1. シークレット ウインドウ
《ネタバレ》 「犯人は二重人格の私でした」というとてもつまらないオチ。「スティーブン・キングの映画化には傑作も駄作もある」という見事な例。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2017-04-07 18:09:28) |
2. 容疑者Xの献身
「事実は小説より奇なり」と言うが、しかしながらありきたりの世間で言う真実の羅列のみでは「サスペンス映画としては面白味に欠ける」という矛盾が有るからある程度の味付けが入っていなければ「泣いて楽しめる悲劇の映画」にならない。 この映画はその映画的な味付もそうくどい訳でも無く良い感じに上がっていると思う。サスペンス映画の弱点は皆もご存じの通り「犯人は必ず描写されなければならない」という点である。映画の中で全く描かれない人間が急に犯人になるという事はあり得ないのであるからこの点はどうしようも無い。そういう点で良く出来たサスペンス映画だと思う。 だから意図的に監督はそういう点をさらりと流し、湯川と石神と人間的なやりとりに焦点を変えて心理的なやりとりや、石神の敷く附箋を湯川と共に一緒に観客に解き明かしていくという手法に切り替えた所がこの映画が結構高評価を得ている原因だと思う。 結局は映画は見ている人の大部分が求める結末になったが、これが一番妥当で納得し感激の涙を誘う事になるのだからコレで良いんじゃないのかなあ? [地上波(吹替)] 8点(2016-09-21 21:35:56) |
3. キャスト・アウェイ
《ネタバレ》 アチコチ宣伝が出てきて辟易してしまいます。「ウイルソ〜〜〜〜ン、と1回言うごとに幾らもらってるの?」って突っ込みたくなる。どこかさめてくるんだよな、 [ビデオ(吹替)] 5点(2015-09-25 22:44:41) |
4. 007/慰めの報酬
《ネタバレ》 ダニエル・クレイグのボンドの中で一番好きな作品だ。後の「スカイフォール」の「世界は俺たちが牛耳っている」的な表現もなくごく普通の世界で一生懸命頑張っているボンドがいる。クレイグの007シリーズの中で一番現実的だ。 [地上波(字幕)] 8点(2015-09-13 21:13:21) |
5. 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
《ネタバレ》 失敗作だと思う。理由はヴェスパーがボンドと関わりすぎている所。ボンドがヴェスパーにいいように玩ばれながらMに辞表をメールで送る所なんか観ていられない。脚本が魅力的でない。これなら次の「慰めの報酬」の方が良い。 [地上波(字幕)] 5点(2015-09-13 20:23:00) |
6. ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
《ネタバレ》 huluで観ました。ハリウッド版と違って「金がかかってないなあ」という印象がプンプンするが、出来の方はこっちが上だと思います。一番イイのはミカエル・ブルムクヴィストがちゃんとヘンリック・ヴァンゲルの依頼をちゃんと律儀に達成する事。ハリウッド版ではこの辺が中途半端「何コレ?」って印象で「このエンディングは無いよな?」って思ってました。 車はKIAだし、ミカエルは腹出てるし、リスベットが2回もレイプされる所は中だるみで、全て映像的にショボい。雪の降るシーンなどは本当に雪が降っている時にカメラを回しました的な感じ。片やハリウッド版の雪のシーンはきれいで「これはもしかしてCG?」って思ってしまいました。でも映像が如何に美しくてもストリー的に気に入らないのでボクはこっちの方が上だと思います。 最後に、彼女が人のパソコンに自由にイーサ・ケーブル経由で簡単にハックするシーンは「本当に可能なのかな?」と思った。イーサ通信の理論を知ってる人には通信はハック可能って事は論理的に判るんだけど「相手のパソコンがサーバー設定をしていないとそれから先は(相手のパソコンのHDDの内容を読むとか相手のディスプレイ画面をそのままハックするなんて)出来ないんじゃ無い?」って思います。まあいいけど、映画だし。 20190911追記) 久しぶりに両方を見直した。ミカエルの幼少時代にハリエットと会っている事、「疫病神」のパソコンオタクのお兄ちゃんのキャラ、リスベットがお金が必要な理由がちゃんと描かれている、という点もでハリウッド版よりコレの優れている事を追記します。 [地上波(字幕)] 6点(2015-09-08 23:45:26) |
