1. 雨に唄えば
《ネタバレ》 正直、ストーリー的には面白いとは思えない・・・が、序盤のパントマイム風に踊るシーンや部屋の中で3人で踊るシーン、そして有名な雨の中をソロで踊るシーンなんかは素晴らしく観ている者に元気を与えてくれる。 そう、面白いというより素晴ら元気なんです(勝手に造語)。 これらのシーン、ふと気づいたらニヤケて観ている自分がいた。 そして、出来もしないのにタップ踏んでみようと思ったりもした。 実際、踏んでみた(下の階の人、ごめんなさい)。 もうバイブスやばい!!←(使い方あってる?)って感じの映画です。 [インターネット(字幕)] 8点(2014-08-01 14:31:13) |
2. ヘッドライト
《ネタバレ》 先の見えない霧の中を走り、気付いたら行き止まり・・・ 『道を間違えたらしい・・・』 このセリフ一言に全て集約されていると思う。 家庭のある中年男と若い女中の不倫の成れの果て・・・不倫なんて、そんなものと。 そんな中年男をジャン・ギャバン、若い女中をフランソワーズ・アルヌールが好演。 モノクロの中、人生の悲哀が良く描かれている名作だと思う。 それにしても主人公に近い年代の私にとっちゃ、娘ほどの年の差の女性との恋なんて羨ましい・・・と思いつつも、色々シミュレーションすると、妄想の中だけで悲哀を感じてしまう今日この頃です。 [インターネット(字幕)] 8点(2014-07-05 14:17:13) |
3. 知りすぎていた男
《ネタバレ》 細かい事は抜きにして、我が子に聴こえる為だけに『ケ・セラ・セラ』を歌う母(ドリス・デイ)の愛のシーンだけで心打たれ満足な私・・・ そして子供の誘拐を含むサスペンスなのに、随所にユーモアを絡めている辺りはヒッチコックの真骨頂だと思う。 その最たるシーンがラストで、何事もなかったように友人等の待つホテルの一室に息子を連れて戻って来るシーンに、ヒッチコックの悪戯っぽさを感じ、そもそも要人暗殺の陰謀などなかったのでは?なんて思わせる位で(洒落た夢オチのようにも感じた)・・・ [DVD(字幕)] 8点(2014-02-02 02:49:33) |
4. 北北西に進路を取れ
《ネタバレ》 最近のスピーディーな展開の映画に慣れてしまうと、尺が長いとの御意見もあるだろうが、そんなことを感じさせない位に最後までハラハラドキドキさせてくれるし、隅々まで良く出来ている。 改めてヒッチコックの手腕に驚かされるし、相当後のサスペンス映画に影響を与えていると思いますよ・・・やはり凄い。 本当、古典の良さを堪能させて貰える訳で・・・ゾンビで言うなら、走るゾンビではなくロメロのゾンビってとこです。 [DVD(字幕)] 8点(2014-01-19 07:32:15) |
5. めまい(1958)
《ネタバレ》 サスペンス・ミステリー・オカルト・ラブストーリーと書かれたボードを廻されたように鑑賞者の私が“めまい”を起こしそう・・・ しかし粗はあるにしても良く出来ていると思う。 最初は主人公目線で進み、ネタバレしてからはヒロイン目線で進む二段構え(この辺は、勘が良く最初から事の成り行きがうっすら解っている人でも楽しめると思う)。 ただ私には、キム・ノヴァクが知り合いの金髪のオカマに思えて仕様がないのと、ミッジ(バーバラ・ベル・ゲデス)の扱いがあっさりしていたのが残念。 余談ですが子供の頃の初見時は、キム・ノヴァクの二役に気付かず(髪の色と髪型で全く別のオバちゃんと思っており、オッちゃん(ジェームズ・スチュワート)は一体何をしているの?と)、ストーリーがチンプンカンプンで別の意味で“めまい”を起こしていた幼少時代の思い出深い映画なのです。 [DVD(字幕)] 7点(2014-01-14 16:41:52)(良:1票) |
6. ハリーの災難
《ネタバレ》 ハリーも災難ではあったが、従来のヒッチコック作品と思って観てしまうと、鑑賞者の方がある意味災難に遭います。 でも何故か好きな作品でして、その理由を考えてみたら日本人にとっては落語っぽい話のような気がします。 ほのぼのとしたなか、閉まりの悪いドア、昨日・今日・明日を把握してない坊ちゃん等、何気ない小ネタが上手く絡まっております。 そして紅葉がとても綺麗なので秋口に観ると気分が高まります。 この作品がデビュー作のシャーリー・マクレーンの初々しさも必見。 個人的ツボは、ハリーの履いていた靴下の柄が中年男としては素敵!! このセンスを見習いたい?と思った次第です。 [DVD(字幕)] 8点(2013-12-29 01:46:40)(良:1票) |
7. お茶漬の味
