1. 若き勇者たち
《ネタバレ》 観ていて楽しめたのでこの点数としました。主演のパトリックスウェイジを始め、個々のの役者の表情、演技力も上々です。ただ、設定が第三次世界大戦との事ですが、全体像が全く見えて来ません。局地的な紛争にしか見えず、アメリカ側の反撃がほとんどないのも不自然。あのアメリカがまさかのやられっぱなし状態とは。 ともあれ、若者の青春サバイバル作品としてみる事で結構面白かった。ラストの兄弟の散り方とか、その兄弟を見つけた将校が撃たず武士の情けの様なシーンに日本的なものも感じた。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-02-29 00:02:43) |
2. ノスタルジア
《ネタバレ》 映像は絵画のように美しく会話は総じて詩的だ。死が近いと悟っているアンドレイと永遠の命を欲しいと思っている狂人のドメニコの対比。監督のタルコフスキー自身を投影させた作品ということだが、本人もこの数年後に亡くなっていることを考えると感慨深いものがある。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-02-21 00:25:13) |
3. モナリザ
《ネタバレ》 う〜ん、久々に見終わった後の余韻に浸れる映画でした。大都会の隅っこで底辺の連中が、それでもなんとか生きている。そんな中知り合った高級娼婦とチンピラ運転手。その不器用にしか生きられないチンピラの純愛感情がこの映画の軸となって物語が進む。ボブホスキンスはその感情の移り変わりを見事に演じており、ずっと応援しながら見ていた。それだけにシモーヌの本心がわかった時は切なかった。ラストは娘を挟み三人で歩く後ろ姿に新たな人生を予見させるものを感じられた。サッチモの「モナ・リザ」が後味の良いものにしていると思う。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2018-02-16 00:35:53) |
4. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
《ネタバレ》 文句なしにセルジオレオーネ監督の最高傑作。見る度に新しい発見のある奥深い映画でもあります。逆に言えば一回見ただけで理解するのは無理でしょう。 物語は初老となったロバートデニーロ扮するヌードルスが少年期と青年期を時系列が入れ替わりながら回想する形で描かれます。 実際に描かれている物語を表とするとこの映画には裏の物語があるはずですがそれらは描かれていません。それを匂わすシーンはいくつかあります。その一つが病院でのシーン。ヌードルスが病院を出ていくのとすれ違いに大ボスのフランキーが病院にやってきますがその後フランキーは一度も出てきません。これはマックスとフランキーがその後も繋がっているという裏の物語の付箋でしょうか。 ラストのゴミ収集車に向かうマックスはそのまま収集車の後ろに飛び込むかの様に描かれ、実際収集車が言ってしまった後にはマックスの姿も消えていました。収集車の後ろをヌードルすが覗きますがそこには砕かれたゴミの残骸だけで一滴の血もついていませんでした。 とにかく謎の多い映画ですが、3時間半の映画があっという間に終わってしまうくらい引き込まれてしまうギャング映画の最高傑作でした。 [DVD(字幕)] 10点(2017-12-08 08:34:45) |
5. 普通の人々
《ネタバレ》 経済的には豊かな家族だけれど、ある事件がきっかけの心の問題を丁寧且つ冷徹に描いたヒューマンドラマです。 長男の事故死から心を封印した母親と自責の念にかられ自殺未遂までした次男。そしてその間で揺れる父親。そんな家族を季節感のあるみずみずしい映像で綴っていきますが、表面からはなかなか見えない心の奥までを克明に描写しているところに私の心もしびれました。 数々の試練を乗り越え自分を取り戻しつつある次男と心のモヤモヤを取り払った父親。しかし最後まで心の封印を解けなかった母親に決別を言い渡す父親の決断で皮肉なラストを迎えてしまいます。 でも、これは家族の再生のための最後の試練だという風に私は解釈させていただきます。 ところで【普通の人々】というタイトルですが、大なり小なり誰もが心に闇を抱えており、このひとたちが特別という事ではない「普通」の人達なんだと解釈させていただきましたが如何でしょうか。 とにかく久しぶりにいい映画を見させていただきました。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2017-11-23 00:26:54) |
6. 800万の死にざま
《ネタバレ》 主人公の元刑事マシューは娼婦のサニーと知り合い助けを請われ空港まで送る途中サニーは殺されてしまう。それは自分の責任だと言うことでその真相を突き止めようとするけど見ている側にその強い動機は伝わりません。何しろ相手は麻薬ディーラーのボス。アル中になって刑事の職を追われたマシューにとっては命懸けの追求になるからです。原作を読めば分かるのだろうけど、タイトルの【800万の死にざま】の意味が伝わらないのも残念。 でもアンディーガルシアの悪役ぶりは良かった。倉庫での取引も、いつ双方が暴発するかと言う緊張感も良かった。 ハードボイルド映画として十分楽しめたけど、やはりマシューのとった行動の理由に説得力を持たせて欲しかった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-20 23:31:13) |
7. アウトサイダー(1983)
《ネタバレ》 この作品を若い頃見ていたら「クサイ」「平凡」といった印象で終わっていたと思う。 初めて見た現在還暦近い事もあってか、かなり感動しました。若いっていいな・・・と。 主題曲の「ステイゴールド」と映画全体を覆っているノスタルジックな雰囲気が抜群の相性で作品を盛り立てていると思います。 ストーリーは単純明快でいいと思います。青春映画なんですから。 映像も綺麗でした。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-01-18 00:39:23) |
8. ストレンジャー・ザン・パラダイス
《ネタバレ》 この映画一歩間違えたら大駄作になっていたでしょうな。 でもそうはならなかったのは、先ず行き当たりばったりのこの三人のキャラ。面白いし格好良いし、特にエスターバリントが可愛い。 それから余分な会話がなく、色も無く、そして "間" が良い。見る側に想像させる演出なのでしょうか。出かけて行ったとしたら次のシーンではもう帰ってきている。この辺も色々と想像させてくれます。 さらに、男2人の帽子が印象的だと思ったら、エアスターも帽子で大金をせしめるところも面白かった。 ラストで三人がバラバラになってしまうなどは最高の締めくくりでした。 全編に溢れる気だるい空気感は私の大好物です。 Jin [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-02-14 00:26:45) |
9. バグダッド・カフェ
久々にいい映画を見たなと思いました。砂漠の中の渇いた人たちの集まる渇いたカフェ。そこへやってきたドイツ人女性のジャスミンはまさにオアシスのように店や人々に潤いを与えます。 「シェーン」では、ウィルソン役で悪のオーラを放っていたジャックパランスは流石に存在感がありましたね。ここでは良い人でですが。映画の余韻に浸りながらこのレビューを書いています。 [地上波(字幕)] 9点(2014-03-21 00:47:14) |
10. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
《ネタバレ》 第一作と比べても全く遜色ありませんな。別の時間軸ができてしまったなんて発想が素晴らしくまさに夢のあるストーリーでした。この映画で難しいことを考える必要はないので純粋に映画を楽しめました。 [DVD(字幕)] 9点(2013-05-29 23:27:26) |
11. バック・トゥ・ザ・フューチャー
《ネタバレ》 これほど純粋に楽しい映画は少ないですね。難しい所はないけど複雑に絡まる時間の旅が面白い。 悪党だけれども憎みきれないビフもこの映画でワサビ的なキャラで魅力的。 逆に言えばこれをつまらないという人いるんですか?いないでしょ。 十数回この映画を見ている私は今日また見てしまい、今そのレビューを書いてる次第です。 [DVD(字幕)] 9点(2013-05-29 23:17:26) |