1. 隣人は静かに笑う
《ネタバレ》 タイトルからテロの話だとは思わなかったが、話がでかすぎてまとまりがない。序盤、何故ジェフ・ブリッジスは隣人の手紙を盗むなどの犯罪行為をしてまで、ティム・ロビンスのことを調べようとしたのか、理解できなかった。図面に違和感を感じたから?改名した事実があったから?どうも納得できません。行動に理論的根拠がないと、感情移入はできないと思います。どちらかというと、勝手に他人のことを調べていくジェフ・ブリッジスの方が怖くて、こんな隣人嫌だな…と思いました。そして、オチへの展開もどこかでみたような展開。衝撃はある程度あったが、あまりにも後付ご都合主義な話。そんなにうまくいくわけないと興ざめ。全体的に粗が目立ち、集中できませんでした。ただ今作を観て、世の中に流れている情報や真実と思われていることは、決して真実ではなく、世の中のスケープゴートとして作り出された虚構の真実が少なからず存在するのかも…ということを改めて考えさせられたことはよかったと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2007-09-25 19:18:35) |
2. ブレインデッド
《ネタバレ》 なぜにこれほど評価が高い作品なのかわかりません…。こんなのほコメディとは言わないと思います。純粋にスプラッターを観たい人にだけお薦めします。観ていて気分が悪くなった以外に感想がありません…。 [DVD(字幕)] 2点(2007-09-13 18:04:23) |
3. マルコヴィッチの穴
《ネタバレ》 ざ~~んしんだなぁ、ざんしんだなぁ。独特の世界観といい、発想といい、役者といい、久しぶりに10点映画きたか!?…と期待していたのですが、後半以降の展開が今一歩でした。オチ…が予想の範囲内だったのはいいとしても、そこに行くまでの過程…器に乗り移るまでのやり取りが、どうも強引すぎて「あれ?」って感じ。前半のパワーがあまりに強すぎたからですかね。しかし、全体としての評価はかなり高いです!キャメロン、キューザックもやっぱりスゴイ役者なんだなぁ!と再考できた、いいキッカケになりました! [DVD(字幕)] 8点(2007-09-01 18:16:05) |
4. 交渉人(1998)
《ネタバレ》 スリリングな展開で最後まで飽きないで観られる作品。ただ、「ジョンQ」と同じで感情移入できなかった点がどうしてもマイナス。自分の無実を証明するために、人質を取って立て篭もる。結果として、(ニルバウムは意図的に殺されたとして)ダニーは誰も殺していないのだが、あくまでそれは結果論。たくさんの死人が出る可能性は少なからずあるはずだし、世の中に与える影響も大きい。そのあまりにも強引で自分勝手な展開が、個人的に好みではない。あと、途中まで警官のスコットを殺したと思わせぶりに展開しているが、100%殺していないのがバレバレ。そこで殺したら、結局務所行きなんだから。そんな中途半端な前フリもいらなかった。 [DVD(字幕)] 7点(2007-08-18 18:47:01) |
5. アメリカン・ヒストリーX
《ネタバレ》 観ていて「アメリカンビューティー」を思い出しました(特にラストシーン)。この後、デレクはどうしたのでしょうか…。それを考えるととても強い虚無感に襲われる。「怒りは君を幸せにしたか?」という先生の言葉がとても印象的です。刑務所に入る前は、僕の知らない人でしたが、出てきたら僕の知っているE・ノートンに戻っていましたw [DVD(字幕)] 8点(2007-07-17 20:25:42) |
6. アメリカン・ビューティー
《ネタバレ》 登場してくる人達に感情移入できるか、そこでこの映画の評価が分かれてくると思う。登場人物は、周りには滅多にいない変人達ばかりに見えるが、実際はそうではない。自分を偽り、表面だけハッピーに見せかけて成功を勝ち取ったかのように振舞う。あるいは、世間では変だと思われること(例えばゲイであること)を公にはしない。自分も含めて、そういった部分を持っている人は決して少数派ではないはずだ。奥さんに隣人、友人に不動産屋…彼らは本当のところでハッピーではない。単なる犠牲者に過ぎない。本当のハッピーを持っている人との表情の差は明らか。ゲイを公にしている男はとてもいい笑顔だ。全てを告白した後のアンジェラは、本当に綺麗に見えた。そして、最期を迎えたレスターは儚くも美しい表情をしている。出演者の好演もこの映画を素晴らしくしている。今作は下品な部分も確かにあるが、ストーリーから逸れた下品さではなく、きちんとしたバックグラウンドのある描写ばかりだ。今作の下品さばかり目に付いてしまう方は、もしかしたら偽りの登場人物たちのように、上品さや綺麗なモノを重視する偽りの仮面を付けているのかもしれない… [DVD(字幕)] 8点(2007-06-01 18:43:03)(良:4票) |
