Menu
 > レビュワー
 > あっかっか さんの口コミ一覧
あっかっかさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 300
性別 女性
自己紹介 観た映画は皆レビューするのを目標にこつこつ投稿してます。レビューするほど覚えてないものも沢山あるけど。海外暮らしなので近年観てるものは字幕なし、又は英語+英語字幕が主な鑑賞環境です。ケーブルでまたWOWOW配信してくれないかなあ。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12345
投稿日付順12345
変更日付順12345
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  ファンタジア2000
オリジナル未見での感想です。学オケに在籍していたので、もうたまらん作品ですね。やはりディズニーなので、子供も夢中になって観ていました。特にローマの松に乗せられた鯨のアニメはかなり気に入ったようです。 私が一番感心したのは「威風堂々」をバックに「ドナルド・ダック」が演じる「ノアの箱舟」を題材にした作品。この3つがコラボしてしまうとはスゴイ!そしてラプソディ・イン・ブルーはとてもお洒落。何気に失業問題なんか入れちゃって、ディズニーにもこんなこと出来るんだなあ・・・。ショスタコのピアノコンチェルトに乗せられて展開する「すずの兵隊」、ディズニー流のハッピーエンドな脚色には鼻で笑ってしまう方ですが、音楽に乗せられたセリフなしの短編にすると、こうもセンスが良くなるもんなのかと唸りました。ミッキーの「魔法使いの弟子」、これがオリジナルの復刻版とのことですが微ホラー(箒コワイんだもん!)で面白かったです。サン=サースのヨーヨー・フラミンゴはもう抜群のテンポで、この曲がかかってるとすぐに映像が頭に浮かんじゃうようになりました。「運命」の蝶の大群は大画面で見たかった。例外的に「火の鳥」だけは絵柄のせいか肌に合わなかったんですが、子供は気に入った様子で、いとこにみせながら得意げに解説していました。“企画もの”になるだろうので他と比べるのもなんですが、完成度が高くディズニーで一番好き。アイマックスシアターで観たかったなあ。あと、オリジナルも是非観てみたいですね。
[DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2009-02-16 13:25:50)
2.  インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア 《ネタバレ》 
大好きな映画です。世界観がきっちり描かれていて、女性作家の作品らしく程よい耽美さがあるのに、吸血表現など意外にリアルだったり。今では考えられない豪華キャストの競演と言われてますが、私のイチオシは何といってもクローディアを演じたキルスティン・ダンストですね。バンパイヤになった瞬間の、上目遣いにI want some more.と血を更に求めるところに始まり、見境なく吸血して殺しまくったり、大人と激しく口論したり・・・12歳でこれだけ迫力のある演技が出来るのは大したもの。レスタトの首を掻っ切るシーンは特にゾクッときました。ルイとの絆の描き方にも無理がなく、日光に晒され灰と化したクローディアをルイが見つけるシーンは、一緒に泣いてしまいました。ブラピもトムもバンデラスもスレーターもいいんですけど、私としてはこの映画はキルスティンの映画です。
[ビデオ(字幕)] 9点(2008-12-15 13:48:31)
3.  ミンボーの女
これはすごく良かったです。社会派のテーマを実に解りやすく見せてるし、キャスティングには非の打ち所がありません。考証がきっちりされているので、問題となっている事象にリアリティがあります。従業員のストレスによる血尿など、インパクトのあるエピソードを効果的に織り込み、テンポの良い展開で最後は爽快に決めてくれる。伊丹監督は実存する社会問題を、映画というエンターテーメントにまとめ上げるのが本当に上手いですね。あー、しかしこれが生かせるような状況には…立ちたくないよな~。
[地上波(邦画)] 8点(2009-05-06 13:14:47)
4.  ミザリー
