1. 晩春
小津作品の中では私としてはナンバーワンです。何がいいって、笠智衆がいい!ラストシーンだけ見ても何度でも泣けます。妻を亡くした夫と娘を嫁にやる父をやらせたら笠智衆は天下一品。ちょっと「ずるい」くらいのすばらしさ。学生の時にも見たのですが自分が嫁に行ってから見たら5割増しぐらいで心にしみました。 10点(2004-05-20 19:01:17)(良:1票) |
2. 東京物語
《ネタバレ》 日本が世界に誇る作品だと思います。日本らしさと言う意味では晩春より優れているかもしれません。晩春同様、笠智衆の演技は絶品です。妻を失った夫役と娘を嫁にやる父親役をやらせたら彼の右に出る役者はいません。私がはじめて笠智衆の演技を見たのは寅さんだったと思います。あのころははまり役!って思っていましたが、ちがいました。「晩春」と「東京物語」あと、「秋刀魚の味」。これがはまり役。反則!といいたくなります。<BR> 全体を流れる親子、家族のやさしくやるせなく無常な感じはとてつもなく切なさをそそります。 晩春のラストシーンもいいですが、東京物語もラストシーンの団扇をあおぐ笠智衆がいいですねえ。あのシーンを撮影したあと笠智衆の座っていた座布団からは湯気が出たとか。。。そのくらい大変な時間のかかる撮影だったようです。私はこれが小津作品の中では2番目に好きです。一番に挙げる人が多いこの作品ですが、私はやっぱり晩春が一番です。 [DVD(字幕)] 9点(2005-07-22 13:14:43) |
3. ディープ・ブルー(2003)
《ネタバレ》 製作7年、ロケ地200ヶ所、撮影フィルム7000時間をかけた海洋ドキュメント。<BR> あまりドキュメンタリーは見ないのですが、テレビで紹介された時の映像があまりに美しく、どうしても見たくなりました。 <BR> すばらしい映像でした。命にあふれ、厳しく、やさしく、美しい海の世界が本当に間近で見ているように繰り広げられます。迫力満点! 声を失う程です。というか映画館なのに声を「おーっ!」とか出したくなった!<BR> 見た事もない深海の発光生物も神秘的でした。 <BR>「生き物地球紀行」などが好きな人にはお勧めです。 <BR> でも、この海を汚しているのは私たちなんだと、それも思い知らされました。こんなに美しいものを私たちは破壊しているんだ・・・。<BR> 音楽演奏はベルリンフィル。 [映画館(字幕)] 8点(2006-01-24 16:54:08) |
4. マルタの鷹(1941)
《ネタバレ》 「ハードボイルド」の傑作、ハンフリー・ボガードの出世作など、映画史上で重要な作品。 <BR>殆どが部屋の中という場面設定ながら、人物描写と緊張感はなかなか見せる。 <BR> ハンフリー・ボガードの渋い魅力が全開。決してハンサムじゃないのにやっぱりかっこいいよねぇ。 この作品の前までは彼は悪役ばかりだったそう。<BR> この後カサブランカなどに出て「かっこいい」イメージが定着した感じ。しかも「ちょっと影のある感じ」がいいのだ。<BR> 最後のなかなか意表をつく結末も○。ただ最後まで見ても謎は解けるけど彼の気持ち(ヒロインへの愛は本当はどうなの?とか本当に悪と取引しようとしたの?)とかその辺はポーカーフェイスに隠されて読み取れない。 [DVD(字幕)] 7点(2006-01-24 16:41:01) |
5. キャッツ&ドッグス
肩の力を抜いて見てください。ワンコ好きは結構ツボを刺激されます。笑えます。ワンコがいい役、ニャンコが明らかに悪役なのでニャンコ好きの方は怒るかも!所々にでてくる何気ないワンの表情が「あー、犬飼ってる人が製作にかんでる」って思わせるようなゲイコマなところがあってウフフな感じ。「クビだしオッケー」の台詞には笑えました。お子様も楽しめるので是非親子でどうぞ。映画のできとか、主題はとかそういうことは言わないで見てね。楽しめればオッケーな映画です。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-07-22 13:18:12) |
6. K-19
私の青春のヒーローハリソンフォードがどうしてこんな役を!!ハリソンが正義の味方じゃないということに気づくまでに時間かかった。この役、ハリソンがやる意味はあるのか?被爆した船員たちは良く描かれていて、恐怖感が伝わってきた。普通の、恋人もいる、未来ある青年たちが潜水艦に閉じ込められて被爆していく。。。でも、なんだか無謀で嫌な艦長ハリソンの心が変わっていく様子とか、いまいちわかりにくいというか。そこんとこが描きたかったのか?何が描きたかったのか?いまいちわかんないんだなあ。それにしてもハリソンには永遠のヒーローでいて欲しいと思う私でした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-07-22 13:22:23) |