7. ミザリー
《ネタバレ》 リアルな怖さとは、まさにこの映画のこと。狂った人間、犯罪者が出てくる映画は数多くあるが、ここまで身近にいそうで恐怖を感じる映画は少ないと思う。例えば、「羊たちの沈黙」のレクター、「セブン」のジョン・ドゥ、「SAW」のジグソウなどは、もう完全犯罪。頭良すぎ・理屈だらけで、怖さ以上にスゴさが押し出され遠い世界の話に感じる。「シャイニング」のジャックは霊的な何かにとりつかれて…みたいな感じで現実味が薄い。「サイコ」のノーマン・ベイツは、身近にいそうな変質者だが、被害者とのやりとりの描写は映画中にあまりなく、ジワジワくる恐怖はない(どちらかと言うと、ドキッとする怖さ)。アニーの怖さは、「命を助けて、色々世話してるのになんで感謝しないの?」という表現が表すように、自分のしていることが100%正しいと思っていること。作品を焼いたことも、足を折ったことも、全て正しい事だと本気で思っている。「人間の正義を超越した正義 私はその正義に従う」正に自分のしていることは正義だと思っている。普段はそれほど怖くなく、むしろ温厚ともとれる態度が逆に恐怖。よくニュースなどでとりあげられる「キレて殺した」という話は正にアニーと通づる。だから、怖いのだ。話し自体は難しくなく、展開も比較的読める。映画の評価のベクトルをどこに向けるかによって、点数は変わってくるとは思うが、「恐怖」という観点のみでこの映画を観たら、間違いなく10点だろう。 [DVD(字幕)] 9点(2007-05-19 18:41:26) |
8. フル・モンティ
《ネタバレ》 笑いと涙を斬新な設定で、暗くなることなく描いている佳作。現在の日本の不況とハードゲイブーム(w?)もあり、とてもタイムリーな作品でもあったと思う。映像や音楽もGOOD!「芸を極めるのも大変だな」「あいつらはゲイを極めちまったけどな」のセリフに大爆笑!「僕はパパを信じているよ」と100ポンドを投資する子供に大号泣!そして、ラストは面白おかしくハッピーエンド!人生何事も「やる」って気持ちが大事なんだ、と思わせる元気の出る作品でした。 [DVD(字幕)] 8点(2006-01-22 12:17:29) |
9. フェイス/オフ
《ネタバレ》 そんじょそこらのホラー映画なんかより、よっぽど怖いと思いました。面会人としてトロイが来た時は、マジ鳥肌ものでしたよ。医学的な突っ込みや、脱走の場面など、ちょっと強引な部分もありましたが、それを差し引いても楽しめるストーリー展開です。主演二人の演技も、おみごとです(アーチャーはニコラスになってから、弱々しくなってちょっと気持ち悪かったけど)!ただ、自分の憎んでいた男の子供を育てるのって、どうなんだろ?確かに、本当の息子に似てカワイイ子だったし、独り身になっちゃったわけだけど・・・ん~。あと、アクションシーン、さすがにちょっと長すぎ。あんだけ銃撃って当たらないのかよ!しかも、やっぱり二人だけ生き残るしw!そこがマイナスでした。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-08 18:16:52) |
10. アルマゲドン(1998)
《ネタバレ》 いまさら見ましたアルマゲドン。あまりにも、メジャーすぎて避けていましたが、悪くはなかったし、少し感動しました。が!!内容は超ご都合主義。もう時間がない・・・3・・・2・・・1・・・ってのは、ベタを通り越して、うっとうしい。しかも、シャトルの故障をぶっ叩いて直すって・・・昔のテレビじゃないんだから!また、登場人物のキャラ付けが薄いのが少しザンネンだ。仲間が死んでしまってもあまり、悲しみはなかった。それでも、映画の根本である娯楽的要素は大いにあり、ツボはついていたと思う。大衆ウケするのもよくわかる。「お前を息子のように思っていた」・・・ハリーのこの言葉に感動しながらも、AJに銃を乱射しといてよく言う、とも思った。 [DVD(字幕)] 6点(2005-09-30 00:40:22) |
