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1.  ゴジラ-1.0 《ネタバレ》 
★太平洋戦争直後の日本にゴジラが現れるというシチュエーションは面白かった。ただ自分は直接的にヒロシマ・ナガサキでゴジラの誕生・出現となるのかと思ったんだけど、そういう流れではなかった。 ★どころかゴジラの存在の意味は劇中ではまったく語られない(放射能というワード、核爆発を思わせるゴジラの熱線、米国の核実験の映像など連想させるモチーフはちりばめられてるが)。 ★なのでゴジラは本作では核ではなく戦争そのもののメタファー(と言うには終戦直後だから随分直喩なんだけど)と思える。それを主人公らが否定する。「今度こそは人死にを出さずに克服した!」そういう物語。 ★先ほど「存在の意味は語られない」と書いたが、まあ記号的な意味での「倒すべき敵(あからさまなどこかの国でなければ)」であればゴジラでなくても何でもよかった気がする。「宇宙戦艦ヤマト」における「ガミラス帝国」みたいなもの。 ★前作シン・ゴジラが庵野監督らしくミリタリー&集団(チーム)劇(オタク方向)へ全振り、人間ドラマは皆無だったのに対し、本作はチーム・集団劇はそこそこで主人公敷島の弱さ、葛藤、ゴジラへの復讐心など(ありきたりではあるが)個人に焦点を当ててドラマとして面白かった。戦いの決着も読めはするがハッピーエンドで素直に良かったと思えた。 ★過去作、ゴジラの倒し方もいろいろあったけど、試作機「震電」の特攻で爆弾で頭吹っ飛ばされてぶっ殺されるってのもなかなかインパクトあり。 ★核兵器のような威力を持つ熱線を吐き、深海の水圧やそこからの急浮上にも耐えれる怪物が口内爆発で一撃ってのはどうかと思うが(さすがにそれで片付いてくれなきゃ物語的に困るというものの)。 ★そしてエンドタイトル直前のお決まりのシーンも「敗戦からの復興」という物語には蛇足。 ★CGはきれいだしゴジラは怖かったし、それと昔の軍艦や戦闘機が戦うというビジュアルも面白かった。シリーズ中でも良作だと思う。
[映画館(邦画)] 7点(2023-11-18 22:55:46)(良:2票)
2.  君たちはどう生きるか(2023)
★予備知識一切仕入れず観ました(もちろんタイトルを拝借したあの本も未読、そもそも啓発本嫌いなんで)。拍子抜けなくらい「普通に」面白かった。 ★て言うか普通のジブリ作品過ぎて、なんであんな堅苦しいタイトル付けたのか、前宣伝に緘口令敷いたりしたのかわからない。良くも悪くもブランドは確立してるし、普通に売れば普通に興行成績上げれたと思うけど。 ★まあ内容は・・・背景的にいろんなメタファーがあるのかもしれないが、全く深く考える気にならない。宮崎監督の御年とは思えないめくるめくイマジネーションの洪水をただ楽しんで来ました。 ★確かに過去作(特に近年の)の焼き直しという印象は否めない。従って宮崎駿のそういう作品はもういいや、というヒトは無理して観に行かなくてもいいと思う。 ★まじめに評価すれば、ストーリーはあってないようなもの、舞台もキャラの性格付けや言動などもイマイチピントがずれてる感じで、これが日本アニメ界御大の集大成と言ってしまうのはあまりにも寂しい。 ★例えるなら元プロの野球選手が引退後草野球チームに入って(結成して)「俺もまだまだやれるじゃん」ってな感じで、時々現役時を思わせるすごいプレーもありながら基本は和気あいあい好き勝手に楽しんでる?って感じ。それはプロとはまた別な楽しみ方があるんであって。 ★失礼ながら御大も今やそんな感じなんだと思って(これからまだ続けるのかどうかわからないけど)過剰な期待をせずにおいた方がいいのかもしれない。 ★まあ自分は適度に楽しめたしコスパ・タイパ(流行りの(笑))的に損したとまでは思わない。けどヒトに積極的に観なきゃ損とまでは言わない、よってこの点数です。
[映画館(邦画)] 6点(2023-08-03 23:10:29)
3.  M3GAN ミーガン 《ネタバレ》 
