴らしい。 想像しつつも、お見事ってカンジです。 8点(2004-03-29 22:59:59) |
15. デューン/砂の惑星(1984)
結構、好き。リンチにしてはストレートでわかりやすいスペース・オペラ(?)に仕上がってると思ったのは私だけ?でも、カルト色全開でらしいといえば、らしいのかなあ。 8点(2004-02-02 22:03:11) |
16. ビートルジュース
もう、下らなくってサイコー!マイケル・キートンったらハリウッド版志村けんみたいな。これまた、賛否両論分かれそうだけど、私はこういうバカバカ作品奨励派なので大好きです。ティム・バートンらしいブラックな笑いがそこココに効いてて良かったです。 8点(2003-12-27 21:32:31) |
17. スモーク(1995)
趣のある味わい深い作品です。男達の美学とでも言うんでしょうか? 静かだけどとてもドラマティックでクリスマスシーズンには何度でも観たくなってしまいます。世の中ドンドン喫煙者に冷たくなっていきますが、「タバコ」も立派な文化なのにね。禁煙したはずなのに1本火をつけたくなっちゃうほど二人ともかっくいいです。 8点(2003-12-25 21:48:16) |
18. ベイビー・オブ・マコン
「コックと泥棒と~」を更に完成度を高めた作品。私的にはグリーナウェイの最高傑作なんですけど。賛否両論分かれそうな作品です。後味は兎に角悪いですね。まあ、そこが魅力なんですが。人間のあらゆる欲望が極色彩に彩られた劇中劇形式で進行し観る側演じる側が、混沌としていくところがツボでしょうか。 8点(2003-12-22 23:27:26) |
19. ベルリン・天使の詩
《ネタバレ》 はじめてこの映画を観たのは、20前後の頃でした。その頃は美しい映画。という評価以外は出来なかった。劇中のサーカースのブランコ乗りの女性が「時が癒す?その時が病気だったら・・・」という台詞通り、病んでる時を生き挫折や失敗、孤独を経験してもう一度見直すと心に染みるいい映画になってるんですね。登場人物、エキストラの一言一言がまさに「天使の詩」。人生に疲れたときに観て欲しいですね。 8点(2003-12-21 21:29:53) |
20. 200本のたばこ
豪華ですね~。 前半とても女優さんたちが、生々しく撮られてるカンジなんだけど、後半どんどん綺麗になってく。それだけ、だけどそれだけじゃない作品。 コートニー・ラブの唇はホント、セクスイ~です。 8点(2003-12-02 22:24:25) |