キャシー・ベイツに尽きますね。アカデミー受賞も納得です。比較的最近になって、同じキングの狂人もの(?)であるシャイニングを観たんですが、ジャック・ニコルソンが言われるほど怖いとは思えなくて。上手い役者だとは思うけど、最初から怪しいじゃないですか。最初から怪しい人物が切れて狂ってもそんなに怖くないんですよね。そこにくると、このアニーは、最初はいかにもその辺にいそうな人のいいおばちゃんって感じで。小説の熱狂的なファン、と分かっても、無邪気に喜んでいる感じで、小説家もよもやあんなカルトなんて思いもよらないわけです。だから怖い。豹変振りが怖いんです。あんな普通のおばちゃんが、いつ切れるか判らない状態。切れるところのみならず、完全にイッちゃって恍惚と自分の勝手に作った小説の続きを語ってるとこなんか、ひょえひょえひょえ~っっ!!って感じでした。カルトの要素ってのは、誰にでもあると思うんです。好きなもののこと語らせると誰もが熱くなりますもんね。人は理性というたがをはめて、何事も行き過ぎないようにしてるわけですが、何かあってそのたがが外れてしまうと、アニーのようになることはあり得るんじゃないでしょうか…ここまで極端でないにしろ。これって、有り得そうな話だからまた怖いんだろうなあ。
[地上波(吹替)] 8点(2009-04-30 13:37:50)(良:1票)
5.  ガタカ
冷たい社会の中で、自身のレーゾンデートルを希求する青年を描いた秀作。あのような「優生思想」「選民社会」は、学者の精子などが既に実際に売買されている現実を見れば、有り得ないと笑い飛ばせるものではないのではないか。「不適格者」である主人公ヴィンセントの、他人に成りすまし、身体的欠陥を訓練で補ってまで夢を手に入れようとするひたむきさには心打たれた。ユージーンの行動で結末はハッピーエンドとは言えないが、ヴィンセント側の未来に余韻を残している。金属的なガダカ社や夕焼け、夜間の水泳シーンなどの映像美は素晴らしい。気の毒なのはあれだけの好演をしながらも、ジュード・ロウに食われたとされる主演のイーサン・フォーク。イーサンが悪いのではなく、元々ストーリー中でのユージーンのキャラ立ちが大きかったところに、あんな濃くってあんなイケメンなジュードを持ってきての結果だと思う。私もジュードの存在感は大きかったと思うけれど、イーサンの好演をもっと評価したい。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-03-24 13:23:53)
6.  フェイス/オフ
「顔交換」って一発アイデアが先にあり後からストーリーを練り上げたような感じで、突っ込みどころも満載ですが、すごく面白かった!!大好きです、こういうの。テンポもいいし。実際は映画の半分以上アーチャーをニコラス・ケイジが、トロイをジョン・トラボルタが演じている訳ですが、キャラ的にもやっぱトラボルタは悪役の方がはまるし(ケイジはどっちも出来るけど)、配役が上手いよね。まあドラマ的深みはあんまりないけど、アクション映画はこうでなくっちゃ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-01-14 13:54:52)
7.  ターミネーター2
始めストーリーの概要「前作で敵役だったT-800シュワちゃんが少年となったジョン・コナーを守る」を知った時、ええ?変じゃん?前みたいに人間送れよ、T-800って元々敵側のロボットだろ、シュワをクローズアップしたいがために作った設定なんだろうけど、無理がある!と非常に厳しい先入観を抱いた(笑)。この設定については、続編として考えるとやはり無理はあると今でも思うのだけど、それをあまり気にさせない程、ストーリー運びはよく出来ていた。そして、感情のようなものを獲得していくシュワちゃん、やさぐれになり切れない少年らしい繊細さがよく出ていたファーロン、意志の塊のようなハミルトン、そして無表情な殺戮マシーンが本当に板についていたパトリック、主要登場人物の演技が実にしっかりと役にはまっていたので、これだけの作品になったのだと思う。ラストには素直に泣かされた。あれだけネガティブな先入観を持って観たのに、脱帽。
[地上波(吹替)] 8点(2009-01-08 16:06:35)(良:1票)
8.  ジュラシック・パーク
公開当時に映画館で観ました。原作を読んでから観たため、ちょっと書ききれてないところに不満もあったのですが、考えてみれば、原作ものは概して欲張りすぎると散漫になって失敗するため、上手においしいとこどりをしているのかと思います。原作者脚本に入ってるしね。とにかく大画面で観るにはもってこいの映画で、迫力と勢いでがんがん見せますから、人物描写や設定の多少の甘さといったアラは気になりませんね。アランとエリーの最初の恐竜との邂逅から、ティラノ登場、樹上での草食竜との交流、ガリミニムスの群れと走るシーン、台所のシーン、絶体絶命のところを・・・のラスト、見所満載で、手に汗握りわくわくどきどき楽しませてくれます。エンターテイメントはこうでなきゃ、というお手本的映画と思います。なお、子供が見やすいよう残酷シーンは押さえている・・・という印象だったのですが、今回久々にDVD鑑賞して8歳の娘に見せたところ、かなり心臓に悪かったようで、その晩遅くまで眠れなかったようです。