★AI、chatGPTなどの話題に乗っかった、久しぶりに超タイムリーな時流映画。もちろん全米公開は1月だし企画制作自体はもっと以前に始まったに決まってるから、プロデュースにホント先見の明があったというべきですね。 ★とはいえ、そんなまじめに見る映画でないことは承知。終盤はやっぱりこの手のホラー映画にありきなお決まりのヒャッハーな(笑)展開になってしまったし、ハード的には突っ込みどころ満載です。 ★面白かったのはソフトとしてのミーガンの能力で、(分析機能とか他のハードとの通信制御機能とかありきたりのじゃなく)ユーザーの心理に寄り添うことのできるAIとしての描写。 ★中盤、開発者のジェマが姪のケイディを伴って会社役員へミーガンをプレゼンする。(恐らく予めガイドされてただろうシナリオを無視して)両親を亡くした悲しみを吐露し始めてしまったケイディに対し、いかにも人工知能っぽい対応(いや定義はわからんけど)でケイディの傷心に寄り添い、見事に彼女の信頼を勝ち得て見せたシーン。別室でモニターしてた社長らが大きな拍手。自然な感動だったのか?上手いシナリオだという評価の拍手なのか?わからないけど、自分も少し心の中では拍手してしまった。 ★続編作られるらしいけど、どういう展開になるのか。とにかく「人形に不思議な力が宿って人間を襲い始める、最後は破壊しておしまい」みたいな当たり前の展開にならないように、「ターミネーター」みたいにエンタメでありながら少しは考えさせられるところがあるみたいな方向で行って欲しい。まあ2作目が新しいアイデアじゃなく単なるチカラワザに陥ることは多いから、あんまり期待しないほうがいいかも(^-^;
[映画館(字幕)] 7点(2023-07-01 11:27:10)
4.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3 《ネタバレ》 
★ほかのマーベルにはない軽いノリがいいんだけど、今回はちょっと重たい内容だった。 ★不満はいくつか・・・あれだけしつこく「おれはアライグマじゃねえ」と言い続けてたアライグマが結局アライグマだった。まあ設定観たらアライグマって書いてあったのでしょうがないけど。 ★ロケットのまだ可愛かった頃の過去話。ハイ・エボリューショナリーにハンパに改造された「ガラクタ」のような動物たちの姿はちょっと見るのが辛い。 ★さらに、カウンターアースって結局ただこいつの気まぐれで作られて気まぐれで破壊されただけですか?住人達善良そうだったのに・・・ひどくね?ほんとにこいつ有能な科学者なのか? ★重傷負ったロケットを助けるために仲間が奮闘のストーリーってのはいいけど、そのためロケットが現実世界でほぼ寝てただけになっちゃったこと。もう少し「いつものヤサグレキャラ」だけでない実はタダモノじゃない能力全開ってのやってほしかったなと。★あいにく洋楽には疎いので、まあ「虹を追い続けて」とか「子犬の~」とか「バッドランド」とか聴いたことあるな~くらいは。でもその音楽も含め、冒頭にも書いたようにほかのマーベルにはない軽いノリがいいんですよね。これで終わりなの?またやってほしいな、コラボじゃなく単独でね。
[映画館(字幕)] 7点(2023-05-30 22:02:27)
5.  エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 《ネタバレ》 
★マルチバースなんて言い方は違えどパラレルワールドと描き方自体はほとんど変わらない(もちろん理論的には違うことくらい知ってる)し、別に新鮮味はない。大体宇宙が違って同じ人間がいるってのもおかしいよね、野暮な突っ込み入れると。 ★その多元宇宙に絡めて「本当の自分」探しとか家族の葛藤とか語るのも手垢ついてる。 ★主人公の娘がレズだからってなに?マスコミのポリコレだ!多様性だ!ジェンダーだ!でアカデミーだ!の推しが最高にウザい。 ★おバカなことすると別な宇宙にジャンプできるってなおバカ設定(ただその宇宙へ飛ぶのと人格(正確には人そのものだけど)が入れ代わるだけなことがあるのはなぜ?)とか、下ネタ系のお下品ギャグとか自分は別に嫌いでは(苦手では)ないのでそれなりに楽しめた。 ★ラストのバトル、相手を「幸福感にひたしてやっつける」ってのは笑った。M男の幸福って(笑)・・・ま、それにしても2時間越えはちょっと長すぎるかな。 ★あとはほかの方も書いてる通り役者さんですよね。キー・ホイ・クアン、「インディ魔宮」のあの子か~子役だった子が大人になっても活躍してるのっていいよね。あともちろん主演のミシェル・ヨーも。苦労してる顔はアレだけど、終盤とかで微笑んだ時がきれいなんだよね。 ★自分では楽しめたが誰にでも勧められる作品ではない。特にアカデミー賞とかいってマスコミに騙される人がいるかと思うと(作品のせいではないが)いい点数は付けれない。5点。
[映画館(字幕)] 5点(2023-04-11 22:01:20)
6.  シン・仮面ライダー 《ネタバレ》 
★サイクロン号が自立してのそのそ本郷とルリ子の後をついてくるの、犬か馬みたいで可愛い。あれ実際バイク提供のホンダが作ってる(もちろん市販はしてない)んですよね(撮影はCGなのかは知らんが)。あれ欲しいなあ(笑) ★あ、そうか最初の小屋の爆発で本郷はともかくバイクも無傷って都合よすぎじゃね?と思ったけど自分で逃げたのか?、健気じゃないか!ますます欲しい!(ないって)。 映画本編については ★ひたすら仮面ライダーがカッコいい(だけの!)映画。 ★黒いマント、仮面からのぞく後ろ髪(漫画版?)、変身ベルトと仮面のギミック、サイクロン号にスタンディングで風を浴びるライダー、血飛沫が上がる戦闘員とのバイオレンスなアクション、必殺のライダーキック、TV版まんまの怪人、シーンやカットを庵野監督風にアップデート、ほんとに上手い。BGMはそのまんまでまったく違和感なし。 ★さらには石ノ森作品のほかの要素も入れてきたり。Kはロボット刑事K、Kの前に開発されたJのデザインはキカイダー、ラスボスのイチローはキカイダー01の主人公、彼が変身する時のダブルタイフーンのベルトはライダーV3、そして蝶オーグのモチーフはイナズマン・・・と止めどない。 ★一方SF考証は(説明はくどいけど実際は)超適当、主人公もラスボスもありきたりな過去のトラウマで、ショッカーの目的はまたしてもエヴァンゲリオン(人類補完計画)、物語も行き当たりばったりで超適当、ライダーとショッカー両方とも戦略も戦術も(見え)ない、ほんとにただ決闘してるだけ。 ★ゴジラが大人も見れるディザスターパニックムービー、ウルトラマンがギリ学生なら見れる実写版エヴァとすれば、仮面ライダーは「大きなお友達」が喜ぶ懐かしの特撮ヒーローもの映画版だ。 ★が、絵だけはひたすらかっこいいのだ。ただしあくまで過去作や漫画が好きだった人が(無論そうでない人でもいいけど)ノスタルジックなノリで楽しむのが正解で、それが受け付けないという人には全く価値のない映画。 ★結論、突っ込んだら負けの庵野監督趣味映画。合う人限定。自分は2回観てしまった。ただし人には勧められないのでこの点数。
[映画館(邦画)] 6点(2023-04-02 09:45:38)
7.  すずめの戸締まり 《ネタバレ》 
★巷でいろいろ言われてたので心配しながら見たけど、普通に面白かった。 ★タイトル通り「主人公の女の子が地震の起こる元を不思議な力でとじていくお話」としては、スペクタクルな絵と音楽でごまかされてるけど(いや、見ごたえはあります、劇場で見ると)、すずめの能力、サブキャラの草太(閉じ師)や猫(要石)のダイジン、大みみずと常世、すべての設定がふわふわ過ぎる。 ★ただそんなのが気にならないくらい一つ一つのエピソードが面白くてくすっとしてしんみりしてちょと泣けて、好感持てた。ロードムービーは言いえて妙。 ★椅子の草太、椅子なのにしかも3本脚なのにアクティブ過ぎ!新しいアクションジャンルにしてもいいくらい縦横無尽に駆け回る。馬のギャロップみたいな「足音」が爽快(笑)。人間の姿だとただのスカしたイケメンかと思ったら寝坊はするはAIロボ呼ばわりされて子供たちのお守りさせられるし。 ★しかもネット含め衆目に堂々とさらされまくってるし(ダイジンもだ)。こうした不用心ともいえる開けっぴろげさと、実際の人間関係の微妙さとなんかずれた感じが現代っぽい。 ★震災をネタ(エンタメ)にしたことに対する批判については・・・半分は同意するがもう半分は過剰じゃね、と思う。