1. ロボッツ
普通! もちろん映像はキレイだし、面白いアイデアもある程度うかがえる。 でもロボットの世界なのに、人型ロボットや、行動も人型、アクションもある程度人間っぽい感じになってるので、もっと自由にできるんだからさらに驚くような発想があってもよかった。ロボットにしかできないことをもっとやってほしかった。ロボットじゃなくても、例えば虫とか宇宙人の世界に置き換えてもできることなんで、あんまり基板を活かせてないというか。 主人公や相棒のおとぼけキャラ、ほか悪役などもどこかで見た感じでいまいち。押しが弱い。意外に好感もてない。 お話も主人公が挫折して、後半逆転するっていうお決まりのパターンではあるけど、分かりきっていてもインパクトが薄い。ちょっとじれったい。少し時間も長く感じてしまう。 もちろん子供向けの軽い映画なので、多少の展開の不自然さやメッセージ性云々についてとやかく考えるのは無粋。「これはこうなってるんだな」って何も深読みせずただ面白い映像を流して見るだけで十分。ありきたり、何の罪もない映画です。 こういうCG系? のが好きで他のピクサーとかの映画は網羅してるなら見てもいいかもです。 [地上波(吹替)] 5点(2012-07-25 02:54:08) |
2. リベリオン
《ネタバレ》 感情を抑制することによって、争いがなくなった近未来。感情を抑える薬を摂取しない人々は捕まって処刑されるという。その中で感情に芽生えた捜査官の活躍。 感情表現を喚起させる芸術や音楽の類は徹底的に排他されて、機械的な世界。 アクションは後半なかなかすごいけど前半はだれる。あんまり動かない。 ジャンルはアクションっぽいので、あんまりメッセージ性のある深いお話はいらなかったかも。無感動な人々と、独裁する社会の世界観はしっかり作られてておもしろかったけど、カッコイイ映像を期待してたので。無感情な主人公がだんだん生き生きしてきたり、それがバレないようにするのも見所あった。あと子どもが実は良いやつやったってのも嬉しかった。 独特の格闘術はまあまあってところ……。 ラストの暴れまくるところは主人公無双で爽快でした。 しかし、直接的な描写はなかったけど生きたまま焼き殺すのはちょっと嫌かな。 その殺されるおばさんも、もっと魅力ある若くてきれいな女優にすればいいのに。 主人公やら、その他主要キャラの雰囲気はみんなクールに徹しててよかった。最後はちょっとあっけないかも。平山夢明の短編小説『オペラントの肖像』に似てる。というか元ネタのような気がする。 なかなか悪くない映画でしたが、他人に勧めるほどでもないので6点です。 [地上波(字幕)] 6点(2012-07-18 20:31:27)(良:1票) |
3. 時をかける少女(2006)
《ネタバレ》 なかなか良かったけど、高校生のやりとり(馴れ合い)がベッタベタ。爽快さを押し出してはいるけど、ムズムズするというか腹が立つというか。 タイムリープ能力を得た活発系女子高生が、最初は能力を使って遊びまくるけど、だんだん問題が出てきて、最終的にはタイムリープ能力についても原因が分かって意外な人物がキーパーソンだった……みたいな。というか原作をかなりアレンジして脚色が過ぎるので、もっと短くまとめたらいいのに、と思う。魔女先生とか、サブキャラの恋とか蛇足が多い。 前半はしょうもない色恋沙汰とか、タイムスリップでワイワイやってて、後半のストーリー展開でぐっと面白さが出てくるので、原作の内容知ってたら面白さは半減します。でもオリジナルの中身もあってちょっと良かった。全体的には少しややこしい。 ちょっと声優に難あり? 主人公の一部のセリフとか泣き声とか少し聞いてられない部分があった。お風呂シーンや男二人から告られまくるのも狙ってる感じがして見ていて嫌だった。 画風も淡白で、夏のさわやか青春系というのは見る前から分かっていたので、見るまでがけっこう迷ったけど、いざ見ると期待していたよりは良かった、って感じです。若い人にはいいんじゃないですか? サマーウォーズの方が自分は良かったです。 [地上波(邦画)] 6点(2012-07-18 15:36:29) |