[映画館(字幕)] 8点(2009-01-07 13:12:28)
9.  フル・モンティ
日本にいた頃、英語を教えてくれていた英国人がみせてくれた。ただこの「教材」は日本で手に入れたようで、字幕つき。「絶対字幕を見るな!」と言われたけど、・・・そりゃ見るって(笑)。初見の時のそんなエピソードもあって懐かしいんですが、いやもう文句なしに面白い。シェフィールドの街の繁栄と衰退を見せる最初からよく出来ている。コメディの中に失業者の哀愁を見せながら、ありあわせの仲間が団結していく様子がいい。 主人公の共同親権問題始め、仲間たちのサイド・ストーリーもきちんと描かれてるし。職安?で並びながら踊っちゃうところとか、ツボです。ラストも可笑しくて、ホロっとさせていいですね。アメリカではこういうコメディは出来ないだろうなあ。ただまあ、あとあと考えると彼らには結局仕事ないわけで・・・一回のストリップ・ショーでは生きていけないもんねえ。結構深刻な状況なんですが・・・。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-01-06 13:39:37)
10.  シックス・センス
当時、この映画を「衝撃のラスト系」と知らずに観れたのは儲けもの。始めは霊感少年のホラーものとして観て、次第に心理ドラマ色が強くなって“んー?あんまり怖くないけど結構面白いぞ?となり、最後で“ええ~っ”となり、しかしかつ、じーんと感動。また、見直すと、「確かに!」なんて隙のない作りに感心することしきり。一粒で何度もおいしい映画。それにしてもあっちの子役は上手い子が多いなあ。日本で作ったらまず子役で難航しそうだ。ブルース・ウイリスの映画の中では今のところ一番。
[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2009-01-05 16:27:44)
11.  ターザン(1999)
クラシックでないディズニー・アニメの中では一番好きな映画です。「実写で出来ない表現を存分にやった」と言うだけあって、アクション・シーンのスピード感や迫力がいいですね。フィル・コリンズの挿入歌は最高。ストーリー全体もテンポがよく、メリハリがある。人物描写が上手く、主人公ターザンのキャラ設定が丁寧なので素直に感情移入でき、ジェーンのキャラもいい。カーラの愛は泣かせてくれる。よく出来ています。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-12-17 13:59:20)
12.  ナッシング・トゥ・ルーズ 《ネタバレ》 
作り過ぎっていえばまあそうだが、かなり笑えた。また、何の気なしにつけてたテレビで観たのでえらい得した気になった。 そこまで切れさせちゃう恋女房なのに、後姿間違えるなよな~って突っ込みたくなったけど。 考えると白人黒人コンビのドタバタってありがちだし、人情系で上手くまとめちゃうのもいかにもオーソドックスなんだけど、好感が持てました。役者もいいし。 しかし、これを撮ってたのがあのスティーヴ・オーデカークだったとは…正統派コメディをちゃんと撮れるのに、何故に親指なんとかなんて代物を量産しているのだろう?自ら踊る警備員をやってたあたりにその答えがあるんだろうか?
[地上波(吹替)] 7点(2009-09-28 15:57:57)
13.  依頼人(1994)
実際、レンフロのクソ生意気さにはかなりのインパクトがあって、これによって見応えのある映画になっていることは間違いのないところ。一番の見所はあの1ドル紙幣をばしっと出すところですね。まあストーリーはなんだか粗いんだけど(皆さんのレビュー見てると原作読んだほうが良さそうですね)、サランドン、リー・ジョーンズも流石にいい仕事をしており、レンフロ共々役者で見せる映画でした。レンフロが演じたようなガキんちょが実際に近くにいたら絶対殴りたくなるだろうなあ、なのに感情移入できる、、ううむ上手い、天才子役の名を欲しいままにしたのはやはり納得です。その後典型的な“堕ちた子役”になったレンフロだけれど、やはり演技力には確かなものがあったので、薬漬けになって太って見る影なくなっても、まだ若いんだから(願うらくはスリムになって)再起してくれることを願ってたんですが。残念でした・・・。
[地上波(吹替)] 7点(2009-05-29 13:40:46)
14.  ディープ・ブルー(1999) 《ネタバレ》 
