1. パピヨン(1973)
《ネタバレ》 脱獄映画といえば脱獄を達成したときのカタルシスを味わうものだと思っていたけれど全然違った。 正直観てる最中は“もう逃げるの止めればいいのに”とか“せめてもっと綿密な計画を立てろよ”と思っていたのだが、最後海に飛び込んだ姿を見て、ようやく理解した。 彼にとっては成功するか否かよりも、脱獄を試みることそのものの方が大事なのだと。 納得できないことに立ち向かわなければ、それは生きているとはいえないという強烈なメッセージが、そこにはあった。 [DVD(字幕)] 7点(2015-03-27 00:51:43) |
2. タクシードライバー(1976)
《ネタバレ》 初めて見た中学生のときは理解できなかったが、今回はあの孤独感が理解できてしまった…。 だけどその殻を破る方法が銃って、全く参考に出来ないよ。 [DVD(字幕)] 7点(2013-01-24 03:23:49) |
3. 犬神家の一族(1976)
《ネタバレ》 映画とは関係ないけど、小学生の頃『金田一少年の事件簿』が好きだったので「おお、これが噂のじっちゃんか」とちょっと感激しました。 有名な足のシーンとか、スケキヨの喋り方とか、妙にツボにはまるようなシーンが多くて楽しいです。全体としては不穏な空気が漂ってますが、怖いだけでなくどこか可笑しさやワクワク感も感じられる、雰囲気の良い映画だと思いました。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-03-21 17:46:54) |
4. カサンドラ・クロス
《ネタバレ》 病原菌を撒き散らしたテロリストがいい者に思えるくらい、国家権力側に腹が立ちました。生存者たちは全部マスコミにぶちまけちゃえ!と。それからあの女の子にもイライラ。頼むから大人しくしててくれと。まぁそれくらい緊迫した気持ちで観れたって証拠だろうと思います。 余韻の残るラストも好きです。 列車から降りるときにローレンとハリスが見つめ合ってる場面では「さっさと降りろ」と後ろから突き飛ばしたくなりましたが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-02-06 16:58:29) |
5. アメリカン・グラフィティ
生まれた時代も違えば国も違う、作中流れたオールディーズなんてせいぜい1,2曲しか知らない自分ですが、ものすごく懐かしく切ない気持ちになりました。 はっきり言ってこの映画、ストーリーはさほど重要ではありません。 女の子と遊ぼうが、自動車レースをしようが、警察にちょっかいを出そうが何でもいいのです。でもそれらの中には確かに、多くの人が若い頃に抱くであろう普遍的な感情があったように思います。だからこそ、カート達とは全然違う青春を送った私でも共感できるのだと思います。 これといって印象的なシーンがあったわけではないけれど、この映画そのものが、全部ひっくるめて、思い出の1ページのようでした。 まさに青春映画の傑作だと思います。素晴らしいです。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-02-03 22:07:41)(良:1票) |