4. ソウ
まさにラストの衝撃は圧巻。 そして、「やあ、○○○○、私はゲームがしたい」の語り口調や、ゲームの内容は、今までありそうでなかった、誰もが少しは持つ残虐な心を露骨に押し出している。ただ単に拷問しまくる残虐映画とは一線を画す。シチュエーション・ホラー? というのか、そういう新しいジャンルの確立だと思う。全7作品までダラダラと引っぱるのも分かる。世界観が気に入った人はずっと見ちゃうと思う。 何よりも、深く感動した……。 命を大切にするジグソウの考え方に深く共感し、命の重みについて考えない人間はまさに、生きるに値しないと思った……。 レンタルビデオ屋も、この映画をホラーのコーナーでなく、感動もの・ヒューマンドラマのコーナーに置くべきではないか……。 [DVD(字幕)] 9点(2012-07-14 18:38:17) |
5. ホステージ
《ネタバレ》 あんまり面白くなかった。 人質をとった犯罪者と交渉する警察署長の主人公が、今度は自分の妻子を人質にとられながらも事件も解決する……みたいな? ブルース・ウィリスより子役とか悪役が引き立ってて多少ドキドキした。 子役が縛られた縄ほどいて電話して活躍するのは、どっかで観たようなかんじ。 後半の、悪役が家に火をつけてFBIと戦うシーンが面白かった。 でも、全体的に中途半端な印象です。 悪役の異常さとか、主人公の葛藤とか設定も、一応はまとまってるけど全然掘り下げてないのでのめりこめない。偶然も多くて都合いいところも多々あり。 あと、ストーリーがけっこう複雑。真剣に見てたけど分かんない場面がけっこうある。 ブルース・ウィリスは感情に任せて無茶やってるあの感じ。 最後はみんなあっけない。悪い奴は全員死んで、主人公や家族は一人も死なないハッピーエンド。えぐいシーンもないので日曜洋画劇場等には受けがいいんじゃないですか。 でも言うほどひどくもなかったけど。 [地上波(字幕)] 4点(2012-07-14 17:11:43) |
6. 彼岸島
《ネタバレ》 つまんなかったです。原作とはかなり違うし、原作を知らずに見ても余計な部分が多いと思う。最初のケンカのシーンからしてチープ、島に行くまでもだらだらしてるし、CG使ってると思えば、特撮並みの意味のない爆発。2時間は長い、しんどい。 原作の気持ち悪い怪物とかえげつないシーンが全然なくて、人物描写とか立ち振る舞いだけ似せられても。登場人物も、原作に出てたから出しましたみたいな感じで、大事な部分をカットしてるなら人物削れよ! と思う。意味のない数合わせの仲間、師匠もいらんし。目隠し特訓の場面なんかぜったいいらんて! 葉っぱをきれいに斬るCG使うなら姫とか出してくれよ! そんなお金かけてるところがあれば、学芸会レベルの演技もあり。くさすぎるセリフを不自然に言いまくり。原作との兼ね合いで迷って迷って2時間に詰め込んだよ! みたいな。強すぎる雅も無理やり倒したし。 なんか、お金の無駄遣いというか、もっとうまくできたハズなのに、もったいない映画です。作った人、センスも才能もなさすぎ……。彼岸島めっちゃ好きな人に同じ製作費渡して作らせたほうがいいやろ。(と思って監督見たら韓国の人でした。それでオープニングに韓国語出てたのか。原作者よく許可出したな) でもまあ、友達に「彼岸島の映画観たよ、ひどかった」と言える経験ができたので、それで点を入れたいです。 あと、原作は知らないほうが若干楽しめると思います。 [DVD(邦画)] 2点(2011-09-28 14:10:07) |
7. サマーウォーズ
