1. シコふんじゃった。
相撲版「稲中卓球部」。そこそこの面白さ。 5点(2004-03-15 21:16:40) |
2. マトリックス リローデッド
初めに断っておきますが、私はこの「リローデッド」しか観てません。知人に薦められるまま知人宅で観ました。さらに1も3も観るつもりはありません。なので不完全なレビューです。さて、感想としては、「つまらなかった」です。何とか兄弟とかいう変なアメリカ人のオタクが作った陳腐な世界観とワイヤーアクションの醜悪な融合ですか。興味なしです。ワイヤーアクションは大道芸としてやってくれたら楽しめるかもしれませんが。 2点(2004-03-15 21:10:33) |
3. キル・ビル Vol.1(アメリカ版)
アホな映画を観てしまいました。変な日本語の台詞、変な女子高生の殺し屋、服部半蔵という変な名前の刀匠、千葉真一の変な英語と日本語、変な演歌、少女時代(アニメ部分)より日本語が下手になったOren Ishii、血飛沫、血飛沫、そして血飛沫。とにかく「アホな映画」以外の形容詞は思いつきません。この映画を楽しめるほど私はシニカルではありません。しかも続編があるなんて、ちょっと勘弁して欲しいですね。あと、「SONY CHIBA」という芸名はSONYの商標権を侵害してないんでしょうか?高知東急の件もあるので心配になりました。 2点(2004-03-15 03:22:15)(笑:1票) |
4. ロスト・イン・トランスレーション
ソフィア・コッポラの性格が素直だからなのだと思いますが、良くも悪くも味も素っ気もないくらい一直線な映画です。テーマは、私のように外国語に日々悪戦苦闘している人間には非常に身近なので、観て良かったと思いました。私は仕事では英語でプレゼンもするし、契約の条件交渉もするし、飲みにも行きます。TOEFLだって誇れる点数を取りました。でも、それにも関わらず未だに「英語はやっぱり外国語」で、コミュニケーションのロスは結構あります。ましてや今勉強中のスペイン語なんて片言なのでロスだらけです。辛いことも沢山ありますが、外国で生活してきた経験からいうと、本当のコミュニケーション能力って語学力じゃないんだと思います。この映画でも、京都のお寺(神社?)での結婚式のシーンは、一切言葉が無かったにも関わらず非常に美しかったですよね。別の例で言えば野茂やイチローは英語喋りますか?でも幾ら稼いでますか?中途半端に英語を喋ることには全然意味は無くて、本当に大事なことは言葉じゃない所にあるのではないでしょうか。私にとってはそういう意味で、コッポラのテーマの掘り下げ方が足りない印象を受けました。最後に一つ付け加えたいのは、アメリカに住んでいると気づきにくいですが、日本もアメリカも世界的に見れば相当「特殊」な国です。アメリカ的視点から見た日本像をあまり気にしすぎないほうが良い気がします。とかく日本人はコンプレックスを持ちがちですが、ヨーロッパから見れば、最近はアメリカ人の傲慢さの方がむしろ問題視されてますので。##最後の最後に、ヒロインのお尻はキュートでした。 7点(2004-03-14 09:25:43) |
5. さよなら、クロ
ドラマとしてはくだらないですが、やっぱクロが可愛かったので、最後まで飽きずに見てしまいました。犬ものは弱いので。ストーリーのメイン(?)となっている恋愛部分に関しては、一応哀愁があってそんなに酷くないとは思いますが、ないほうが良かったですね。クロの話とあまりシンクロしてないし。もっと犬と人間の触れ合いだけに焦点を絞って、「硬派な犬もの」にすれば良かったのに。 6点(2004-03-03 23:09:20) |
6. アメリカン・グラフィティ
飛行機の中で見ました。見る前は「どうせ下らなくて、ダサいアメリカ青春映画だろう」と思って、途中で寝るつもりで見ました。ところが、見ているうちに何だか胸が熱くなってしまって、最後まで観てしまいました。いつの時代でもどこの場所でも共通するのもがあるんですね。確かに、高校卒業する頃なんて考えることといえば、女の子のことと田舎から抜け出すことくらいのもので、まさにこの映画の登場人物たちと完全に同じなわけです。一晩の夜遊びを一本の映画にまとめるセンスが光るし、その夜遊びがホントにダサい田舎の夜遊びなのが、この映画のポイントですね。都会育ちの人には判りにくいかもしれないけど。 7点(2004-03-03 22:59:56)(良:1票) |
