1. この森で、天使はバスを降りた
《ネタバレ》 十数年ぶりに2回目の鑑賞。 以前は、それほど感動もしなかった記憶があるものの、 今回あらためて見直すと、本当にいい映画だと思った。高評価も納得。 「この森で、天使はバスを降りた」という邦題は美し過ぎて、 あまり物語のイメージと合っていない。 でもパーシーを「天使」と形容したかった気持ちは分かる。 はすっぱでぶっきらぼうな所作とは裏腹に、 彼女を本当に美しいと思った。 ラストシーンは、ハナのパーシーへの気持ちが感じられて、 涙が出てしまった。 久しぶりにいい映画でした。 心が洗われました。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-12-16 01:13:40) |
2. ゴッドファーザー PART Ⅲ
《ネタバレ》 Ⅰ、Ⅱ、Ⅲのどれも、それぞれが好きだけれども、 前のレビュアーさんも言われているとおり、アル・パチーノがあまりにも変わっていると感じた。 ⅠからⅡのときは、 好青年から冷酷なマフィアにはなっているものの、 マイケルはマイケルだった。 それから16年たち現れたマイケルは、 無意識に「多分こんな感じ」と思っていたマイケルとは大幅にイメージが違っていた。 誤解を恐れず言えば、品がなくなっていた。 どこかチンピラのような香りさえ漂う。 分からない、 16年の歳月で、アル・パチーノ本人がそう変わったのか、 または演じてきた役柄で変わってしまったのか、 もしくは、映画の中のマイケルがそういう人生を歩んできたからか。 その大きな違和感を除いては、やっぱりいい映画だと思う。 最初、酷評だったらしいメアリーも、お嬢様らしさが出ていて、 初見のときから全く気にならなかった。 [DVD(字幕)] 8点(2021-10-23 23:17:14) |
3. しゃぼん玉
《ネタバレ》 久々に邦画を見て感動した。 美しい自然、あたたかくておいしい食事、規則正しい生活と労働、人からの感謝の言葉、 そして何より、絶対的に自分を肯定してくれる人間の存在。 これで心がほどけないほうがおかしい。 最後、ばあちゃんの家に灯りがともっているシーンを見て、 涙が出ました。 [DVD(邦画)] 8点(2020-10-24 17:38:12) |
4. 壬生義士伝
《ネタバレ》 最初、コントのようなフケたメイクをした佐藤浩市を見たとき、一瞬引いてしまったのだけど、 回想の西本願寺のシーンから一気に引き込まれた。 久石譲の音楽も相まって、本当にかっこよかった。 演じる俳優さんの年齢が高過ぎないか?と、それも気になったけど、 演技力のおかげか気にならなくなった。 実際この映画を初めて見たときは、 いいお話なのにどこかリズム感が悪いというか、 (死ぬ前の中井貴一の非常に長い一人語りといい) いろいろ違和感が残った。 それでも8点なのは、 根底に流れるものに美しさを感じるから(原作からかな?)。 当時、堺雅人という俳優を知らなかったが、 彼が演じた沖田総司には釘付けになった。 少し狂気をはらんだこの沖田総司が、 個人的には一番しっくりくる。 [DVD(邦画)] 8点(2020-02-23 23:48:31) |
5. 初恋のきた道
《ネタバレ》 心洗われるような映画。セリフはあまりないが、流れる静かな音楽の中、風景は美しく、料理もおいしそうで、最後まで見入ってしまった。ただ、チャン・ツイィーがそこまで夢中になった「先生」のルックスが、「あれ?」と思うくらい普通だった。誰もが経験する「初恋」を、優しい気持ちで思い出せる映画。「ストーカーみたい」というレビューはちょっと悲しい。 [DVD(字幕)] 8点(2019-03-25 14:43:18) |
6. ゴッドファーザー
《ネタバレ》 何度も観ているのに、テレビなどでやっていると、また釘付けになって観ている。飽きるということがない。それだけ完成されているということなのか。よくいわれることだが、最初の頃のアル・パチーノと最後の頃のアル・パチーノが別人のようになっている。特にⅡのほうを見ると、このⅠの最初の頃の爽やか好青年のアル・パチーノと同一人物と思えない。すごい。 [DVD(字幕)] 8点(2019-03-25 13:45:11) |