《ネタバレ》 映像が綺麗でした。仮想空間上の世界では「なんでもあり」なんで、製作者のアイデアとセンスがまるまる活かされていました。バトルシーンや画面が様々に転換する場面ではおもしろくて目を奪われましたが、「なんでもあり」なんだからもっと常識を破ったいろんな事ができそうな気もしました。 現実世界では家族や田舎の雰囲気、好きでした。主人公や女の子も青春! 夏!! って感じで。なんだかよくわからないまま世界を巻き込むスケールにするのも悪くないと思いました。数学の天才、高性能のAIを作った人、スーパーコンピュータや巨大電源、日本に影響を及ぼせるおばあちゃん、花札の達人がひとところに集まる偶然も出来すぎですが、まあいいかな……。おばあちゃんもタイミングよく急に死んだり……まあしゃあないか。後で考えると変ですが見てるときは気にならなかったです。 物語の展開は良くも悪くも期待通りの王道でしたが、やっぱり世界中が味方してくれるシーンは良い感じ。花札のルールは知らないんで、よくわからないながらも雰囲気でカッコイイとか思ってました。というか基本、仮想空間では何もかもカッコイイです。でも花札じゃなくてもっとルール分かるゲームにしてほしかった。 逆に現実では空気を大切にしてたというか。でも最後の暗算で問題を解くあたりとかはカッコイイ画面効果使ってほしかった。 サマーウォーズってタイトルもよく分かんないです。しっくりこないし。タイトルつけにくい映画やけど、もっと何かあったと思う。 でもまあ、退屈せずに見れました。 [DVD(邦画)] 7点(2011-09-04 18:23:08)(良:1票) |
8. シャーク・テイル
《ネタバレ》 まあまあでした。ドリームワークスなんで、ストーリーは予想通りの王道。主人公の挫折や仲間や恋人とのいろいろがあって、悪者をやっつける、で、ハッピーエンド。悪者のサメたちも全然悪くなくて、家族思いのイイ奴らなんですが。だからやっつけるというよりは軽いおしおきみたいな感じでした。もちろんハッピーエンドですが、なにもかも丸く収まりすぎて、ハッピーすぎな終わりでした。 魚の描写は確かに変ですがあんまり気にならかったです。主人公・ヒロインの性格や行動は好感が持てました。というか、キャラクターは全て良かったです。 シリアスな要素はほとんどなし、コメディー寄り・友情あり恋愛あり・子供向けです。全て海の情景なので、映像もキレイでした。 [DVD(吹替)] 6点(2011-09-03 00:03:39) |
9. ブラック・ウォーター
《ネタバレ》 密林マングローブの川でワニワニパニック。 登場人物が少なく(4人?)、わりと早いタイミングで1人目が襲われたのが良かったです。B級パニック映画に、変なストーリー性はいらないですから。 ただ、その後がぐだぐだしててつまらなかった。木に登ってワニを恐れながらあれこれ考える時間が長かった。肝心の巨大ワニの登場も後になってからだったので、随分待たされた。長さは90分ぐらいだけれど、もっと削ってもいいと思いました。ワニの登場回数、時間も少ないです。一回出てきてワー! しばらくおいてワー! みたいな。予算の関係か。まーその分、襲われたり戦ったりするところは迫力あってよかったですが。倒し方はあっけなかったけど。 終わり方も良かった。ワニを倒して1人ボートで漕ぎ出す主人公、後ろでパチャっと水音があって、「でもまだワニはいる、かも」みたいな感じにしつつエンディング。 [DVD(吹替)] 4点(2011-09-02 23:49:37) |
10. ハサミ男
《ネタバレ》 原作読んでません。 つまらない。2004年の映画なのに古くさい感じ出しすぎ。狙ってやってるのだろーけど、スベってる。 あと、俳優陣が全員(全員です!)演技ヘタ。セリフ棒読みしすぎ。トヨエツなんか、キャラ作りもなにもなく、ブツブツしょうもないこと言うトヨエツのまんま。本人役かと思った。 オチと言うか、謎にはなかなか気づかなかったけど。声が変わるシーンだけびっくりしておもしろいと思った。 それにしてもこの二重人格ってわかる最大の山場を超えてから何十分もだらだらして終わらず、めんどかった。殺人犯やのに無理やりハッピーエンドにしようとしてるし……。 トヨエツが飛び降り自殺する回想シーンは爆笑してしまった。トヨエツのうしろ姿が動かず、景色が迫ってくることで飛び降りを表現。他に表現方法思いつかなかったのか。 とにかく、カメラ回しもセリフも「監督の独特の世界観」を狙いすぎてて、それが全部つまんなくて白けさせる。始終流れてるサックスの音色も暗くて意味不明、不快。製作費も全然かかってないと思う。 [DVD(邦画)] 3点(2011-08-22 15:37:36) |
11. ワナオトコ
《ネタバレ》 ソウ4~6の脚本家の映画ということで観ました。 たしかに雰囲気あっておもしろかったです。けっこう緊迫してたし。 90分の映画だけど、(悪い意味じゃないけど)メチャクチャ長く感じた。90分ならもう終わりやろ~と思ってると、ワナオトコがしぶとくてしぶとくて……。 基本、家じゅうに仕掛けられたトラップと、捕まえられた人が拷問されてる映画です。あんまり斬新な罠はなかったです。ワイヤーとか、カミソリとか、釣り針……地味なのばっかり。今までなかったところに罠が増えてるのはおもしろかったですが。 主人公好感もてるのに、最後はサイコ殺人鬼ワナオトコの勝ちでびっくり。そこはぜんぜんスッキリしなかった。悪役は倒して終わってくれよ! 一番残念なのは、やっぱりタイトルの『ワナオトコ』だと思います。原題が『ザ・コレクター』なんですけど、『ワナオトコ』なんて思いっきりB級っぽいタイトルの映画なんか、全然観る気がしないでしょ。邦題つけたやつ、センスなさすぎ……。たしかに中身も、B級っぽいところとか、意味分からんところはけっこうありましたが、退屈せずに観れたので、そんなに悪いわけではない。なのに、タイトルで損してると思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-03 22:04:37) |
12. パラノーマル・アクティビティ
《ネタバレ》 すごい低予算(150万円)で大成功した映画らしいですね。たしかに、登場人物わずか4人で、場所も1つだけで退屈せず観れたのはスゴイ。製作費もCGも有名俳優も使いまくったわりに大して売れない、中身もない映画には見習ってほしいもんです。 しかしストーリーはとんどないです。ラストも普通。 結局正体はなんだったのか? とか、この後どうなるの? とか、話の筋が気になる人はつまらなく感じるかもです。 それでも、ビデオによるエスカレートしていく恐怖の見せ方は素晴らしいし、時間も90分くらいなので無駄なくサクっと観れます。 コックリさんみたいなヤツとか、屋根裏の写真とかあからさまで良くなかったけど、就寝時の固定カメラ撮影はどれも緊張して観れた。長時間立ちっぱなしはぞくっとしました。 最後まで恐怖の正体が見える形で現れないのもいいですね。プレデターみたいなヤツが出てきたら興ざめです。日本的な、幽霊的な怖さもちょっとあるし、ドーン! っていう音だけのしょうもない脅かしもほとんどないしイイです。見る人を怖がせようと色んな好ましい工夫がされてあります。 稲川淳二の同時解説は笑えます。後半からもう言うことなくなって黙ってるんですよ。「コワイですねー」ばっかりだし。 [DVD(字幕)] 7点(2010-12-18 19:46:51) |
13. エスター
《ネタバレ》 まあまあでした。オチは楳図かずおの漫画にありそうな感じ。 エスターちゃんの演技はすごく良かったけど、こっちまでその悪い子役っぷりにムカついてきました。母親と視聴者を苛立たせる数々の行為、やりすぎ。 あと2時間は長いです。たいした変化があるわけでもないし、エスターちゃんの正体が明らかになっていくだけでそんな引っ張らなくてもいいと思いました。 ただ父親が正体に気づいてからの変貌っぷりからはドキドキして楽しく観させていただきました。 二人の子役もよかったです。耳の聞こえない娘は応援したくなるけど、息子は別にいらなかったかな。 一番えぐかったのは、やっぱり自分で自分の腕を万力で折るシーンですね。痛すぎる。 エンディングは別に収録されていた方がよかった。 雪のある静かな世界観はよかった。 [DVD(字幕)] 6点(2010-12-18 19:26:47) |
14. VERSUS/ヴァーサス
《ネタバレ》 予告編を見て、雰囲気良さそうと思って見たら面白かったです。 若干、イメージとは違ってわざとらしさ・狙った感が満載の映画でした。台詞まわしも全員カッコつけまくり。多分演技が入りすぎてヘタっぽくなってるだけだと思いますが、そんな不自然な感じも好きなので楽しめました。舞台作品だったらさらにおもしろいんじゃないでしょうか。 素手で弾丸をつかんだり、シャカシャカ効果音つけて動き回るゾンビがいたりと、なんだか子供の妄想が全力で使われてて、ダサいけど好き。戦う前に必ず女を気絶させたりもいいなと思った。 後半の2人のバトルアクションは良くて激しくて何度か見返しました。喋りはみんな棒読みだけど、たたずまいは上手い。主役と悪役が渋い。 ただ、ギャグシーンは全然面白くないし、必殺処刑コップは蛇足・いらない。あっけないし。 ゾンビもどうかな、みんな頭悪いし動き遅いし、すぐ撃たれて倒れるし。たくさん殺しまくってるのはいいけど、みんな身体に穴あいたり爆裂したり。小道具の刀などもしょぼい。ずっと森の中も疲れる。 1番ひどかったのはヒロイン。まったく魅力ないしブサイク。 それなのに時たまどや顔したり、主人公に「俺の女に手を出すんじゃねえ!」って言われてニッコリしたときは爆笑してしまいました。サングラスかけようとした主人公に対する反応にはブチ切れそうになりましたが。 何を考えてああいうヒロインにしたのか。カワイイ系の女子高生とかにした方が良かったのに。とにかく悪いけどブスすぎる。最後までアップも多くて、ほんとにこれだけは酷い。 他の女性出演者も綺麗な人いないし、男キャストは面白いのに……ほんとにわけがわかりません。 突っ込みどころたくさんある荒削りだけど、なんかカッコイイ映画でした。2時間も長く感じなかったです。 エンディングも良かった。音楽も要所要所で入ってきて雰囲気出してたし。 自分はこういうのが大好きですが、とても人に勧められたもんじゃないです。 [DVD(邦画)] 8点(2010-06-09 23:33:03) |
15. 乱歩地獄
《ネタバレ》 パッケージの雰囲気に惹かれて、また江戸川乱歩もちょっと読んだことあるのでレンタルして見たけど、全然おもしろくなかった!ひどすぎ。 まず、話も原作と全然違うし、内容もめちゃくちゃになってる。どうして明智探偵とか二十面相が出てくる? 4話バラバラにやってるのもなんでかな、どっかでつなげるとかもなく。浅野さんは好きでも嫌いでもなくて、見た後も同じでした。 最初の話は意味不明。無音にして面白い趣向アピールされても。激しい動きや場面展開で無音なら分かるけど、もともと静かな場面で音消されても困る。それなら本で読む。 『鏡地獄』も知ってる話だから期待してたのに事件風になってるし。 『芋虫』も話変えて、無理やり明智探偵(浅野さん)出して。 『蟲』はちょっと見れたかも。多分原作とまったく違うと思いますけど。でもパンツ一丁はしょうもなかった。勢いよく脱いだんなら全裸になれよ。明らかに全裸になりたくないからパンツ一枚残してますよね。演出面でパンツの方がいいとかじゃなくて。 ずっと浅野忠信で押してるんだから、最後にそんな心意気だと冷めます。 これって全部映画にする必要あるかなあ、舞台でもできると思うし、世にも奇妙な物語みたいなオムニバスドラマでもできる。見てる人に不親切でちんぷんかんぷんな自己満足の映画。 そんなんでエンドロールの最初に「原作 江戸川乱歩」って責任丸投げでびっくり、江戸川乱歩も迷惑だと思いますよ、「そんな話書いた覚えはない」って。 [DVD(邦画)] 2点(2010-01-29 14:56:06) |
