1. エデンの東(1955)
ジェームズ・ディーンが美しく、ちょっと触れたらガラスのように壊れてしまうのではないかと思うくらい繊細です。10代の多感な頃に一度見たきりで、十分に理解していないところもあったと思いますが、激しく魂を揺さぶられました。以降、再び見るのをためらっているのは、初見の印象を失いたくないからかもしれません。もう十分に年を重ねたので、今見ると父親の気持ちで見ることになるような気がします。主題曲は映画音楽の中でも名曲中の名曲と思います。 [映画館(字幕)] 8点(2013-09-25 01:39:33) |
2. 勝手にしやがれ
映画を作る上での常識を覆した作品と思います。計算し尽くした映画作りというよりも、その場のノリや雰囲気でどんどん撮っていっちゃった感じがします。肩の力が抜けた感じの作風が魅力とですね。しかし、全てにおいて荒いです。そこをつくと映画を全否定してしまう気もしますが。 [ビデオ(字幕)] 5点(2013-08-14 11:42:54) |
3. 山
子どもの頃にテレビで見て、ボロ泣きしてしまいました。今となっては古さを感じざるをえないでしょうが、ヒューマンドラマの王道と思います。 [地上波(吹替)] 10点(2012-03-26 01:50:06) |
4. ゴジラの逆襲
アンギラスです。ゴジラの最初のライバルにして、存在感の薄いアンギラスです。4足怪獣であることがいけないのか、その顔に問題があるのか、マイナーイメージを拭い切れません。本田猪四郎監督ではないので、テイストが前作とは異なり、完成度は高くないです。しかし、怪獣同士の戦いを描いたことに意味のある作品です。 [地上波(邦画)] 6点(2011-02-05 11:08:59) |
5. 生きる
《ネタバレ》 通夜の回想シーンに違和感を覚え、ちょっと恥ずかしい台詞回しに違和感を覚え、自分の中での評価はこの点数です。名作・名シーンなどでさんざんハイライトシーンやストーリーを見聞きしていたのが観賞の妨げになったかもしれません。志村喬の芸達者振りには脱帽です。 [ビデオ(邦画)] 6点(2011-01-02 02:20:58) |
6. ライムライト
チャップリンの役者としてのピークも、監督としてのピークも過ぎてしまっていた、と感じざるを得ない作品です。それはチャップリンがおそらく一番よくわかっていて、だからこそこの年齢このテーマで撮ったのでしょう。私の好みもあるのですが、他の作品と比べるとちょっとおちる評価でこの点数をつけますが、見ごたえ十分で良い作品でした。 [映画館(字幕)] 6点(2010-08-13 20:20:32) |
7. 北北西に進路を取れ
安心してみることのできるヒッチコック作品ですね。サスペンスというにはなんがかのんびりした展開でした。 [地上波(吹替)] 6点(2010-08-13 18:39:58) |
8. 道(1954)
失ってみてはじめて判るありがたさ、とよく言われることを見事な物語にしてくれました。貧しいことは本当に悲しいことです。そして、人間は愚かな部分をいっぱい持っていると改めて想い起こさせてくれます。 [映画館(字幕)] 9点(2010-08-13 14:37:43) |
9. 真昼の決闘
お礼参り。理不尽である。そして孤立無援。しかし、男は自分が自分であるために、戦わなければならない。 [地上波(吹替)] 10点(2010-02-22 00:45:16) |
10. 禁じられた遊び(1952)
テレビで映画を見ていて、涙が直滑降で落ちたのは初めての体験でした。後に映画館(字幕)で見ましたが、本作は日本語吹き替えで見ても全くクオリティは下がらないと思います。人前で堪えきれず涙せざるをえない名作です。 [地上波(吹替)] 10点(2009-08-29 14:49:21) |
11. 眼下の敵
潜水艦を描いた戦争映画として、歴史的名作ですね。アメリカ海軍の協力を得て撮影された爆雷攻撃は実に迫力ある映像です。出演俳優陣が男だけというのも潔いです。子供の頃に見たときは、駆逐艦と潜水艦のどっちが勝つかとドキドキして見ました。年を取って見直してみると、命を預けるに足る指揮官とはこういうものか、と深く考えさせられました。 [地上波(吹替)] 9点(2008-12-30 01:24:29) |
12. マックィーンの絶対の危機(ピンチ)