7. 座頭市(2003)
全体的にトーンが調整されておらず、中途半端な印象を受けました。また、話題の殺陣シーンもCGの使いすぎで、超能力戦争みたいな感じになってしまって、あまりカッコいいと思えません。個人的には、畑を耕すシーン、大工のカンナや金槌のシーン、タップダンスのシーンは秀逸だと思います。しかし、時代劇のドラマ部分とマッチしておらず、なんだか妙でした。もっと徹底的に全編に渡って映像に凝れば良かったのに、と思います。最近の時代劇ではTV版鬼平の映像が際立って美しいと思っているですが、鬼平の場合奇抜な色使いをしたりジプシーキングスを音楽に使っても、全体の調和が崩れることはありません。座頭市は、良いアイデアが随所に見られるだけに「惜しい」です。ところで、この映画は海外の映画祭での受賞の多さでも話題になりました。でも実情は、TAKESHI KITANOという名前だけで受賞している感じです。カタルーニャ国際映画祭の作品賞も受賞しましたが、バルセロナの映画館は土曜日の夕方にも関わらず座席が1割程度しか埋まっていない閑古鳥状態でした。隣のホールで「ロスト・イン・トランスレーション」が長蛇の列を作っていたのと好対照です。 6点(2004-02-16 16:51:21) |
8. ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター
まだ音楽に専念している頃のミック・ジャガーと、ちゃんとギターを弾いているキース・リチャーズが楽しめるとともに、かの「オルタモントの悲劇」をドキュメンタリーとして鑑賞できる映画です。ストーンズ好き以外の方には、明らかに「注釈が必要な」映画でもあります。ウッドストックの向こうを張って、カリフォルニアで大規模な無料コンサートを敢行するストーンズですが、セキュリティ対策の不備から、親衛隊「ヘルズ・エンジェルズ」のメンバーが、エキサイトした黒人青年をステージの目の前で刺殺してしまうという事件が起こってしまいます。60年代後半はドラッグとヒッピー文化の萌芽の時代であり、ストーンズにとっては長らく休止していたライブ活動を再開した時代でもあります。クレイジーな観客をミックが何度もなだめるシーンが印象的です。私のように「Start me up」からストーンズを知った若い世代には、「こんなストーンズもあったのか」という驚きの作品です。 6点(2004-02-10 17:21:57) |
9. ゆすり(1929)
録音状態がひどくて映画として楽しめるレベルじゃないですね。なんといっても台詞が聞き取れないレベルなのは致命傷です。これは日本語字幕はおろか英語字幕すらないDVDのせいなんですが、台詞以外にも音があったりなかったりするので、TVの故障かと思いました。古い映画を楽しむためには、映像効果や効果音をある程度は我慢する必要がありますが、これはちょっとひどすぎでした。主演の女の子は(二の腕が逞しかったけど)可愛かったです。 3点(2004-02-09 17:19:38) |
10. Mr.BOO!ミスター・ブー
DVDで観たので、残念ながら吹き替えは楽しめなかったけど、それでも充分面白いと思いました。こういう時代のギャップがある映画は、最初の30分くらい我慢して見ないと時代背景に馴染んでこないですが、一旦馴染めば笑えます。 7点(2004-02-09 16:59:23) |
11. エイリアン2
そもそも「恐怖とホラーの美学を追求した」前作と、「設定を最大限に活かしつつもエンターテーメントを追求した」今作を比較するのは、設計思想の全く異なるスポーツカーと高級セダンを比較するくらい意味のないことです。個人的にはエイリアンはホラーであって欲しかったですが、これもそれなりにOK。 5点(2004-01-26 23:39:03)(良:1票) |
12. エイリアン
