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田吾作さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 273
性別 男性
年齢 58歳
自己紹介 歳をとるごとに趣味と呼べるものがだんだん少なくなり、今では多忙ななか映画を鑑賞することがひとときの楽しみとなっています。
無数の作品の中から良作を探し出すツールとして、本サイトのお世話になっています。

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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ライトスタッフ 《ネタバレ》 
高評価が気になり、40年近い前に製作された本作を初めて鑑賞。  舞台は米ソ宇宙開発競争のまっただ中、アメリカ初の有人宇宙飛行計画(マーキュリー計画)に参加したテストパイロット達の挑戦を描くドラマ。  この人類未到の計画に白羽の矢が立ったのは、当時、高速飛行の壁に挑戦し続けていた命知らずのテストパイロット達だった。 その中でも腕利きで知られるイエーガーだったが、「大卒」の要件を満たしていないばかりに、いわゆる「マーキュリーセブン」に選ばれなかった。  この孤高のイエーガーと、世間から脚光を浴び続ける宇宙飛行士達に生き方が対比されながら、宇宙飛行士としての「正しい資質」(ライトスタッフ)とは何か。そしてそれをもつ者は誰なのかが静かに語られていくストーリー。  危険なミッションだけに、重大なアクシデントが描かれるかと思いきや、そうしたスペクタクル要素は控えめに、人間ドラマとして秀逸な内容だったが、 いかんせん時間が長く、期待したほどの感動は得られなかったのは残念だった。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-05-07 11:43:52)
2.  男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎 《ネタバレ》 
かつて釧路に住んでいたこともあり、昭和の釧路(幣舞橋)の街並みや、根室、養老牛温泉などが懐かしく、嬉しかった。 また、当時全道の祭りを巡業していた「オートバイサーカス」が登場するのも懐かしい。  と、本筋以外のところが目についた本作だが、中原理恵が演じる今回のマドンナ・風子もなかなか印象的だった。 寅さんに懐いてついて行こうとするも、寅さんに諭されて根室の理容室で働く風子だが、オートバイサーカスのトニー(渡瀬恒彦)に 惹かれて東京までついて行き、同棲してしまう。 体調をくずし、寅さんにとらやに連れて行かれ、寅さんいつもの「ここにいつまで居たっていいんだよ」が炸裂するも、風子はトニーに会いに行くという。 ここでの寅さんと風子とのやりとりは切ない。  あんな渡世人と一緒にいたって幸せにはなれないぞ…… 自分だって渡世人だって言ってるじゃない……  冒頭で昔の舎弟・登に出会い、説教するシーンも含め、寅さんの渡世人稼業の切なさが全編に渡って伝わってくる。  ただし、最後の着ぐるみの熊はよくないねぇ。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-11-25 14:42:13)
3.  男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 《ネタバレ》 
いつも思うのだが、寅さんは余所の人(特に困っている人)にはすごく優しいし、気を遣うのに、 とらやの面々を始めとした「身内」には手のひらを返したようにわがままだし、厳しく当たる人だ。  今作では、沖縄で療養中のリリーと半同居生活をすることになった寅さんが、ふとしたことから痴話げんかになり、 ついリリーに憎まれ口を叩き、リリーのちゃぶ台返しにあってしまう。  ここまで寅さんの「身内エリア」に入り、寅さんと対等にやりあったマドンナはリリーが初めてではないだろうか。 ここに至って、リリーは寅さんの「身内」になることの難しさを知り、終盤の寅さんのプロポーズを冗談と笑い飛ばしたのだ。 ※ちなみにこのシーンは前作「相合い傘」でのリリーが示した本音に対して寅さんが笑い飛ばしたのと対をなしている。  ラストシーンの爽やかさは、こうした二人のすれ違いを経て、一番いい距離感を表現していたからなのだろう。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-09-23 14:45:57)(良:2票)
4.  遥かなる山の呼び声 《ネタバレ》 
「幸福の黄色いハンカチ」と並び称される本作だが、何かとやかましい武田鉄矢の出番が少ない分(笑)、こちらの方が落ち着いて観られた。登場人物に寄り添い、時間の流れを丁寧に見せる手法は共通している。「幸福の~」では健さん達と一緒に旅をしているような気持ちにさせられたが、こちらは倍賞の牧場に健さんと一緒に住んでいるような思いにさせる力がある。だからこそ、健さんと母子が少しづつ家族のようになっていく姿に自然に共感してしまうのだ。その思いは草競馬のシーンでピークを迎えるわけだが、それまでに多くの時間をかけて丁寧に描いている分、その後の「転」「結」が劇的になるという、映画のお手本のような作品。本作の肝は倍賞の健さんに対する心の動きにあることは言うまでもないが、ここの描き方に手抜きがないので、自然に受け止められる。また本作の素晴らしさは北海道の描き方に嘘がないこと。酪農作業の所作や住居や家財道具、言葉や風習など相当な取材をして各シーンを作っていることが伺える(私が道東在住なので…)。これは子役の吉岡秀隆を含め、名作ドラマ「北の国から」にも繋がっていく流れにも感じた。ただ惜しむらくはタイトルが内容を反映しておらず、損をしている。例えば『望春』のような希望を感じさせるタイトルの方が良かったのではないだろうか。