16. パッション(2004)
《ネタバレ》 意外とよかったです。見る前はキリストの伝記モノなんかおもしろくないだろーなと思っていましたが、古代ローマっぽいイメージの風景とか生活感もあって最後まで退屈せずに見れました。 話題になっていた拷問のシーン、アメリカではショック死した人もいるということで身構えてみたけど、それほどむごくなかった。拷問って言ってもそれらしいのはムチで打たれてるシーンで、その後は血だらけでフラフラしてて痛みに耐えてるだけ。今では他の映画でもっと酷いのたくさん出てきたのでショックも受けず見れました。嫌な気分にならずに、普通のシーンとして見れたのはよかったです。 最初からノンフィクションだと分かっているとつっこみどころがあっても「実際こうだったんだから」と落ち着いて見ていられるのは伝記モノの強みですね。反面、物語が分かってるので盛り上がりがないのが欠点ですが。でもさすがに最後の天変地異でイスがきれいにバカー!って割れるのはわざとらしすぎでした。 自分はキリスト教ではなく聖書も読んだことがないので、ちょっと有名な場面とか詳しく知れておもしろかったですが、これって全部聖書に書いてあって場面もアメリカ人なら馴染みのあるところばかりですよね。よく知ってる絵をそのまま映画にしたようなだけの感じにならないんでしょうか。 あと、知っていないと意味不明の場面が多かった。おれはパンフレットというか解説書を見つつ映画も見たから分かったけど、なければ理解できない場面、たとえば手を水で清めると「この件からは手を引く」という意味とか、絶対わからない。映画中には何の説明もないし。 それにしても、メル・ギブソンはすごいと思います。細部までこだわりまくってるし、自分がまったく出演していないのがスゴイ。俳優が監督やると、主演やら脇役でも自分も出てるもんですが、映画に対する熱心さが、「キリストの話を見てほしい」という意気込みが伝わって、監督をより好きになりました。 言語も当時のものに変えているみたいだし。しかも役者や映像のセンスもすごいイイです。冒頭のクールな森の場面から悪い映画ではないと思わされました。 でも、映画自体はもちろん史実どおり、どんでん返しもなく想像通り、雰囲気とセンスのおかげで退屈はしなかったけど、終わったらキリストの事がよく分かっただけっていう感想でした。隣人愛とか、キリスト教に惹かれもしましたが。 [DVD(字幕)] 6点(2009-12-16 14:24:13) |
17. ザ・スピリット
《ネタバレ》 「シンシティ」のハードボイルドな雰囲気が好きだったので、見てみたんですが、意外に面白くありませんでした。 映像がしょぼいし、ストーリーは別に期待してなかったけどそれでもひどいと思ったし、描写も非常にゆるくなってて(残酷なシーン・エロいシーン・ギャグシーンなど)それは子供向けっぽいつくりにしてるのに、主人公が女たらしでカッコつけまくるという、ちょっとどういうスタンスか分からない。 明らかにシンシティより劣ってるのが残念。原作はもちろん知らないけど、主人公のマスクもありきたりすぎてびっくり、もっと他に特徴出せよ!って感じです。黒の普通の目の開いたマスクやからね。 でも悪役のサミュエル・L・ジャクソンはやっぱりいい味出してました。ぶっとんでるキャラうまかったです。彼のおかげでだいぶ見れる映画になったと思います。後半の、縛られた主人公に長々と語るシーンは退屈でしたが。部下のスキンヘッド達もあんまり……。 全体的に、ハードボイルドじゃなくてお笑い色が強かったです。そして主人公に人間味持たせようとしてた感ばりばりで、ホントに普通のオッサンでした。ベタベタでもいいからもっと渋い雰囲気出してほしかったです。ヒロインも魅力ナシ!でもある程度の映像効果や悪役で気づけばのめりこむよーなところもあったりで言うほど酷くはなかったです。 [DVD(字幕)] 4点(2009-11-13 12:03:19) |