「遊星からの物体X」と双璧。設定の妙では「物体X」の勝ちですが、怖さでは「エイリアン」のほうが上かな。とにかく、カメラワークで怖い、静と動の対照で怖い、パニックで怖い、謎めいて怖い、救いがなくて怖い、意外な展開で怖い、逃げ場がなくて怖い。ホラー映画に必要な部分を殆ど備えている優等生です。一つ欠けている要素は「身近にありそうで怖い」ですが、まー宇宙の話だからしょうがないか。シガニー・ウィーバーが若くて綺麗だから十二分にカバーできてます。 8点(2004-01-26 23:25:20) |
13. 地獄の黙示録
ストーリーは決して破綻してないですね。別の人が撮れば、ここまで話題作とはならなかったまでも、骨太の戦争映画ができると思います。音楽は抜群です。ワーグナーもドアーズも両方ばっちりですね。問題点は、プロットが散漫すぎることとテーマを描ききってないことでしょう。これは、コッポラが「錯綜」や「狂気」を表現したくて確信犯的にやっていることだと思いますが、やっぱり川を上るあたりでは眠気に襲われます。多分幾ら理由付けしてこういう作品の良さを布教したところで無駄でしょう。観た者に「こういうの好き?」「退屈?」という二者択一を迫る映画ですから。この作品が好きで何回も観た人の気持ちは判るし、コッポラの気骨には10点あげたいですが、個人的にはやや「退屈」でした。 6点(2004-01-26 22:48:59)(良:1票) |
14. ショーシャンクの空に
映画の面白さについては、ケチの付けようがないです。多少腑に落ちない展開(刑務所の壁ってそんなに簡単に掘れるの?とか)はありましたが、そんな小さな粗はどうでも良いくらい良く出来た映画だと思います。はっきり言ってラストシーンには感動もしました。私にとっての問題はこの映画自体にあるのではなく、この映画のスタイルにあります。つまり「結論明示的」で「鑑賞者を意識した映画」というスタイルです。鑑賞者に迎合することを第一義に考えているため、作家性というものがあまりなく、作り手の顔が見えないわけです。この手の映画ばかり評価されるのは、映画自体の可能性を制限してしまっているように感じます。絵画や文学などと違って、映画はそもそも大衆娯楽として誕生しただけに仕方ない部分もありますが、例えば同じような過程を辿ってもっとスタイルが多様化しているポップミュージックのように(ブリトニーからレディオヘッドまで、ロギンス&メッシーナからピンクフロドまで)、映画ももっと多様化して欲しいものです。 7点(2004-01-25 22:39:04) |
15. クール・ランニング
コメディタッチのスポ根として、あまり深く考えず、楽しくて感動できる映画を見たくなる週末の夜に最適です。だからあんまり説明の要らない映画です。カウントダウンはドイツ語なんですね。 7点(2004-01-24 00:47:16) |
16. ネメシス/S.T.X
TNG映画としては、前3作は「評価の分かれる映画」でしたが、ネメシスは「低評価しかできない映画」のような気がします。まず、TNGはテレビシリーズに圧倒的クオリティの良エピソードが多数存在し、「永遠への旅/All Good Things」という素晴らしすぎる最終回があります。テレビ版と比較すると、このTNG映画最終回はどうしても見劣りします。さらに、シリーズの特徴として「主役が多すぎる」ことも問題です。TOSはカークとスポックという判りやすいコントラストで映画化できましたが、TNGでは全てのメインキャラが平等に魅力的に描かれているため、映画という2時間の枠ではシナリオを組み立てるのが難しいです。最後に、監督が駄目です。なんでピカードにアクションやらせるのか?メインキャラクターの死という安直な発想で感動させようとするか?宿敵ロミュランとの和解なんて6の焼き直しでは?全くこのシリーズの良さを判ってません。やはり、ジョナサン・フレークスに監督させるべきでした。次回はDS9の映画になると思いますが、TNG同様メインキャラが多すぎるし、宇宙ベースという爽快感に欠ける設定なので、映画としては期待できないですね。シリーズに拘らずにST世界観に基づいたオリジナル映画でも作れば面白いと思うのですが。※それにしてもこの映画、結構宣伝されてた筈なのにコメント少ないっすね。。。 4点(2004-01-21 20:44:22) |
17. 老人Z
