1. ラブ・アクチュアリー
《ネタバレ》 映画としての評価よりも、なんかもう大好きでなんか幸せな気持ちになれるので10点。最初はDVDで見ましたがその後も放送のあるたびになんか見てしまいます。音楽もいいしイギリスっぽいユーモアも結構好き。かなり豪華なキャストですがそれぞれ持ち味を出してバランスが良いと思います。そして何度見てもラストは涙がこぼれます。いろんな物語があっても最後は普通の人たちの再会シーンというあたりまえにあるあたりまえの幸せに戻ってくるところがいいです。好きなシーンはたくさんありますが、特に女の子の歌に鳥肌でした。早くデビューしないかな。ちなみにローワンアトキンソンはまんまでしたがこの映画の中ではDVDのボーナストラックの男の子のウルトラCぐらいヤリスギの感がありました。残念。 [DVD(字幕)] 10点(2005-08-11 00:38:08) |
2. イングリッシュ・ペイシェント
やはり映像と音楽の素晴らしさ、そして自然の美しさ。戦時中のごく個人的な恋の悲劇的結末を芸術作品に昇華させたのはこれらがあってこそ。そして作品中に出会ういくつもの国の国民をめぐり会わせたのは戦争であるという皮肉。ゆえに観客は人間の運命に思いをはせることができるのかもしれない。命は限りあるものだから、愛する人と生きたいものだ。満点! 10点(2004-03-10 16:51:42) |
3. 死ぬまでにしたい10のこと
《ネタバレ》 いいひとしか出てこないので泣けてしまってしょうがなかった。人生の最後を過ごす主人公にとっての最後の贈り物のように。もし自分だったら?と言われても子供もいないし主人公より歳くってるしもう想像を絶している。でも友達を見てるとほんと子供を育てるって大変。きっと自分のことなんて気をつかう暇がなくここまできちゃったんだろうなということは想像がつきます。だからこそ自分が死んだら残された人達が悲しむかな?とかではなくて、純粋に自分が愛した人達にどうなって欲しいかというささやかな希望とやりたくても出来なかったことをやりたいという自分の欲望に忠実で正直なリストにかなり好感がもてた。人間ってどこかしら周りを自分好みにしたいという欲望を誰しも持っていて、子供に口やかましく怒鳴ったり旦那にちくりといやみを言ったり、子供の結婚に反対したり・・・そういうことで生きている部分って実は大きいのじゃないかな。それも愛だったりして。そういうところを丁寧に描いているところもいい。それにしても自分がいなくなった世界を考えるってなんて寂しくつらいことだろうか。子供が成長した姿とか、愛する人が歳をとった姿とか見たくても見れないものがあるってつらい。誰に言ったらいいかわからないけど誰かなんとかして、どうにかならないものかな?という気持ちになります。だから時間って命って大切。それを若者らしく淡々と爽やかに演じた女優さんに拍手。 9点(2004-04-27 17:47:56)(良:3票) |
4. アイリス(米英合作映画)
このアイリスという人がイギリスにとってどんな人がというのがわからなければこの映画の全てを理解することはできないだろう。 それでも愛することは親切にすること、幸せにすること、寄り添うことだというこの映画の主題は伝わってくる。でもジョンにとってはアイリスという存在それ自体が愛だったのかもしれない。goodの意味ってこんなに多彩なんだと思わせてくれた。 涙がとまらない作品でした。 9点(2004-03-10 17:17:53) |
5. 点子ちゃんとアントン
すごく可愛くて素敵な映画だった。アントンとママの影絵遊びやマオリ族メイクなんかが本当に愛情深くて素敵だった。そんなママになれたらいいなと素直に思える。みんながみんな良いひとばかりで出てくる料理全てが美味しそうで幸せだった。でもなんで「点子ちゃん」なんですか?知っている人教えて。。。 9点(2004-03-10 16:09:32) |
6. バベットの晩餐会
《ネタバレ》 凄く可愛いお年寄り達。信仰と共に暗く小さく寒い村に住む人々。食べるのは海からあがった魚。閉ざされた世界に住む彼らにしてみればフランス料理の材料は見たこともないふしぎなものばかり。魔女に見えてしまうのも仕方ないが、その発想が悪意のかけらもなく純粋なのがなんともほほえましい。そして魔法のごときバベットの料理たち。約束どおり料理については話さないけれど味は素敵な笑顔が物語ってくれる。そして信じることの素晴しさや懐かしむことのできる幸せを胸に家路につく。なんとも暖かい作品。秀逸! 9点(2004-03-10 15:46:19)(良:2票) |
7. プラトーン
改めて見たのだが、思ったより美しい映画だった。映像は元より音楽も記憶と比べて静かで物悲しい。これだけ戦争の映画が巷にあふれるきっかけとなった映画だろう。つまり戦争映画が芸術になりうることを証明したのだ。 (ちょっと気になったのはベトコンの攻撃の時に流れた音は尺八か?ということ。太平洋戦争の沖縄戦を思うとかなりつらい映像でした。) これを見て誰もが戦争の悲惨さを思い出して人間の命のやり取りがどれだけ無意味かを思い知って欲しいものだと改めて思った。 9点(2004-03-09 00:48:13) |
8. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 一言で言えない事を作品にするのが芸術家だから解説することは難しい。だから感想だな、これは。言葉で言うと陳腐だけど世の中は思っているほど冷たくはないんだよという優しいメッセージがあったと思う。いろいろ世の中って思わぬ落とし穴や不運に見舞われることが結構あるけれど、私達にも釜爺やリンさんやハクがいて、その人たちに助けられて生きていて、その人たちがいるから頑張れたり、立ち向かう勇気が出たりする。そういう人がいるんだなー幸せだなーと気がつかせてくれるから凄く好きなんだと思うなーこの映画。「愛だなー愛!!」(釜爺) 実は私原作を読んでいるんですが、こんな話だったかなー?でもきっとディティールはまるっきり違う話だったと思います。それをあんな世界観に置き換えたのにもびっくりでした。 それから懐かしい人たちや風景を思い出させてしまうんだよね宮崎マジック。おばあちゃん、って千尋が呼んだとき、だーっと涙があふれてしまいました。。誰が何と言おうとイイ! 8点(2004-12-10 23:33:26) |
9. 裸足の1500マイル
《ネタバレ》 ナチスの収容所を思わせる収容施設にはぞっとした。少女達の逃避行の間に周囲の状況をうかがわせる構成がありがちかもしれないが物語に厚みを与えている。白人でも隔離政策に必ずしも賛成ではないこと。あの収容所で育った人の行く末。同じ原住民でも信用が出来ない人がいること。この少女達の賢さ。追跡者の聡明さと静けさ。夕暮れの映像の美しさ。彼らの住んでいる世界のなんと美しいことか!!!それに気付かないことのなんと愚かなこと。 この映画はこれから生まれてくる子供たちとこの傲慢な政策でアイデンティティを失い苦しんでいる「盗まれた世代」の為にあるのだと思う。 8点(2004-04-07 15:31:26) |
10. アバウト・ア・ボーイ
思いがけず良い映画に会えた。それもかーなりタイムリー過ぎる内容。他人の自己嫌悪が自分のもののように感じられるんだから良い映画って思う。ストーリーも現実離れしてそうでムリ無く進むところが良い。 空っぽでも生きてていいんだね? それにしても働いてない人の人権って認められないのね、やっぱり。 8点(2004-03-10 17:37:05) |
11. グリーンフィンガーズ
実話を元にしているとは思えないぐらいファンタジックな内容だった。ストーリーもひねりがあって最後まで楽しめた。 それにこんな風に才能を発掘できるのはうらやましい。 みんなどんな才能を内に秘めているかわからず捜し求めているのだから。みどりのゆびという童話を思い出すと、悪いことをしてしか生きたことのない人に更生の機会を与えることこそ世の中の平和のために必要なことなのかもしれない。でも信じることって難しい! 8点(2004-03-10 17:27:09) |
12. マイ・ハート、マイ・ラブ(1999)
《ネタバレ》 とても印象的で又見たいと思う作品です。夜中にテレビでやってるのをなにげなく見たのですがミステリアスなアンジョリーナ・ジョリーにぐいぐいひっぱられて最後まで見てしまった覚えがあります。それから題名を調べて再度ビデオを借りて見ました。彼女の恋が本当にピュアですごく好きだった。ショーンコネリー好きなのですがこの役については微妙。でもこうやってちょっとずつ謎がとけていく話ってかなり好きみたいです。最後みんな家族でしたっていうのはかなりびっくり。え、よくある話? [地上波(字幕)] 7点(2005-08-11 00:55:35) |
13. 真珠の耳飾りの少女
《ネタバレ》 髪を見せないというのがこんなにセクシーなことだとは!!スカーレット・ヨハンソンの半開きの口に合わせて自分もずっと半開きだった。彼女の画家について知りたい気持ちには激しく共感してしまう。知るは楽しみなりと申します。これだけ説得力のあるフィクションならベストセラーになるのもうなづける。でもなんで真珠が必要なのか?何度か見ないとわからないのかな。それにしてもピアス痛そう。。ブルブル。。奥さんがあまりにも不細工なので「なぜ私じゃないの!!!」と言われた時、返事がのどまででかかってしまった。 7点(2004-05-08 12:44:26) |
14. プリティ・リーグ
