1. ダブル・ジョパディー
イマイチ。“同一犯罪を犯しても2度は有罪に問われない”という着眼点は悪く無いのに、全体を通して緊張感が希薄。それと意図的なのかもしれないが、開始直後のパーティーの時点で犯人が読めてしまうのがちょっと・・・・。刑務所のシーンもありきたりでグズグズしているし、中盤になってようやくトミー・リー・ジョーンズが出てきたと思ったら大きな見せ場もなく地味な演出。個人的にトミー・リー・ジョーンズの使い方がおかしいと思うが、それでも彼の存在感は救い。もし彼が出演さえもしていなければ間違いなくTVサスペンス劇場レベルの作品だと思う。アシュレイ・ジャッドは美しく、演技力も光る。それにしても“ダブル・ジョパティー”という語呂はなぜか口に出して言いたくなる。 5点(2004-05-30 19:48:28) |
2. ザ・エージェント
ヒューマンドラマとしては近年では傑作のひとつだと思う。何度も観たくなる作品。とにかく演者が皆素晴らしい。トム・クルーズは勿論、オスカーを獲ったキューバ・グッティングjr、本作でトムに見出されたレニー・ゼルウィガー、そして子役!しかし邦題の“ザ・エージェント”はいただけないなぁ、原題ままの“ジェリー・マクガイア”で良いと思うんだけど・・・・。 9点(2004-04-10 14:34:23) |
3. フェイス/オフ
荒唐無稽にも程がある作品だが、発想力がスゴイ。その発想力も含めてジョン・ウーの演出力はやはり個性があって面白い。ジョン・トラボルタ、ニコラス・ケイジ両主役も実力をいかんなく発揮して個性的なキャラクターを演じている。ただトラボルタの奥さんのイブ役はどうみても魅力的には見えず、「隣のおばさん」にしか見えなかった。 6点(2004-04-10 14:04:29) |
4. ヒート
既に生ける伝説と化しているデ・ニーロ&パチーノが競演というだけでもうお腹一杯です。監督のマイケル・マンは大変だっただろうなぁ~。両人のファンとしてはこの競演をどれだけ夢見たことか・・・・・。レストランのシーンは鳥肌ものでした。他の脇役陣のトム・サイズモア、バル・キルマーも素晴らしかった、特にバル・キルマーはハマってた。あと上映時間だが、監督があれもこれも、と欲が出てしまったのか収拾が付かなくなってしまったのかわからないが3時間というのはやはり長い。両主役があれだけハードボイルドにキメているのだから恋人や家族とのシーンはもっとカットしても良かったと思う。そういった意味で中途半端感は否めない。ファンとしてはもう一度別の形で競演して欲しいという無茶な願望を持ってしまうが、二人共もはや還暦を過ぎてあまり作品を吟味せずに名バイ・プレイヤー的なポジションでやっているので実現は難しいだろうなぁ・・・・・。 8点(2004-03-14 01:19:16) |
5. エネミー・オブ・アメリカ
トニー・スコットの演出力とジーン・ハックマンの存在感が素晴らしい。人気者のウィル・スミスを起用せざるを得なかったのは解かるんだけど、ちょっと力不足だし弁護士という役もTVのトレンディ俳優のように全く板に付いておらず、厳しいものがあるが総じてハリウッドらしい良質なエンターティメント作品に仕上がっていると思う。 7点(2004-01-26 12:30:53) |