ただお馬鹿なだけの映画なので、週末にシリアスな映画と一緒に借りると良いかも知れませんね。決して詰まらないとは思わないけど、この映画の良いところをまじめに語るのは気が引けます。だって、予告編(確かガンダムのビデオの巻末についていた)を見ても、とてもまじめに作った映画には思えないから。どうしても暇なときのための一本。 5点(2004-01-20 05:14:44) |
18. U2/魂の叫び
「これは映画じゃない」という意見には、反論するすべを知りません。これはどこからどう見てもミュージックビデオです。でも劇場公開されているので、かろうじて映画と言うこともできます。さて内容ですが、U2の良い所が全て詰まっています。彼らの音楽のルーツを探る旅に合わせて曲が挿入されます。全曲素晴らしいですが、見所は何といっても「Where the streets have no name」です。オープニングからモノクロ映像が続いてこの曲のイントロに合わせてカラーに変わるシーンは、まさに鳥肌モノです。あと、個人的は「Bad」が良かったです。アルバムバージョンから大きく変更があるのですが、これに収録されているライブバージョンの方が断然訴求力があり、素晴らしいです。U2ファンはご存知だと思いますが、この映画(又は同名アルバム)を最後にU2は音楽的に大きく変質します。今までのメッセージ性の強い、ルーツに忠実なスタイルを完全に捨てて、まるでチープなポップスターを演じるようなアルバムを次々とリリースします。この映画(又はアルバム)を最後にU2に見切りをつけた人は多いと思います。実は私もその一人です。U2の集大成とも言えるこの映画を是非一人でも多くの音楽ファンに観てもらいたいものです。 8点(2004-01-19 08:57:28) |
19. ラスト サムライ
これは渡辺謙の映画といっても良いのではないでしょうか?完全にトム・クルーズを食っちゃってます。圧倒的存在感。もっと国際的な舞台で活躍して欲しい俳優ですね。内容的には、かなり日本人に配慮している印象を受けました。最後の明治天皇の台詞なんて、日本人としてまったく共感できる言葉です。ハリウッド映画も進化したものです。さらに印象的だったのが、トム・クルーズがインディアン虐殺に関して強く後悔していたシーンです。ハリウッド映画として、アメリカの侵略行為を自省したなんて前代未聞ではないでしょうか。細かい時代考証の不備は、商業的に映画を盛り上げるための必要悪として、目を潰れる程度の失点です。観客は日本人だけじゃないですから、お決まりの芸者ガールと青い目の異人さんの恋は避けて通れないでしょう。あと、合戦シーンはハリウッドお決まりの単細胞的な迫力至上主義でしたが、まー良しとしましょう。減点要素は多少ありますが、結論としては「見る価値あり」の映画です。 7点(2004-01-19 07:40:47) |
20. CUBE
《ネタバレ》 「アイデア一発!」という映画なのですが、そのアイデアが素晴らしいので、引き込まれて見てしまいしました。私はこの映画のテーマは密室の恐怖状態における人間心理のあり方ではないと思いました。「常に絶対的な解が存在する数学的謎解き」と「不条理で種明かしのないシナリオ」の対比ではないでしょうか。あの警官、子供を愛し、実生活では善良な市民(または善良な市民を演じる人)だったのでしょう。しかし、途中からの狼藉ぶりは何だったのでしょう?外に出たら訴えられること間違いなしです。世間体を大事にする性格なのに、彼の行動は腑に落ちないですね。単純に疲労と恐怖で頭が回らなくなったのか、或いは外に出る前に全員殺そうと決めていたのか。もう一つ、多くの方がKazanは助かったと考えているようですが、ほんとにそうでしょうか?あの真っ白な世界は何?あそこが現実世界への出口だとしたら、Worthは何故外に出ようとしなかったのか?「What is out there?」に対して「Boundless human stupidity」と言っています。単純に現実世界に失望してニヒルになっていたというのは考えにくいです。だって、それまでは一応助かろうとしてたじゃないですか。やはり彼は何か知っていたのでは?...てな感じで考えを巡らしても、映画自体が答えを提供していないので埒があきません。数学的にキューブの仕組みが解明されても人間の行動は解明できないわけです。 7点(2004-01-18 07:19:44) |