7. 最強のふたり
《ネタバレ》 ここ数年で一番良いと思った映画。邦題とパッケージの写真から、何となく勝手にストーリーを想像して、観るのを敬遠していたが、いい意味で予想を裏切られた。特に音楽が良い。表面では好きなことを言い合っているドリスとフィリップだが、美しく静かなピアノの旋律が2人の内面を語っているようで、胸を打たれた。あまりに良かったので、サントラまで買ってしまった。 [DVD(字幕)] 8点(2019-03-08 21:35:58) |
8. ワイルド・スピードX2
《ネタバレ》 1とはまた違うテイストで面白かった。 車はあまり詳しくないけど、 ノリのいい音楽、きれいな海、セクシーでかわいい女の子たち、 そこに友情やらアクションがバランスよく絡んでいて、 見ていて本当に楽しい。 今の「ワイルドスピード」シリーズは、もはやついていけてない。 [インターネット(吹替)] 7点(2022-05-23 04:06:43) |
9. スティル・クレイジー
《ネタバレ》 かなり良かった。 音楽も結構いいし、中年になった元バンドのメンバーたちの情けなさっぷりが、また面白くもかわいらしい。 しかし極めつけはブライアン。 実は生きていたとわかったブライアン、中年になった元伝説のギタリストは一体どんな?!と不安半分で見ていた。 もし年を取って見る影もなくなっていたら…しかし現れたブライアンは、年を取っているのにブライアンのままでびっくりした。 はにかんだ笑顔、繊細そうな瞳、中年になってるのにおじさんっぽくない。 よくこんな俳優見つけてきたなと感心した。 しかもこの俳優さん、調べたらミュージシャン経験ないみたいなのに、雰囲気がすごくミュージシャンっぽい。 ラストのステージは本当に感動した。 この点数のほとんどをブライアンに捧げます。 [DVD(字幕)] 7点(2021-12-19 01:56:29) |
10. 日の名残り
《ネタバレ》 いい映画だった。 現在と回想を交互に映しながら、特に大事件が起きるでもなく、 それでも全く退屈しなかったのがすごい。 英国貴族の館、そして執事という役職の所作の美しさ、 ただただそれに見惚れていたともいえる。 そしてあの夕景の美しさ。 「日の名残り」とはうまい題名だと思った。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-12-16 01:27:10) |
11. チアーズ!
ザ・青春という感じで、エネルギーが詰まってる感じの映画。 キャンパスはキラキラしていて、チアリーディングはかっこいいし、 月並みだけど、見ていると元気をもらえる。 20年ほど前の映画だけど、たまに見たくなって繰り返し見ている。 [DVD(字幕)] 7点(2021-11-03 03:06:17) |
12. 30年後の同窓会
《ネタバレ》 とてもいい映画だった。 何の前情報もなくいきなり見始めたので、 ひょっとすると重い映画かと気構えたけど、 そんなことは全然なく、 終始、空気感はどこか優しく、コミカルで、また温かい。 音楽もまたいい。 全然関係ないところだけど、 列車の貨物室?のようなところで4人で笑いながら話しているときの、 あのドクのハジけた笑いっぷりにハマってしまった。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-10-23 22:55:31) |
13. ファイト・クラブ
《ネタバレ》 大昔に一度見てから、二度目の鑑賞。 年月もたったので、今見るとついていけないのではと思ったけど、 やっぱり面白かった。 とにかくテンポがいい。 音楽のようにリズムに乗って物語が進んでいく。 この映画は、パッケージのとおりブラピが前面に出ており、 ブラピばかりが何かと取りざたされるのが少々不満。 あの「僕」を演じ切ったエドワード・ノートンの存在あってのブラピ。 「僕」の理想を体現したのがブラピだから、 男から見てもかっこいいんでしょうけど。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-23 22:18:32) |