[DVD(邦画)] 9点(2015-04-05 16:41:51)
5.  ナチュラル 《ネタバレ》 
さすがに野球シーンでは技術に前時代的なものを感じるが、それを差し引いても美しい画づくり、特に夕景でのショットが印象的な作品。落ち目なメジャーのプロ野球チーム「ニューヨーク・ナイツ」を軸に、球界の影を交えつつ、「16年間の空白」という謎のキャリアをもつ1人の年増の選手ロイ・ハブスが再起していくというファンタジードラマ。ロイがかつての恋人アイリスと再会した時に言われた言葉が印象的。すなわち人生は二つある、「学ぶ人生」と「その後を生きる人生」と。ロイは類い希な才能を自覚するが故に、16年間「全ての記録を破る」人生を目指していたが、アイリスとの再会で、それ以上の意味、すなわち数多の少年に夢を与えていたことに気付き、感動のラストへつながっていく。あのバットボーイとの交流もその伏線になっている。その意味では「真のヒーローとは」というテーマが底流に流れていたとも言える。少年の頃、草原で父とキャッチボールした、あの無垢で純粋な思いが実は一番大切だったということが、ラスト、息子とキャッチボールするR・レッドフォードの最高の笑顔に雄弁に表現されていた。名作。
[DVD(字幕)] 7点(2015-01-18 14:59:15)
6.  トップガン
二十数年前、公開当時に映画館で鑑賞。そりゃ大変な話題作だった記憶がある。劇場では戦闘機の重低音がリアルに鳴り響き、迫力ある戦闘シーンと、さわやかなトム・クルーズが躍動する当時としては上出来なアメリカ青春映画だったと思う。特に米海軍が全面協力した、リアルなオープニングは最高に格好良かった記憶がある(こうしたシーンを格好良く感じるかどうかでも本作の評価は分かれるだろう)。最近でもスバルのCMでこのシーンを再現したものがある位、インパクトがあった。現実の海軍パイロットの実情とは相当かけ離れたストーリーではあろうが、(当時としては)リアルな戦闘機バトルと、魅力あふれるヒーローの挫折と再起、友情が描かれ、サントラも大ヒットしたした本作は時代が変わっても記憶に残り続ける良作と思う。
[映画館(字幕)] 8点(2011-04-13 10:03:59)
7.  天空の城ラピュタ
正直、本サイトでの高評価ほどには感じるところがなかったのは、私に心がすでに老いているからなのかも知れない。確かに夢あり冒険ありロマンスありユーモアありメッセージありの素晴らしいアニメ映画であり、そのオリジナリティーあふれる世界観は秀逸である。しかし自分には「新鮮」に感じなかったのはこれまで多くの作品を観たからか。公開当時観ておかなかったことを悔やむ気持ちもある。ただひとついえることは、この作品にとって幸運だったのが、素晴らしい印象的なテーマ音楽を与えられたことだ。およそ(特に近年の)映画における音楽の比重というのは決して小さくないことの証左のひとつであろう。私は先にこの音楽を知っていたこともあり、必ずしもその原風景がこの作品とシンクロしていなかった。これはこの作品を知るにあたりひとつの不幸なことだったと今感じている。
[ビデオ(邦画)] 7点(2007-03-25 20:17:51)
8.  フォエバー・フレンズ
ベット・ミドラーの歌声が要所に織り交ぜられながら、飾り気のない友情が描かれている。ドラマに非現実的に大きな起伏がない分、等身大の女性の友情が伝わってきて、いつまでも余韻が残る佳作である。色々なことがあっても、大事なときに側にいてくれる親友のありがたさは男性も同じであるが、ふとそんなベタな友情の大切さを考えさせてくれるおすすめの作品。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-06-07 11:00:12)
9.  スター・ウォーズ/帝国の逆襲
恐らくはSF映画史上永遠に語り継がれるであろう「スター・ウォーズ」というシリーズを、まさにシリーズならしめた作品。この作品がスター・ウォーズユニバースという世界観を一気に広げた。ダース・ベイダーとルークの血縁関係(当時は本当にぶったまげた!)やヨーダから明かされる「フォース」の哲学、そして深まる「なぜ?」という謎。1作目だけならそれですっきり完結できたのに、ある意味罪深い作品という見方もできる。 当時はとにかく「やってるやってる、相変わらずみんなやってるね~」という感じで、1作目のキャラクター達の「その後」が見られる喜びを味わっていた。本筋と離れるが、この作品のサウンドトラックは恐らくシリーズを通してとりわけ秀逸である。有名な「ダース・ベイダーのテーマ」や美しい「ヨーダのテーマ」など、ジョン・ウィリアムズは、この作品で際だったキャラクターを見事に印象付けることに成功している。概してこのシリーズは、マニアックな人だけが「ハマる」趣味性の強い作品とみられるが、一面そのとおりであろう。しかし、かつて誰しも経験した自由な空想の世界で遊んだ子供心に強く訴えかける魅力がある。「観ている2時間あまりの間、日常生活を全く忘れさせてくれる」という娯楽としての映画の原点から考えると、満点の評価は決して過大評価ではないと思う。
10点(2004-06-18 13:25:21)(良:2票)
10.  バック・トゥ・ザ・フューチャー
観見終わったあと、「何回も見たい!」と思ったのは、この映画と「スターウォーズ」だけ。 初めて観たのが高校生の時だったのが良かったかも。「未来へ帰れ!」なんてシンプルだけど全てを表した粋なタイトルだと思う。あとの人生で「何回も見たい」と思わせてくれる、理屈抜きで面白い映画にどれだけ出会えるだろうか?
10点(2004-06-09 21:42:20)
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