《ネタバレ》 結婚はガマンて言うけど、ここまで旦那さん辛抱強くないとダメなんですかね・・・ そして奥さんは気付いてくれないんですかね・・・ 夫婦は、お茶漬けの味なんかじゃないですよ(それが理想なのかも知れないけど)。 と、バツ2の私がグチグチ言ってみたりするの巻。 [インターネット(字幕)] 7点(2013-11-16 16:41:18) |
8. サンセット大通り
《ネタバレ》 グロリア・スワンソンの鬼気迫る演技が怖くもあり物悲しくもありました。 ハリウッドの光と影が描かれており、当時観た人達(一般人より関係者は特に)にはインパクトあったのではなかろうか? 劇中、ジョー(ウィリアム・ホールデン)の気を引く為にチャップリンの物真似をしたりするシーンが印象的。 それより、この映画を観たら最近姿を見なくなった往年の日本の女優さん達は元気にしているのだろうか?なんてことを思ってみたりもした次第です。 [DVD(字幕)] 7点(2013-08-13 19:14:43) |
9. ギターを持った渡り鳥
《ネタバレ》 オープニング、西部劇かと思われたなか、颯爽と登場するギターを持った小林旭・・・赤い~♪夕陽が~♪燃えおちて~♪ ここでタイトルバック、もう掴みはオッケイ!! 正直すっちゃかめっちゃかな展開だが憎めない映画。 浅丘ルリ子が可愛い、白木マリは相変わらずアレな踊りしてる、 殺し屋・宍戸錠も忘れちゃならない・・・等 どうか、この怒涛の77分を皆様もご堪能あれ~。 [インターネット(字幕)] 6点(2013-07-27 22:20:17)(良:1票) |
10. 素直な悪女
《ネタバレ》 それ程、彼女が悪女とも思えんかった・・・ それより取り巻く男ども、特にどう考えても兄が一番悪いと思うんですけど、違うの? 終盤、酒場で極上の酒を一気飲みした際『まずい、もう一杯』って言ったとこ、青汁を思い出した。 BB様が好きなお方には魅力満載な映画なんでしょうけど・・・ 私には、なんか美人は3日で飽きる・・・みたいな映画でした。 [インターネット(字幕)] 4点(2013-07-21 19:00:12) |
11. 嵐を呼ぶ男(1957)
《ネタバレ》 個人的には“太陽にほえろ”のボスのイメージしかなかった石原裕次郎だが、この映画の裕次郎は当たり前だが若くて笑顔なんか八重歯が見えたりして、とってもキュート(私は決して、そっちの趣味はないが少し惚れた)。 忘れてはならぬが、ファンファン(岡田真澄)だって負けじと若くて男前だ。 そして有名な手を負傷して唄いながらのドラム叩くシーンは、私も気持ちは紙テープを投げていた。 今観てもそう思うのだから、当時観ていたら完璧に裕次郎ファンになっていたと思う・・・(単純な私)。 まぁ当時のアイドル映画と言ってしまえばそれまでで、ラストも意外とあっさりだったけど、私の中で今まで持っていた印象を良い意味で覆す、石原裕次郎の魅力満載で、その後スター街道を歩むのも頷ける映画でした。 [インターネット(字幕)] 8点(2013-07-21 17:02:11) |
12. 裸で御免なさい
《ネタバレ》 ブリジット・バルドーの可愛さは出色で、彼女を拝むだけの映画と割り切れば10点満点あげても良い・・・全俺が惚れた。 黙って立っていたらバービー人形のように見えてしまう・・・ しかし映画としての内容はお粗末で、ハチャメチャコメディなんだから・・・と言われても正直つまらない。 一番の要因は、女たらしの相手役のダニエル・ジェランに全く魅力がないので、何故アニエスを筆頭にあの娘もこの娘も彼に惚れるのかが意味不明(奴は今まさにモテキなのか?ただ単に私のやっかみなだけか?)、更にはラストの日本の描写は何なんだ?? と、色々言ってしまっちゃったけど【酷評で御免なさい】・・・ということで失礼します。 [インターネット(字幕)] 4点(2013-07-05 15:35:49) |
13. 東海道四谷怪談
《ネタバレ》 伊右衛門さんたら“鬼畜の所業・下衆の極み”って感じで、そりゃ『うらめしや~』って言われまんがな・・・ 終盤の怒涛の驚かせ方なんかは、ドリフのコントは此れを真似たのでは?と思ってしまう位。 何はともあれ、醜い顔になったお岩さんが髪を梳かし抜け落ちるシーンは、印象的な名場面であり(最近で言うと、リングのテレビから貞子が出てくるのに匹敵)、これだけでも観る価値ありかと思いました。 [DVD(邦画)] 5点(2012-12-30 06:05:23) |
14. 野菊の如き君なりき(1955)