14. イルカの日
《ネタバレ》 「しゃべるイルカ」という説明文があったので、『ドリトル先生』みたいなファンタジー映画かなと思って見始めた。 しかし、予想に反してサスペンスだった。 一番予想に反していたのはイルカのしゃべり方。 聞いた瞬間から、あまりの愛らしさに胸をわしづかみにされてしまった。 正直サスペンス部分はもはやどうでもよく、イルカが死なないでくれとのみ思いながら見ていた。 そして、ラストは胸がかきむしられるような気持ちになったのでした。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2020-08-21 10:51:58) |
15. グリーンブック
《ネタバレ》 心が爽やかになるいい映画だった。 ストーリーは『最強のふたり』に微妙に似ている。 アメリカの美しい風景、少しずつ縮んでいく2人の距離。 久々に感動した。 最近、1回見た映画をもう一度見ることはほとんどなかったが、 この映画に限っては何回も見返している。 1シーン1シーンじっくり見返しいくと、 さらに2人の心情がよく分かる。 余談だが、 知人にこの映画を見せたところ、感動して、すっかり気に入ってしまい、 現在3日に1回は見直しているらしい(初めて見せたのは2カ月前)。 この映画には、何かしらはまり込んでしまう不思議な味わい深さがあるらしい。 個人的には食べ物もおいしそうでいい。 [DVD(字幕)] 7点(2020-08-07 22:13:58) |
16. 山桜
《ネタバレ》 藤沢周平原作の映画の中では、一番好きな映画。 田中麗奈のどこかケロッとした佇まいのおかげで、 嫁ぎ先での苦労も、そんなに重苦しくなく見ていられる。 あえて、これからのハッピーエンドへの予兆だけで終わってるのもいい。 見終わった後に心が温かくなる、そんな映画でした。 それぞれの母親がまた魅力的。 [DVD(邦画)] 7点(2020-02-23 23:07:21) |
17. デトロイト・メタル・シティ
もっと下品でくだらない感じの映画かと思ったら、 いやいや、ほのぼのとかわいく、 笑えました。 面白かったです。 [DVD(邦画)] 7点(2019-10-24 21:33:45) |
18. KUBO/クボ 二本の弦の秘密
《ネタバレ》 最初、設定がよく分からず(いきなり折り紙が動きだしたり)、そのうち分かるだろうと思って観ているうちに、よく分からないまま終わってしまった印象。でも最初の母子のシーンはじーんとしたし、クボが灯篭に向かって父親に語りかける姿には涙まで出た。ただ物語の緩急のバランスというのか、展開が唐突に感じられ、設定も意味もよく分からないまま観たので、観終わってもどうも腑に落ちなかった。それでネットである程度解説を読んで、もう一度観賞した。そうするとだいぶ内容が理解できた。7点は2度目に観たときの点数。こんな日本的なもの、日本人にしか分からないような根底にある哀しさのようなものを、よく表現できたなと感心した。映像も美しいし、折り紙のハンゾウがとにかくかわいい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-09 15:31:30)(良:1票) |
19. ワイルド・スピード
年々バージョンアップしているこのシリーズだが、1が一番シンプルで面白いと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2019-04-26 20:50:49) |
20. 七人の侍
《ネタバレ》 「偉大な作品」という先入観がどうしてもあるが、やはりそれなりに古い。でも白黒で音声が悪いにかかわらず、ここまで面白いのはすごい。昔は宮口精二演じる久蔵がかっこよくてたまらなかったが、何度も見ているうち、それぞれの侍に魅力を感じるようになった。特に平八のような人は、いてくれると貴重だなと感じた。(最初に死んでしまったけど) [DVD(邦画)] 7点(2019-03-25 15:06:30) |