11. ゴッドファーザー PART Ⅲ
ゴッドファーザーは、僕の中ではパートⅠがダントツに好き。以前の2作と比べて、マイケルが随分変わってしまったが、人間老いるとそんなものなのかもしれない。ただ、3部作を1回見ただけでは、まだまだ自分はわかっていない部分が少なくないだろう。これから、機会があったら、また見てみたい。ビンセントは後半、貫禄が出てきた感があり、以前のマイケルを見ているようだった。メアリーは・・・う~ん、ラストの打たれたシーンが、いろんな意味であまりにも安すぎる・・・! [DVD(字幕)] 6点(2005-09-15 23:11:24) |
12. リバー・ランズ・スルー・イット
癒されたい気分だったので見ました。予想通り、心が癒されるゆったりとした映画でした。ラストの方では少し衝撃的な場面もありましたが、人の道と言うのはそういうものなのでしょう。たしかに、少し退屈に感じましたが、長いとは感じなかったのは不思議。ストーリーの構成がしっかりしているからでしょうね。 [DVD(字幕)] 6点(2005-05-21 03:33:21) |
13. ラスベガスをやっつけろ
いやぁ、スゴイスゴイ!!いろんな意味でスゴイ!あれ、言われるまでデップわからないでしょ~!あの、イカレタ手の動きは彼の得意技なんでしょうか、狂った役のときによく見ます。今までの映画人生でも、ここまでイカレテ中身が無くてオチがない映画はなかった気がします!あのセリフはどういう意味なんだろ?とか、このシーンはどこの伏線なんだろ?とか考えてたら時間の無駄です。何も考えずにヘロをしながら見ると楽しいのではw? [DVD(字幕)] 3点(2005-04-30 23:42:08) |
14. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
ずーーっとずーーーーっと見ようと思っていてやっと見れた映画!!やっぱりサイコーでした。パッケージを見て一緒にいた彼女はかなりびみょーなリアクションでしたが、見終わった後には大絶賛(笑!もう一回見ると言っていました!最初は訳がわからないし、登場人物が多くて大変ですが、見終わった後の爽快感といったらもう素晴らしい!登場人物も全員カッコつけてて、力もあるのにバカばっかり(爆!みんな、ガイリッチーつながりでスナッチを思い出したようですが、僕はパルプフィクションに似てるなーって思いました。 9点(2005-01-06 01:47:59) |
15. サイダーハウス・ルール
《ネタバレ》 サイダーハウスルールってのはイロイロある規則の中の一つだと感じました。題名の意味がわからんという方が多かったので、自分なりの解釈ですが。映画では、先生の言っていた法律であったり、友人の女には手を出すなという規則(と言うよりは道徳か?)であったり、もちろんあの果樹園のルールであったり。それを受けて、ミスターローズが「自分達が作ったルールじゃない。毎日ルールは俺が決めるんだ」と言うことによって規則だけが全てではない、と言いたいのだと思いました。つまり、それはミスターローズでいうところの自分の娘に手を出してはいけないという規則につながります。映画で、そのこと自体ががいいか悪いかというのは別にして、従うこと・決まっていることだけが全てではない、ということを考えさせられる映画でした。 7点(2004-11-07 17:57:43) |
16. パッチ・アダムス
《ネタバレ》 久しぶりに涙しました。いい作品ですねー!やっぱり実話物は心に響きます。僕の場合、泣けるポイントは・・・スッゲー嫌だったルームメートが後半パッチに心を開いて、医師団との裁判の後に手をたたいて喜ぶシーン(その前のスパゲティーおばあちゃんのとこも好き)!ただ、自分が本当に死にゆくとき、パッチみたいに無邪気にされてどう思うのかが難しいところだと思った。人によってはスゴイむかつくかもなぁ!いつものロビンのやりすぎ演技に、良くも悪くも唸りました! 8点(2004-10-03 19:13:01) |
