1. 不良少女 魔子
《ネタバレ》 不良女子グループの徘徊>喧嘩・カツアゲ>ゴーゴーの繰り返しの後、小野寺昭らのグループやヤクザとのもめごとが絡み、最後は兄ちゃん藤竜也や小野寺昭を刺殺し、虚しさが漂って終わる。夏純子さんはよいし、当時のちょっとサイケっぽいヤングの風俗や昭和の渋谷などの風景もいい感じなのだが、いかんせんストーリー自体がグダグダで演出にもメリハリが感じられず観ていてだれた。 [インターネット(邦画)] 4点(2023-05-27 22:22:06) |
2. ロイ・ビーン
《ネタバレ》 西部の無法時代に鉄道が来るようになりアウトローが時代に葬られていく時代、というのはレオーネの「ウエスタン」を思い出せられたがずっと描写はコミカル。主人公ロイ・ビーンは当初はならず者連中を保安官にしてやりたい放題もだんだん口舌の徒や強欲な元娼婦らに富みをかすめ取られ、時代に取り残されつつも自分がルール、まだ見ぬ女優リリーへの忠節という信念だけは持ち続ける。 後段怒り爆発の痛快アクションの中で花と散り(?)、それなりのカタルシスもあるのですが、その後は油田もなくなりあっさり終わるのかと思いきや、最後に女優リリーが記念館となった酒場を訪れ、亡きビーンの思いに触れるラストには泣かされました。 [DVD(字幕)] 7点(2023-01-01 17:35:20) |
3. デリンジャー(1973)
《ネタバレ》 ちょっと同じような強盗シーンが多かったり新聞のモノクロ画像のインサートが説明的だが銃撃戦山盛りのギャング映画。デリンジャー一家のギャングたちそれぞれの末路が哀れだが、フロイドが一軒家の農家で見知らぬ老夫婦と最後の食事をとってから射殺される流れや、デリンジャーが実家の見えるところまで車で来たのに妹が気付いて出てくると去っていく情景、詩情溢れる音楽、すがれたアメリカの田舎の埃っぽい映像も美しくてとても良いです。 [DVD(字幕)] 8点(2022-12-04 14:16:06) |
4. オデッサ・ファイル
《ネタバレ》 ずいぶん昔にTVで観、今回再観。スリリングであるが結構ご都合主義的で、主人公が間抜けで窮地に陥っても都合よく切り抜けて目的を果たす。70年代独の風景が色々見られ、電気フェアにいかにも日本企業な着物娘等も見ることができ、それらが今となっては興味深い。「ジャッカルの日」より大分緩いが楽しむことはできた。 [DVD(字幕)] 5点(2020-05-24 15:39:36) |
5. 軍用列車
《ネタバレ》 列車を舞台にしたミステリーアクション?前半はややもっさりした流れであまり盛り上がらない。後半銃撃戦等多少派手な展開にはなるが、その前に唐突にブロンソンが自身の正体をばらしてしまっているのでお約束な展開。砦を占拠していた悪党たち、先住民たちの扱いもステレオタイプ。悪党たちはあれだけの騎兵隊をどうやって捕虜にしていたのか? [DVD(吹替)] 4点(2020-05-23 17:41:05) |
6. 狼たちの午後
《ネタバレ》 もう少し短くまとめて欲しかった。リアリティはあるが結構セリフが多く、いらないエピソード等もあるように感じた。 現場の野次馬がうるさいのに警官にあまり規制されないのはアメリカだからなのか。 航空機での逃走が上手く行きそうな所から、一瞬での解決~最後のアルパチーノの表情までは観ている方の感情もシンクロでき、印象的だった。 [ブルーレイ(吹替)] 4点(2020-05-23 15:10:31)(良:1票) |
7. 男はつらいよ 寅次郎恋歌
《ネタバレ》 シリーズで最も好きな作品。池内淳子が独り身と知って「なんだか俺、腹空いてきちゃったよー」とか、茶碗叩いて歌って大盛り上がりの寅の能天気っぷりと、りんどうの花の話から自らを悟り身を引いていく哀愁漂う姿との対比が絶品。後期の加齢に伴う哀愁ではなく、流れ者と地に足の着いた生活者の住む世界の違い、お互いの憧れが際立っている。森川信、志村喬といったベテラン勢も見事。 [DVD(邦画)] 9点(2020-05-22 13:11:55) |
8. 北国の帝王
《ネタバレ》 無賃乗車をする放浪労働者のホーボー達とそれを阻止せんとする機関車乗員の男の意地の張り合い。リー・マーヴィン、アーネスト・ボーグナインがいいので飽きずに観られ結構美術なんかにも金がかかっていそうだが、それぞれの人物造形が少し薄いかな。 [ブルーレイ(吹替)] 5点(2020-05-17 18:51:47) |
9. センチュリアン
《ネタバレ》 地味で渋い作品であるが、当時のロス警察はこんな感じだったんだろうなと思わせるリアリティを感じさせられる。倫理や道徳などすでにない社会の中で、誇りを抱きつつ勤務に励むも報われない警官たちの哀愁が身に染みる。独自の哲学と矜持を持ちつつも定年後は生きがいをなくし自殺するスコット、家庭崩壊の果てにようやく救いを見つけたところで唐突に殉職してしまうキーチ、救いのないストーリーもこの時代ならでは。 [DVD(字幕)] 6点(2020-05-17 18:36:07) |