7. ノーカントリー
《ネタバレ》 「アメリカン・ニュー・ニュー・シネマ」というカテゴリーに入るかな?という映画で、ストーリーが行き当たりバッタリ、嫌いな人は嫌いという評価になるという映画である。「どれか好きな人の吹替やらせてあげる!」と言われたらこの映画が好きな人はほぼ100パーで「アントン・シガーをやりたい」と言うだろう。別の人も書いていたが、自分に危険が及ぶのを承知でモスが砂漠に置き去りにしたメキシコ人から水をせがまれたのを気にして水を持って戻るシーンは本当に良かった。案の上モスはその通りになるのだが、ハチャメチャなストーリーながら結局は「ナルホドね」という結果になる所が良いと思う。映画的な起承転結にはならず「これからの映画はこうなるのでは?」という示唆を与える一作だと思う。ただしコーエン兄弟の「判るヤツだけ観れば良い。理解できないヤツは観なくても良い」的な突き放した演出が鼻につくので一点減点した。 [地上波(字幕)] 6点(2015-08-10 22:04:59) |
8. ヤンヤン 夏の想い出
《ネタバレ》 最初台湾人の攻撃口調の喋り方にうんざりするがそのうち慣れてくるのはボクだけでしょうか?。 そんな中、比較的温和な口調で話す一家の物語である。 父・NJ、母・ミンミン、長女・ティンティン、次男・ヤンヤンの四人家族の周辺で起こるいろいろな事を一見雑多な順番で並べて観せ、 だんだんと収束に向かうというストーリー。 実際には長女・ティンティンの事がほとんど描かれているが、 タイトルに「ティンティン(発音のみなら「チンチン」となる)」という名前を入れるのは日本語的にはばかられるという判断か? ボクはこういう淡々とした流れの映画は好きなので点数を高くしたが一部頂けないところも有る。 台湾のコピー文化の蔓延と日本人・大田(イッセー尾形が好演)に対する好意的な表現は印象に残る。 結婚式に始まり、途中帰宅したお祖母ちゃんが自宅で倒れる。 ベットで横たわる無意識のお祖母ちゃんに医師が「話しかけて下さい」と母親・ミンミンに告げる。 各自、無意識のお祖母ちゃんに自分の心情を語る。うまいドラマ設定だと思う。 心情を暴露する者たち、それは同時に映画の観客への心情の説明につながり脚本術の基本的手法である。 そして最後はお祖母ちゃんのお葬式で終わる。これに新しい生命の誕生など人生の全て儀式(冠婚葬祭)この中には凝縮されている。いかにも台湾らしい。 浮気に走る父、友達の恋人に恋する長女、自分のせいでお祖母ちゃんが倒れたのではと悩む長女、 そしてその誤解の解決、寺にこもる母、先生にいたずらをするヤンヤン、等々、 一見雑多に起こる事柄が最後のお葬式で収束するように見えます。 最後のお葬式でヤンヤンがお祖母ちゃんに語る言葉は「少なくとも色んな経験をした分私たちは成長致しました」と言ってるような気がしました。 ホッとする映画でした。最後にこの映画は字幕よりも吹替の方が良い事を記しておきます。 2017年7月5日訂正) DVDを見返して「字幕の方が良い」と思った。 「NJ家の家族たちはこんなにも人生を考えて暮らしているのか?、疲れないかな」と思いました。 [DVD(吹替)] 8点(2015-07-09 08:56:02) |
9. カンフーハッスル
《ネタバレ》 面白いけど「シャイニング」のパクリは許せないから6点にいたします。 [地上波(字幕)] 6点(2015-02-11 00:02:12) |