《ネタバレ》 名作であることに異論はありません。 白黒なのに自然の美しさ、特に野菊や竜胆(リンドウ)が映し出された場面など色鮮やかに感じる程で、きっちりラストも泣かされました。 ただ如何せん私の場合、松田聖子のリメイク版の方を先に観てしまっていた為に(リメイク版は色んな意味でインパクトあり)印象が薄く感じてしまいました。 あと回想シーンの縁は余計なように感じました。 所々の歌詠みは良かったですけど・・・野菊の如き君なりき。 [DVD(邦画)] 7点(2012-09-22 17:12:52) |
15. ゴジラ(1954)
《ネタバレ》 目が肥えた今観ると粗が見えなくもないですが、間違いなく怪獣映画の金字塔。 神格化され過ぎとの意見も解らなくもないが、これこそ神格化して良い映画だとも思う。 どんなに最近のCGが素晴らしかろうが、この映画の特撮には味がある。 言うならば、高級レストランのカレーは確かに美味いかもだが、バーベキューで皆で飯盒と鍋で作ったカレーが美味いみたいな・・・(たまに失敗もあろうが。) また、ゴジラ出現の際のテーマ曲が物凄く秀逸。 これほど映像と曲がマッチするのって、なかなかないと思う。 世界に誇れるのは黒澤や小津でもなく、この映画では?とすら思える映画でした(勿論、黒澤や小津も素晴らしいですよ、念の為)。 [DVD(邦画)] 9点(2012-07-07 07:19:04) |
16. 東京物語
《ネタバレ》 はじめての小津作品鑑賞です。 若い頃じゃなく(若い頃だと理解出来ない部分があると思う)、ある程度の年齢になった今観たのが幸い、素晴らし作品に出会えたと思いました。 この映画は酸いも甘いも知った、人の親なり家庭を持っている人なら身につまされる部分が多かれ少なかれあるのでは・・・? 物語は淡々と進みますが、家族や親子の微妙な関係が良く描かれている秀作だと思います。 驚いたのは劇中のセリフから、親を殺す子供・・・みたいな事件が戦後間もない頃からあったんだなぁ~と。 世相や親子関係って今も昔も、そう変わらない普遍的なものなんですね。 まだひと作品のみの鑑賞ですが、小津ワールドにハマりそうな今日この頃です。 [DVD(邦画)] 9点(2012-06-26 14:27:14) |
17. 情婦
《ネタバレ》 全く古臭さを感じさせず、個性的なキャラと無駄のないストーリー展開で終始釘付けでした。 ラストの怒濤の展開も、ここまでお腹いっぱいにしてくれたら大満足、御馳走様って思いでした。 ミステリーの女王アガサ・クリスティの原作を、名匠ビリー・ワイルダーが映画化すると、これだけの素晴らしい作品になるのですね。 本当に良い映画を観たなぁ~という感じ・・・これ名作だわ。 [インターネット(字幕)] 10点(2012-04-10 19:14:09) |
18. 死刑台のエレベーター(1958)
《ネタバレ》 完全犯罪を目論むにしちゃ、お粗末で予期せぬアクシデントに見舞われるとはいえ、ツッコミどころ満載ではあるが、サスペンス映画としても普通に観れるとは思う・・・ しかし、これはサスペンスではなく愛の物語でしょう。 それならば冒頭の愛の言葉に始まり、マイルス・デイヴィスの音楽をバックに夜の街を彷徨うジャンヌ・モローも納得。 そして終始、笑顔を見せないジャンヌ・モローが、ラストの証拠品である写真の中で、これ以上ない幸せそうな満面の笑顔で浮かび上がってくるシーンが切なくて美しい。 [DVD(字幕)] 7点(2011-11-12 18:07:04) |
19. 禁じられた遊び(1952)
《ネタバレ》 善悪の区別のつかない子供の無邪気さが良く出ていたと思います(それよりも悪行なのは、戦争をしてしまう大人ということか・・・) 子役の演技も素晴らしいし、音楽も秀逸。 ただ皆様の評価ほど感銘は受けませんでした。 個人的には、フクロウの演技?と長い遊びが終わって、独りぼっちになったポレットが我に返って『ママ~』と叫んだラストシーンが印象に残りました。 [DVD(字幕)] 5点(2011-10-31 14:39:52) |
20. お熱いのがお好き
《ネタバレ》 面白い。 良く出来たドタバタ劇だと思います。 ジャック・レモン&トニー・カーティスが良いのは勿論のこと、 マリリン・モンローの出演している映画を、今回初めて鑑賞したのですが・・・ 今まで勝手に、エロい女優ってイメージを持っていたのですが(だって、セックスシンボルなんて称されているもんだから・・・)、実はとってもキュートっていうか、可愛い女優さんですよね。 今更ながら、素晴らしい発見!! やっぱ食わず嫌いならず、鑑賞せず嫌いはダメですね。 これだから・・・ 映画って、いいもんですね~!! [DVD(字幕)] 8点(2011-10-09 07:09:28) |