1. ブラジルから来た少年
名優老人対決、というコンセプトをしっかりとやり通してくれた傑作サスペンス映画。魅力的な謎を解いてゆくなかで、G・ペックもR・オリヴィエも演技の見せ場だらけ。それでいて最後はアクションまでやってくれるんだから言う事なし。しかし、フランクリン・J・シャフナー監督は疲れていたのか、切れ味鋭い演出があったと思いきや、全くやる気のない部分までが共存している。それがまたスリリング。 [DVD(字幕)] 8点(2012-09-24 21:25:14) |
2. ファール・プレイ
《ネタバレ》 テンポよく、笑いどころも随所にしっかりとある。ただし、終盤は今の感覚では...(苦笑)。特にカーチェイスからオペラへのカオスなくだり、ちょっと日本的なモノが気になりすぎて笑えませんでした。そんな中、本当に素晴らしいのが老人&老女の必殺カンフー対決!! 「共通の趣味が見つかった瞬間のよろこび」がアクセントになってるこのシーンには、わかるわかると全身で共感してしまった。 [DVD(字幕)] 7点(2012-07-26 02:32:10) |
3. マラソン マン
これは素晴らしい映画。ストーリーが多少破綻しようがどこ吹く風、サスペンスサスペンスした雰囲気作りとキャラ設定、奇異な音楽だけで一気に魅せてくれるという稀有な作品である。ダスティン・ホフマンの(スリラーの主人公として完璧な)小市民っぷり、対するローレンス・オリビエの元ナチ歯医者という肩書き、鬼気迫る演技に加えての“必殺技”。これだけでハラハラする要素に事足りるというに、そこに夜の郊外でのマラソンチェイス、ユダヤ人街での宝石奪還戦、中華系殺し屋、爆弾人形なんて盛り込まれた日にゃスリラーファンは憤死するわ。 [DVD(字幕)] 8点(2012-07-22 02:21:00) |
4. 鮮血の美学
《ネタバレ》 自主映画さながらの俳優・カメラの素人っぽさが普通の映画ではありえない奇特の雰囲気を醸し出す。1時間にわたる何のカタルシスもない展開の後に起こる殺人。その後の衝撃的な展開・・・にもかかわらず全く盛り上がらない(盛り上げる気がない?)物語演出。挙げ句の果てには、所々で明るげな音楽が顔を覗かせはじめる。一体制作者は何を見せたかったのか? その意図を全く汲み取れないこと自体にこの作品の恐怖の本質がある。狂気そのものが垣間見える稀有な作品。おぞまし。 [DVD(字幕)] 6点(2012-07-22 01:46:36) |
5. ブラック・サンデー
ドキュメンタリータッチを貫き、これ以上ないくらいリアリティに根ざしたテロリスト映画なのに、呆れるほどの娯楽性を併せ持った神業的作品。登場人物のボルテージの高鳴りに呼応するように、盛り上がりを見せてゆくストーリーが圧巻。音楽も見せ場も激しくなってゆき、観ているうちにどんどんハードルが上がる。任務遂行のためには、意図も簡単に邪魔者を射殺してゆくテロリストの姿はリアル過ぎて鳥肌物。惜しむらくはそう、最後の最後で... [DVD(字幕)] 9点(2011-12-18 02:25:21) |
6. オリエント急行殺人事件(1974)
何とこれもS・ルメット。ポワロはあんなに変なオッサンで良いのだろうか…。一発どんでん返しトリックのため、人間ドラマとかにあまり魅力が感じられない。個人的には原作があまり好きではないのでなんとも。 [DVD(字幕)] 5点(2010-09-21 21:24:25) |
7. オーメン(1976)
《ネタバレ》 オカルトホラーの名作。ここまでやるかという殺人方法に煽りまくる演出は、「サスペリア2」と双璧を成すデキ。しかしながら、暗いトーンで一貫しすぎるあまり相当に疲弊させられる作品ではある。J・ゴールドスミスの音楽は素晴らしすぎる。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-21 21:11:27) |
8. 狼たちの午後
社会派サスペンスを撮らせたら天下一品のS・ルメット、またしても素晴らしい仕事をしている。うだるような白昼の雰囲気、キャラクターのだるさを、持ち前の都会的な感覚を活かしてしっかりと描写。犯人と人質が結託してゆく映画の元祖的存在だが、現在ではやや使い古されたネタという印象も強い。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-21 21:08:00) |