アルツハイマー治療薬の実験動物が何でサメやねん、という根本的なツッコミはありますが、相当面白かったです。サメの獰猛さはかなりのもので、怖い怖い。まあ、知能を持ったサメという設定はあんまり生きてないんだけど。あの棟みたいなところを登っていくシーンの緊迫感は最高。下から迫り来る水、その水面を旋回するサメの背びれ、上から落ちてくる火の粉、中間の抜け道に全てを託すも途中で折れてしまう梯子。すごくハラハラしました。ストーリーも、生き残るのはカーターとヒロインで、最後にカッコよく死ぬのがサミュエルだろうなあ、という定番なあたりをつけたら見事に裏切ってくれました。でもよく考えたら一番感情移入できる2人が生き残るわけで、中々よく出来ています。食い殺された中で、インコが一番かわいそうだった位だから(汗)。まあ、ヒロインは逃がしてしまった1匹分を既に勇敢に戦って感電死させていたので、あそこまでしなくてもとも思いましたが、考えてみたらあのサメたちの創造主ですもんね。…ところで私、ジョーズが6点どまりなんですよ、最後に決定的な張りぼてを見せてしまったことで。張りぼてって言うと怒るファンが多いんだけど、全体像を見せなくてもちゃんと絶妙な恐怖演出が出来ていたのに、最後の最後になんで張りぼてを見せちゃうんだろ…と子供心にも思ったから。やっぱり全体像を見せるならこの位の技術はないとね。ジョーズが優れた映画であることは確かであり、こういう「後発品」にあちらよりいい点つけるのを非常に後ろめたく感じつつ、7点献上。
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2009-05-27 13:35:34)(笑:1票) (良:2票)
15.  ジュニア
あれ?点低いなあ、笑えない?シュワちゃんコメディでは結構イケてると思うんだけどなあ。設定で押しちゃってるところはあるけど、私には中々面白かったです。男性を妊婦にしちゃう発想、しかもシュワかよ!ってもう突っ込んで突っ込んで~って製作側の意図は確かにミエミエなんだけど、だんだん母性を獲得していくシュワちゃんが愛しく(!)許せちゃいます。ツインズに続くダニー・デビートとのコンビも嬉しいですね。あとちょっと驚いたんですが、出産後のシーン、あれ、本当に新生児使ってません?おい大丈夫かよ~と心配しつつ、母親(父親?)が涙ぐんで赤ちゃんに触れるシーンはちょっとじんときちゃいました。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-05-14 19:11:35)
16.  プリンス・オブ・エジプト
完成度は高い。比べてる人も多いが、少なくともディズニーより劣る、ということは決してない。というか、私としてはドリームワークスのアニメでは今のところ、本作とシュレックだけがディズニーと充分張れる作品だと思っている。ミュージカル仕立ては好き嫌いあるだろうが、When you believeなどは、よくはまっていた。モーセとラムセスの関係・人となりがきちんと描き込まれてまおり、モーセの心境が変化していく様も説得性がある。作画は丁寧で、CGを使った水のリアリティは少し怖いほど。例の海が割れるシーンはもう鳥肌もの。アニメということから非クリスチャンや年少者も対象にしてると思うので、原典の聖書の話を十戒までもっていかず、あそこで切ったことも正解だろう。1つの物語として、解りやすくすっきり完結していた。クリスチャンの夫はここでおしまい?続編がないと!!と大騒ぎしていたが(笑)。ただ…絵柄(人物造形)がなあ。「どっちかっつーとアニメはやっぱり日本製」な私にはこれはディズニー以上に引くって言うか、濃すぎて…。特に奥さん、いやーかわいくないこと、かわいくないこと(ゴメン)。この点だけは個人的にかなりマイナス。ドリームワークスのアニメはとかく技術に走りがちだが、内容もこの位のレベルは維持して、もっとがんがんディズニーと張れるよう頑張って欲しい。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-04-29 13:31:27)
17.  あの子を探して 《ネタバレ》 
英語映画と現地語映画以外の上映はめったにしない国に住んでますが、中国の中々面白い映画をやっていると聞き観に行きました(英語の字幕ついてました)。いや、良かったですね。まず13の少女に代替教員をやらせること自体驚きですが、それにしたって「写しなさい!(ぶすっ)」ですからね、お前は金さえもらいりゃいいのか、って。もうぶん殴ってやりたくなるような、無愛想で不熱心なヒロインのキャラに釘付になります(笑)。その上、彼女がホエクーを探しにいく動機が「1人も欠けないことを条件にもらえる報奨金」であり、そのために生徒を働かせて旅費を稼いだりと、「おいおいこりゃあなんだ?恵まれない山村でも、ティーンエイジャーは身勝手で生意気なんだぜって映画か?」などと思ってしまいます。でもそれだけにリアリティがあるんですよね。そしてその後、ヒロインの心境は子供らしい不安に転じていくのですが、これが全く無理がありません。子供の撮り方がすごく上手い。