特に当事者でもないやつらが得意げになって叩いてる様は見苦しい。じゃあ(同種の傾向を持つ戦争映画もだけど)いつまで遡ればいいのかね?直接体験したひとがみんな亡くなるまで?でもそれまでにまた災害起こるよね。 ★架空の物語なんだから全部架空にしちゃうのもありだが、たとえ東北とか311とか言わなくたってあの映像見りゃ分かるだろうし。どこまでブラインド掛ければいいのか?さじ加減は難しい。 ★ドキュメンタリーならOKなのか?ドキュメンタリーだって作成者の思想や脚色は入る。それに自分はエンタメだからと言ってドキュメンタリー映画に劣るものではないと思う。 ★「戸締り」は特別な能力者が地震の巣を封じ込めてはい解決、ではなく、登場人物たち、そして我々観客に対する呼び掛けでもある。大切な人、ものをなくすのは辛いし、過ぎ去った時は戻らないけど、いつかは前を向いて歩いていける、そういうきっかけを探そうよとも言えるし、目に見えない災い、いつ降りかかるかわからないそういう国に住んでいるんだなあと改めて思いを強くもする。 ★純粋に映画としては若干中途半端な出来かなだけど、観てよかったと思えたのでこの点数。
[映画館(邦画)] 7点(2023-01-09 00:47:31)
8.  トップガン マーヴェリック 《ネタバレ》 
★主人公と仲間たちが挫折や対立を乗り越えて困難なミッションを成功させる。そして深まる絆。あたらしい物語は何もない。けれど、これだけ真剣に造りこめばこれだけ面白いものが出来る、という好事例 ★俳優たちは3か月の猛特訓を経てCG一切なしで撮った映像は迫力満点!これだけでおつりがくる。★まあメインのミッションがマーヴェリックが先導したとたん、あっさり上手くいっちゃったのはちょっとご都合主義が過ぎるとも思ったが、尺の問題で仕方なかったのかな(苦笑)。だってそのあとにほんとのメイン料理ともいうべきアレが出てくるんですからね。 ★やっぱトムキャットですよ。大活躍ですよ!可変翼を展開、かっこいい!あるブログサイトでは、第5世代戦闘機(ロシアのスホーイSu-57がモデル?)が弱すぎるように見えるが、ステルス性を重視した機体であり、ドッグファイトとなるとそんなに優位にあるわけではないのでは、と考察されていました。 ★そして先代トップガンを彩ったアイコンの数々・・・マーヴェリックが飛行場を疾走するカワサキのNINJA、太平洋戦争時の米主力戦闘機P-51マスタング(トム自身が所有?)、恋人ペニーの乗るナローポルシェ・・・まったくいつの時代の映画なのかと目を疑いたくなる(肯定してます)。 ★まあ、先代と同じく、基本は仲間同士での訓練。だから激しいアクションのあとにもすぐに恋人同士のいちゃいちゃとか酒場でのウェーイだとか、まったく戦争の悲惨さなんかとは関係ない80年代の「陽キャ」なノリを引き継いでるんですよね。それが(今現在の世界状況もあって)どうかというのもあるとは思う。 ★でも現実問題として兵器はなくならない。他者を圧倒したい支配したい(方法はどうあれ)という欲望は、根源的には生きる欲求や、もう少し高度に他者に認められたいという欲求であり、それを人間からなくすことはできない。 ★せいぜいこの映画や、ジブリの「紅の豚」みたく、おもちゃにして遊ばせておくくらいで落としどころにしておこうよ、と。そういうメッセージだと思えば・・・
[映画館(吹替)] 8点(2022-06-26 11:56:53)
9.  シン・ウルトラマン 《ネタバレ》 
★素直に面白かった。庵野さんがオタク全開で好き放題やってるな、という感じがそこかしこに伝わってきた。 ★シン・ゴジラみたいに社会性の強く出た作品ではもともとないので~製作者の意図はともかく、要するに子供たちをターゲットとしたヒーローものだし~それをできるだけ大人の鑑賞にも耐えるもの(子供だまし、ご都合主義でない)にするための演出には凝りまくってたと思います。 ★ウルトラマンが音速を突破する描写、スペシウム光線のプラズマ効果、ハイテンポなバトル、ゴジラほどではないが政治と軍事ネタ、自衛隊と禍特対の対応シーケンス、と思ったらザラブ星人やメフィラス星人と日本政府のハチャメチャにイージーなコミュニケーション等々、宇宙人や怪獣がホントにいたらどうなるかなということを、シリアス(リアル)とおふざけとを混ぜこぜにして描写している。 ★多分、㈱カラーの前身であるガイナックスの「トップをねらえ!」や「新世紀エヴァンゲリオン(初期の)」とかを楽しめる人ならこのウルトラマンも楽しめるんじゃないかと思う。 ★ドラマはイマイチですよね、確かに。ラストバトルも緊迫させるだけさせといて、人類の結束と叡智でラスボス倒すかと思いきや、結局ウルトラマンの「犠牲」に頼る解決。しかも息切れしてしまったかのように安っぽいCGオンリーのビジュアルになっちゃうし。 ★あとまあ巨大化ネタとか匂い嗅ぐネタとか(犬か(笑))とか物議を醸しそうなトコもあったし ★でもこういうオタクな作品がほんとに世に受け入れられる時代になったのなら、喜ばしいことです。エロでもグロでもおふざけでも下品でもなんでもいい。感動しなきゃ!とかテーマやメッセージがなきゃ!ポリコレが!とかジェンダーが!とかとにかく正しくて高尚なのが正義みたいなのうんざりで。久しぶりに万人に受けなくてもいいやみたいな映画が見れて満足です。 ★追:「そんなに地球人が好きになったのか」って単に命を懸けて地球を守ろうとした行為、でなく、その前に「地球を滅ぼそうとする上司に逆らって」ってのがあったんですね。ちょっと手塚治虫のW3を思い出した。追2:ラストのCG、安っぽいって言っちゃったけど、最近は「見えないはずのブラックホールの映像が~」とか科学情報は日進月歩な感じだし、門外漢にはわからんオタクな知見をやっぱり披露してくれた映像なんでしょうかね。誰か詳しい人教えて? 
[映画館(邦画)] 8点(2022-06-02 22:01:27)(良:1票)
10.  ウエスト・サイド・ストーリー(2021) 《ネタバレ》 
★バーンスタインの音楽が大好きなので、それが聴きたくて新作も鑑賞しました。 ★ワイズ監督の旧作と比べると当たり前だが映像や音響は段違いに良い。特に音楽は旧作だと所々ぷつっと切れたりしてるので。「アメリカ」は新作の昼間の方が明るい曲調に合ってる。「クール」は決闘にハヤるジェッツの仲間を諫める歌だから、旧作の方が、もっと言えばオリジナルのミュージカルのがいい。トニーとマリアの出会いは旧作の方が普通にオシャレかな(新作でいきなり舞台裏(?)に連れ込むって・・・)。喧嘩のシーンは新作の方が「ガチ」。 ★そのほかいろいろあるが、新作の方は「普通の映画」として観れるように作ってある、歌やダンスの入り方もなるべく唐突にならない、お話から浮かないように配慮してある感じがしました。 ★この映画について、マスコミではこぞって今はやりの多様性だSDG'sだLGBTだとポリコレ姦しい文面でリメイクの意義を紹介していますが、スピルバーグ監督の腕をもってしても、お話の古さを払拭するには至らずと感じました。 ★そもそも男女の恋愛や、人種・国家以下様々なコミュニティ間の諍いなんてそれこそ元ネタの「ロミオとジュリエット」はもちろん、ミュージカルの前身であるオペラ、果ては紀元前のギリシャ劇の頃から定番のネタだし、それを現代の人にどのように共感を抱かせるようアレンジするかがミソ。新作では移民問題や都市再開発とかいろんな説明を加えてたり、トニーの働く店が女店主とか、ジェッツにまとわりつくボーイッシュな女の子がLGBTっぽく描かれてたりとか現代に通じる要素を加味してる様子はある。 ★けどやっぱりトニーとマリアの、何の前触れもなく(「予感」だけはするんだけど)「一目会ったその日から恋の花咲く」状態から果ては命を懸けた逃避行(未遂)に発展してしまう急展開や、自分たちの立場を分かっていながら後先考えず争うだけの不良グループとか、自分にはとても共感できるものではなく、登場人物皆~トニーもマリアもリフもベルナルドも~アホばっかりだなと。 ★まあ一目ぼれに野暮言っても仕方ないし、元々アメリカは移民の国で要は陣取り合戦であり、基本平和ボケ&外国人問題も他人事な自分なんぞには分からない複雑な事情や感情があるのだろう、とは思いますが(それこそ旧作、ミュージカルではその辺の説明なんか全くない。『言わなくても分かるだろうが?』ってか)。 ★ストーリー上の改変はほとんどなく、旧作ファンでも楽しめると思いますが、ミュージカル映画初めての人にお勧めできるかは微妙。前述の通り映像と音響だけなら十二分。舞台とか小物とかお金かかってるだろうな~と。そういえば、プエルトリカンの面々がアメリカの暮らしに文句言いながら、住んでるアパートとかなんかすごい広くて快適そうな・・・日本のウサギ小屋とか見たらびっくりするんじゃないかしらん・・・
[映画館(字幕)] 7点(2022-02-27 21:45:09)
11.  クライ・マッチョ 《ネタバレ》 
★原作小説があるようだが、未読。子供の誘拐だのの絡むストーリーに、ミスティック・リバーやチェンジリングみたいな緊張感を予想もしたが、そんなこともないほのぼのした映画でした。 ★あの頃のメキシコがどんなだったか自分は知らないが、自分はあんなとこ行ったらあっという間にオダブツだろうな~よく90のじいちゃんが一人で行くなーと序盤は思っていたが、ストーリーは案外障害もなく進行していく。 ★ストリートキッズと化したラフォは牧場経営をダシにあっさりマイクに付いてくし、マイクたちを追いかけるラフォ母の用心棒は無能だし、麻薬取締の警官もそれほど深刻な展開もせずクリアしちゃうし、車盗まれてもすぐ次が(日本の置き傘(もちろん悪い意味で)感覚で)利用できたり。 ★そしてレストランの女主人マルタの親切に心をほだされ・・・最後しっかり彼女をモノにしてるのはフフッとしました。好きな女性や好きな動物たちに囲まれて暮らすのが一番って、なんてノーマルな着地。 ★まあ作中でもはや自らが「マッチョ」ではないことを認めちゃってますからね。それを期待して観るのは間違いでしょう。それでも所々粋なセリフ回しは健在ですが。あと、あ、と思ったのは非行少年ぽいラフォが案外信心深く(教会を宿代わりにするマイクを非難する)マイクもそれをあからさまに否定したりしないこと。やっぱりこれまでのイーストウッド作品らしくないのかな、なんて。 ★とにかく90超えたイーストウッドが監督主演してる!、ってことに価値を見出せる人の映画じゃないかなと。(縁起でもないが)いつ遺作になってもおかしくないんだし。なので甘く7点。 ★余談 雄鶏のマッチョ君がカシコ過ぎてかわいい(笑)。ムダ鳴きもせず車では大人しく座席にいるし、その車盗まれてマイクとラフォがトボトボ歩くのにトコトコついてくし(!)、悪人には飛び掛かって撃退するし・・・うちの実家に昔いたニワトリなんか、〇鹿なんで餌の時しか見向きもしないし、朝でもない一日中コケー!とトキの声上げてうるさかったぞ。個人的にはマッチョ君に主演男優賞あげてもいい(^^)/ 食べちゃダメだよ!
[映画館(字幕)] 7点(2022-01-30 16:53:02)(良:1票)
12.  劇場版 鬼滅の刃 無限列車編
★コロナで丁度去年の2月から映画館へ行くのを止めてしまった。今でもいってないが、テレビで放映されたので見た。 ★全体的な感想は、舞台を大正日本にダークな雰囲気といわくありげな感動エピソードを加えたドラゴンボール。 ★ジャンプの雑誌そのままのノリのギャグをダークな色調のアニメにも突っ込んで来るのはどうにも付いていけなかった。 ★登場人物やその背景や舞台設定などほとんど説明なく原作やTVアニメを見てない人は何が何やら。まあお話自体は別に複雑でもなんでもないが。 ★あの竹輪みたいなのを咥えた妹以外、主人公も脇役も果ては敵キャラまでくどくどうだうだぶつぶつとしゃべり過ぎ。特に黄色いのと猪は最初から最後まで超ヤカマしい。切った鬼の首を口に突っ込んでやりたくなる。クライマックスの煉獄さん感動的に殉職なのに、陳腐なセリフでしか盛り上げられないのか。 ★絵はまあきれいだし感動シーンはあるし煉獄さんのバトルはかっこいいんで、つまらなかったとまでは言わないが、まあTVで十分。
[地上波(邦画)] 5点(2021-10-03 01:45:37)(良:1票)
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