古きよき時代の女達はスカートを着せられ化粧をさせられグラウンドでお茶を入れたり編み物をやったりさせられながらも野球をあきらめなかった。男のバカな理想や願望にも付き合ってやる。showとしての野球を要求されればファウルボールをとった奴にキスもするしスカートで滑り込みもやってやる。それだけ女性が活躍できる場所が少ない時代だったからかもしれない。でもこんな逆風にも負けず最善を尽くせる人がどれだけいるだろうか。戦う相手はそれだけではない。男性同様バスで広大なアメリカ中を旅して回り、厳しいスケジュールや怪我とも戦い、そして家族とも離れ、何より戦争で戦う夫の帰りを待っている。でも女だからってみんなか弱い女の子とは程遠く、運動神経抜群の全米から選抜されたアスリートである。強いってカッコいい!!だからスポーツって素敵だ。そして歳をとって思い出せる輝ける日々を今自分が過ごせているのだろうか。。。これからこれから!それにしてもトム・ハンクスうますぎ!!どう見てもうらぶれた足を故障しお払い箱になった野球選手にしか見えない!! 7点(2004-04-05 23:25:29) |
15. 小説家を見つけたら
ショーン・コネリーの孤独な老人っぷりは正に脂の乗り切った感。決して期待を裏切らないので大船に乗ったように安心してみていられるので大好きです。お元気そうでなにより。アンナ・パキンもアカデミー賞受賞者として恥じない成長ぶり。本当に今後も楽しみだ。作品としては過酷過ぎないストーリーがかえって現実味を帯びているようで、すっきりと心があたたかくなる良い小品でした。音楽がこうるさい感じがするのが玉に瑕でしたが。映像の色調というかなんかスモーキーな感じや、静かで淡々とした日常の描き方が、言われてみれば「グッド・ウィル・ハンティング」に似ていなくも無いかな。こういうシンプルなストーリーで実力派俳優がのびのび才能を発揮している映画は好きです。 7点(2004-04-04 01:20:58) |
16. 評決のとき
《ネタバレ》 豪華出演陣の割りによくわからない展開。要は原作頼みということか。読んでないが原作に対する感想になるのかな。日本だったら必ず有罪。なーにが心神耗弱だ!?それに、と、いうことはだ、アメリカは法治国家ですらないということを全国民的に認めちゃっているということ。要するに黒人は虐げられており、黒人の少女に対する暴行及び殺人未遂ではせいぜい懲役10年程度で出てきちゃうし、公平な裁判すら受けられないからそれではあまりにも不公平だから無罪だと。それなら法改正しろよ。弁護士の手腕で有罪無罪が決まるというのは階級社会の維持に他ならない。 確かに日本でも監禁事件等の凶悪事件に対し超法規的措置をとったりしているが、子供に対する暴行や傷害や殺人は大人に対するものより1.5倍とか2倍とかの罪にすべきだと思う。それが子供を守るってことなんだと思うけど。でもそれでは人間の重さに優劣をつけてしまうから駄目なんだろうけど。いや故意犯にだけ適用させるとか。。。ぶつぶつぶつ。。。 もとい、映画にもどるが、サミュエルの役のしたたかさが印象的。開き直りっぷりが凄すぎる。それだけ社会的弱者としての自分を客観的に認識しているのがリアル。 そして最終弁論が素晴しかった。自分の中に無意識に存在する黒人への偏見をまざまざと味わうことになる。黒人の少女と白人の少女でなぜこんなにも感じる痛ましさが違うのか?あるいは黒人と白人というより自と他なのかもしれない。日本人と中国人、韓国人、北朝鮮人。この感情を自己欺瞞せずに説明することがなんと難しいことか。思わずひやりとさせられる。その1点だけはジョン・グリシャムを賞賛せずにはいられない。 こんなに長く感想が書けるのだから結構いい作品なのかな。ちょっと甘めに点数直します。 あとサザーランド親子似過ぎ。なんで二人とも出てるの?それにしてもキーファー頭悪い貧乏白人役はまりすぎ。 7点(2004-03-19 12:45:39) |
17. ヴァージン・スーサイズ
なかなか問題作らしくなんだかずしーんと来た。エンドクレジットで見た事ある名前発見!ヘイデン・クリステンセン(アナキン・スカイウォーカー)でした。どこに出てたんだ!?ダニー・デビートにも気づかず。やられたっ!!やっぱり脚本の妙ですかね。レコードの歌詞で連絡を取り合うところが素敵でした。 7点(2004-03-10 17:31:13) |
18. 宋家の三姉妹
《ネタバレ》 マギー・チャン若い!激動の中国の歴史をそれまでと全く違う視点でとらえた良い映画だと思う。イデオロギーが衰退した現代にはかえって新鮮かもしれない。でもやっぱりどこのどんな時代でも結局は一番金がものをいうっていう感じがしてちょっとがっかり。 7点(2004-03-10 17:24:22) |
19. めぐりあう時間たち
人の女優が3つの時代の女性を演じ、それぞれに悲しみと秘密を持っていてそれはその3人しかわかりあえないというところにこの3人の共通点があり、この物語の芯になっている。 難解な中に隠微な、そして暗闇からあふれ出す感情の表現が秀逸。それにしても男の人って愚かで弱くていとしくて可愛そうだ。 7点(2004-03-10 17:15:09) |
20. 戦場にかける橋
イギリス万歳。第二次世界大戦というとアメリカ万歳の映画ばっかりでちっとも面白くないけれどこれは違う。人間の愚かさをみごとに示したラストに驚愕。ただ長い!冗長で飽きてくる。仕方ないが。 7点(2004-03-10 16:57:46) |