行き当たりばったりの行動力で都会に出たものの、ホエクーは見つからない。引き返すことも出来ない。どこにいるの。何でもいいから出てきてよ。そういう泣きそうな気持ちがすごく伝わってくるんです。見つかればいい。目的がホエクーを見つけることそのものになっている。だからTV放映(まあ、TV放映される経緯はいささかご都合主義ですが)での涙には説得力があります。そしてその放映を観たホエクーの表情がまたいい。小さな子が出稼ぎをするというのも深刻ですが、誰かが自分を気にかけてくれている、それを驚いているのがいじらしかったです。この子は愛嬌があって中々かわいいんですが、こういうヒロインと対照的なキャラの見せ方も上手いなあ、と思いました。そして色とりどりのチョークでヒロインの少女と子供たちが好きな字を黒板に書くラスト。少女が初めて見せる笑顔、“先生”らしい表情。あのぶん殴りたくなった少女は(最初の動機が何であれ)、ああやって生徒を探す旅に出て、こうして成長したんだな、と素直に感心できました。しかし急進の中国も田舎じゃまだこんなんなんだな~ってのは驚きでした。そういう事情を見せたことでも、いい映画だと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2009-04-23 13:07:57)(良:1票)
18.  アポロ13
(私にとっての)1つの難を除き、素直に感動できる作品だった。無論実話だから感動できる、ということになるけど、手間とお金をうんとかけて、よく練ってかつ良心的に再現した、という感じ。昔のニュース映像も本物とか。航空機を使って作ったという、無重力状態なんかの技術面も凄い。また、結末が解ってるのに、これだけの緊迫感を作れるのは相当の演出力だと思う。ドラマチックにしたところもあるわけだが、過剰すぎず、かつ効果的な脚色で好感が持てる。宇宙飛行士のみを英雄にせず、地上スタッフの活躍を強調してみせる公平性も高く評価できる。ホーナーの音楽は実に感動的だ。難は…敢えて言わせてもらおう、トム・ハンクスである。私は別にアンチ・ハンクスではないのだが、良くも悪くもこの人は役者としてのキャラで見せるというか、役作りをしない(ように見える)。そういう俳優はたくさんいるけど、この人は顕著と思う。実話ものでは、ここがどうしても気になってしまうのだ。本作のラヴェル船長(実在キャラ)は、先に観ていたプライベート・ライアンのミラー大尉(フィクションキャラ)とかぶりっぱなしだった。この作品で初めてトム・ハンクスを見たのだったら、気にならなかったんだろうが…。この人には実在の人物をやって欲しくない。トム・ハンクスで-1。すみません。
[DVD(字幕)] 7点(2009-04-23 13:04:44)(良:1票)
19.  ホット・ショット
トップ・ガンより平均点が低いことが腑に落ちないんですが(笑)。まあ元々コメディは笑いのツボによるから笑えない人は全然笑えないだろうし、特にパロディは元ネタ知ってないと苦しいこともあるし、仕方ないんでしょうかね。私はこのくだらなさ、好きですね~。元ネタがもっと沢山わかったら、もっと点が高くなるかも。細部に笑いを仕込んでいて芸が細かいのもいいし、チャーリーの真面目腐った顔が最高!元ネタのトムより断然かっこいいですw。特にトップ・ガンとナイン・ハーフ(やっぱ氷より目玉焼きよね~)の最大の功績は本作を生んだことにあると私は思ってます。パロらせてくれてありがとう!
[地上波(吹替)] 7点(2009-04-04 13:17:50)
20.  セレナ
あらら、レビューめちゃめちゃ少ない、随分マイナーだったのね。同じジェニロペ主演のアナコンダなんかより、ずっといい映画なんだけど。日本では知られてない歌手だし、仕方ないのかな(って私も知らなかったけど)。とにかくライブシーンがよく出来ていた。実際に多くの人を動員したライブの再現を心がけたらしく、手をかけていて迫力があった。音楽映画としてはかなりのレベル。ただ全般には少し食い足りないところがあって、家族愛を描きたかったのはわかるんだけど、皆さんご指摘のように、ミュージシャンの伝記なのだから、もっとサクセス・ストーリーを丁寧に描くべきじゃないだろうかと思う。いつの間にか大人数を動員できるようになっていて、ちょっと唐突に感じた。バス移動中の家族描写なんか悪くないんだけどね。ジェニロペは熱演しており、中々良かったと思う。最後にセレナ本人の記録映像が出てきて、ちょっと映画の締めとしてはイマイチなんだけど、泣かされた。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-04-03 13:10:12)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS