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自己紹介 ここに限らず、よく「見る回数」に2回以上だとすごく見ているみたいに書いている人がいますが、気に入ったものであればレンタルでも二回、購入したものであればそこそこ気に入れば10回は見るのでたかだか2回以上で、すごく見た、すごく名作と言う神経がわかりません。
個々人の感性の違いなのでとやかく言うつもりはあまりないですが、2、3回でまるでものすごい回数見たかのように言うのは違和感を感じます。

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1.  怪物くん デーモンの剣
アニメ怪物くん映画の二作目。 ヒロシなどの人間をメインにせず、怪物同士だけの話になっているのも良い。 デモキンて誰だよ、と思ったら影千代の声の人なんですね。  あとハットリくんはどうしても現実的な世界になってしまうのに対して 怪物くんは人間世界、普通の地球では存在しえないだろう世界が出せるのが良い。 怪物vs悪魔という構図も良い。  まぁ何よりすごいのがドラえもん大魔境、忍者ハットリくんニンニン忍法絵日記とこれが三本で併映してたことでしょう。 大魔境に比べるとニンニンとデーモンは尺も含めおまけ感が強いですが、それでもなかなかのクオリティ。
[ビデオ(邦画)] 6点(2024-10-17 00:54:52)
2.  忍者ハットリくん ニンニン忍法絵巻日記の巻
ハットリくんアニメの映画は4つあって、これとハットリくんの実家に帰るもの、パーマンと超能力、パーマンと宇宙生物とあるが、 この話だけショートストーリー数本を繋げているだけ感。 ・夢子ちゃんとハットリ ・花見 ・ケンイチ氏忍術修行 ・獅子丸ダイエット ・ロボ丸 夢子ちゃんの話はテレビで放送されてもおかしくない感じだが、それ以外は特別感がある。 一話15分にしなくてはならないテレビ放送と違って尺が自由な分、話が面白い。 長いと思ったロボ丸の話も、テレビ放送一話分程度の短さ。  まぁとりあえずはサブスクやDVD/BDで出てほしいですね、特にハットリ+パーマン切望。
[ビデオ(邦画)] 6点(2024-10-13 23:24:54)
3.  機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 《ネタバレ》 
よくもまぁ二時間に詰め込んだなぁという感想。  欠点としては80年代中期~後期はアニメ映画の画質向上がすごかったのに この作品は作画の点では劣るというところ。 (例えば「王立宇宙軍」「ラピュタ」「トトロ」「銀河鉄道の夜」「AKIRA」など)  だがそんな欠点をカバーしてくれるストーリーがある。 さらに欠点を言えばあまりに駆け足なので例えばクェスに感情移入してる暇はないし、 ハサウェイ? 誰それ? レベルになってくる。 ユニコーンのようにOVAで7話7時間と行かなくても5話5時間くらいで作り直してくれないかなぁ。  これの直後に「閃光のハサウェイ」を見たが、あくまで期待感というところだが あちらのほうが面白かった。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-09-15 21:58:45)
4.  ドラえもん のび太の宇宙開拓史 《ネタバレ》 
よそでも書きましたが、見るならDVDよりAmazonプライムがいいです、HD画質。  映画は恐竜、開拓史、大魔境から鬼岩城、魔界大冒険からと、ドラえもん作画が目まぐるしく変わった時期。  内容としてはF氏の集大成。 まず、大好きな西部開拓時代をベースに、自分が考えたキャラクターや世界観をこれでもかと詰め込んでます。 大魔境以降のドラは、舞台とちょっとしたキャラクターだけ準備して物語を練ってますが、 開拓史は、月が二つ、重力が軽い、のび太がスーパーマン、四季がある、奇妙な動物がものすごくたくさん出る。  ストーリーもいい。 まずは、映画としての手法が定まっていなかったからか、ドラとのびだけで物語が進むのがいい。  何よりいいのは、ロップルくんたちの世界に、のび太たちは二度と辿り着けない、というところ。 時間的に全く別な世界か、別次元か知らんが、 ドラの科学力を持ってしてももう二度とロップルくんたちに会えないところが良い。 ぶっちゃけた話、のび太の恐竜のピー助にだって会おうと思えば次の日にでも会える。 他のほとんどのキャラもそうである。 なのにロップルくんたちにだけはもう二度と会えないのである。 万能に近いドラ能力を持ってしても会えないというところが非常に良い。  まぁ映画については、ころしやの倒し方に不満。 新映画にいたっては新キャラもそうだし、脚本がアホかレベル。 本当に、本当に、漫画を底本にして素直に映画作れば大傑作間違いなしなのにねぇ。。。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-06-18 00:36:04)(良:1票)
5.  バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 《ネタバレ》 
何度も言おう、BDの一部エディションでは三ツ矢さん版が聞けるぞ! 某山なんとかさん版は悪くはない、が、まったく良くない!  てなわけで山なんとかさん版の悪口は延々言えてしまうので一行で終わるとして、 2は、3ありきな映画としては歴史に残る完成度! ていうか3ありきな2って、スターウォーズ(4と6の間の5)とマトリックスくらいしか思いつかないですね。 続編ありきで言えばハリーポッターとかロードオブザリングとかありますが、 あれは単なる長編ってだけで、上記三本は、本来1で終われたところを3部作にした、 というのが違いでしょうか。 まぁそれでいうとSWとマトリックスは続編があるかも的に作ってるのに BTTFは、いかにも続編を匂わせた終わり方をしつつも実際には続編を全く想定してなかった という点で他二つとはちょっと違うと思います。  というわけでこの2ですが、基本西部劇の時代に行ってしまう3と違い、 1955年と1985年、2015年という三つの時代を行き来する、 1と比べるとタイムマシン使いまくり、タイムパラドックス起きまくり、 という、重厚さの欠片もないタイムスリップエンターテインメントになってます。 マーティーの未来が見られる2015年もなかなか楽しいですが、 やはり中心になるのはトランプ、違った、ビフが台頭する1985年でしょう。 ヒャッハーな世界観はいかにもですが、 この世紀末感が1980年代後半の空気でもあり、非常に良いです。  ちなみに1でもトヨタが憧れの車であるように、 マーティーの上司は日本人でしたね。 1985~1989年頃のイメージとして、日本人の台頭は脅威だったのでしょう。 今の2015年だと日本より明らかに中国でしょうね、ポジション。  てなわけで、いい部分を言うといくらでも言えるので一点だけ、 この映画で一番いいシーンはラスト、ドクが消えてしまった後に 配達員が書類を届けに来る、あのシーンです。 このシーンの何がいいかと言えば、次作があるから 正真正銘の「続く」が使えたということです。 SW5でも、ラスト、主人公が敵に負けて終わりますが、 あの終わり方が出来るのが、2番目。 そして3部作(1+2作)ではない4部作とか5部作でこれをやっても 「またこのパターンか」と思われてしまう、 後付け3部作の2作目でしか出来ない裏技中の裏技を 正に最大限生かしたのがこのBTTF2です。  皆さんも好きなシーンでしょうけれど、 ぜひとも三ツ矢さん版で堪能あれ!
[ブルーレイ(吹替)] 9点(2021-10-04 18:05:44)
6.  バック・トゥ・ザ・フューチャー 《ネタバレ》 
30thトリロジーが比較的値段が手頃だったのでそちらを購入。 三ツ矢さん目当て。 少し前に山ちゃんの声で放送あったが、どうしようもなく聞くに堪えなかった。  どうでもいいけど、この映画の日本版を見る度に、どうして88マイルを140キロと訳してしまったんだろう、と。 88という数字の緊張感が台無しになってる。  BDは非常に画質よく、暗い場面も明暗がくっきりで素晴らしいです。 1は最高過ぎる、2もなかなかいい、3は昔は嫌いだったが今はそこそこ見られる、 といった感じですが、この1、最初から最後まで無駄なくすっきり。  その中でも一番の見どころは1955年から見た1985年、でしょう。 雷に打たれて壊れた、壊されそうになってる時計台、 市長選で二期を狙う黒人市長、 俳優が大統領をやっている時代、 正に「30年前では考えられなかった」未来を生きている1985年の人、 から見た1955年の人。  特に一番の驚きはやはり母親ロレインであろう。 自分の母親としてはやたら女を語り、だらしない女を嫌っているのに 若かりしロレインは男に興味深々で、だらしないまでとはいかないまでも 少なくとも母親ロレインが見たら発狂もののキャラである。 この落差を描いただけでもこの作品は非常に素晴らしくある。  確かに、あまりに娯楽作である。 故に映画は何か重いものがないとダメという人には不向きであろうが、 そうではない10万人中の99999人受けする映画。 正にマスターピース。 ありがとう三ツ矢さん、ありがとう穂積さん、ありがとう玄田さん。 何気に三ツ矢さん版のいい味キャラは父親ジョージの古川さんであろう。  あと、映画と直接関係ないけど、マイケルは背が低すぎる。 ビフとは対比になっていいんだけれど、ジョージと並ぶと本当に親子か?と。  そんなこんなで久しぶりに見たい、という方は30thアニバーサリーが三本セットでお得ですよ、と。
[ブルーレイ(吹替)] 10点(2021-07-19 21:51:12)(良:4票)
7.  ブレードランナー 《ネタバレ》 
北野武の「ソナチネ」なんかは「わかる人しかわからない」と割り切れるんだが、 この作品の場合は全世界の全ての人たちがこの作品の良さをわかってくれるはず、 と思えるというかそう信じてしまう。 ので、ときどき見る「この作品つまらない」に衝撃を受ける。  内容は割愛するが、この作品のいくつものバリエーションは、 主人公がアンドロイドかどうかというところを強く意識させるかどうか、である。 監督の答えは「イエス」であり、ハリソン・フォードの答えは「ノー」だった。 続編が作られたということは当然ノーの世界線だったのだろう2049は。  あとラストの曲が名曲過ぎてYoutubeとかAmazon Musicとかでエンドレスリピートしてしまう。 80年代初頭の日本の台頭、アメリカという国家の足元の不安、 機械が人間化していくということ、あるいは男女の分かりえなさ、 そういった諸々をSFにしましたという感じはどうしたってあるわけで。 そういえばトリビアでありましたね、この作品の舞台は2020年だったが、 「トゥエンティトゥエンティ」と言ってしまうと視力が2.0/2.0の意味になっちゃうから 2019年というものにしたとかなんとか。
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2020-05-04 22:47:35)
8.  ドラえもん のび太と竜の騎士 《ネタバレ》 
大長編ドラえもんは傑作揃いですが、これもまたなかなかの完成度。 この作品のいいところは、前半で話のオチを作っているところです。 逆にいうとF氏は、まず見切り発車して後半でオチを作るケースが多いので 大魔境や鉄人兵団はちょっとひどいオチ、といった感じになります。  それにしてもよく見ると大長編ドラの多くは社会主義的な空気、もしくは独裁が色濃く見られます。 大魔境、海底奇岩城、宇宙小戦争、鉄人兵団もそうですし。 それぞれが、敵がそのようである、というように描写されて、 最後それが倒され、民主主義や王政復古などがラストに提示されます。  まぁこの作品は竜の騎士たちの文化を否定することなく、 つまりはドラたちは何かを倒すことなく終わるので初期ドラとしてはかなり異質な出来です。 ただ、何かを倒さないということで非常にオンリーワンな出来になっているのも確か。 ここから大長編ドラは敵や仮想敵を倒さない形を取るケースが増えてきます。
[DVD(邦画)] 7点(2019-11-01 21:08:10)
9.  ドラえもん のび太の海底鬼岩城 《ネタバレ》 
今、Amazonプライムでドラえもん映画が全てHD画質で見られます。 恐らく大山ドラのBDは出ないので、プライムで見るのがよろしいかと。  バギーがなんたらというレビューがよそも含めかなりあるが、 バギー=ロボットの象徴であろう。 そして、徐々にしずかに惹かれるというのもロボットに人間性が芽生えた象徴であろう。 その対比になるのがポセイドンであり、人間がいなくても自動報復システムを延々動かしている。  まぁ、人間がロボットみたいになる場合もあるよね。 自動報復どころか勝手に他国に攻めたりして。  以下のレビュー。 【にんじん】さん [DVD(邦画)] 9点(2019-10-30 12:57:16)  大長編ドラえもんとしては四作目。 アメリカとソ連の冷戦を見立てたムー大陸とアトランティス大陸。 地上よりも広くて深い海底を舞台にしている。 夏休みという開放的な気分と、海底という暗い部分のコントラストが素晴らしい。 味方であるはずのムーがアメリカ的ではなくソ連的な閉塞感のある社会主義的な描き方をしているのも秀逸。 全体として非常に暗い演出ではあるが、それでも海底1万メートルや海賊船、謎の魚、死なないジャイスネ、プランクトンから食事を作るといった要素が非常に魅力的。 初期5作のうち唯一リメイクされてないが、冷戦が根本だから難しいのかな? それでも90年代後半には舞台化されているということだし、今作るにはそれはそれでいいのかもしれないが、それこそ社会的な要素が大きくてリメイクできないのかも。 ドラえもん好きじゃなくても面白がれる要素多々あり。  尚、ポセイドンの声は日テレ版初代ドラえもんの富田さんです。
[インターネット(邦画)] 9点(2019-10-30 12:57:16)(良:1票)
10.  王立宇宙軍 オネアミスの翼 《ネタバレ》 
100点満点でレビューします。  ■画質 95点 単純な絵としてはやっぱりほとんどアマチュアの人たちが描いてるので荒い部分もあるが、 通貨から文化から一から作ってあるだけあってビジュアルは非常に良い。 惜しむらくは、キャラデザをしてた人がもうこの絵を描けないってことくらいか。  ■音楽 100点 確かサントラを持っていたと思いますが、半数くらいは上野さんで、坂本さんはメインテーマだけかもう一曲かそのくらい。 これもまた異世界を強く意識づけるものが多く名曲揃い。  あとは、出会いですかね。 少なくともリアルタイムではなく、最初はDVDあたりだったと思うんで20年前後くらい前ですかね。 ガイナックスアニメでいうとカレカノやフリクリと同時期に見たんじゃないかなぁと。 最初はそこまで好きにならなかったんですが、数年置きに見てたらいつのまにか家にBDが。。。  内容は、誰も宇宙を目指してなかった頃にギリギリ宇宙空間に行けるか行けないか 程度の技術力で宇宙を目指す人たち、といった感じですかね。 情熱を持っているのはごくごく一部でほとんどの人は本気ではない、主人公もそんな一人。 ある日主人公は宗教家の少女に出会って、、、という。  あー、そういえば、見てて気まずくなるシーンがあるんですが、それの作画が確か江川達也さんでしたね。 それは本当にどうでもいいですが、宇宙ものとかSFものとか異世界ものとか考えずに 青春もの、として見ていただくのがいいんじゃないかと。 にしても80年代は本当、冒険してるアニメが多かったなぁ。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 9点(2019-10-09 23:19:50)
11.  AKIRA(1988) 《ネタバレ》 
ここではそこそこ普通の評価ですが、他のレビューを見ると酷評されることが多いですね。 根本としては、漫画版よりは映画版のほうが好きです。 漫画版とはかけ離れたストーリーとして低評価になりがちですが、 漫画版の後半の展開が嫌いな自分からすると映画版のほうが高評価となります。 それとAKIRAという存在の描き方が映画版のほうが好きです。  ただ、ブルーレイも買ったのですが、ジブリ等他の80年代アニメと比べても ノイズの取り方が甘いのか、書き込みがすごいとはいえブルーレイで見るには限界があるのか どうにもDVDで見たほうがマイルドで見やすい印象があるのが残念です。  他作品との比較はいかんという趣旨なので、 どうしても漫画版との比較に陥りがちなので表面上での感想に留めます。
[ブルーレイ(邦画)] 9点(2019-08-29 04:22:50)
12.  機動警察パトレイバー 《ネタバレ》 
(2022-10-15) パト1はエンタメとしてすごく良く出来ている。 漫画~OVA~テレビアニメのパトレイバーは、特車二課が「学校」なんだよね。 究極超人あ~るの警察ロボット版、みたいな。 パト1はそこを卒業しかけてはいるけれど、やっぱりまだ学校、高校3年生といった感じ。 パト2は大学卒業して就職しました、皆離れ離れです、 のあとあすまはまだ少し学生気分が抜けてません、みたいな。  だから私はパト2より「二課の一番長い日」の、戦争と正月が同時に来た、 みたいな、お祭りでもあり、テロリズムでもある、あの作品のバランスが大好き。  ----  (2019-08-19 22:42:25) 最初にOVAが作られてそこからテレビアニメ、漫画と派生してその派生の一つとして生まれたのがこの映画だったかな? OVAでもかなり押井節炸裂してはいたがかなりエンターテインメント重視であったが 今作もエンターテインメントありきでそこに押井スパイスが入っている感じで、パトレイバーとしても 押井作品としても最も見やすいものの一つになっているだろう。 「二課の一番長い日」のリメイクともいえる映画2と比べてもちゃんとパトレイバーが活躍してるし、 何より80年代後半の、「以前あった東京という景色が消えていく」ということがきちんと描かれているのが良い。 物語の大筋としてはOSにウィルスが元から組み込まれていた、ということだが、 今ならまぁ小学生でも「OSにウィルス」なんて理解できるだろうが、 ウィンドウズ95もなかった時代にOSなんていう概念を出して理解できた者が当時果たしてどれだけいたんだろうなという。 てなわけでこの作品がパトレイバーとしては最も見やすくはありますが、一番好きなのは初期OVAの「~長い日」です。 漫画とテレビと新OVAは基本どうでもいいです。
[DVD(邦画)] 8点(2019-08-19 22:42:25)
13.  銀河鉄道の夜(1985) 《ネタバレ》 
宮沢賢治「銀河鉄道の夜 第四稿」のアニメ化。 主人公たちは賛否両論のネコであるが、タイタニックで亡くなった人たちが人の形だったのでその対比としては良かったと思います。 この作品の出会いは恐らく1987年頃に深夜に放送されていたものをベータで録音したものを何度も見ていた、といった感じです。 ベータはVHSなんてザコ規格と比べて画質が格段によく、録画状況が良ければDVDよりも明らかに画質は上でした。  ただ、以前ブルーレイを買ったのですがブルーレイ特有の細かに見えてしまうノイズが除去しきれてないためか見ていて気になるレベルにはなっています。  話としては多過ぎ四稿のものを大筋なぞってはいますが、自分は第一稿が好きなので、見る側には多少SF要素が強くなるかもしれませんがあれはあれで提示すべき内容ではないかなとは思います。 一稿で博士が言っている言葉は賢治の言葉ではなく、賢治から賢治に向けられた言葉でしょう。  なんにせよ全体に暗い雰囲気、影のある少年、電車内での謎の多過ぎる乗客、どこへ行くのかわからない銀河鉄道などなど、本当に魅力的なシーン満載で作られてます。 つまらない人にはつまらないでしょうが、つまる人にはつまりまくります。
[ブルーレイ(邦画)] 10点(2019-07-07 02:15:14)(良:1票)
14.  遊星からの物体X 《ネタバレ》 
DVDとあるがその後BDも買った。 雪山という密室劇。 そこに人間に化けられる宇宙生物が入り込んで、という作品。 皆が皆疑心暗鬼になりつつやがて一人ずつ処分していく。  尚、南極が舞台だが、無線かラジオから入ってきている情報からすると 最大でほとんどの地球人はこの宇宙生物にやられているという可能性がある。 だから、ここで彼らが助かっても、という展開もありえる。  SFXや演出だが、非常によく出来ている。 人を驚かすためにやっているのだがそれが理にかなっているというか、 なんでもありの宇宙生物ではあるがそれなりの節度をわきまえてるため 我々が驚くまでの間を与えてくれる紳士でもある。  かなりグロ要素は満載だが極上のSFホラーを見たいのならアリと言えよう。 また、議論にもなったラストシーンも必見。
[DVD(字幕)] 9点(2019-06-02 05:14:08)
15.  となりのトトロ 《ネタバレ》 
これも初放送時のを録画してなんどか見た。  ご多分に漏れず、これも前半は最高な映画。 田舎町(村)に引っ越してきた姉妹(の特に妹)が緑の中で遊んでるうちにトトロに会う。 この話のクライマックスは種を蒔いたらトトロたちがその前で踊りをやっている、というシーンだろう。 ああやってがんばって芽を出していく植物たち。 そこからは夢とも妄想ともつかない世界になだれ込んでいくが、 次の日「夢だけど、夢じゃない」、これがこの作品のピークです。 多分監督が作りたかったのはここまででしょう。  宮崎監督の作り方ってのは独特で、ラストまで話を作らない。 最初の1/3から半分くらいまで話を作って見切り発車しちゃう。 そのちょうどいいところが今回はこの芽が出るというシーンだったと思われる。  なのでその後のメイの失踪は、他のジブリ作品に比べればまあまあ整合性は取れてはいるけど やっぱり映画作品としては取ってつけた「終わらせるための装置」だよなぁと。  それでも全体は面白いから5歳くらいのお子さんがいる人はBD/DVD買っても見なさい。 ついでに火垂るの墓を買うのも情操教育にいいかもしれません。
[ビデオ(邦画)] 9点(2019-06-02 05:03:38)
16.  天空の城ラピュタ 《ネタバレ》 
親がかなり親切な人だったのでベータ環境で初回放送のものを何度も見てました。 物語としてはパズーの住む村、海賊船、城の中と進んでいきます。 この、海賊船までは非常によくできてはいるのですが城の中の、特にシータが捉えられてからの展開がかなりおおざっぱです。 そう感じないとしたら監督の力量が素晴らしいということになるのでしょうが、 飛行石による「バルス」は正に「デウスエクスマキナ」の集大成と言っていいほどに投げやりな展開です。  実際この映画を作っているときの竹熊インタビューで 半分くらいまで作った時点で宮崎監督はラストをまだ考えてないと言ってましたが多分これは事実です。  ただ、ラストに物語としての破綻があるにせよ、全体としてこの物語は非常に完成度は高いですし、 自分もベータ、DVD、BDとで100回は見てます。  尚、宮崎アニメによくある、場面転換したら全く別アニメのように皆のふるまいが違うのもご愛敬。  あと、初回放送録画を持っていると言いましたがその後何度か放送毎に録画してましたが 都市伝説にあるようなパズーがシータの住んでる場所まで連れて行くという展開は一度もなかったです。
[ビデオ(邦画)] 10点(2019-06-02 04:30:01)(良:1票)
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