10. グライド・イン・ブルー
輝けるアメリカもヒッピーも過去になりつつある中での地方人達の混沌、人生、孤独、諦念などをアリゾナの荒野を舞台に描いています。美しい風景映像や音楽、寂寥感漂うエンディングはなかなかのもの。 [DVD(吹替)] 6点(2020-05-17 11:59:12) |
11. 鷲は舞いおりた
《ネタバレ》 初めて見た時は成功するのでは?と思わせるラストに向けてのスリリングな展開、ラストに断崖に佇むデブリンの寂寥感、アクションものながら心に残った作品。 優れた原作に基づくが、短い時間でまとめたのでスパイのグレイ夫人の描き方など薄っぺらになってしまった。しかしデブリン役のトナルド・サザーランドは見事にはまっていて主役のマイケル・ケインを食う位かっこいい。各国の軍装も色々細かく揃えられているようだし、ポーランド、チャンネル諸島、英国東岸といった舞台の風景・雰囲気も良い。 [映画館(字幕)] 8点(2020-05-16 21:24:06) |
12. 遠すぎた橋
《ネタバレ》 CGもない時代のオールスター戦争大作ということでもうこういった作品は作られないでしょう。当時日本ではこの戦い自体広く知られていなかったと思います。映像的には空一杯の落下傘、ハリボテもあるとはいえ沢山の装甲戦闘車両が実写で出て来るのは迫力があります。戦争というものは錯誤と偶然の連続である事や所詮上の人間は無責任という組織の本質が、同時並行的に進捗する複数の戦闘地域で描かれているので、下知識なしにストーリーを追おうとすると厳しいかもしれません。主役の連合軍は負け戦でしたし、もう60年代に沢山あった能天気な戦争アクションの時代は終わったのかなあと感じさせられる作品でした。 [映画館(字幕)] 7点(2020-05-16 20:51:05) |
13. ロンゲスト・ヤード(1974)
《ネタバレ》 アメフトのルールはよくわかりませんが脇役にも昔のいろんな映画で見たようなメンツがいて楽しめました。この監督らしい「正義は勝つ」的男の映画。ガタイだけ見ると看守チームの方が全然弱そうに見えるが、まあ素人囚人チームが最後は爽快に勝利するのはお約束。 [DVD(字幕)] 5点(2020-05-16 20:09:04) |
14. 同胞
《ネタバレ》 私があまり演劇に馴染みがなく、当時の地方の事情にも疎いからか、同じ山田洋次監督の「家族」「故郷」よりは普遍性は感じませんでした。初めは公演チケットの押し売りのようにも見えてしまいましたが、実際にはネット等の情報もなかった時代にモデルとなった劇団の地方での評判は良かったようですね。 [DVD(邦画)] 5点(2020-05-16 16:51:49) |
15. 夜の訪問者
結構有名な俳優陣が出ている割にストーリーにはあまりひねりも感じられませんが、まあブロンソンはかっこいいので好きな人にはアクション等単純に楽しめると思います。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-05-10 16:15:27) |
16. 青春の蹉跌
《ネタバレ》 今見ると派手なところはないが、神代監督らしい映画。説明的でなく短い時間でよくまとまっていて、当時の時代の空気もよく感じられる。音楽もよい。 [DVD(邦画)] 6点(2019-12-27 20:16:13) |
17. トラ・トラ・トラ!
《ネタバレ》 真珠湾攻撃を日米双方から描いており、特に誰といった主人公はいない。しかし歴史的事実を俯瞰的に見つつ、戦闘シーンは実物、ミニチュア、造形物で再現しており、迫力満点。払暁の空母からの発艦シーンは何度観ても感動します。かつては本作や「史上最大の作戦」、また邦画の東邦8.15シリーズなど史実そのものモチーフとして映像化した作品があったが最近は殆ど見られず残念です。 [DVD(吹替)] 8点(2019-07-31 22:43:59) |
18. 突破口!
《ネタバレ》 カーアクションや全体的に埃っぽい感じなんかは70年代っぽいですが、ストーリーも演出も良く出来たアクション映画だと思います。もう一度見たくなるインパクト、余韻のある傑作だと思います。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2019-07-31 22:34:12) |
19. キラー・エリート(1975)
《ネタバレ》 ペキンパーは好きな作品が多いのですのが、これはつまらなかったです。 登場人物の掘り下げも浅く、カーンのリハビリもダラダラ長く観ていてダレます。 中国と日本がごっちゃになっていて忍者とカンフーとかが混ざった感じなところも変すぎ。 [ブルーレイ(吹替)] 3点(2019-04-29 17:23:33) |
20. エースをねらえ!
《ネタバレ》 一時代を作った出崎演出の最高峰でしょう。TVシリーズをメリハリを付けてよくまとめ、心に残る作品になっていると思います。 [ブルーレイ(邦画)] 7点(2019-02-03 13:41:21) |