1. 花とアリス〈劇場版〉
おハナシ的には強烈な印象はなかったが、くすぐられる様な感触がなんとも心地よい。それに何より、日本画の様な映像美と、編集の巧さには感動を覚えた。「なんで、ここまで映像と音楽が合うんやろ?」と不思議に思ってたら、音楽も岩井俊二監督だったんですね。そりゃハマるはずです。久しぶりに「監督」のすさまじさを感じさせられた映画。もう20~30分、削ってた方が見やすかったと思うが、「素晴らしい映画」の一言。 8点(2004-03-03 15:33:35) |
2. ロッカーズ ROCKERS(2003)
バンドものの映画にしては、イマイチ面白くなかった。サービス精神だと思うが、いちいち小ネタで笑わそうとしなくて良かったと思う。バンドの情熱が伝わらない。もっと、この時期の若者の一過性の爆発感を表わしてほしかった。 4点(2004-02-26 12:50:42) |
3. 恋愛小説家
ジャック・ニコルソンがとにかく良かった。いつも毒づくが、その言葉一つ一つがインテリの人によくありがちな、特異なシュールなもので笑えた。その対極にあるのが、この主人公の本質で、その対比がよく表わされていた。多分、原作者の近くにこの人物に似ている人がいたんだと思う。日本ではこういった恋愛の進行はまず、ありえないだけに、よりリアルに楽しめました。 8点(2004-02-26 12:48:50) |
4. シービスケット
《ネタバレ》 そこそこの映画。主人公が何故、ボクシングしてたのかもよく分からんし、調教師の白髪のおいちゃんも何ものなのか、自動車会社の社長も大暴落の後、会社をどうしたのかも、人物模様がちょっとはしょり過ぎの気も。まぁそこまで描くと、こんがらがる理由からはっしょったんでしょうが。最後の復活レースは、個人的にはレース直前でこっちに放り投げてほしかった。こちらでその後の物語りを作りたかった気も。これまた実話なので仕方ないなぁ。 6点(2004-02-26 12:29:59) |
5. アイデン&ティティ
《ネタバレ》 10年ほど前に原作のマンガを読んでて、その時のバンド仲間に貸してから行方不明になっていた。それ以来、久しぶりにこの作品に触れたが、けっこう忠実に再現してたと思う。今の人はどうか知らないが、10年前はホントこういった価値観でグラグラ悩んでいたのが懐かしい。それに、主人公の中島と、私のディラン好きの友人が髪型から仕種まで、かなり似てたので笑えた。ディラン好きの人って、この映画の様にいつもディランのハーモニカが聴こえてるんよね。最後のLike a Rolling Stoneはベタだけどまいった。ただ、バンドをやってない人には、青春映画としてはくどく思えるかも。 6点(2004-02-26 12:19:56) |
6. ラスト サムライ
面白かったのか、面白くなかったのか?と疑問を持ちつつ映画を見終わりましたが、やっぱり面白くなかったな~。外国の監督が作ったものにしてはよく観察してるし、テンポも良く見やすい映画ではありましたが、「サムライ」が何故、そうならざるを得なかったか?こだわったのか?がまったく描かれていない点は、この時代遅れの「サムライ」を描く上で致命的だったと思います。逆に2時間40分でこのテーマは無理。 6点(2004-02-26 11:57:57) |
7. あの頃ペニー・レインと
この映画を見た後「このバンドはThe Allman Brothers Bandだ!」と思い、一人でニヤニヤしてた。そのわりにはあまり面白いとは感じず、フツーの青春映画並でした。その後、来日したバンドに帯同してた(そのバンドのボーカルの奥さんになってた)、生ペニーレインを見れたのは嬉しかった。 6点(2004-02-24 09:43:00) |
8. 熱海殺人事件
つかモノは結構好きだけれど、「蒲田行進曲」以外の映画は原作の情念が伝わってこない。ほとほと芝居向けの話しだなぁと思う。その中でもこの熱海はまぁまぁ見れる範囲の映画。でも、やっぱり舞台やねぇ。 5点(2004-02-24 09:33:20) |
9. 赤ちゃん泥棒
夜中にテレビであってたのを偶然見たんですが、あのバンジョーのリズムに淡々と流れるストーリーに、なぜだかチャンネルを変えれずに最後まで見続けました。「絶対、見てみろ!」とは言わないが、自分のツボにスッポリはまった快作。とにかく気持ちよかった。 7点(2004-02-24 09:23:13) |
10. 半落ち
どうにもまともに演技出来る役者と、素人同然の演技しかできない役者のギャップに、途中からアラしか見えなくなって一人、クスクスと笑ってました。これらの役者達の演技でOKを出した監督さんにはかなりの疑問を感じます。原作で出会いたかった作品です。 3点(2004-02-23 16:26:19) |
11. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 最後の方のショーンペンの奥さんがショーンペンに語った事は、そのまま今の「アメリカ」を表したいんだろうなぁ、と、ここに監督さんのメッセージの全てを込めているんでしょうが(現在のイラク戦争に対するメッセージ=こちらに非があっても、アメリカは絶対正義。勘違いであってもアメリカは世界((街の人たち))に指示される。誰も文句は言えない。憎悪は正しい判断をゆがませる)、個人的に単純な推理サスペンスとして、幼馴染みの3人の人間模様で話しをまとめてもらいたかったと思います。そこまでが面白かっただけに最後で支離滅裂となった感じ。 5点(2004-02-23 16:19:29) |
12. ローマの休日
「古臭い映画」の印象があったので、今まで避けてきましたが、ニュープリント版が近くの映画館で公開されたので、何も期待せず行ってみました。どうにも単純なストーリーだったけど、何故だろうと思うほど面白かったです。やはりみせ方(これではオードリーの存在ですね)一つで映画はこれほど心に残るものになるのだと、しみじみ感じました。 8点(2004-02-23 16:09:26) |