18. GOEMON
《ネタバレ》 雰囲気がよさそうなので見たら、なかなか予想通りで面白かったです。CGやファンタジー要素が入った時代ものの映画では、かなり真面目に作りこんでると感じました。どのシーンも良く見せようと工夫してあるなあって思いました。おふざけ抜きで作ってるところは評価できると思います。 歴史上の有名人物も演じる人の味があってとても良かった。豊臣秀吉・織田信長なんかかっこいいですね。 才蔵の死ぬシーンは音楽も重なって素晴らしかった・泣けた。でも他の人の死に際はあっけなかった。 五右衛門の言うことも説得力ないなあー、最初は誰も殺さないようにしてたのに、子供に「復讐なんてなあ!」って説教した後は殺しまくってるからね!CGも若干多いかな。 そして、話のわりに長い……。話の展開もだいぶ分かってしまう。基本、イイ人物は不幸になっていくので、あんまり救いがなくてさびしいです。 最後も無理やり五右衛門死んでしまって!別にハッピーエンドにしても全然よかったのに!! 茶々役の広末涼子かわいかったです(やっぱり報われないけど)。 才蔵が死んだあたりで終わってほしかったんですが、秀吉を殺しに行ったり、関ヶ原の戦いまで乗り出したりずるずる。面白い映画なんですが、見終わった後はもの悲しい。 主人公の江口洋介はなかなかハマリ役だったけど、他の役者がさらにうまかったです。 [DVD(邦画)] 8点(2009-10-17 18:48:21) |
19. 回路
怖かったです。一番よかったのは、日本のホラー色が出ていることです。しょうもない効果音で「ドン!」っていう脅かしが一切なかったので、とても安心して見れました。(効果音使って驚かすのは怖いんじゃなくてびっくりするだけです)。さりげなく怖いシーンがたくさんあって、雰囲気にのまれました。日本ホラーではかなりいいのではないでしょうか。 ただ、2時間も使ってるのに、都合いいところや、展開に無理があるところもあって見終わったあとはそんなにスッキリしませんでした。言いたいことをもっと分かりやすくして1時間半に収めてくれ!と思います。 でも、ここに書かれている皆さんの解釈を見て1点追加で7点です。いい感じで怖かったし。 [DVD(邦画)] 7点(2009-04-26 10:46:07)(良:1票) |
20. 隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS
《ネタバレ》 原作や予備知識なしで、パッケージだけ見ておもしろそうなのでレンタルしました。 阿部寛と悪役がよかったです。宮川大輔のまぬけっぷりも笑えた。でも主人公とヒロインがいまいち。頑張って演じてる感はあるけど演技くさい。若い人に時代ものの冒険恋愛活劇やらせたらダメでしょ!特にヒロインは喋りがぐだぐだ、下手すぎ……。 そして全体的にご都合主義です、恋に落ちるのも早すぎるし、山ごと吹き飛ぶ爆発の中でも生きてたり。とはいえ、感動目的でなくヒマつぶしで見たので、CGやアクションいっぱいでおもしろかったです。ストーリーも軽~い感じで。まー若い人か、カップル向けかな?? 主人公・ヒロイン以外でだいぶ点稼ぎましたね。2人がどうみてもこういう時代ものの映画にあってないのに、どうやってキャストを選んだのか気になります。裏の事情があるんだろーか。監督も撮影現場とか相当やりにくかったでしょう。 けっこう2人ひどくいいましたが、そんな嫌いじゃないです、別の映画やドラマの現代恋愛で盛り上がってほしいもんです。 [DVD(邦画)] 4点(2009-04-08 22:54:25) |