17. 真実の行方
《ネタバレ》 「内なる顔と外部に対する顔を 使い分けるものはやがて どちらが真の顔か自分でもわからなくなる」―大司教のことを指していると思わせているが、実は別の人間を指していたという真実。オチはもちろん、終始見所がちりばめられた佳作だと思います。ただ、気になる点が2つ。アーロンという存在、全て演技だということだが、精神科医がそれを全く見抜けなかったのであれば、ヤブもいいところ。多重人格症状が専門ではないとのことだが、そんな人を証人とするのはいかがなものか。現実にこんなことがあったら、大問題だ。もう一つは、マーティンが全然「敏腕」弁護士じゃない点。もともと不利な立場にあったとはいえ、裁判では終始後手に周り、アーロンの多重人格による大立ち回りがなかったら、確実に敗訴になっていた。多重人格の症状が裁判で確実に出るとは言いがたかったはず。その辺りが惜しい。 [DVD(字幕)] 8点(2004-07-31 19:35:32) |
18. フェイク
《ネタバレ》 男の仁義と友情、そして裏切りの物語。ドニーの裏切りを知ったレフティは、最後まで彼に愛を注いだ。うだつのあがらない、へたれギャングだったが本当にダイナマイトガイだった。それに引き換え、FBIは多大な成果を上げたジョー(ドニー)に対して、形式的に表彰をしすぐに場を立ち去る(ちなみに、500ドルというのは、フロリダでの1時間の売り上げとかけていたのだろうか?)。推測だが、FBIはドニーの写真を持って裏切ったのではなく、さらに彼を利用して成果を上げようとしたのではないだろうか。そこには利用するだけのFBI体質が浮かび上がる。ジョーの定時連絡がないことで、FBIが自宅を訪ねたときの奥さんの言葉が全てを象徴している。「夫の生死より規則を破ったことが問題で、あなた達の失点になると」。暴力をふるい、殺しをするギャング・ヤクザの世界を肯定する気は全くないが、人を機械的にみるFBIの冷徹な対応は同じくらい肯定できない。そういった人の大切なものを最後のデップとパチーノの目は、観た人たちに教えてくれている気がした。 [DVD(字幕)] 8点(2004-07-17 19:14:19)(良:1票) |
19. トイ・ストーリー2
いやぁ、1よりかなりパワーアップしたなぁ☆おもろかったぁ!僕の周りではバズ好きが多いんですがやっぱり僕はウッディだなぁ♪なんか自分に似てるからめっちゃ感情移入できるし!トイストーリーのすごいところってどのキャラクターも死んでないとこ。その中でも、やっぱりバズとウッディ、きっちり二人の存在感があるのがスゴイ!個人的には三つ目の宇宙人(?)が可愛くて好き☆ 8点(2004-07-01 04:17:29) |
20. 告発
《ネタバレ》 二回目、見ました。一回目に見たときに、最後の「勝利」とは何に勝利したのか正直わからなかった。本当に勝利したのであれば、アルカトラズで最後まで闘って、ヘンリーのいうシャバに出てこそ、本当の勝利だと思ったから。死んでしまったのであれば、それは結局のところ負けなのじゃないか…と考えました。しかし、二回目見て、ヘンリーが独房で死んだことで局長・副局長が処罰され、のちにアルカトラズが閉鎖になった…ヘンリーだけが生き残るのが勝利ではなく、歴史的にアルカトラズ閉鎖ということが勝利なのかと考えました。それにしても、3年間光のない独房の生活だったら、普通の人間は正気を保てないと思う。想像しただけでも、気が狂いそうになる。この映画を見た人の中には、ヘンリーは事実、人を殺したのだから罪が軽くなるのはおかしいと考える人もいると思います。僕もその意見に反対は全くしませんが、やはりヘンリーは被害者なのではないかと。妹のためにたった5$を盗み、脱走を試みたヘンリー。もちろん罪は罪ですが、それでも人を殺すほどの人格はなかった(と思います)。そのヘンリーを作り上げたのは間違いなくアルカトラズ。それを考えたとき、彼が死刑宣告を受けたら今後も同じ過ちが繰り返されていく…。それを阻止したのはスタンヒルとヘンリーのチーム。これが彼らの本当の勝利なのだと思います。 [映画館(字幕)] 9点(2004-06-30 04:16:33)(良:1票) |