9. エマニエル夫人
小6の時に観たせいでかなりのトラウマである。 おそらくあの音楽を忘れることは永久にあるまい・・・ [地上波(字幕)] 5点(2010-09-21 21:03:13) |
10. エクソシスト
申し訳ないのだが“当時は衝撃的だった”ということを念頭に置かないと、どうも集中力の切れてしまう作品。イラクから始まる冒頭の荘厳さ、各々の人間ドラマは良しとしても、どうしても悪魔祓いのシーンはギャグに見えてしまって……。オカルト作品のじっくりとしたテンポが、個人的に合わないのかもしれない。 [ビデオ(字幕)] 6点(2010-09-21 20:50:35) |
11. エアポート’80
戦闘機のミサイルから逃げ回るコンコルド。もう起こる確率が1兆分の1くらいの話ですな。 [ビデオ(字幕)] 2点(2010-09-21 20:40:51) |
12. エアポート’77/バミューダからの脱出
《ネタバレ》 海底に沈没してからの耐久戦が中心となるパニック映画。飛行機の意味が希薄。オールスターキャストなのは間違いないが、おじいさんばかり…。 [ビデオ(字幕)] 6点(2010-09-21 20:40:26) |
13. ウエストワールド
なんとクライトンの監督作品。緊張感は希薄だし展開遅いし、コンピューター社会への警鐘へのアプローチも普通過ぎるしで、かなり厳しいレベルだと言わざるをえない。ゆるゆる。ただし、当時の斬新性や技術を考えて観ると何だか愛着を持ってしまう、出来の悪い我が子のような不思議な作品。 [DVD(字幕)] 6点(2010-08-20 14:52:26) |
14. イレイザーヘッド
D・リンチの変体趣味が爆発。徹底的に気分を害す伝説のカルト映画。しかし、ノイローゼとカタルシスの絶妙な狭間に落とし込まれたかのような意味不明な後味が残る。ぜぇぜぇ。未だに落ち着いて評価できません。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 22:07:45) |
15. 犬神家の一族(1976)
殺人シーン、名探偵の造詣など、現在のサスペンスドラマのプロトタイプばかりで驚かされる。テンポはややきついものがあるが、それでもバッサリ切りまくったカットが所々に見られて心地よい。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-17 22:03:54) |
16. 1941
《ネタバレ》 駄作と言われることが多いが、くだらなさに振り切れていて充分に面白い。観覧車が転がり出す突拍子さ、セルフパロディやミフネなどいちいちツボ。バカ真面目にやってつまらない作品なんて、スピルバーグ作品でも他にいっぱいある。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-17 22:01:01) |
17. アンドロメダ・・・
2001年宇宙の旅の後ではあるが、この時代にコンピューターの暴走・支配される人間というテーマをしっかり描けているのは評価できる。さすがロバート・ワイズ。ただし丹念に描きすぎて相当にスローテンポな作品ではあるし、もう少し直接的な暴力=見せ場 として、コンピューターの怖さを描いてほしかった感も。 [DVD(字幕)] 6点(2010-08-17 21:55:27) |
18. アルカトラズからの脱出
硬派な脱獄モノだが、ノンフィクションならではのリアリティがしっかりと感じられて良い。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-17 21:51:53) |
19. アニー・ホール
男女の恋愛における理不尽さを絶妙に描き出した傑作…。という触れ込みだが、実際には恋愛経験が少ない私にはよくわかりませんでした。 [DVD(字幕)] 6点(2010-08-17 21:40:57) |
20. アタック・オブ・ザ・キラートマト
トマトが人間を襲う。そう聞くと大抵の人はこう思う。さぞ、つまらないんだろうなぁ!友人と突っ込みながら観るか!たっぷりネタにしてやろう!と。しかし、それすら裏切られるあの無常さ。そして、絶望だけが残った…… [DVD(字幕)] 0点(2010-08-17 13:56:52) |