面白かったです。テレビで見るのにちょうど良いです。歴史的名作です。でも6点です。 [地上波(吹替)] 6点(2008-10-05 18:54:06) |
13. 十二人の怒れる男(1957)
名作。初見時に、たいへんな感動を覚えました。正義とは何か、真実とは何かを強く考えさせられました。 [地上波(吹替)] 10点(2008-09-14 17:13:06) |
14. 蝿男の恐怖
じわりと来る恐怖感がありました。鑑賞はずいぶん昔のことですが、印象的なシーンがいくつもあります。古典はやはりいいですね。 [地上波(吹替)] 8点(2008-09-01 00:32:42) |
15. 隠し砦の三悪人
《ネタバレ》 「用心棒」「椿三十郎」に比べると一枚落ちると思いますが、十分に面白い時代劇です。三船敏郎の殺陣と手綱捌きが素晴らしいです。しかし、ローラーコースター・ムービーに慣れてしまった今、いささか冗長で、尺が長すぎると感じざるを得ない部分があります。不満だったのは「隠し砦」がストーリーにうまく生かされなかったことですね。三人とも悪人てわけでもなかったし、初見時はちょっとタイトルにこけおどし的なものを感じました。なんといっても得をしたのは藤田進演じる田所兵衛で、最後にいいところを全部持って行ってしまいました。場内は大爆笑でした。 [映画館(邦画)] 7点(2008-05-21 01:25:44) |
16. 空の大怪獣ラドン
《ネタバレ》 炭坑、水没、暗い、怖い、そしてヤゴ!。え、ヤゴはラドンの幼虫じゃないの!? 以上、初見時の感想です。怪獣には幼虫時代があると思っていました。ラドン、強いです。名作!。 [地上波(邦画)] 9点(2008-04-01 21:51:33) |
17. 太平洋の鷲
東宝の戦記映画です。山本五十六を主人公として、真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、ガタルカナル島の戦いを、忠実に描いています。実写フィルムと特撮を巧妙に織り交ぜており、見事な出来映えです。まるで、ドキュメンタリーフィルムを見るかのようです。戦いの派手さやドラマ性を求めて見ると裏切られた気持ちになるでしょう。難点を挙げれば、歴史、軍事の知識をあるていど必要とすることですね。公開当時は、どの役者がどの歴史上の人物を演じていたか、あるいは、どの艦船であるか、自明であったかもしれません。しかし、今となっては、即座に判別することはさすがに難しいです。DVD化にあたり、映像を多少損なうことになっても、「南雲忠一」とか「赤城」、「加賀」など字幕が出るようにしてくれるとありがたかったと思います。 [DVD(邦画)] 8点(2008-02-27 01:34:42) |
18. 炎上
三島由紀夫原作の「金閣寺」を、監督はじめスタッフ、あるいは俳優が、それぞれ独自の解釈でアプローチしたのではないだろうか。原作と本作は質的にかなり異なるように感じた。しかし、それは悪い意味ではなく、映画ならではのオリジナリティが随所に認められ、良い作品だ。 [映画館(邦画)] 6点(2008-02-16 23:25:03) |
19. 黒い絨氈
《ネタバレ》 これは名作ですね。当時の撮影技術をうまく駆使し、恐怖感を上手に煽っています。予定調和的とはいえ、一気にクライマックスへと突っ走るカタルシスは爽快です。あらゆる動物に慣れ親しんだムツゴロウこと畑正憲氏が、最も恐怖を抱いた体験として「蟻塚に近づいたら一瞬にして頭の先まで全部蟻に包まれたこと」と言っていたのを思い出します。 [地上波(吹替)] 7点(2008-02-10 23:21:46) |
20. 美女と液体人間
放射能を浴び、怪物化することに説得力のある時代がありました。ちょっぴりお色気の味付けがあり、大人向けの怪奇映画です。タイトルに「美女」を入れろと、どこからか圧力でもあったのでしょうか? 安っぽくてチャチだったブリキのおもちゃが今珍重されるように、本作では興味深かったり、味わい深い点がいろいろあることに気付かされます。たとえば、屋外の撮影で、本物の昭和の世界を垣間見ることができます。追跡シーンではオート三輪とすれ違うのですが、微笑ましいです(昭和といえば、オート三輪!)。スタッフ、キャストともなかなかの布陣で、たいへん真面目に作り上げています。個人的には傑作とは思いませんでしたが、楽しく見ることができました。 [DVD(邦画)] 5点(2007-12-16 22:29:14)(良:2票) |